詩人:どるとる | [投票][編集] |
涙を流すとき
人の心は
一番優しくなる
一番温かくなる
どうして
泣いているの
悲しいからなのか
嬉しいからなのか
わからないけど
涙を流せる人は
きっと優しい人さ
人の痛みがわかる
きっと優しい人さ
誰かの苦しみや
痛みに気がついて
いつの間にか
ほほに流れる涙
君が悲しいとき
僕も悲しくなる
君が嬉しいとき
僕も嬉しくなる
心にはちゃんと
届いているんだ
違うようで同じ
心をもってるから
人は頭をつかって 互いの想いを推し量る
だけれど本当は心をつかって 人の想いを感じなきゃだめさ
頭なんかつかわなくたって ほら心が涙を流すとき 君の心が見えてくるよ
だからほら心からあふれ出た涙が 僕のほほに伝う
嘘はつけないさ
欺けないさ
涙を流すとき人は
一番人らしくなる
涙を流すとき人は
一番優しくなるさ。
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君は僕にとって何よりかけがえのない人さ
君がいなくなったら
そんなこと想像できないよ
君といっしょに食べるから美味しいご飯もより美味しくなる
君といっしょに見るからきれいな景色がよりきれいに見える
君といっしょに生きるからありふれた毎日が何か特別な時間に変わる
魔法のように
これは風がつれてきた百年ほどのとある物語
僕らはその中の主人公とヒロインさ
長いような短いような時間の中で
少しずつ大事なものが増えて行く
守るべきものがある
それだけで自信になる
これは風がつれてきた一度きりの限りある物語
誰もがその中の主人公とヒロインさ
悲しいような嬉しいような気持ちで
少しずつ歳を重ねてゆくたびに
輝きを増して行く
そんな人生を歩んで行きたい
僕はやっと自分ってものがわかってきた気がする
まだまだこれからだね
まだ半分も生きてないから
やるべきことがたくさんあるんだ
さあ 行こう 風の吹くほうへ。
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恋は線香花火のよう
はじけて 落ちる
蝉しぐれが魅せる束の間の幻
はじめて恋をした
熱を帯びたように
頬を紅に染めた
開けたことのない
ドアが開いたような
解き放たれた気持ち
だけど少し苦しい
君を思うだけで
ふと胸が締め付けられる
でもなぜだか
不思議に嬉しくなる
それが恋なのか
恋は線香花火のよう
揺れては 落ちる
暑さ過ぎれば 亡骸だけを残して鳴き止む蝉の如し。
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限りない宇宙に 僕は抱(いだ)かれて この景色の前じゃ僕など本当に小さすぎて
言葉にもならないよ
生きて行くことや
生きていることが
不思議に思うのは
どうしてなんだろう
生まれた日に戻って
確かめることもかなわず 過ぎ去る日々と費やす時間に僕は少しずつ若さを失うだけ
ああ 何てことない景色の中に咲く 花や
なんとなく見上げた空を染める青に
僕は何を思うだろう
くだらないくらいの悩みなんて この空に比べたら 本当にくだらないよ
ほらね、あの空へ
いつか昇る日が来るから今はただ静かに何も言わず騒がずに季節を旅しよう
いっそ恥ずかしさも捨て去って僕は一生を旅とでも呼ぼう
今がまさにその時。
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風船みたいに人の心は萎んだり膨らんだり忙しい
悲しくもないのに
涙を流したり
嬉しくもないのに
無理に笑ったり
するのって
どこも同じだね
空気が抜けた風船のように 萎びた 心に
現実に 深く突き刺さる 見えない傷跡が痛みを伝える
誰かを思うこと
誰かに思い寄せること
少しずつ少しずつ
わかってきたんだよ
大切なことや大事なものが
風船の心地を味わってる ゴムのようにしなやかな身体でさえ疲れを覚える
なにもない1日が
風船のような丸い夕陽に照らされて
ほらさっきまでのことも遠い昔のような
今朝の会話も遠い昔のような 不思議な感覚 この胸を過(よ)ぎる
さよならが身に染みてくる
傷跡に沁みるな
またこんな気持ちだ。
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あたりまえなこと
この世界にいくつあるのかな
僕が思うあたりまえ
