詩人:どるとる | [投票][編集] |
高い空を見上げたら
自分の悩みの小ささを知る 恥ずかしくて笑う
酸味と甘味が混じり合った 1日の中で今日も笑う
行こう あの坂道を軽々のぼって 待ちわびた場所まで
行こう あの人が待つ丘の上の家まで
悲しんだってしかたないよ なにが起きたって風の吹くまに過ぎてゆく
だから振り返ってばかりじゃだめさ 今を見つめる目を持とう
あの場所まで行こう。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
機械も要らない
銃も要らない
刃物も要らない
いっそ裸になって
お話しようよ
語学力も要らない
パスポートも要らない
知識も要らない
頭空っぽにして
笑いあおうよ
そこに銃があるから
戦争が起きる
そこに刃があるから
血が流れる
何もない世界のほうが望ましい
何もなければ戦争も起きないしつまらないいじめもなくなるだろう
無駄な知識をひけらかすより
お金を数えることより
ちょっとだけ心裸にして
誰かのことを思いやってみる
それだけでずいぶん違うよ
明日の世界
だから裸のおつきあいをしましょう
あなたも僕も
私も。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
本当の楽園はあなたの心の中にある
目の前に見えているのにまだ気づかない
本当の楽園は誰もが見ている
今という名のまさしくこの世界
物で溢れかえったなんでもある世界
緑があれば それだけで良かったのに
鳥たちと歌えればそれだけで良かったのに
いつの間にか楽園はこんなにもさみしい世界に変わった
要らないもの 要るもの 分けたらきっとずいぶん広くなる
楽園がまた顔を出す
あなたが求めるような本当の楽園が。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
いつか この場所に
あった暮らしの中に
幸せは確かにあった
いつか この場所に
あった顔の中に
笑顔は確かにあった
いつからか無くなった 突然に奪われた
でも誰のせいでもなく誰を責めることもできない
瓦礫の下に埋もれた思い出が 目蓋閉じれば今も思い出せるけれど
津波に流された あの記憶がそんなきれいな思い出を涙でにじませる
だけどいつか またこの場所で あんなふうに笑いあえる日を
僕は待ってる
願ってる
あなたが幸せに
なれるように
僕は祈ってる
いつか 必ず。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
もしも天国があるなら 僕は行けるかな
くたばったあとにまたみんなで笑いあえるかな
沢山の人がいる世界
嫌いな人も沢山いるけれど
そんな人ともできればいつかは仲良くしてみんなで笑いあいたい
人と人との連なりの中 難しい問題が山積みなのは昔から何も変わらない
だから天国があるのなら
傷つけた人よりも多くの人を助けたい
だから天国に行けるなら
今までしてきた悪事より多くの人の手助けがしたい
鳥がうたい 緑に囲まれた そんな場所へ
いつか行けるのなら生まれ変われる
そんな気がする。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
なんとなく幸せだった
なんとなく安らいだ
ありがとう 君との日々楽しかった
時には喧嘩もした
だけどまるで陽射しの中にいるような
そんな時間だった
海にも行ったね
いろんな景色を見たね
でも君と二人いられればそこが幸せという場所になる
そんな気がするよ
愛というにはとても大げさで
でも友達というにはとてもちっぽけだ
そんな僕らはなんだろう
笑ったり 泣いたり
一緒にいるだけで
ただそれだけのことも一緒だと特別になる
ポケットにかんたんにおさまってしまうくらい
小さな小さなラブソング 届け君の心へ
愛してるとか大好きだとか言える日まで
ずっとずっと今の気持ちのままで時間を止めて 僕は君の手をにぎるよ
何年何十年経っても
今の気持ちのままで
笑いあえるように
『好き』言い合えるように
僕なりのラブソング
声を出さずに歌うよ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
彼のことをペテン師や偽善者という人もいる
中には恩人や親切な人として見る人もいる
彼の正体を知る人はいない
彼の本心を知る人もいない
彼を知らない人は孤独で暗い人としてしか見ない 彼のことを
彼を好きな人もいれば
彼を嫌いな人もいる
全ての人が彼を好きになることはないし
かといって全ての人が彼を嫌いになることはない
彼が笑う彼が泣く
彼がたまに見せる
小さな表情の違い
僕はただひとりしか
いない彼の一生は僕の一生でもありあなたの一生でもあると思う
なぜなら全ての人の人生は似たような場面があるから
あり得る一生さ
題名のない映画の中
カメラは死ぬまでまわる
どんな悲しみもくだらない場面もおさめる
記憶というフィルムが心の中の棚を埋め尽くす
さあ今日も彼という映画がはじまるよ
他愛ない会話も
くだらない昼寝も
数えきれない失敗も
犯した罪も過ちも
負った傷跡も
全てが映画の中の大事な場面になる
彼の過ごした日々はやがて永遠になる
題名のない映画 誰もが主人公さ
死ぬまではね
まわり続けるカメラのレンズにあなたの世界が映る。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
影も形もなく
跡形もなく消えても
その人の笑い声
その人の匂いがする
瓦礫の街
アスファルトに
手をあてれば
なんとなく
わかる
あなたが笑ってた場所
あなたが泣いていた場所
あなたがよく通った道
あなたがよく行った公園
あなたが住む家
あなたが好きな景色が見える丘
またここから築いて行こう
またここから始めていこう
終わりじゃないさ始まりだよ
種からまた育てればいい
花はいつか咲く。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
飲み干した昨日が
通り過ぎた駅が
ほのかに残り火のように煙っている
懐かしい匂いがする
泣きたくなるほどの
僕は目蓋を閉じて
暗闇の中泳いで
そこに見つけた光に抱きしめられた
なんでだろう 過ぎた日々ほど 素敵に見える 懐かしさをさそうよ
ほのかに香る あなたの匂い
部屋の片隅に 差し込む光
ほのかに香る 思い出の一場面
目を閉じてもなお鮮やかに映る。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
長い長い夜が明けて
朝がやって来ました
泣いていた子供も
泣き止んで
また笑うでしょう
たくさんの矛盾があふれた部屋の中に誰もがそれぞれの迷いを抱えて 見つめてる 今という名の世界を
どんなに 悲しくても必ず 朝はやって来て
必ず 夜は明けて
いつもの顔が食卓に並んで 僕はトーストをかじるんだ
待ち望む人にも
待ち望まざる人にも
必ず今日はやって来て
街も人であふれて
にぎやかな声が広がって
そんなふうにまわるせかいの中で僕もたくさんの音の中の
たくさんの色の中のひとつになる
なんとなく思うんだ
ああ 僕は生きている
それだけを感じる
ただそれだけで
なんとなくうれしくなる。