詩人:どるとる | [投票][編集] |
そうさ何も特別なことなんてなくていい
そこに今日があって
たまに少し笑えるようなことがあってさ
平和であればいい
屁をこくように
あくびをするように
本当は悲しい日々も
吹き飛ばすような
ばからしさに笑みがこぼれる
そんな日常ならばいい
さあね本当の幸せなんてわからない
そこにある思いや
そこにいる人に感謝と憎しみ半々で寄り添えるなら いいよ
頭抱えるように
何かに悩むように
本当は悲しいのにまるでなんでもないみたいに笑っている僕に下手な嘘はつかないでと涙こぼす君は
ただの日常を特別にしてくれる
僕が世界でただひとり愛する人
そんな日常さん 明日もまたよろしく。
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秋めく街並みに僕はひとり佇んで ポケットには切なさをつめ込んで 無理して笑う
落ち葉を数枚 ポケットに入れる 誰かの帰り道照らす夕陽が見える きれいだね
誰に言うでもなく
僕はつぶやいた
さよなら さよなら
そして季節は歩き出す
君が行くこの道辿って
同じ景色の中を木の葉舞うように
涙はこぼれるから。
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今日も1日疲れたね
いろんなことがたくさんあったね
ほらもうすぐ日が暮れるよ きれいなオレンジ色 広がるよ
誰かの口笛みたいな五時のチャイムの音が聞こえたら
さよならの時間が来る
なんだか悲しくもないのに胸の中が切なさでいっぱいになる
明日もまた会えるのになぜか今日のさよならがしみてくる
ただいま おかえり
言い交わすその言葉が 今日の無事を知らせるように 誰かの心に優しさと安らぎを与える
今日は今日の悲しみが
今日は今日の喜びが
そこに あるように
君にもあるよ
ほらね、笑ってる君の顔が見たいから
明日もまた会おう
涙が こぼれそうになっても ガマンしないで泣いてもいいよ
後ろ向いてるから
気づかないふりしてあげるから
さよならがしみてくる
そんな1日の終わりでも ただいまと言うだけであなたのおかえりなさいが聞こえてくる
優しさが押し寄せる。
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どこまでもやさしい人だから あなたが好きなんだ 誰よりも
カレンダーに並んだ
数字を見つめれば
もう季節は秋です
暑さに堪えていたと思えばもう肌寒くなっている
紅葉舞う 街並みを
やさしい人と寄り添うように 歩く
幸せはかんたんにこのてのひらに生まれる
愛してると言いたいよ 当たり前なことだけど
当たり前なことほど何時でも忘れないように言葉にするんだ
やさしい人よ 笑っておくれ 君の幸せだけを願うよ
やさしい人よ 傍にいておくれ 心が凍えないようにあたためて
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どうして人はいつも
急ぐ旅じゃないのに
忙しない日々を過ごすのかな 僕から見ればばからしい
時には 急な上り坂
かと思えば楽な下り坂
山あり谷あり そんな人生はつづく
たまに泣きたくなって
たまに笑ったりして
心の中に映る景色のままに 僕らは歩く
文字通り 行き止まりまでは
雲の速度で 歩いて行こう
悲しみ 喜び 引き連れながら
雲の速度で 生きて行こう
ありとあらゆる欲に誘われながら
どんなときでも いつ何時でも 急いで躓くくらいなら ゆっくりのんびり 生きて行こうよ
急いだってしかたないさ
雲と一緒に 歩いて行こう
色んな夢を眺めながら
雲のように 生きて行こう
有らん限りの人らしさ持ち寄って
雲の速度で 歩いて行くのさ
急ぐ旅は僕には似合わない
旅はのんびり ゆっくり 行こう
世の中の速さに流されて 何か大事なものを忘れてしまっているような毎日ならば
見上げてごらん
あの雲が全て知ってる
今日は雨でも明日は晴れる 繰り返される日々の色々
とりあえず笑うことからはじめよう
案外 素敵な明日が待ってる気がする
だから雲の速度で
いつか終わる旅を一緒に歩こうよ。
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ありふれているということ 多分それが全て
椅子があって 机があって 飯が食えて たまにエッチなことをいう
恥ずかしくって 照れくさくって 情けなくって 甘酸っぱい
眠れない夜があって 寝起きのわるい朝があって たまにはケンカもする
そんな日々 これからもこの部屋でつづいていく
なんとなく それを
僕は幸せと呼びたい
わけもなく 君に
僕は愛してると言いたい
ここにいるということ
そんなものは本当はきっとくだらない
意味などない 探す手間を省いて僕は叫ぼう
種も仕掛けもないということ 多分それが答え
テレビがあって ラジオがあって ついでに優しい恋人がいればいい
ついてる日もあって ついてない日もあって 雨の日も晴れの日もある
そんな人生 今日はその中のほんの一頁
色々なことがある
なんとなく それは
僕に幸せを教える
そんなこんなで
君という人と出会った
ここにいるということ
そんなものは考えることさえくだらない
理由などない 面倒だからと流れにまかせて生きる
笑って 泣いて たまに怒って 悄げたり 喚いたり 背中合わせでケンカしたり 互いの誕生日祝ったり
