詩人:どるとる | [投票][編集] |
ごらん 君の顔は特別さ だって世界にひとつしかない
それが どんなに不細工でも ちょっとへんてこでも
あなただけの顔だよ
自信を持っていいと思うよ
あの人を見てごらん 頭の悪い人だけど顔はきれいだ
でもあの人は頭が悪いから 嘘はつけないしだまされてばかりだ
だけど心は優しいから頭わるくてもきっと自分をばかだなんて思わない
顔がだめなら心で生きよう
外見がだめなら 中身から輝こう
頭がわるいなら 自分の身の丈に見合う生き方探そう
ドジだってまぬけだって ちゃんと生きられるさ
着飾らずに 僕は僕
君は君のまんまで
歩いていこう
意地を張らずに
強がらずに できないことはできないままでも 歩いていこう
きっと きっと それは間違いなんかじゃないさ
いつか いつか それが間違いじゃないとわかるさ
それまではせめて
歩いていこう
それまではずっと
歩いていこう。
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その先には何がある
その先には何かある
綺麗な綺麗な空や
広く青い海がある
そして暮らしの傍らに欠かせないぬくもりがある
その向こうに何がある
その向こうには何もない
行ってみないとわからない 開けてみないとわからない
ドアの向こうにあるものを僕らが知るためには 悲しみだって抱く覚悟でノブを回さないとだめなんだ
一歩踏み出さないとだめなんだ
ふべんなようにできている
わかりづらそうにできている
でもねどこか恵まれてる
そんな気がしないか
そんな気がしないか
ストロボが光って一瞬を切り取るように写し取る その一枚に収まらない大きな世界で生きている
小さな小さな僕らの旅はいつまで続く
いつまで続く?
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どこに向かっているんだろう
どこからやってきたんだろう
なんのためにここにいたんだろう
なんのために浮かんでいるのかな
生まれた意味や
存在する理由さえ
わからないわからない
僕はなんだ
衛星のように 漂うだけの日々 闇に浮かぶ 地球を見つめる
衛星のように 打ち上げられただけで 迷子のように彷徨ってる
僕は僕の心が読み取れず 自分のからくりさえわからず仕舞だ
衛星のような 命を燃やしながら なんとなくでも歩いてみる
衛星のような 魂感じながら 喜び悲しみ 繰り返す夜と朝遠く
僕はただここにいるってだけで僕だということを知る
見つけた光 闇の中に
なんとなくでもいい
ここにいたい
そう思うから
僕は僕のまま
わけもわからず
意味のなさに
意味を築く。
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悲しいのに 悲しくないふりしても 側にいる人にその悲しみが風邪のようにうつるんだ
悲しいのに 笑っても 悲しいだけだ 僕にまでその悲しみが痛い程伝わってくるよ
我慢なんかしないで
悲しいなら悲しいと言えよ
笑わなくていいから
泣きたいなら泣けばいいんだよ
誰がなんて言っても
僕の言葉に耳を傾けて 君をずっと見てるから
お願いだ 笑わないで 悲しみに涙を見せてごらん 心のままに
お願いさ 強がらないで 人はそんなに頑丈にできてないから
そして君の心の空に夜明けが来るまで
泣き続けて 悲しいと言えよ 素直な心だけはだけだして
そうじゃないと
そうじゃないと
心が風邪を牽くから
君に出す処方箋は
笑顔という薬です
少しずつ笑えますように 悲しいときには必ず飲んでね
いつかは 笑えますように 君の心の夜が明けますように
君に注射を打つよ
ぬくもりというワクチンさ
どうぞ、笑えますように。
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寒い帰り道
日の短さに
冬を見つける
ポケットに手を
入れて何処へ行く
自由の風に吹かれても行き場はもう決まってる
何処まで行っても
終わりは来ないさ
僕に出口なんかない
逃げ場所もないんだ
どうせなら 全て
目の前にあるもの
真っ白く染まってしまえばいいのに
心まで 冬の色に
染まって 染まって
街はもうすぐ聖なる鐘の音に包まれる
耳の先までかじかんで
愛して 愛されて
言葉にしなくてもただ寄り添うだけ
それだけで互いの熱が伝わって 伝わって いつもより大事なあなたのぬくもりがわかるんだ
夜の窓辺
月の満ち欠けに
切なさを見つめる
かくれんぼうしてたわけじゃないのに
冬に見つかって僕の瞳に雪が降り積もる
希望こそ無いけれど
それでもどこか救われたような気持ち
この心を冬の色で
塗りつぶすんだよ
このさみしさは
もしかしたらきっと
あなたというぬくもりと出会うまでの
ちょっとした悲しみなのかもしれない
だからもう泣くのはやめたんだ
無理にでも笑うつもりはないけど
少しだけ 今までとは違う明日を見つけてみよう
そこにあるさ
春の陽射しのような
冬の中に埋もれた
幸せという花の蕾が。
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僕ら真似する
パントマイマー
ばかが真似する
パントマイマー
他人の振り見て
それを真似する
電車の中の
優先席あたりの景色
街の道端の
散らかった景色
