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どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[8131] 家路
詩人:どるとる [投票][編集]


駅前通りは 人であふれ賑やかに
ふいの隙を突かれ人恋しさに こがれた

寂しさを ひけらかして 涙を見せるなんて
みっともないよと 強がった 昨日の僕

遠ざかってく 誰かの影が 坂道の頂上で
さよならと手を振った

燃えるような空の色が炎を上げて
景色を ぼんやりと浮かばせている

切なさは 少しだけ優しさに似ていた
それだけを伝えたくて 家路を急ぐ。

2016/08/04 (Thu)

[8130] 道しるべ
詩人:どるとる [投票][編集]


あの夜空に輝く星の数だけある命の異なる輝きや 注意しなければ
聞こえないささやきに気づいたら その時は僕のすべてをあげるよ

あなたはいつでも信じてる
自分自身とこの世界を
でもそれが時々 疑わしくなる
複数ある正しさを
ひとつに絞ろうとするから きっと
僕は いつまでも悪者になれない

それがあなたが選んだことならば
間違いなんてこの世界には
ひとつたりとも存在しないのだろう

出来合いの物差しなんか 捨ててしまって
思ったように 生きていこうと決めた
迷ったその時には道を引き返せばいい

駅前通り 人混みの中に探した 人肌のぬくもり あなたの背中
寂しいときには強がらずに 涙を見せてと君を見本を見せた

目を閉じても消えない あなたの笑顔
大好きだと 確かめたら夜を渡る船に乗って 遠い夜明けを目指そう

それがあなたが選んだことならば
間違いなんてこの世界には
ひとつたりとも存在しないのだろう

出来合いの物差しなんか 捨ててしまって
思ったように 生きていこうと決めた
迷ったその時には道を引き返せばいい

優しさなんか いらないから
暗い海に差し込む灯台の明かりのような眼差しをください
それを道しるべにして
これから先 僕は生きていく
あなたのいない場所で。

2016/08/04 (Thu)

[8129] 色彩
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モノクロの街に 降り注ぐ色彩の雨
この世界は真っ白なキャンバス

どうぞ お好きなように染めてしまえ
あなたのオリジナルのセンスと直感で

ほら 魔法なんて使えなくてもできる
絵筆と絵の具があればどこだって

その場所が私だけのアトリエ
必要なのは 泉のように湧くアイデア

悲しみは ずっと僕から離れずに
東の窓に 降るような星を見つけた

魔法のトランク 開いて空を飛べる
絨毯に飛び乗って空をお散歩
さしずめ僕はアラジン 出てこいランプの精

モノクロの街に 降り注ぐ色彩の雨
この世界は真っ白なキャンバス

どうぞ お好きなように染めてしまえ
あなたのオリジナルのセンスと直感で

ほら 魔法なんて使えなくてもできる
絵筆と絵の具があればどこだって

その場所が私だけのアトリエ
必要なのは 泉のように湧くアイデア

あなただけにしかない 特別な
ただひとつを 僕に見せてくれないか

あなたが ひとたび筆を握ったなら
この世界は 色とりどり カラフルさ

あなたもまた ただひとつの色彩だと
気づいたら その色で世界を染めるんだ

立ち止まってる暇なんかない
踏み出そう 前人未到の一歩

月面に刻め 燃えるような命の輝きを。

2016/08/04 (Thu)

[8128] まちがい電話からはじまる恋
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笑ってる顔をイメージしながら
君のために 時間を割いているよ
ただ思うだけでつながれたならいいな
遠くに浮かぶ月を見つめながら
手違いで切れた 糸を結ぶように
上手くつながらない回線をたどって
君を探している 真夜中の零時過ぎ

君を思うとき 僕も君を思っているんだよ
嘘でもいいからそういうことにして

なんでもない やりとりのあとの
話題がなくなった時に生まれるだんまり

それがやけに 好きだったりすることも
君には とても言えないことが多すぎる

君がかけたまちがい電話から
はじまった恋は 宛もなく進む
スクリューもないものでスピードは
のろのろで 急ぐ用事もないので
二人はサンデードライバーのように
ゆっくりのんびり 法定速度を律儀に守る

多分これは神様が僕にくれたプレゼント
なんてこと言った日には大げさだよと

君の声が飛んできそうな気がしたよ
だから大事なことはその時が来るまで

ずっと秘密のまま 君を焦らせておこう
じれったくてもどかしい恋をしようよ

君の困った顔が 電話の声の向こうで
すぐイメージできそうなほど
僕らはあれから 何度も一緒に
笑ったんだね 泣いたんだね
すべては一本のまちがい電話からはじまった恋
神様のいたずらみたいな恋

君を思うとき 僕も君を思っているんだよ
嘘でもいいからそういうことにして

なんでもない やりとりのあとの
話題がなくなった時に生まれるだんまり

それがやけに 好きだったりすることも
君には とても言えないことが多すぎる。

2016/08/03 (Wed)

[8127] 明日
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発車のベルが鳴るまでもたれ掛かっていた窓

別れの言葉は 整理した傍から 散らかってしまうんだ

言いたいことはなんだろう
伝えたいことはなんだろう
それさえも上手くわからないんだ
この気持ちの 正体はなんだろう
答えがあるなら 教えてくれるかい?

