詩人:どるとる | [投票][編集] |
庭先で揺れてる名も知らぬ花の影が
土に映って まるで昨日枯れたあの花の代わりを果たすように
ほら、風に揺れてる
当たり前なことや
ありふれていることを本当にそうだと
決めつけるのはなんだろう 確かなことでもないのに
目の前に転がる漠然としたルールにただ従うばかりの
僕らは自分の思う当たり前を蔑ろにしてないか
いつも当たり前なことがいちばん大切だったりするのにな
僕らは気づかないまま 幸せの目の前を通り過ぎてしまうよ
そして当たり前なことがいちばん輝いて見えるから不思議だ
僕らは気づかないふりで 鼻で笑うように素直になれない
きれいな花はいつもすぐそば 君の隣に
咲いているのに。
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悲しいときには
歌を歌おうぜ
ここぞって時には
歌を歌おうぜ
嬉しいときにも
歌を歌おうぜ
困ったときこそ
歌がある 歌がある
歌える歌がある
世界中を平和にするのなら ばかばかしい歌のほうがいい
戦争やいじめなんてばかばかしくなるほどくだらなくなるほど
そんなばかで意味のない楽しい歌がある
歌を歌おうぜ 一緒に
君が笑うこと
君がはしゃぐこと
なんて素晴らしい
国会や国際会議で
どんな誰が素晴らしいこと言ってもね
そっちのほうが僕には何倍も素敵に思える
そうさすべてがもうばかばかしくなるさ
そうさすべてがもうくだらなくなるさ
そんな歌を歌おうぜ
そんな歌を歌おうぜ。
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僕らは恋人
世界一の恋人
どこにでもいるようでここにしかいない
誰よりも愛してる
君だけの僕は恋人
今日も手をつないで
歩いて行こう
いつも君を思ってるよ
いつも君を気にかけているよ
いつも君だけの幸せを願ってるよ
本当のことをいえば
僕は早くあんなことやこんなことをしてみたいけどまだそれは先の話しかな
僕らは恋人 歯がゆくてもどかしい こんな時間をまだ何度も繰り返しながら
僕らは少しずつ 大切な二人になって行くのさ そしていつか同じ屋根の下で愛を誓うだろう
それまではどうか恋人でいようね。
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どうしてそんなに慌てているのかな
ゆっくりのんびり生きていけばいいのに
いい人生ってどんな人生なのかな
僕にはいまいちわからないんだ
今日も嬉しくて
だけど悲しくて
そんなことは当たり前のように思うけど
笑え 笑え 泣け 叫べ
繰り返すこと全てに意味があるとは思わない だけどだけど
ただ何気なくしていることがなんとなく幸せで 楽しくて
いいもんなんだな
僕の人生なんて ちっぽけで つまらないかもしれない
だけど だけど いいんだ ヘタに贅沢でも張り合いがない
遠回りの人生だけど
そのほうが僕にはお似合いさ
くだらないなんて思わないからね
そのまま歩いて行こう
このまま進んで行こう
その先に待つ日々の色々 手のひらに乗せて 回る季節を旅する僕は幸せ
僕は幸せ。
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気づかなければわからない そこにある幸せ
見ようとしなければ見えない 揺るがない幸せ
あなたには見えるだろうか あなたは見たいだろうか
そこにあるのにどこにもない だけれど確かに誰もが触れているはずのもの
何気ない毎日の中
咲いている揺れている
街の中 君の中 僕の中 空の下 ポケットの中 夜の中 朝の中
たしかなものだらけだな 君にはまだ早かったかな 立ち上がるように 何かが僕の背を押すよ
間違わずに迷わずに歩いていけるわけもない この世界は複雑で曖昧さ
外に出れば色んな障害が行く手をじゃまする
だからたしかなものひとつ 君には持っていてほしいんだ 例えばくだらない日常の隅に転がる何でもないこと
それが本当は それだけが本当は一番大切なものなんだ
嘘じゃない まやかしじゃない たしかにあるさ
ここにあるさ。
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そして夜はやってくるのです 誰の瞳にも
やがて夜はやってくるのです 君の瞳にも
平らげた時間 お皿には何ももうないよ
君が全部 食べてしまったから
苦いのや 甘いのや
忘れたくない味
それは全部
1日というお皿に乗ってたごちそうだよ