誰かが思うあたりまえ
同じようで違うよ
共有してるルールの中でも歩き方が違うようにそれは人それぞれ
電車の中 席を譲る人
寝たふりをして
無視を決め込む人
そんな場面からもわかるように
道端に落ちてるゴミを捨てた人
それを自分のものでもないのに率先してただで拾う奇特な人
どちらがわるくて
いいとかの問題じゃなく
ただ心があるか
ないかの違い
それだけで
知らない場所で誰かの笑顔の種になったり 誰かの手助けになったりするんだよ
誰も知らないずっと先の先の先の明日で
君が生きるのに不自由しない世界を築くため今僕らは
あたりまえとしてることを一つ一つ考えなきゃ
漠然とあたりまえなことといったってさ
たくさんありすぎて
幅広すぎてわからない
だけれどこう考えたらわかるだろ
君だけがよければいいという考えじゃ明るい未来は来ないな
少し心を洗ってごらん
余計な欲望や嘘や言い訳そぎ落としたら
僕や私の中でのあたりまえの意味がだんだんねじ曲がって見えるから
目をそらさないで
耳をふさがないで
全ての人に歌っている。
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そして夜が訪れて
さみしさあふれて
言いようのない気持に包まれて 僕は見えない雨に降られる
階段の踊場で 何を見ているのか 星を数えて 今をごまかしてる
何かが ただただ
悲しくて
何かが ただただ
苦しくて
入り口も出口もない
部屋の中をさまよう
そんな日々の中僕は徒然なるままに生きる
この悲しみにもしも
名前をつけるなら
迷わず僕はただ悲しみと名づけようかな
それ以外 それ以上
わからないから
そしてまた夜が訪れて
同じ雨に濡れている
君がそこにいる
僕がそこにいる
みんなそこにいる
違うもの見てるようで同じ世界の中
それぞれの今を抱えながら
他人にはわからない
明暗を見つめてる。
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お父さんはいつも
頑固で働き者で真面目で
お母さんはいつも
優しくて気が利いて
料理が得意で
笑った顔がまぶしい
お兄ちゃんは勉強に忙しくて 近頃どうしてなかなか遊び相手になってくれない
お姉ちゃんはお姉ちゃんで彼氏ができたようで 近頃は化粧も濃くなって 言葉づかいもなんか変
だけれど何かがあったときには 約束しなくても 家族の危機を感じ取って集まって
どうもお久しぶりですなんて 離れ離れの家族がひとつになる
そこにお父さんがいて
そこにお母さんや
お兄ちゃん、お姉ちゃんがいて
もしかしたらおばあちゃんやおじいちゃんの姿もあるかもしれない
家族がいる風景が
当たり前に思うのは
そんな毎日に気づかず安心してるから
それが当たり前だと思ってるからね 時々家族のことを思うときゅっと胸が詰まる
家族のいる風景が
ずっと当たり前だと思っているからこそ
いつかいなくなることなんて想像もつかないや
ああ、だってなんだかんだで家族が好きだから
今日も帰るよ
寄り道、道草せずに
家族のいる風景の
僕もその一部になる
かけがえのないありふれた幸せをくれる
自然と顔がほころぶ
明るい話題咲く食卓
今日もそんな風景が
こんなにも近く見える
ラララ…
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言葉って 簡単に人を傷つけて
言葉って 時には人を助けて
たくさんの人
その数だけある心
どんな言葉なら
君は笑ってくれるかな
過ぎ行く時と
追い越してく歳月
思い出はこの胸をただたゆたって
僕はつかの間の安息の中 気をゆるしてしまうよ そして
心は酔いつぶれたように君を欲しがる。
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大きな声で 叫んでみよう 大好きなあの人に 愛の言葉を
人の目気にしないで
好きならば どこででも 愛の言葉囁こう
何をためらうことがあるものか
波に乗り 景気に乗り タイミングに乗り
マウンドを駆け抜ける君の瞳がとらえた青い空 ぬけるように今日も果てなく広がる
さあ 行こう 真夏を忘れるための 鮮やかな鮮やかな色彩が君の全てを秋色に染めてしまう迄
センチメンタルな気分をぶっ飛ばすあの素敵な君の声、それと笑顔
連れて行こう
何もかも
片っ端から
この長雨が止むように。