詩人:どるとる | [投票][編集] |
たくさんの物であふれたこの世界 本当に大事なものが隠れて見えないよ
ここでいう大事なものはお金やきれいな宝石じゃなくてさ
目には見えない幸せだったり 誰かからもらう無償の愛を指す
なんにも不自由なんかしないはずなのに
便利すぎて 手間がどんどんなくなって
何かを僕らを見失ってしまったのかもしれない
なんにもないようで
なんでもあるこの世界で 僕らは明日もただの人として生きる
泣いたり笑ったり繰り返すだけの日々の中で 誰もが自分の身の丈に合う今を生きる
あなたは幸せなのかい?
通り過ぎた道に咲く
小さな花のように
気づかないあいだに僕らはきっと忘れているんだよ
本当の幸せはとても些細なものばかりだから
たくさんの人であふれたこの街並 その中のただの一人さえ生きている意味は分からない
それでも、何かしら大事なもの持ってる
誰かの笑顔とか誰かの優しさとか 注意しないと見過ごしてしまう小さな気遣い
その全てが僕には何より価値のあるものに見えるんだ
気づかないあいだに誰もが 幸せになっているのに 気づかないのか気づかないふりをしてるのか 十分すぎるほどの幸せに見向きもせず偽物の幸せ大事そうに抱えて欲に走ってしまう
なんにもないようでなんでもあるこの世界 何不自由なく暮らせるだけ それだけで
本当は世界見渡したらそれだけでも幸せなことなのにまだわからない人がいるよ
回り続ける地球の中
生まれてくる子供たち
そんな子供たちが生きていることを心から幸せに思えるようなそんな世界つくるのは僕ら大人の仕事なのに
あなたはそれでいいのですか?
自分にも問いかける
なんにもないようで
ありすぎるほどのこの世界に生まれたことが不幸なんじゃなく
幸せの価値を見誤る僕らの心が この世界にある大事なものを
知らぬ間に隠しているだけなんだ。
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君を思うような
君を気にするような
そんな想像があれば
戦争や虐めも消える
席を譲るような
他人を気遣うような
そんな心のゆとりがあれば今日から変われる
想像してみるんだ
誰かが傷つくのと
幸せになれることの
どちらがいいのかを
想像してみるんだ
誰かが悲しむのと
喜ぶのとではどちらが素敵なのかを
自分がされたいこと 自分がして欲しいこと
他人に求めるなら
想像してみるんだ
優しい人の姿を
想像してみるんだ
暖かな陽射しのような
そんな人々が暮らす明日を この世界に。
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ーさあ行こう 船出の時は今 帆を揚げて新しい世界へー
絵の具を塗りたくったような原色の街
新しいもの、真新しいもの、ありきたりなヒットソング
廃れてく昔からある古き良きカントリーマイラブソング
少しずつ何かが
変わり始めたような気がしてるけれど
気のせいだといいな
新しい世界への扉を今 開こう その手で
新しい世界の夜明けが 訪れる もう何も恐れない
ーさあ行こう 船出の時は今 帆を揚げて新しい世界へー
あの日交わした口づけのような甘い風
戯れに買ったギターと読めもしない譜面、無駄に増えるアイデア
実にならない蕾や花じゃ明日の天気さえどうか判らないな
苛立ちや歯がゆさも今は何ひとつ僕を支配するものはない…
新しい夢たちが君や僕を未来で待ってる
新しい夢たちに迎えられたら世界がとたんにひらけた
さあ行こう
船出の時は今
帆を上げて
新しい世界へ
ウェルカムニューワールド
たどり着こう あの空の向こう側へ。
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この心を紅に染めし
遠き日の恋の記憶 始まりの花びらが風に舞うような
あどけない瞳の少年と少女 近づくでも離れるでもなく 流れゆく時をただたゆたっていた
はつこいは夢だから
すぐに醒めるけれど
いつまでもただ
いつまでもこの胸を離れない
あなたを好きになれてよかった
そんな恋でした
蕾のまま花咲くことはなかったけれど
それでも僕の中に
あなたがくれた笑顔が ぬくもりが 咲いているから
元気でいるでしょうか
手紙さえ届かない場所に行った君を
時おり思い出してはさみしく思う
つかの間の夢なのか
醒めてはじめて思う
どこまでもただ
どこまでも青すぎる空のような
あなたに出会えてよかった
そんな人でした
例えば出会えてなかったらきっとこんな苦しささえ わからなかったでしょう
だからこの淡い痛みはあなたを好きになれた証 いずれ誇りにもなろう
たしかにあなたを好きだった
まぎれもない傷跡
僕にもはつこいの季節があったこと
一人、懐かしみ振り返る
今も変わらぬ思い抱きしめ
あなたを好きなままの僕で歩き続けてる
少し大人びた面立ちと甘い風に抱かれて
新しい恋に胸焦がす。
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大好きなあの人に大きく口を開けて愛してるって言おう
くだらないことなんだよ
きっと僕らが思ってるほど毎日はつまらなくなんてない
バス停でバスを待つ
そんな当たり前なことが今はどうやら物珍しいようで
誰もが散らかった道を見ても見向きもせず
落ちてる空き缶や吸い殻を僕や私には関係ないと見て見ぬふりをして
その場を通り過ぎる
夜が 朝が 昼に
君の笑顔が 涙が 苛立ちが 切なさが やりきれなさが
僕の瞳に幾つでも溢れる
目の前の色々な事柄に言葉をなくすこともあるよ
例えばそう少し思いやりを持ってみる
