詩人:どるとる | [投票][編集] |
ありがとうと言える人がいる
どういたしましてと言ってもらえる人もいる
おはようと言える人がいる
おはようございますと返せる人がいる
ありがとうと感謝できる人がいる
それだけでなんだか幸せだな
ありがとうの数だけどういたしましてが返ってくる
当たり前なそのくり返しが当たり前であり続ける
それが、大事なこと
当たり前と謳え。
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君の心についた
傷跡を 僕はただ見つめてるんだ
誰の心にもついてる
見えない傷跡だと通り過ぎた
だけどそれじゃ何も変わらないことを知る
優しさや愛で どうにかなるものか
ただ寄り添うだけじゃ現状は変わらない
見つめる時間があるのなら 話してみようか まずは僕の闇を
傷跡が物語る君の今までの道のりの長さ
ほらね、関係ないなんてもう言えないよ
愛してると言わせてね 簡単なくらいに
好きだよと言わせてね 確かめるみたいに
夜は明けてゆくよ 待ってなどくれないよ
だからこそ 浮かび上がった 傷跡を見せ合うんだ
透明なる 傷を埋めるための つまらない会話や退屈な計算など少しも要らないのさ
ただ、心と心で 大切なもの 大事なこと
いつもわかっていれば それでいいんだ
それが透明なるもの
見えないだけでそこにある 確かな愛。
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今日も夜が来たね
気づかない間に
僕や君の隣に座ってる
ほんの小さな隙間空けて広がってる孤独のように
遊び疲れた
子供の背中や
仕事帰りの
大人の帰り道を
照らす夕陽が
ほら、電車の窓から
屋根の上から
アパートの陰から
ちらほらと見えているよ
悲しかったことや
嬉しかったこと
僕の知らない君の1日もっと聞かせて
話して 語って
少しずつ そうやって転んでできた傷跡埋めるアイデアとかさ
距離を狭めるための笑顔の種を互いに出し合うんだよ
そしてまた夜が訪れたら その時はきっと昨日よりも もっと近づいてる 僕らがそこに居る
不思議と泣きたくなる
心がチクチクする
さっきまでの賑やかな街並みも
嘘のように静まり返った通りに明かりがともる
辛かったことや
嫌だったこと
話したくないならそれとは逆の楽しかったこと 教えて
ちょっとくらいの悲しみでも泣いてしまう弱虫のふたりはお互いを慰めあってさ
気づいたころにはお腹がすいて 夕飯にしましょうかと笑いあうんだ
そんな日々がどこまでも続く
勝手気ままにふたりは過ごす 大切なこと大事な気持ち それだけ忘れずに
そしてまた夜が訪れたら その時はきっと昨日よりも もっと近づいてる 僕らがそこに居る
ばかみたいに単純な理由で 笑いあい泣きあい それでもちゃんと成り立っている
夜と夜が重なって新しい夜が生まれるように
なんてことのないことさと言ってもやっぱり涙がこぼれるのは 生きることがとてもうれしいのと同じくらい悲しいものだから
夜はそれでも明けるから どんなに悲しくても朝陽が昇るように僕らも笑わなくちゃ。
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ありふれてること
当たり前であること
それを特別にしてくれるのはなんだろう
行っては帰るだけ
そんな日々に疲れても季節は時間は僕らのことを気遣ったりはしない
乾いた笑顔浮かべても誰も見向きもしない
美しすぎた未来想像図
破り捨ててもいいけれど心がそれを許さない
あなたの瞳に映る
今日という1日が
どれだけの悲しみを
喜びを君に見せているのかな
そして僕はあなたの瞳の中で ちゃんと笑えているかな
それだけがちょっと気がかりなんだ
くだらないこと
変わらないものたち
そんなものに囲まれて幸せを感じてる
笑い話にできるなら今日の悲しみもけっして無駄じゃないと思えるからね いつだってどこにいたって
同じ空と空で繋がっているような そんな安らぎが余裕を与えてくれる
行き当たりばったりの旅の途中で
落としてきたもの数知れず 僕は気づけば空っぽだった
あなたの心に巣くう
闇を悪だとするなら
過去の僕の過ちも同じように悪になってしまうから
けっして同じ秤には乗せないけれど ただ愛とかいうきれいな言い方に言い換えて
傷つけあったり寄り添ったりするんだよ
君の瞳に映る風景の一部として 笑ったり泣いたりすることのそれを幸せと呼ぶのならなんの間違いもない
ありふれてること
当たり前なこと
きっとそうさ多分そうだね
僕はずっと今まで
気づかなかっただけなんだ
その美しい風景画の中にいれたことを。
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本当の幸せなんて
本当は思うより
ずっとちっぽけなもんだ
幸せの前を歩いても
気づかずに通り過ぎてしまうかもしれない それほど本当の幸せはつまらないものだ
だけれどそんな幸せほど大事なことを
僕らは知ってるから
小さな笑顔も注意しなければ見過ごす誰かの涙も何ひとつ本当は見て見ないふりなんかできないんだ
世界中のあなたというあなたの瞳に映る
何百何千という今日が 回り続ける映写機の中でほら笑ったり泣いたりする君を
