詩人:どるとる | [投票][編集] |
だいじなものや
だいじなことは
遠くにある
気づけるかな
気づいているのかな
立ち止まったその一瞬に永遠があるように
きっと終わりの先にも光はあるから
誰かの死を 悲しみだけで満たしてはいけない
誰かの今を 喜びであふれさせてはいけない
テーブルのむこうの現実を のぞき見れば そこには僕の歩むべき ドアがある
テーブルをどかしてみれば その下に隠れた 小さな幸せがきっかけを与えてくれる
少し変わろう
少し進もう
ここからが僕の始まり。
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もしも いちどしんで またもう一度生まれ変われるなら
僕はなにになろうかな 迷うところだ
ばかげた話だとどうか 言わないでおくれよ みなさん
僕は真剣に考えているのです これでも
窓から差し込んだ陽射しを浴びて 少しまぶしいと閉めたカーテン 一度閉めてしまえば なかなか開くことはない
それでも少しずつ 心ほぐれてゆくのは
君がなんのためらいもなく 好きとうたうから
つぎにうまれてくるときも 君の隣で こんなふうに ばかなことを しながら
笑っていたい
そのくらい君のこと
愛してるんだ
こんな気持ちにさせてくれてありがとう
しぬことさえ惜しくなるよ
こんな気持ちに出会わせてくれてありがとう
またうまれかわれるかな
つぎのつぎもつぎのつぎも君の 隣で何度でも笑いたい
つぎうまれてくるときも。
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差し込んだ陽射しの中で 微笑む君を
そっと 部屋の窓から僕は見ていた
慣れ親しんだ関係をそろそろ断ち切って
恋人という蛹から蝶になりたいな
無理して買った指輪が 指に合わず 笑った 少し安い指輪だけど 代わりにあとで買った
君は貧しくても 何も不満を言うこともなく ただありふれた毎日を 幸せと呼んだ
いつしか、時が経って 僕と君の それぞれの 決心がついたら結ばれようねと誓った
この窓に映る
なんでもない 生活がいつも幸せなんだね
気づけなかったよ
今まで あまりに満たされていたから
そうだね この場所こそ幸せが咲く場所さ
。
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楽器なんて弾けなくても 歌は歌える
言葉という誰もが持つ特別な楽器があるから
頭なんてよくなくていい 半端な知識なほど邪魔だ
いっそ ばかのほうが単純で分かり易い
勉強なんて出来なくても 簡単な文字なら書ける
瞼を閉じて 広がるやさしい闇に自分だけの世界を築け
誰かを思う気持ちさえあれば それがやがて歌へと変わる
誰かを気遣う気遣うもあれば それはやがて輝きを持つよ
子供の世界のように どこまで行っても
同じような空と大地がつづく景色のような
子供の世界のように
どこまで走っても
似たような夢と憧れだけが輝く日々のような
そんな歌を歌いたい
虐めやくだらない戦争ばかりの 暗い毎日を笑いたおして しまえるくらいの日々の中にあるような
単純な幸せが咲く場所へといざなってあげるよ
子供の世界のような
どこまで行っても
遊び心にあふれた物わかりのいい 昔のような
そんなあの頃へ帰ろう
途端に争う事がばかばかしくなる。
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今日も誰かの誕生日
ただ忘れてるだけで
大人の人も子供たちも少しずつ歳をとる
いつも誰かの誕生日
いつからしなくなったのか いつの間にかおめでとう 言わなくなった
年に一度の誕生日
一年に一度くらいは主役になりたいよ
子供の時はあんなに祝福された
歳をとることが嬉しかった
なのにな どうしていつの間にか 僕はこんなにも 自分の誕生日も気にしなくなって
祝われないことさえ悲しくも思わなくなったのかな
ふと気づけば僕もこんなに 歳を重ねたよ
だけど歳ばかりくって 何ひとつ大事なものは見えないまま
大人になってしまったんだ
今日は僕の誕生日
せめてケーキを買って 食べようかな
今日が僕の誕生日
せめて誰にも祝われなくても 言おうかな
「おめでとう」と。
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いつの間にか 訪れた夜の闇が 街中の音を食べ尽くす
悲しみもどうせなら食べてくれないかな
半分に切り分けた光と影の世界 表向きだけは立派なのに中身が外見に伴ってない
笑おうか 幾たびも押し寄せるであろう
これからの転機に
泣こうか 目の前にそびえ立つ
わかりやすいほど単純な境遇に