それだけで周りの景色が塗り替えたように変わって見える
その時、少し世界の素顔が見える
今まで気づかなかった世界が少しきれいに見える
なんでもないことさ
ただみんな幸せを目の前にしながら通り過ぎているだけ。
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誰だってそれぞれの
今を生きてる
今しかできないことをしているんだ
落ちてるゴミを拾うような小さなことから
誰かを愛するため永遠を誓うような大きなことまで
そのために今を費やしてる
何気なく笑ったり
さり気なく泣いたり
くだらないほどの毎日を本気で生きてる
道端に空き缶転がるように
誰かが気づかない間に
僕は誰かを傷つけてるかもしれないのに
それさえなんでもないみたいに微笑むあなたがずっとわからなかった
だけれどそんな君も今を抱えているんだね
僕らと同じように迷い悩み苦しんでいるんだね
雑草のように生えては枯れるきりのない人々の流れの中
君はいつだって自分らしく生きてる
君はいつだって思ったまま生きている
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君の心にぽっかり
空いてしまった
穴ぼこひとつ
ふいに見つけたよ
どんな言葉なら
どんな僕ならば
君のその涙を
忘れさせてあげられるだろう
ドーナツみたいに
君の心には穴が
空いているんだね
ザラメみたいな
甘い日々は
しばらくおあずけさ
少し辛くて酸っぱい日々が続く
君の心にぽっかり
空いた穴ぼこが
すきま風を通す
夕間暮れの商店街
どんな幸せなら
どんな夢ならば
君は笑ってくれるだろう 僕にはなにができるんだ
ドーナツみたいな
君の心が涙を流すとき全ての時計は前に進むのをやめて
止まってしまったかのようにいやな静けさが君を包む
少し息をするのが苦しくなる
それでも、生きてる君は僕からすれば
素晴らしいよ
誰にもほめてもらえないなら僕が君の全てをわかってあげる。
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遠い昔父に
連れられて
星を見に行った
最初は何をしに
行くのかも
わからなかった
ほら、見てごらん
星がきれいだろ
そう言って
あまりふだんは笑わない父が笑った
優しい星はまるで
父のように
僕を照らす光
今夜も流れてる
たくさん 殴られた
たくさん 怒られた
だけどあとで
それは愛情の裏返しだと知った
確かに愛されていた
確かに守られていた
それはいつも
規則正しい時計のようだった
だけど、心の中 血の通った教科書には載ってない この世界の不思議のような
深い深い愛を僕は注がれていた
帚星 ふらり 空を駆け抜けて行く夜
僕は願いかけてみた
父の幸せを祈った
これからは僕が
愛す番だ
守る番だね
白髪になって
背も低くなって
腰の曲がった
父に僕は何ができるかな
帚星が 何万光年かけて僕の瞳に映るけど
流れてる姿は一瞬だね 人生に似ている
帚星 ふらり 空を駆け抜けて行く夜
僕はあの頃のように望遠鏡から覗いた
懐かしいあの父の優しい笑顔を
そして落ちそうな星の夜を
僕の心の空一面に
広がる思い出
プラネタリウム。
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今日まで生きてきた
日々がまるで無意味なように
感じてしまうのは
誰かの日々が今日で終わってしまうからなのか
途中で古ぼけた日記は終わってしまった
路地裏に集まる猫たちの談笑が 少しずつ聞こえなくなるのと同じようにね
命には終わりがあるの
いないいないばぁって赤ちゃんをあやすように
そこにはなんの憎しみも作為もないの
沢山の人が手に手をとりあって
たったひとつの目的のために今日も
馬鹿なくらいくだらないことを 本気でするように
例えば誰かの言葉の外で ざわめく 隠れた淋しさや切なさに気づいてさ
かける言葉ひとつさえ 選んでみるけれど きっと僕は不器用だから君を傷つけてしまうかもしれないけれど
とりあえず言ってみる
「大丈夫だよ、僕がついてるから」
いないいないばぁって赤ちゃんをあやすように
純粋無垢な心を携えて嘘のない僕でいるから
痛いの痛いのとんでけって擦りむいた膝に魔法をかけるように
そこにはなんの確かなものもないけれど
愛は本物なんだ
心は備わってるんだ
感じてよ 触れてみて
君を思う気持ちが
所狭しと 溢れてる。
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何が悲しいのだろう
何が嬉しいのだろう
言葉にすればするほどにわからなくなる
何を畏れているのか
何を迷い悩んでるんだ
歳を費やして時を経るごとに霧は深くなる
さよなら 今日の日よ
僕は手を振って
何も言えないまま
夜を迎えたよ
何が悲しいのだろう
何が嬉しいのだろう
言葉で縛り付けようとしても遠くなるばかり
おやすみ 今日の僕よ
上出来でもなく不出来でもない1日が
また夢の水底に沈む
さよなら さよなら
誰もがさまよって
生きる意味もわからないまま
死を迎えるんだ
それでも何かが
今日も悲しくて
でも嬉しくて
どんなことが
押し寄せても
生きたいと思うよ
「愛してる」や
「ありがとう」
「おはよう」
「ただいま」
「おかえり」
そんな当たり前な言葉たちがあふれてる毎日には求めてる以上の幸せがある
もう何も望まなくたって探していた全てはこの手のひらの上に生まれている
手のひらサイズの幸せが本当は もったいないくらいだと思えればどんな誰より幸せになることは簡単だよ
だってそれが何よりも大切な宝物だから。