詩人:どるとる | [投票][編集] |
ネジが一本
足りないよ
そんな世の中に生きている
人を思いやったり
人を気遣うことを
当たり前に思えなきゃ他人への親切にも見返り求めてる浅ましい心がほらはみ出すだろう
新聞の片隅に
毎日のように
おどってる
悲しいニュース
珈琲の湯気で曇るメガネの向こう側
レンズを通して見える景色に 僕はむなしさを見てる
ふとした場面に気づくのさ
誰かの優しさやぬくもりに
心に聞けばわかるんだ 大切なこと大事なこと
水はけの悪い
土だから
いい花が咲くはずはない
だけれど本当は人の心が時代映す鏡なら
人の心が腐ってる
ただそれを時代が映してるだけ
ネジが一本
足りないよ
そんな世の中に生きている
笑顔がちっとも
浮かんでこない
そんな毎日を生きている
うつろな眼差し浮かべて 空を飛ぶ鳥を見ていたよ
窓の向こうの憧れといまだ抱える悩みとか
小さなプライド捨てられず 殻にこもったかたつむり
一人さみしく唄っては夕暮れの道に佇んで
自分の心がわからずに
僕は僕を疑った
ネジの足りない僕だけど
あなたを思うと
少しだけ
こんな世の中でも
たのしく笑って生きられる
おとずれた夜に
さみしさを抱えて
ひとり歌ってる
きっといつかの
僕とは違う
愛という名前の
ネジを回して
僕は夜明けへと動く
小さな小さな玩具
優しく 愛して
そっと 見守って
君の笑顔が
もっと見たいんだ。
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僕はなんの意味もない
ただここにいるだけ
僕はなんの色もない
画用紙さえはみ出す
戦争は目の届かない場所でつづいてる
平和のずっと向こう側で誰かを殺めてる
人ごみの中にいる人たちみんな同じ顔
あなたがどんなに叫んでも届かないよ
あなたの心と僕の心など最初から違うから
君の目に映る世界と
僕の目に映る世界は
いつまでも重ならない
ああ 人はありのままを受け入れた上で僕や君を 赤い色で塗りたくり 面倒なこと全てを義務づけて
繰り返す日々に嫌気が差しても 世のため人のためと自分ごまかし 世の中をものの見事に平泳ぎ
それを問わば僕らは忽ち真っ白になってしまう
それでも僕らは
積み重なる不履行に
尾を振るだけ
いつでも僕らは
積み上げては崩す
積み木遊びしてる
ああ 例えそこに深い意味はなくても
ただ、毎日を水のようにとどまることなく流れていければいいだけ。
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朝を見つけたよ
少し早く起きた
夜明けの空に
朝を見つけたよ
ふだんは通らない
道の片隅に
おはようが聞こえ
おはようと返る
ただそれだけ
それだけで もう
朝は心におとずれる
幾ら瞳に太陽が
昇っても心に
太陽が昇らなければ意味はないのだろう
朝を見つけたよ
誰より早く起きた
ラジオの向こうに
朝を見つけたよ
群れ集まる鳥の
鳴き声のトーンに
僕は何も朝を
そのまま受け入れているわけじゃない
だけれど朝は今
瞳に映っている
でもそれもただ明るいだけかもしれない
本当は心で理解している
朝は心にこそおとずれる
だから朝を見つけたときは心が先に起き上がる
目覚ましでは覚めない五感の奧に眠る意識が朝を見つけるよ。
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僕は歩く
ただ歩くんだ
太陽が昇って
沈むまで
自分の足で
夜に向かっている
時間があとから追いかけてくるだけだ
悲しいような
嬉しいような
気持ちでもって
生きている
自分の両手で
朝を引き寄せてる
なんでもない日々の中 穴があいたようにそこら中継ぎ接ぎだらけ
それでも不器用に愛を抱きしめてる
世界中見渡せば多分幸せなほうだと思うんだ
語るまでもない日々のこと あくびをするようにのん気に考えても
頭の上たちこめる雨雲は避けられない
とりあえず自分を愛すように人と向き合おう
とりとめもない会話の続き 受話器の向こうは雨模様 幸せそうには笑えない
きれいごとも積み上げたら邪魔くさい
だから僕はいつもの調子で鏡に向かって笑う
すべての人が
すべて笑えない
今日だけれど
なるべく人の
ためになれるよう
励むよ頑張るよ
わけのわからない気持ちぶら下げて
僕は歩く
ただ歩くだけ
まん丸お月さま
眺めて気づくんだ
そうかこれこそが
幸せなのかと
今日を生きた
いや、生きれた
それだけでもう
