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どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[4402] 
詩人:どるとる [投票][編集]


後悔が押し寄せる
波のように

人波が揺れている
引けば忽ち夜が来る

探しても探しても
もう遅かったりする

罪悪感が押し寄せる
波のように

網目硝子の向こう側
多分君は笑ってる

笑っても泣いても
もう伝える言葉もない

波のように 揺れては
引いてゆく 時の波に 全ては押し流され
やがて訪れる ただどこまでも青い夜に僕らは言葉もないままに 背中合わせで
明日のことをもう話してる

そんなふうにできている

完璧にはいきっこないし
うまくだなんて生きれるわけもない

だから不器用に
波のように
引き際も静かに
背中向けても
また君の元へ君の元へ
帰る場所を知ってるような

そんな波のように
また君の前
情けない顔浮かべ
僕は隣に座るよ

ああ波のように。

2012/11/10 (Sat)

[4401] ビードロ
詩人:どるとる [投票][編集]


僕は何ができるだろう
僕には何がやれるだろう
大切な人に何をしてあげられるのか

ありふれた愛
ありふれた感情
歌ってもつまらない
だけど伝えたいことはきっとそれなりに深いけど単純で

ビードロのように透けて向こう側がみえるわけじゃない だから時にはすれ違うのが当たり前だ

だけどそうやってお互いの愚かさだとかばかなところに気づくことで少しずつ心を育ててゆくんだ

そしていつの日か
自分のできることをやがて見つけるだろう

新しい朝に新しい夜に
できたての湯気の立つ朝ご飯
食べるような
そんな景色の中に
生まれるなんてことない言葉がきっと
二人には必要なんだな

さあ歌おう ビードロのようにもろく儚い歌を

2012/11/10 (Sat)

[4400] お手紙
詩人:どるとる [投票][編集]


感謝してる人に
宛てて手紙を書こう
へたくそな字でも
思いを込めて
こんなに好きだよと
こんなに愛してると

柄じゃなくても
文才なくても
時間がなくても
手紙くらい書ける
手紙くらい書けるさ

感謝してる人を
思いながら書こう
雨空、青空心の天気は変わりやすいけど
手紙にしたためる君への思い 今書こう

愛してるやありがとう
ごめんなさいや元気ですか?
久しぶりだねまた会おう

手紙の中身は様々だろう
でもどんな手紙にも思いがこもっていれば きっと届くさ
心のポストにも

だから手紙を書こう
君へ 君へ 君へ

そうさ手紙を書こう
僕から 君へと

あなたから誰かへ
また誰かから誰かへ

海を渡り 野をこえ
届く 一枚の手紙

今日君はそれを読んでる

きっと泣きながら
笑いながら

手紙を読んでる
手紙を書いてる
手紙を出してる。

2012/11/10 (Sat)

[4399] 照る照る坊主
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言葉の奥に隠れた
君の心の声が
ふと雨のように
僕の胸に降る

君の言葉の裏に
そっと手を差し伸べて
僕は僕のできる
精一杯をするよ

暗い部屋の中
明かりを見つけたんだ
それは君という
ただひとつの花
汚れた世界にそっと咲いた

君の胸に降る
悲しみという雨を
やませることが
できるなら
今すぐ何もかも振り切って走り出す

君を悲しませる
全ての人や気持ちを
魔法のように
消せたなら
きっと素直な気持ちで言える 好きだよと

時計が回る 夜が来る 朝も来る
人 人 人 絶え間なく流れる人波に
僕はいつも置いていかれていた でも

僕の胸に降る
突き刺さるような雨を
避けることが
できないなら
せめてそばで同じ痛みを分かち合うと

照る照る坊主の代わりに そっと気休めでも 恥ずかしそうな顔で笑う君の瞳に
きれいな明日が見える

虹の架かった雨上がりの空に 僕らは
きっと心はだけて
笑っているから

無意味なんかじゃない
必要ないわけもない

君は僕の
僕は君の

愛しい照る照る坊主。

2012/11/10 (Sat)

[4398] 君の通信簿
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君の通信簿 もしつくったなら僕は全てはなまるつけるよ