緻密な計算や難解な方程式さえ 役に立たないほどに
僕は人という形を失わないただ人でありたいと願うから
そこに朝が生まれても
そこに闇が広がっても
僕は僕以外のなにものでもなく
僕からはみ出すことも抜け出すこともできない
それは退屈なようで
時に救いのようで
そして今日も僕はただ僕だ。
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問いかけるから答えが生まれる
問いかけなければ答えは生まれない
なぜ どうして 疑問を持たずして 世の中の矛盾には気づけない
自分の心は解らない
間違いか 正解か 元から そんな概念はなく
正しい答えを探そうとすれば 忽ち意見が分かれる 人によりその価値観は 違うから
生きる意味や理由を探したいのなら
まずは生きてゆくことだ それをやらずして明日は見えてはこない
明るい場所 暗い場所
繰り返す 光と影の連続
それを 悲しみと責め立てるか
まばたきをする その間に 変わるのは景色がじゃなく 僕らの世界の見方
くだらない ばからしい 毎日さえ アングル変えれば 幸せなのかもしれない
気づくか気づかないか それは人それぞれだろう
投げ出せば 永遠に解らない 答もあることを知るがいい
まばたきひとつで 見違える世界がある あなたの夜が明ける
久しぶりに瞳に朝が来た。
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たったひとつの命の燃え尽きるまでの旅とでも呼ぼうか それぞれ違う場所に芽を出し花を咲かせ枯れてゆくまでの一生を
時に 笑ったり 泣いてみたり 嘘をついたり
誰かを愛してみたり 憎んでみたり
実に様々な人たちと戯れ 関わって
それなりにめぐまれた毎日を生きてく
だけどふいに思うよ
なんのために生きているのか
なんのために生まれたのだろうと
そんな事考える暇もないくらい慌ただしい日々の合間に気づくと
ただこうして時間と身を削って 送る日々にさえ なんの疑問も持たなかった
こんなに何もかもが理不尽で残酷なくらい不可解な現実なのに
まぼろしのような日々の中 見ていられないくらいの光にだまされて
僕は今を生きてもなんの疑問も感じないほど 周りの空気にすっかりとけ込んでしまったのか
例えば仮に僕らが生まれていなかった世界を想像しても
そこにはきっとなんの不思議もなく ただいつまでも平穏な毎日が続いていたことだろう
だけど僕は今ここにいてまぼろしにはなれずに いつかは朽ちるであろう時を背負い くたばるまで生き続けるという
過酷な旅をしいられている
そんな辛い現実にさえ 笑ってみせる僕らは一体なんなのさ
やがてたどり着くその時にそなえて誰もが 額に汗し走るけど 僕にはなにができるだろう 考えるだけでもうこんなに時は経ってしまった
まぼろしのような 群れの中 なにを生きがいに生きていこう?
言葉に思いが追いつけず したいことさえままならない
とりあえず差し障りのないように 日の当たらない場所でくすぶってる
それが幸せなのか問いかけてみたところで明確な答えなど忽ち雑踏の足音にかき消される
いつか消え失せる今日はまぼろしだから
この平行線たどってみれば 僕はもうそこには居ないだろう
跡形もなくなってから本当のまぼろしに変わるのなら
今を生きる意味に迷う。
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涙の中に 嘘が見えるようなこんな世の中に 君は何を思う
番組つかって 世界の貧しさや苦しみを伝えるなら お金は要らないよ
笑うのはスポンサーだろう
わかっているんだよ
24の呪縛が解けない
ああ 同情誘って
可哀想ですね
とでも言えばいいのかい
障害者の人たち取り上げるのもいいが
TVの中じゃなくそっと画面の外側で生きていればいい
わざわざ取り上げることはない
僕は思うよ
お涙ちょうだいとばかりに 流れ続ける無駄に長い番組
僕は嫌いだ
昔から。
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人生は行く宛のない旅だ 地図さえもないまま 不安と期待に満ちた道のりがどこまでもつづく
トンネルぬけてもまたそこにはトンネルがある
笑えるのはつかの間でまた雨が降り出すよ
もう二度と会えない今日に 僕は来たんだね
昨日と同じような切なさを 僕は抱えるんだね
またとない今日を暮らす ただそれだけの毎日がどれだけ幸せなのかを計るけど
なにが幸せでなにがそうではないかの違いもわからない
ただ流されるままに生きてる そんな毎日だから
またとない今日がまた訪れて 片道切符を握りしめて 一度きりの今日という駅で降りる
またとない今日の始まり始まり
涙もお土産にしよう。