いいんだってこと
いうまでもない
僕に関するすべてのこと 振り向いた道の向こう側にあったことのすべてが気づかず幸せだったこと
今さら気づいた
僕なのさ
今さら気づいた
君なのさ
なんてことない日々のこと
今から話そう
聞かせてやろう
驚くぞ余りにつまらなさすぎて
でもそれが本当は幸せだってこと
でもそれが本当は恵まれてるってこと
みんなそれを笑う
なんてばかなんだろう。
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そっと伝えたい
そっと届けたいな
この思いを
お金は要らないよ
名誉も地位もゴミだよ
ただ傍にいる
それだけでいいんだ
価値のあるものなんて
値札のついたものよりもプレミアのついたものよりもずっと
君がくれる笑顔や
君がくれる優しさが
僕には何より価値のあるものに思う
幸せの定義など僕には難しすぎて
わからないけれど
君がいる それだけで心が満たされるんだ
君と過ごす時間はかけがえのないプレゼント
箱の中身はきっとありふれたものばかり
だけど
その箱の中にはたくさんの喜びがたくさんのときめきが入っている
何もできないでごめんなさいなんて時折こぼすけど
君がいてくれるだけで僕はうれしいんだ
僕こそごめんね
こんな不器用なのに
愛してくれる君に何もできなくて
そんな僕に君は言ってくれたね あなたといる事こそが もう私にはかけがえのない何よりのプレゼントなんだと
君が笑う顔 君がはしゃぐ声 その全てがプレゼント
目には見えない愛が僕の心のほつれをそっと直してくれる
自分さえうまく愛せない僕なのに君はこんな僕を好きでいてくれる
言葉にならない
感情が僕の中にあふれた
僕は知ったんだ
幸せって本当は近くにありながら最初から持っているから気づかないんじゃないのかなと
君と過ごす時間はかけがえのないプレゼント
箱の中身はきっとありふれたものばかり
だけど
その箱の中にはたくさんの喜びがたくさんのときめきが入っている
新しい箱のリボンをほどいてみよう
そこには何があるのかな
そっと伝えたい
そっと届けたいな
この思いを
僕は君が幸せになることをいつも思ってる
愛してる 愛してる
プレゼントはもうたくさん君からもらってるよ
幸せがこの胸いっぱいあふれてる。
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僕は何も知らない
誰にもわからない
人の心の奥に
広がってる闇なんて
僕は僕のことでさえ
全てはわからない
人の心の傷あとに
触れてはじめて気づく
僕はあなたのことを何も知らないし
あなたも僕を何も知りはしない
それでも人は背中合わせでも愛を語る
万人があなたのことを好きにはならない
全ての人をあなたが愛せないように
それでも人は降り止まぬ雨の中佇んで
それぞれの明日を見つけるだろう
それぞれの希望を見つけるだろう。
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ただ人を思いやる
ただ人を気遣える
ただそれだけでいいんだよ
僕らにできることなどただ探さないだけで
たくさんある
ただそばにいるだけで
あなたが笑ってくれるなら僕はこの命続くかぎりずっとそばにいてあなたの笑顔を見ていたい
押し寄せてくる人の波にのまれないように 流されないように 人の隙間縫いながら たどり着いたこの夜に僕はあなたを思うからね
それだけでなぜかな
この胸が熱くなる
今僕は気づいたんだ
気づかないと何も見えない
何もない部屋の中に
こんなにもたくさんの幸せがあふれていること
気づかないと何もわからない
ありふれた日々の中にこんなにもかけがえのないものが目の前にあることも
ほら、魔法のように
ステッキ振るだけで
なんでもできるわけじゃない 不便な世の中
形のないものを信じたり 見えないものに助けを求めたり
そんなふうなもの全て 振り返って気づく
僕はいつも 守られていた
気づくといつもそばにいる
当たり前じゃないね
あなたが笑う それだけで僕は幸せだってこと
それは魔法じゃないから 不思議なことじゃないけれど
なんてすてきなんだろう
幸せになれるよ
あたたかな気持ちに気づくたび
僕はそこに魔法のような 輝く光を見るんだ。
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きれいごとかもしれないけれど
命の大切さ 考えたことありますか?
