詩人:どるとる | [投票][編集] |
こんな淀んだ世界の片隅で 小さく生きる僕らは
全く脈絡のない物語紡ぎながら悲しみと喜びの狭間で呼吸する
生きているのか死んでいるのか
それさえわからない眼差しを空に向けて
ここはどこなんだ
僕はなんなんだ
ふと考えると
全てがわからないことに気づいて
目的を見失う
現在地など移ろうもの 確かな証など何もない
そう最初から
心の中で思った
僕は生きていると思った
だけどそれは思うより曖昧なもので
なんの確証もないことだった
なぜ、僕は生きているんだろう
なんのために生きているんだろう
足元に影は揺れて
まるで気休めのように僕を元気づける
例えば、ひとりぼっちでもこんなふうに歩けるのに
誰かを必要とする弱さが本当は誰かを必要と思える強さなら
まだまだ僕は振り返るには早いことを知るから
今はまだ意味などなくていい
ただ、なんとなく生きていこう
ただ、わけもなく生きていこう
伝えられる全てを
届けられる全てを
通じ合える何もかもを見えない壁が遮りいつしか笑顔を閉じ込めてもそこに光は見えるはずだ
僕だけの明日を探しながら歩こう
一筋の光が闇を切り裂いて 昇る朝陽が今の気持ちを後押しする
さあその時こそが歩き出す瞬間だ 行け。
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それが何かはわからない
だけど形のないそれを僕らは
希望とか夢とか呼ぶよ
何もかも思えば大切なものはいつも形のないもの 見えない世界に思いを寄せて
僕らはただ夢を見ていただけなんだ
ずっと長い夢の中
たくさんの謎を
抱えたままで
いつか長い夢の果て
たどり着けること
願ってるのさ
この夢の終わりは
あなたがいい
この夢の始まりが
あなたであったように。
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サーチライト
サーチライト
それは光
街を包み込む灯り
君だけを 僕だけを
幸せにする そんな
光はない そんな
義理はない 神様にも
サーチライト
サーチライト
気づくべきだよ
サーチライト
サーチライト
特別じゃない
サーチライト
サーチライト
自分だけは
サーチライト
サーチライト
そんなものはまやかし
サーチライト
サーチライト
照らされてる
それさえ思い込み
全てを照らす中で
あなたもそこにいるだけ 光があたることは特別な人を照らすためじゃない
サーチライト
サーチライト
それでもいいさと
サーチライト
サーチライト
思えるならば
サーチライト
サーチライト
儚い夢でも
サーチライト
サーチライト
生きる力になるさ
立ち上がるさ
ここから
光が見える場所まで
サーチライト
サーチライト
光が差すあの街まで
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僕の心は間違って
もうほどけない
僕の心は崩れて
もう起き上がれない
僕の時間はもう
君がいなければ
意味がない
どれだけ生きれても
あと何十年あっても
見いだせない
取り戻せない光もある
闇に紛れてそのままかえらない のみこまれてしまう
僕はもう迷いの中で答えを落としてしまったようなものさ
かた結びの心 ほどけそうでほどけない
もどかしい日々 やりきれない日々
積み重なってゆく
積み上げられてゆく
夜がある朝がある
そして今がある
ねえ今あなたには
そこから何が見える? 光はあるか?
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光源はここです
いっさいの光を
集めて放つ場所
あなただよ
オーロラのように
揺らめきながら
カーテンのように
波打ちながら
数千、数億の
星の輝きを
容易く包んでしまう
オブラートのように
柔らかく 苦い悲しみも思い出も束ねて
手のひらで包み込むように僕は君の全てを知りたいんだ
わかりたいんだ
例えばこれが歌ならばどんな歌だろう
悲しみなのか喜びなのか憎しみなのか
闇を避けられずには歌えない どんな歌にも闇はつきまとう
だから僕は世界を軸にして回るよ
あのオーロラのようにただ寒く凍てつく世界の空でもきれいなその姿が見えるように
どんな世界にも希望があることを知る
だから僕はオーロラを心に描くんだ
例えばそれが歩き出すきっかけになるように
例えばそれが変われる踏ん切りになるように
僕も光を放つ
ここから
君へと朝を贈ろう
今、全ての夜が明ける
今、君にも夜明けが来る
瞼開けて、
生まれる世界
言葉見つからなくてもあなたにはわかる
それが僕から君への最後のプレゼント
思い出してください
記憶のどこかにある
あの日描いたオーロラを。
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世界は鏡 世の中を映す瞳もまた鏡
僕の悪を映す 他人もまた鏡 人の闇に気づくこと それは僕が人の鏡だからさ