降り積もる時間に 僕は 埋もれていくだけ
いつの間にか 君は僕より先に 自分の夢に向かって歩いていた
目の前に見えたのは君のためだけに伸びた道
僕には行けない君のだけの明日だ
だから君はここで降りて行くんだ

僕は少し君と距離ができてしまったと気づいた

その距離は僕のために君がわざと空けてくれた距離だ

笑えくなるかもしれない
辛いことばかりかもしれない
それでもいいさと笑って強がる
僕はめずらしく意地を張ってた
その小さな勇気を君は誉めてくれた

僕の乗ってない君だけを乗せた電車が
だんだん遠くなっていく ほらもう見えないや
手を振ることもできなかった 僕は弱いから
また誰かを愛せる日が来るかな
この気持ちを ずっと捨てなければ

同じ街にいて
同じ 空見上げても
すれ違うのは
どうしようもないくらい
君と僕は
かけ離れた人だから
でも時折 互いを思う気持ちで やっとつながっていたんだ
切れたその結び目を眺めながら
僕は 思い出を回想していた

降り積もる時間に 僕は 埋もれていくだけ
いつの間にか 君は僕より先に 自分の夢に向かって歩いていた
目の前に見えたのは君のためだけに伸びた道
僕には行けない君のだけの明日だ
だから君はここで降りて行くんだ。

2016/08/03 (Wed)

[8126] サマーヌード
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日差しが 屋根のない道に降り注いで

五月雨 蝉しぐれ 夏祭り

宿題は後回し 遊ぶのが先

やりたいことはいっぱいある

でも多すぎてやれないこともある

嫌がらせのように落ちてくる
太陽を 抱きしめて始まる夏を

その腕で 受け止めてみるんだ
坂道に差し掛かったらギアチェンジ。

2016/08/02 (Tue)

[8125] ビードロメモリー
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ふいに手を離した僕はまた 明日も会えると思ってた

手繰り寄せて 釣り上げた針に
かかったのは 長靴みたいな 思い出

ガラスでできた
思い出だから
ひび割れてしまう
劣化してしまう
それでも捨てられない その理由を僕はいつか知ることになる。

2016/08/02 (Tue)

[8124] 所在
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8ミリフィルムの中に閉じ込めた思い出
笑ってみたり そうかと思えば泣いたり

たまには ひどい言葉も浴びせた
僕は君を傷つけたことで傷ついた

回るフィルムの終わりまで
続く他愛ない日々の幸せかみしめて

瞼閉じて 気づく 見えないものの所在を
その確かな 影を
落ちてく 時の砂時計
一秒の中にもある 輝き
そっと今 受け止めて
明日の僕に 届ける
どうやら未来を運ぶのは僕自身だ

時計は百年分の時間を刻んでいく
涙と笑いのシアター 観客は見込めない

僕は特等席で 自分の間抜けさに
呆れたりしながら時に感情移入が過ぎる

昨日と同じ気持ちを持ってる
僕には昨日の僕の涙を笑えない

気づけば大切なものは見えないものばかりだ
手にとって ふれられるものなど少ない
だから大切にしなければ
つかんだ手を離さないで
さらに力を込める
愛と呼ぶには まだいささか頼りない

そこにある 世界を
どんなふうに
とらえるかで
すべてが変わってく
変わらないままでいられるものなんて
多分僕の 手先の不器用さくらいで
また「ごめんね」を言う回数が 増えてく
日頃の感謝を 込めて
ありがとうと呟けば
いつの間にか 丸く収まる
魔法みたいだと 笑ったんだ

瞼閉じて 気づく 見えないものの所在を
その確かな 影を
落ちてく 時の砂時計
一秒の中にもある 輝き
そっと今 受け止めて
明日の僕に 届ける
どうやら未来を運ぶのは僕自身だ

君を 幸せにするのも
不幸にするのもここにいる僕だけだ。

2016/08/02 (Tue)

[8123] 僕は君に愛していることを伝えたいんだ
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他愛ない時間の 中に降り積もってく
花びらが 一枚一枚違う色をしているのは
何でだかわかるかい?

それはきっと 同じ思い出を持つ
僕らだけに わかるささやかな暗号

僕は君に 愛してることを伝えたいんだ
そのために 息を切らして走っているよ

どこを目指してるかなんてわからない
でも君が嬉しいときそばにいて

そして君が悲しいときだって
逃げずそばにいれる人になるから

僕と同じ気持ちになってくれたなら
これ以上の 願いはこの世界にはない。

2016/07/31 (Sun)

[8122] 最終電車のメソッド
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最終間近のがら空きの電車が好きな僕
対象に人混みが好きな君と交わすどこか噛み合わない会話

暗い路地裏が好きな僕と 明るい街中が好きな君と 出会い恋に落ちるちょっとした神様の手違い

水と油のような僕らは 重なれない
わかりあうこともない
でも離れもしない

今どれだけの 人が誰かに会いたがっているんだろう
この街の思いを一つ一つ拾ったとしたらどれだけの思いがあるのだろう

ふと気になったこと
その中には君を思う僕の気持ちや
僕を思う君の気持ちはあるのかと 気になったんだ

好きな映画のジャンルも見事に被らない だから僕はホラーも観て 君は恋愛映画を観る

小説だって 音楽だって趣味の違う 僕らは 互いの良さについても 理解できてない

でもふとしたとき
なんでもないときに
君を思う気持ちがそんなことを 曖昧にするんだ

君と僕を隔てる見えない線の向こう側へ 僕は 踏み出して
君を 痛いほど抱きしめて 「愛してる」とささやいた

改札から出た僕らは 見上げる空に 流れ星を見つける
何をお願いしたか それは 内緒ねと
笑う君が 何より愛しく見えた

そんな時間が 多分僕には必要で
これからもそんな時間が 僕の 思い出になっていくんだろう
コレクションのように集めてる 君との毎日の中で手にした気持ち

今どれだけの 人が誰かに会いたがっているんだろう
この街の思いを一つ一つ拾ったとしたらどれだけの思いがあるのだろう

ふと気になったこと
その中には君を思う僕の気持ちや
僕を思う君の気持ちはあるのかと 気になったんだ。

2016/07/31 (Sun)
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