いただきますと言って 食べ終わるまで
嫌いなもの避けながらも僕らはいつも頑張って食べる
ごちそうさま言うとどんなにまずかった1日でさえ 過ぎるとやっぱり切なさがあとからこみ上げる
お皿の上にはもう付け合わせの涙さえ ないけれど
いいんだよ
また美味しい明日というごちそうが乗るまで 僕は舌なめずりして待ってる 待ってる
さあさあ 明日はどんな1日になるかな
今から楽しみだ
世界中の人にお休みを言ったら もう今日はおしまいだよ
さよならさ。
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庭先で揺れてる小さな笑顔 幸せを絵に描いたようなそんな笑顔
優しく微笑んで 少し切なさ漂わせて
生きている 君は生きている 今という今を
当たり前なことがいつも幸せだったんだね
何気ない窓の向こう側見える景色
それが例えどんなにちっぽけでも
あなたが笑うとやっぱり嬉しいし
あなたが泣くとやっぱり悲しいよ
何気なく繰り返すことがそんな毎日が
ありふれていると思いこむのは決めつけるのはこちらの勝手
だけど忘れないでいてねそれはそれは本当は恵まれてるということを
当たり前じゃないさ
特別でもないけれど
例えば庭先で揺れてる洗濯物のような
生乾きの心 幸せはどこにあるか 今ならちゃんとわかるだろう
ここにあるよ
見えなくても感じるさ。
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人は一人の力だけでは生きてはいけない
誰かの力をかりなければ生きられない
それがありがた迷惑でもお節介でも
誰かのためを思うから人は人と手を繋ぎ
すれ違い傷つけあうこともあるけれど
ほら気づけば人は人という形を成している
間違いだらけのこの世の中で 信じられるものは数えるほど
だけど一人一人にひとつあればいいんだよ
心から信じられる
そんな人がいれば
人と人が重なって
人ははじめて人になるんだ
人は一人じゃ役不足
いくら人だと叫んでも
それは悲しい声だろう
人は誰かの力をかりて今日も生きている
重たい荷物も一人じゃ持てなくたって
そこに一人また一人と人が手伝ってくれるなら 重たい荷物も運べるじゃないか
一人でなんでもできるって強がっても一人でできることなんて数少ないだろう
たくさんの人の手が生み出す新しい明日で僕らは今日よりもっと人になろうよ
一人の力じゃなくて誰かの力になれるたくさんの人の中にいても輝けるような人になろうよ。
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時間に追いかけ回されて 疲れ果てて
にげこんだ部屋の中
言葉もなくうなだれている僕はひとりきり夜に取り残されたまま 文句ばかり言うよ
もし明日でこの世界が終わるとしたら
僕はさいごの日に何をするだろうか
貯金使い果たしても大したものは買えない
強盗やるにも良心がじゃまをする
結局さいごの日も僕は今日みたいにただなんとなくあくびして寝てる間に終わってしまうさ
ちょっとは笑おうか
ちょっとは悲しいか
わからないけれども
夕日はきれいだろう
さいごの日が金曜日なら週刊誌は買うし
さいごの日がゴミの日ならきちんとゴミも出すだろう
逃げ惑う人を見て笑うだろう
さいごの日は今日と同じくなんでもない日になるだろう
そのうち電気も切れてテレビが砂嵐になっても 部屋の中で毛布にくるまり眠ってる
所詮なすすべがないのならさいごの日だろうとあきらめて
僕は ただいつもの生活をするしかない
さいごの日が さいごの日が 例え明日だとしても
僕はさいごのさいごまで生きるよ。
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悲しいときは 涙見せて 泣いたっていいんだよ
大人だからだとか子供だからだとか関係ないさ
なんとなく生きている
なんとなく歩いてる
意味なんかないさ
理由なんかないさ
ただここにいる
切ないときは 笑えるわけもない 僕はわかってる
男だからだとか女だからだとか 世界はないよ
それとなく生きてみる
それとなく歩いてみる
保証なんかないさ
希望なんかないさ
ただここにいたい
涙が 涙が 出る
悲しみに 喜びに出る
鼻水も 出る
時には枕を濡らす
いいんだよ いいんだよ いいんだよ
大人もたまにゃ泣きたいときがある
だから涙を流してとりあえず気休めに涙を出すんだよ
言葉を連ねる詩人のように言葉を出す代わりに涙が出る
ただそれだけのことさ。