また人の悪を映すから ほら その痛みが鏡に映るように
僕は目には見えない痛みや苦しみまでを映してしまう鏡だから ほら目をそらすことはできない
あなたの悪が僕の悪でもあること
僕の善が誰かの善でもあること
互いを互いに支え合う中で
互いが互いに憎み合いもする
それは身勝手でわがままなようでも
ちゃんと理にかなってる繰り返しさ
全てを踏まえて僕らは鏡だから 脆くて割れやすいものなんだ
命はワレモノなんだ
ほらねきれいだけどひびが入れば鋭くもなるさ
君も僕もこの世界で生きる
一人一人が互いを映して そこに自分の醜い姿を見る
ビードロのような
形を持たない
霧のような何かを
それぞれが抱えたまま
今日も綻んでゆく
世界の片隅
僕は待っている
約束された゛その時゛を
ひび割れて 曇って
汚れて 廃れて
命はやがて暗い世界の闇も知り、そこに救いなどないことを知る
だからこそ自分だけは自分は きれいでいようと無理やり
偽りの太陽気取って暗い暗い世界に光を届けようとする
トンネルは長いから
奥まで届かなくても
届くところまで
歌はひびくだろう
ビードロのような
脆く 儚い世界でも
愛はあるように
平和があるように
戦争やいじめも
絶えない世界にも
夢はあるように
幸せがあるように
僕は切にただ願うから 忘れないで
誰かがいたこと
影のない 幽霊のような存在でも、椅子にはいつかのぬくもりが 僕に君に誰かに訴えかけてる
さよなら 僕は謹んで言うよ 言うよ 歌うよ
ビードロの彼方へ
どうぞ届きますように。
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わからないこと
常識ではかれないこと はかるのは僕のものさしさ
長さははかれない
大きさや重さもはかれない
だけど少し答えに近い何かを伝える
いいんだ わからないままでも
大丈夫 間違っても
そんな優しい声で本当は囁いて欲しいけど
願ったものがいつでも 手に入れられるとは限らない
この世界は元来、唯一のものを匿いたがるものだから
そこにあるたったひとつだけの特別を守りたいなら 君だけが持つそのものさしで全てをはかれ
そしてもしも少しでも闇がちらつくなら
逃げてもずるくはないよ
僕は思うよ それが正しい答えなら
きっとこの腐った世界にもまだ光は絶えてはいないと
だから信じてはかってみる
僕のこの曲がったものさしで。
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わからないこと
イコールで繋げて
答えを出そうと
するけれど
零(ゼロ)にも満たない
マイナスばかりだ
僕だけ 私だけの答えを探してる
そしてまた見失う
僕は誰だ君はなんだ
そしてこの世界は
答えと問いを重ねて
繋げてまた解(ほど)いて僕は自分という問題の答えを見つけようとしている
答えは人によって
様々に形を変えて
生き方にさえも
働きかける
君はどう生きる?
僕はどう生きよう
明日をも見えない
日々の中 先ばかり見て 今を疎かにしてしまう
不安にかられて眠れない夜 あの夜空の向こう側にわけもなく消えてしまいたいんだよ
答えはまだ見えない
わからないこと
方程式持ち寄って
常識ではかっても
何もわからない
見えやしない
謎は深まるばかり
霧に隠れて迷い悩む人の中 僕は何かを探してる きっと誰も何かを探してる
目の前に転がる最善の解き方で答えを探しても ありきたりな解答に絡まる思考
さよならさえ 言えないままの日々さ
あの夕暮れを見てごらん 複雑なことなんてどこにもないよ ただ、きれいなだけでそれで存在している
君はどこに走る?
僕はどこまで行く
わからない
わからないことばかりだが 少し見えたんだ
例えば昇る朝陽が
ほら、くれる作為のない素直な色
例えば道端に咲く
ああ、悪意のない純粋な美しさ
そんなものが例えばこの世界の全てなら
僕はそれこそが僕の全てだと謳いたい
そしてそれこそが探していた答えだと思いたいんだ
いいだろう?
灰と化すまで
妄想でも思い込みでもいいから
僕の答えになって
僕を支えて守って。
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願い事をするよ
この世界の全ての人が分け隔てなく
幸せになれますように
願い事をするよ
この世界の全ての人の元に同じぶんだけ
幸せが届くように
今日も楽しかった
いつの間にか日が暮れていつの間にか夜が来た 窓の外はもう暗闇に閉ざされて
何も見えないよ
だからそこに自由に描くのさ夜空はキャンバス なんでも描ける
願い事をしよう
この世界の全ての人が明日も明後日も笑顔でいられますように
そんな世界でありますように
願い事をするよ
この世界のありとあらゆる場所、ありとあらゆる国でも子供大人も人種も性別も関係なく誰もが
生きていることの喜びに気づけるような
そんな明日が来るように
僕は願い事を捧げる。