ずっと捉え続けてる
くたばるまでのほんのささやかな時間の中で 変わり続ける街並みの中に 変わらない何かを探してる
そこには本当も嘘もない
ただ大げさなほど
喜びに満ちた
歌が流れているだけ
そして時が魂を
地平線の彼方に浚うだけ。
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いろんな色に変わる
いろんな思いを抱く
空が今日も見えました
赤い夕暮れ 白い雲浮かべた青い空 太陽見えない雨空
あなたの街に 広がっている空はどんな色かな
あなたの瞳に 映っている世界はどんなふうに見えてるかな
本当の空を知りたいよ
全ての嘘や言い訳を洗い流した 美しいものだけがあるような
本当の世界を見てみたい
他人にも自分にも嘘をつくのはもう飽きた
そろそろ本音だけでお話したい
本当の空の下笑いたい
例えば今日あの空が本当の空なら
きっと僕の嘘なんて何よりちっぽけだ。
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戦火の中でもね
争う人のすぐ傍で
平和を願い歌を歌う人がいるでしょう
いじめをする人
される人
同じ空を見上げても
そこに映る世界の違いに嘘も本当もないけれどどちらの瞳にもきっとろくな世界は見えてないさ
街は耳を塞ぎ
目をつむり
見過ごしては
聞かなかったふり
そんな毎日の中でも
歌はそっと密かに
生まれている
何気なくドアを開けて 散歩の途中に見つけた花や風の音、お母さんが小さな子供を呼ぶその声が
僕の中に歌を生み出す
ラララやルルルに言葉を乗せて僕らは平和という大それたテーマを単純に愛と説く
訪れた朝に フライパンからこぼれた目玉焼きの焼き具合
おはようという君とおはようと返す僕
そんな日常の何気ないあらましの全てが明日へと繋がるように
今ここで僕らが歌を歌うように
石ころ高く積むように
積み重ねていく毎日がやがて誰かの笑顔になるように
単純でいて難解な
僕らの夜や朝や昼が何がしかの物語を創るのなら
詩は泥濘の中からも生まれると
詩は雑踏かき分けて聴こえてくると叫ぶ
明日もまた日は昇りまるで何事もなかったように朝が訪れるならば
せめて昨日よりも少し数センチ前に進めなかった人が前に進めるよう
せめて泣きはらしていた誰かの涙が嘘みたいな素敵な今日が来るように
僕は願うから
だから裸のままで歌うよ
聴こえない歌を歌うんだよ
誰のためでもなく
ただ、此処にいるために。
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行き当たりばったりの旅へ出かけようか
予定なんてものは決めずに心はだけだし
流れる時から少しのあいだ抜け出そう
誰も誰かを待っていて
誰にも待っている人がいるから
その人に会いに行くためにこのドキドキは夜の闇を突き抜けて進む
長い夜が 明けるまで 君はそこにいて
当たり前な日々の中に僕らはいるよ
ただ、そのなんでもない日々をきらめかせるのは 些細なのに特別なあなたの愛だったり優しさだったりするんだ
長い夜が押しも押されて 朝へと急かす
ありふれた顔の中にひとつだけの花が咲く
思い違いやすれ違いなんて大したことじゃないさ 立ち止まってる暇さえない 素敵な夜へとまた僕らはたどり着く
そこで何度でも君に恋をする
心奪われていた…
長い夜の途中で。
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何か悲しいことが
あるような
ないような
何か忘れていることが
あったような
ないような
通り過ぎた道に
咲いた花は
人の憧れを
写す鏡に変わる
ほらね見てごらん
一番なんてないんだ
物言わぬ風が伝える
君の浅はかさや愚かさ
何も言わなくても
電話くれなくても
あなたの心なんて
もう丸見えなんだ
今まさに夜が
空を闇で覆う
もう誰もが
黙ったままでも
涙を流しても
わからないだろう
誰も知らない
長い夜が始まる
僕はあなたの何も知らないし
あなたも僕の何も知らない
ただ想像やつまらない推測で決めつけたり思いこんだりするだけ
泡沫のような 儚さに僕は命の終わりを見る
物言わぬ風と長い夜
全ての哲学がひっくり返って見えるんだ
もうこの気持ちには答えはない
静かに眠れ ゆらゆら落ちてゆく夜に
戯れに描く指先に落ちた滴が明日を映すのなら そこに一抹の希望を捧げてもいい
さあ 今こそ夜明けは世界を照らすはずだ
そこに僕が求めた
明日がある
そこに君が求めた
奇跡がある
待ってて、まだバスは来ない。
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何かいいことあるのかも そんな気がする1日だった
何かいいことあるのかも そんな気がした今日だった
悲しいことも嬉しいこともあったけれど
悲しいときも嬉しいときも僕は進んだ
ただ歩いた
あの夕暮れもあの雲も 四角い窓から見える小さな世界も
戯れに描いた未来想像図も その全てに僕は目をつむっていた
何かから逃げていた
でも今少しずつ見えてきた
なんとなくだけれど
ちょっとずつだけど
あやふやなんだけど
曖昧なんだけれど
何かいいことあるのかも そんな気がする今日だから
歩いて行こう
心のゆくままに。