詩人:どるとる | [投票][編集] |
意味のないものなんてひとつもない
戯れに描いたノートの端の落書きのように
泣いた昨日も転んで痛い思いをした今日も
それなりに意味があって 誰も今を生きてる
吹きつける風に そのわけを問いただしても 無駄だろう?
僕らの始まりもそれと同じだ 悩んだり迷ったりすることに答えはない
悲しければ泣き楽しければ笑い目の前にある景色が心さえも動かすんだ
まるで落書きのような他愛もない人生だな ついでのような雨や陽射しに降られ照らされているけれど
何かしら うれしくて
どこかしら 愛しくて
僕は今ここにいる
君は今ここにいる
そして生きてる
旅立つにはまだ惜しい光を見つめながら。
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こんなに晴れてる
空は久しぶりだな
野を駆ける風が
僕の心を包んだ
不思議な気持ちが
いつの間にか
僕のちっぽけな悩みを平らげてしまった
どうでもいいことさ
だけど素敵なことさ
聞かせて 話して
笑わせて 月曜日の君はなにしてる?
きらめくような 波間にただよう浮き輪のような ありふれた恋でいいから
ドキドキさせて ウキウキさせて 月曜日の僕はいつも君に会いたくなる
だって止まらない。
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見つけたよ 当たり前な今日の中に
見つけたよ 流れる景色の途中に
ほら君にも見えるよ
耳をすませば聴こえるよ幸せの音色
どうして当たり前を愛せないのかな
ほらいつもの毎日がどれだけ幸せか
ただこんなふうに何事もなく過ごせるだけで僕らはいつの間にか 気づかなくても幸せなんだ
わかる人にはわかる
ありふれたこのメロディーが何より美しく聴こえること
目を凝らしてごらん
いつも見ている景色や人がなぜか愛しく見える
耳をすましてごらん
いつも聴こえている音や声がなぜかいつもより透き通ってる
当たり前な幸せさえ
当たり前であることの証明には何もならない
当たり前と呼ばれてる毎日さえ当たり前じゃなかゃったら特別になるのだろう
だからどんな些細な出来事も喜びも僕らには願ってもない
明日への希望 心から感謝しよう
当たり前にしているいろいろは全て当たり前なことと思いこんでるだけで 本当はとてもめぐまれているということだ
そう思ったら 何もかも 当たり前なことなど何もないさ
ねえそうだろ?
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さよなら 今日も終わるんだね 街は明かりをともして
おはよう 言うまでまた夢を見るんだね 少し何か心に残して
思いが心に追いつけないなら 無理に言葉にせずに 帰っておいでよ
何もなくても素敵な今日みたいな夕暮れ色した なんでもない今日に
幸せの価値 突き詰めたら たどり着くのはやっぱりこんな おだやかなおだやかな
なんでもない今日だね
さあ 何もなくても笑えるのは 幸せな証だよとほら 夕陽が教える
そしてまたなんでもない今日にたどり着く
僕ら案外幸せ者だね。
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変わった 僕の心
歳をとるたび
時を経るたび
変わる 街のように
変わった 僕の生き方
道に躓くたび
過ち犯すたび
変わる 季節を吹き抜けて
緑もやがて枯れて
思い出も過ぎ去って
変わらないのは
僕の中の何か
輝いてる
鮮やかに 今 僕は変わるよ 見た目じゃなくて表向きじゃなくて
心が 中身が 気持ちが 思いが
あの頃の君よりずっと 変わった
それを悲しいと
思うか
それを変わってしまったと嘆くか
それより僕なら
新しい僕を 新しい風を 新しい景色を愛したいよ
鮮やかに 染まる あの空のように 僕もいつか黄昏時をむかえるけれど
それはまだ先の話
まだ色あせない
このグラデーションで 季節を吹き抜けて行く
ほらなんでだか
何もかもが素敵に見える
それは誰かの微笑ましい悪戯みたいに
僕の心くすぐった。
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いろんな見え方がある
いろんな思いを抱える
僕の言葉は誰かからしたら完全に間違えで
もしかしたらほかの誰かから見れば正解かもしれない
万華鏡のようにさ
回すたび形を変えて
人の数だけ僕の言葉は嘘になる より正しくなる
いくらだって描いて行こう
何もない真っ白なキャンバスに
笑われたって笑ってやろう
地道に 欲張らないで計画的に
少しずつ束ねて行こう
散らかった言葉たちを
宛もなく彷徨ってみよう
地平線や水平線も見えない毎日を
万華鏡と同じなんだ
品を変え人を変え
より都合のいい
感想だけを記憶する
この脳みそはいくらだって 都合のいい結果を期待してゆく
だけど、いたって真面目で 思いのほか本気で向き合ってるんだよ
そしてまた新しい形が 君の瞳に映ったら
聞かせて 話して 傷つけて 優しくして
君の言葉で 僕の世界に価値を見いだして。
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何が悲しくて 君はそんなに泣くのだろう
心を散らかして
何がうれしくて 僕はこんなに笑うのか
人の気持ちを余所に
僕の世界は今 夜にのみ込まれ 都合のいい事だけが僕の耳や瞳を出たり入ったりする
雨の一粒にさえ 少なからず意味があるように 僕ら一人一人にもそれぞれ雨粒と同じ意味がある筈だ
なんだか嬉しい
なんだか悲しい
心定まらない
そんな時には
心静かにして
押し寄せては
引いてゆく
時の満ち引きに
この上ない
幸せを見いだすといい
緑の中を 自転車でいくら駆け抜けても
たどり着けやしない
追いつけやしない
いつかの今日にどんな顔を浮かべようか
それよりも先ずは目の前の今と向き合い
いつもどおり歩いて行こう
僕もありふれていたとしても意味のないものはひとつとしてないたくさんの雨粒の中のたったひとつの一粒になろう。
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喜びの中にも
悲しさが光る
悲しさの中にも
喜びは光っている
おはようの一言も
さよならの一言も
光と影はどちらにもあるように
生きてゆく悲しさと
生きていることの喜びはいつでも一心同体さ
それでも空を見上げて
晴れているなら笑うだろう
たまには天気にかかわらずに
晴れていても涙に濡れるだろう
だから、たやすく偽ってはいけないよ
なるべく 心の行くままに笑い泣くのだ
振り返ったその道が後悔で 散らからぬように。
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人を指差して笑うような輩や 人の失敗を見て 馬鹿にするような輩は人間の面影すらないと思うんだよ
間違いだらけだって一生懸命な奴にかなうやつはいない
ロクなもんじゃねえ
ロクなもんじゃねえ
僕はたまに思う。
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どんなに人が失敗を
犯しても 石に躓いても
笑わないでいることができるだろうか僕らには
自分だってたまには犯すかもしれない過ちなのにね
人の失敗だってだけで笑うのかい
どんなにできた人でもね必ず躓くよ
小さな小さな石や誰かが仕掛けた落とし穴に
さあ笑わない努力をしようよ 目の前の大切かもしれない 人に心を開けっぴろげて
飾らない僕や私で
笑わない努力をしよう
笑わない努力惜しもう
そうだよね、悲しくない日なんかないさ
そうだよね、何ひとつうまくいきすぎた日なんかなくていいさ
その傷や涙こそが
駆け抜けた証
よじ登った証
忘れないで
積み重なってきた
昨日がたとえ
どんなに間違いだらけでも人を笑わずに自分戒めた今日がどれほどきれいか
そのための努力なら惜しくないむだじゃない
それが笑わない努力だ。