大人が子供より
幼い景色
僕はため息がつきたくなるよ
希望はあるか 期待できるか 救いはあるか
こんな世界に未来はあるか のるかそるか
誰もが見えない壁隔てて誰かを憎む
ありもしない世界の向こうに話しかける
機械と仲良し 耳と口もあまり使わない
だから、少しさみしい世界
あの夕暮れもあの夜空もあんなに綺麗なのにね
見ようとしない
物まねばかりのパントマイマー
僕らおかしな
パントマイマー
ばかが真似する
パントマイマー
世相に重なる
パントマイマー
どいつもこいつも
パントマイマー。
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さよなら さよなら
僕にさよなら
新しい今日が来ました
新しい花が咲きました
新しい風が吹きました
新しい鞄を買いました
何も変わらないのに
全てが変わってしまう
そんなふうにそんなふうに僕ら誰もが抱えてる悩みや迷いをくだらないと笑っても 薄れない 痛みがある 拭えない 涙がある
だから色のないぬりえのままで 僕は無声映画のような世界に取り残されている
モノクローム モノクローム 街並みはモノクローム
パレットの中 混ぜる 黒と白 灰色になるはずが黒になる
新しい子供が生まれました
新しい路地を見つけました
新しい服を買いました
新しい靴も買いました
意味のある無意味な行為
さよなら さよなら
僕とさよなら
繰り返されるのは
もはや仕方ない
ただ、受け入れるだけ
モノクローム モノクローム 表通りはモノクローム
わけもなく手を振る窓辺
あの人の最後の笑顔は とても輝いていたのに どうしておぼろげなままなのか
つかの間、泡沫の思い出がシャボンのように浮かぶ
思えば思うほどモノクローム かすんでく世界
好きになっても
好きになっても
どれだけ思っても
持て余す心
それはモノクローム モノクローム モノクローム。
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地球が呼吸する
そのたびふるえる
大地を感じる
遠い昔の忘れ物
時間の果てに置いてきた本当の笑顔
やがてその時は来るだろう 厳かなまでに
時の波がさらうだろう 苦しみを連れて
何度でも行き交うのさ
行ったり来たりの旅のような
意味なさそうで意味のある日々を
僕らは僕らの大事な今をどこかで守ってる
回る回る地球の回転に合わせて君は育つ
回る回る季節のそばで何かを見つめてる
闇に浮かぶ小さな惑星の何処かしらで生きる 小さな魂が
今日も泣いたり笑ったり 時折はにかんだりするのをただ僕は見ていたい
そしてもっと君と
色んなことをしたい
ちっぽけな命をこれでもかっていう程すり減らして 汚して使い古して
僕は生きていくよ
希望など見えなくてもそこにある1日に僕は何か見ているよ
最初の惑星から数えて3つめの星で 今日も大事な人の瞳の中で
嘘もつくしわがままも時々言うけど
うまく重なり合えなくても分かり合える部分がひとつかふたつあればいい
回る回る地球のように少し意味深な物語を
秘めた不思議な繰り返しの向こうにある
小さな退屈やがっかりする結末を僕らが知ることはきっとないけれど
回る回る地球の回転に合わせて僕は笑う
歩き続けるこの旅の果てに何が待つかな
白い息が窓を曇らせる
夜の空気に包まれて
いくら探してもわからない答えを はぐらかしたまま 僕らは終わりをめざす
それをくだらないと笑う人こそくだらない
惑星の隅っこで小さく生きる僕は自分を庇う言葉もないまま
移ろうだけの日々をにわかに 愛そう。
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君の心に雨がしとしと降る日は君の傘になりたい
ちょっとでもいい
少しでもいい
君の悲しみを
慰められたら
忘れさせてあげられたらいいな
生きていると悲しいのはどうしょうもないことだ
それでもそれでも
少しでもいい
君が抱える荷物を
僕も一緒に持つよ
それで少しでも君の負担を軽くできたらいいな
君が笑顔になれるように まずは僕が笑わなくちゃ
君が早くげんきになれるように まずは僕がげんきでいなくちゃ
君が毎日を楽しく生きれるように まずは僕が人生を楽しまなくちゃ
ちょっと傘を忘れたときに 置き傘程度でいいから 助かったよと思ってくれるような
そんな傘になりたいんだよ
そんな存在でいたいんだよ
多くは望まない求めない
ただ君の心の中に
少しでも僕という存在を大切に思ってくれればいいな
雨が降る日には どうぞ遠慮なくつかってね 少しくらいは役にたつだろう
僕は君の傘さ
愛されなくても
一番になれなくても
僕は君の君だけの
傘になりたい。
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咲いては散る
花のように
命燃やし尽くして
やがて土に還るまで
この命美しく咲かせよう
枯れゆくまで
夢のような
時の中たゆたいながら
いつか風に変わるまでその命の旅は続く
少しだけ悲しく
少しだけ嬉しい
そんな日々の中
彼方まで続くような
安らぎの向こう
言葉に代えれられるなら何を語ろう
水のように繊細で
綿のように柔らかな
そんな心で向き合いたい
咲いては散る
花のように
枯れてゆく
夢のような
そんな時の中で
僕らは往く
僕らは往く。