人を簡単にころすこんな世の中で
僕は何か 見失っている気がして
正しさとは何か
当たり前なこととはなんだ
もう一度考えてみた
誰もいない部屋の中
いくら考えても
僕にはわからない
こんな時代に
あふれている
心をどこかに置き忘れた人の気持ちなど
当たり前であるはずの 僕らの明日を
奪う権利などないし
そこに暮らす 誰かの営みを脅かす
そんな人を許さない
きれいごとかもしれないけれど
大切なことはいつの時代もごく当たり前なことで 何も考えなくても ただ人の痛みに気がつくだけで
人は人としてできることをするだけだ
例えばそばで泣いてるあなたを気遣うこと 名前を知らない誰かを思いやること
それは見返りを求めないただの心の所業
特別なことは何もない ただ、あなたが心配なだけ
こんな時代に 僕が求めるものはきっと
便利な魔法のような機械じゃなくて
画面に映された触れられぬ情報じゃなくて 人と人が心を通わせられるような
そんななんでもない毎日
僕は思う
庭で揺れる 小さな花のように 気づかない場所に 咲いてる幸せをあなたは知っているのでしょうか?
大事なことはただ、
人の痛みに気づく心の余裕を持つことだ
胸に押し寄せる不安だとかさびしさだとかさざ波のように
こんな時代に足りないもの
こんな時代に本当に必要なもの
それは、そんな時代に生きる人の足りないもの
そして欠けてるもの
僕は思う いつも思う。
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悲しくても
嬉しくても
歌を歌えば
元気になる
へたくそでもいいよ
自信がなくてもいい
思うように心のままに
のんびり気ままに
歌を歌おう
歌を歌おう
楽器なんてなくても
人の目気にしないで
歌を歌えば不思議
ほら笑顔になる
スキップ踏む靴音も
しとしと降る雨音もメロディになる
街にあふれるたくさんの笑い声 いろんな音、リズム
歌になるさ
歌になるよ
さあ君も歌おう
歌を歌おう
悲しいときこそ
歌を歌おう
その時の気持ちに合った
歌があるさ
見当たらなければ
自分で自由に
つくって歌え
ラララでもいい
ルルルでもいい
とにかく歌おうよ
一緒に 歌を歌おう
みんなで歌を歌おう
平和が平和であるように
当たり前が当たり前であるように
どこにでもある
景色がきれいだな
そんなふうに思う
ありのままの幸せを
歌にして歌おう。
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君に伝えたいことがまだたくさんある
君としたいことがまだまだたくさんある
ラブソングというにはちょっと大げさで
単純な言葉では言えないけれど
あいしてる それだけじゃおさまらない
気持ち あふれてる
抱きしめている
愛されている
僕も君も誰もかも
知らないあいだに
気づかぬうちに
人を傷つけて
時に助けて
みんなそれぞれの役割をちゃんと果たしてる
花が寒そうに揺れてる
帰り道の途中
夕暮れを待ちくたびれたように夜が来る
永遠なんてないから
いつかは終わるけど
好きだという気持ちはずっと変わらない
さあ 夜が来たら もっと冷えるから
これを着てなよ 風邪なんか牽かないように
愛してることが
当たり前のように
君は笑うんだよ
知らない場所で
名も知れぬ人が
その命を燃やして
繰り返す日々
僕も 抱きしめたいよ
愛されたいよ
愛したいよ 重さなんてはからなくても同じ尊くはかない命の残り火を見つめながら
若さに気づくと 痛みも鈍るさ
それでも僕には僕なりの悩みや迷いがあるんだ
抱きしめること
人を愛すこと
まだまだ そう
わからないことばかり
それでも、僕は
僕なりのやり方で
君を愛したい
君を幸せにしたい
僕は僕の役割をちゃんと果たしてるかな
君が笑うと世界が
愛の歌にあるような
甘い幸せに包まれる
そうだ、単純なことだ
僕がいて君がいて
当たり前に朝が来て
窓を開けて そこに見えた今日という1日が また何か新しい景色を見せてくれる。