色んなことがあって
楽しければいい
二人が二人であればいい
そんな日々を愛と呼ぶのならば
当たり前すぎてくだらない
遠慮もせずに 躊躇もせずに 僕は幸せと叫ぼう
君や僕がここにいるということ もうそれがこの世界の全て
そしてただ生きる
それを人生と呼ぶのならば 何も間違えはない
歩いて行こう
たまには躓こう
ずるもするし
落ち込んだりもする
そんな日々が全て
いつかこの世界に生まれた僕に与えられた時間だと夜通し考えても何ひとつ浮かばない
それなら ここにいるということ それだけでなんの意味もないこと
そういうことでさようなら。
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他人を通して自分が見える
他人の不幸を望む悪い自分がいる
他人の行いがまるで自分のことのよう
他人は自分を映す鏡に見える
自分のことをいつでもわかっているようで
自分のことが一番わからなかった
自信満々で描いた自画像は僕には少しも似ていない
自分のことが一番わからない 誰も皆、同じ
他人を通してはじめて気づくんだ
他人の瞳に映った自分が自分も知らない本当の自分だと
描き直した自画像はぎこちなさそうに笑いながら どこか悲しい目をしてる だけど本当を語っている
悲しかった
嬉しかった
その全ては他人が知る
自分も知らない悪や善が
光と影のように入り交じる
そこに本当の自分がいる。
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欠伸が出るほど
ああ つまらない
毎日だな
だけどその中にも
幸せは確かにある
世の中には当たり前な
そう当たり前な暮らしにさえ困る人もいるらしい
僕らが思う当たり前なんて通用しない国もある
贅沢な人ばかり
欲張りな人ばかり
あれが欲しい
これが欲しい
どうしてこんなにも
僕らはこれ以上ないほど幸せなのに
ふつうの幸せ 平和な毎日じゃ心満たされないんだ
欠伸が出るのは
幸せだって証
本当だよ
恵まれてないって思うのは気のせい
欠伸が出るほど
ああ つまらない
毎日でも
必ずどこかで幸せに気づけるよ
小さなことだけど
なんとなく思うんだ
お金持ちじゃなくても心の貯金箱ははちきれるほどの幸せで満たされてる
少しずつ なんとなく たまに思うこと
くだらないほどありふれた誰もが見向きもしない ちっぽけな毎日が きっと僕にはふさわしい
メソメソ ハラハラ ワクワク ドキドキ
明日は何があるかな
とりあえずは笑おう
欠伸が出るほど
つまらなくてもいい
明日も明後日も
欠伸が出るくらい退屈な日であれ
裏を返せばそれは幸せってことだから
僕はそっとひとりでそんな幸せに笑うよ
欠伸が出るたびに
幸せになれるよ。
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この窓から見える景色は瞳が見ている景色 嘘の入る隙はない 全てが本当のこと
遠い異国の窓辺には
今も戦争が見える
くだらない理由で
今日も人がその命を奪いあう
僕の部屋の窓からは
退屈な昼下がりが
ほら見えているよ
幸せというには
あまりにもわかりやすくて穏やかな毎日がいつか崩れ去ると疑ってしまうよ
僕の瞳が窓の外の景色を 美しいものは美しいと醜いものは醜いと嘘偽りなく心に伝えれば
ただの退屈も幸福に思えるから
何ひとつ不満はなく
ただのひとつさえ僕にはこれ以上何かを望むことさえできない
そこにある平和という価値のない宝石のような毎日と
遠い異国の人たちの思う幸せとを結ぶのは違いすぎる思い違い
僕らは真顔で嘯く
幸福とはお金や贅沢をすることだと
窓の外に広がる
充実した日々を呪う
これが本当の幸福だとしても絶え間なく僕らは欲張って
戦争のない国でも
つまらないことで
人を憎み 美しいものを美しいと思う当たり前な心さえどこかに置き去りにしてきたような
幸福の窓辺から 見える瑠璃色に輝く世界をそのまままっすぐに美しいと肯けない
僕らには二度と見えない景色だ。
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有り余るほどのお金を持ってる人もいれば
今日の生活さえままならない人もいる
多種多様なこの世界
貧困にあえぐのは弱い立場の人たち
そんな人たちほど優しい心とまっすぐな瞳を持っている
だけどそんな人たちほど街の隅っこで小さく生きてる
都会の駅の傍で誰かが歌っていた
「自由を僕にください。本当の自由はどこですか?」
幸せの定理はいつでも変わらないはずなのに自由を求めて行き着く場所には
いつでもお金や地位や名誉が何よりものをいう
自由になりたくて
歌を歌うそんな人たちの声は忙(せわ)しない街の喧騒にかき消され聞こえない
僕が生きている場所を例えば光だとするならば
君が生きている場所を例えば影だと呼ぶのなら
誰だって光と影の狭間を生きてる 誰一人その繰り返しの中でそれぞれの幸せを見つけてる
今あるこの居場所は最初からあったわけじゃない
いつか君にだって見えると思うんだよ
ビルとビルに囲まれて陽射しの差さない都会のちょっとした緑の中にも花が咲くように
悲しいだけじゃない
辛いことばかりじゃない
歩き出してごらん
歩き続けてごらん
影の先に光がある
もがきあがいてごらん
そのまま生き続けてごらん
雨雲の向こうに晴れ間が見える
それが、君の光
全ての人に差す光
あの歌歌いが歌っていた自由の花。