君が好きだ 誰より好きだ あれよりこれより
とにかく好きだ つまりは好きだ

とっておきの場所だ
かけがえのない人だ
何もほかにはいらない

僕の通信簿 もし君がつくったならバツばかりなのかな

それならそれでもいい
だけど君の通信簿ははなまるさ

はなまるさ。

2012/11/10 (Sat)

[4397] お母さんの歌
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僕は思うんだ
お母さんのお腹の中で聞いたあの歌声
あの優しそうなささやき声
まだ覚えてる

お母さんは子供を産んだらもう役に立たないのかな
違うよね お母さんはいつまでも
僕が知ってるお母さんのままで
そこで笑ってるんだ
洗濯物なんかたたみながら 僕に優しく笑うんだ

そっと部屋に差し込む 西日のように
それは意味のなさない 見返りさえない愛
わけもなくただ嬉しくて手を伸ばして触れたあなたの年老いたその細い手が
いつか僕やあなたを抱いていたと思い出した時君はきっと
お母さんがいてくれることのおおきな意味を知るから

子供を産む機械じゃなくて
さみしさ埋めるためじゃなくて

お母さんというあなたの愛がほしいんだ。

2012/11/10 (Sat)

[4396] 傷跡の歌
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君だけじゃないんだよ
傷を抱えてる人は
人と人比べても
悲しいからやめよう

傷あとにしみるような
そんな歌歌うよ
君と僕も違うように
みんなそれぞれの今を

走るように
あがくように
もがくように
埃のように
日々生きてる

汚れながら
つまずきながら
転びながら
石ころのように
いつも頑張ってる

だから君の傷あとを特別にするのは簡単だけど 僕は君の傷あとだけを愛すことはできない

でもね心は痛むよ
それは僕の心にも君と同じように傷があるから。

2012/11/10 (Sat)

[4395] だいじょうぶ
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だいじょうぶだよ
ちゃんと笑えてる
だいじょうぶだよ
ちゃんと生きてる

心臓も動いてるし
脈拍も正常だよ
頭がわるいとか
運動が下手だとか
そんなもの
どうでもよくて
ただあなたが
笑っているところが
僕は好きだから
あなたと一緒に
いるだけで
それだけでもう
僕は幸せなんだ

様々な場面に
様々な瞬間に
僕は気づくんだ
君の存在の意味を

生きるってことは
きっとそれなりに
むずかしくて
面倒なことばかり

だけれど二人なら
重たい荷物も
少しは楽に持てる
だから

寒い夜なら ぬくもり分け合おう
悲しい時には 僕が傘の代わりになろう
君がいつでも笑えるような帰れる場所になりたいんだ

だいじょうぶだよ
ちゃんと泣けてる
だいじょうぶだよ
ちゃんと愛せてる

ちゃんと生きてる
僕が君の全てを
認めてるから
わかってるから

だいじょうぶさ
だいじょうぶだよ。

2012/11/09 (Fri)

[4394] あめのひ
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あめがふる
あなたのひとみに

あめがふる
みんなのひとみに

こころにふる
そうぞうのあめ
まちをぬらすあめ
かさをさしても
かなしくなるのは
きょうがあめのひ
だからかな

かなしくて うれしくて
あめがふる きょうというひを いきる
ひといきれ こいわすれ
なみだのようなあめがすべてをぬらす

こころがなみだをながすようだね

あめのひとつぶにぼくは おおきないみをしるだろう

あめのひにはそんなそうぞうが いくつもぼくのこころにふりそそぐ

だからきょうはあめのひ

だからあしたもあめのひ。

2012/11/09 (Fri)

[4393] たまに
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たまに かなしくて
たまに うれしくて
たまに おちこんで
たまに しょぼくれて
たまに うらやんで
たまに ねたんで
たまに にくんで
たまに さげすんで
たまに むなしくて
たまに せつなくて
たまに さむくて
たまに おそろしい

そんなひびが
どこかしあわせで
たまになきたくなる

いきてること
うまれたこと
ここにいること

そのすべてが
ただありがたくて

たまに たちどまる
ごくたまに。

2012/11/08 (Thu)
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