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どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[8101] 愛のうた
詩人:どるとる [投票][編集]


喧嘩してしまった 君が残した手紙
泣きながら 読んでる 夕暮れの台所で

普段は人前で涙なんか見せない君が
はじめて僕の前で泣いたのを見たよ

どんな言葉で 謝ればいいのだろう
探してる 仲直りできる言葉を

君を傷つけた僕を なかったことにしたい
君を傷つけたのと同じくらいに
腹が捩れるくらい笑わせたいのに
どこでボタンをかけ違ったのだろう
強がる僕は思いのほか 傷ついてる

歩道橋から 眺める沈んでく夕日
いつもならきれいと思えるのに

今はただそのきれいさは切ないだけ
いつまでも消えないあの日の君の涙

捨てたくなるような思い出ならいらない
でも君が笑うことが 一番の幸せだったよ

今日君を泣かせたのなら 明日挽回しよう
昨日の 流した涙を 笑顔で取り返そう
泣いたぶんだけ明日は笑おうよ
そう言いかけてやめてしまった恋
伸ばした手は 固い握りこぶしをつくった

ごめんの一言が どうしてってくらいに
素直になれないだけで 山の頂上みたいに
見上げるほどに遠いなあ
でも、僕が今一番言いたい言葉だ

君を傷つけた僕を なかったことにしたい
君を傷つけたのと同じくらいに
腹が捩れるくらい笑わせたいのに
どこでボタンをかけ違ったのだろう
強がる僕は思いのほか 傷ついてる。

2016/07/27 (Wed)

[8100] 未来
詩人:どるとる [投票][編集]


今はただ ぼんやりとしか見えない未来は
誰かの幸せを願えるほど余裕はないけど
イメージしているのは悲しい未来よりも
誰かと笑ってるような明るい未来なんだ

誰かを 僕もいつかは愛するのだろうか
そしてこの人と決めた誰かに 僕は愛されることができるかな

だとしたらその人に恥ずかしくないような人になりたい

絵に描いたような心を置き忘れた大人じゃなくて

傷ついた人を 励まし労えるような そんな優しさを手にした

ちょっと たまに転ぶくらいの
子供っぽさも持ち合わせた大人を 目指してる

誰もが子供とき画用紙に描いた未来は

こうなればいいなというぼんやりした願い

現実を 知った今では夢なんか持てないし
語るだけで恥ずかしくなるけれど

恥ずかしくないような未来なんていらない
思いきり夢とロマンに溢れた未来を 待っている

いくつもの朝と夜を 本のページをめくるように 追ってきて

季節は もうどれだけ過ぎたのか それさえも覚えてないや

夜空に輝く 星にたとえて 夢も同じだけあると言った

あなたの言葉が今も僕の中にある
大切な言葉だ 思い出すたび あなたに会える

自分の子供が 画用紙に一生懸命 描いてる 未来は僕が描いてた 未来と少しも 変わらないよ
未来を信じる気持ち
それが 夢を叶えることを僕は知ってる

誰かを 僕もいつかは愛するのだろうか
そしてこの人と決めた誰かに 僕は愛されることができるかな

だとしたらその人に恥ずかしくないような人になりたい

絵に描いたような心を置き忘れた大人じゃなくて

傷ついた人を 励まし労えるような そんな優しさを手にした

ちょっと たまに転ぶくらいの
子供っぽさも持ち合わせた大人を 目指してる。

2016/07/27 (Wed)

[8099] プラネタリウム
詩人:どるとる [投票][編集]


もう一歩も 歩けそうにないや
いつになく弱気になっている

人気ない夜明け前の街を歩いて
広げた地図には近道なんてなかった

幸せは いつも思うより遠くて
夜空に輝く星のように
手を伸ばせば 届きそうなのに 指先さえふれられない

雨はただ すべての人を濡らすために
今日も あなたの頭の上に降って

同じだけの喜びを悲しみに紛らせて
簡単にはわからないように隠してる

見上げた空に 星がひとつ流れたとき
夜空は特大の プラネタリウムに見えた

遠い昔の話を 誰かが聞かせてくれる
ロマンという言葉では語り尽くせない

間違ってることやただしかるべきこと
その一つ一つに注意深く目を配って

けっして おごらず自尊心に溺れず
怠惰な 日々に負けないように
ときには 苦しみに見舞われてみる 痛みに見つける光

神様なんて きっと探してもいないよ
救いがほしいなら強くなることだ

希望なんて ないとは言わないけれど
ただ泣くだけなら今じゃなくてもいい

たまに見えるくらいが幸せなんだよ
今は雨が降りやむのをひたすら待つんだ

夜が明ける まばゆい光に照らされる街
寝坊助の猫も あくびしながら目覚める

今日はどんなことがあるのだろう
不安もあるけど期待のほうが大きいよ

雨はただ すべての人を濡らすために
今日も あなたの頭の上に降って

同じだけの喜びを悲しみに紛らせて
簡単にはわからないように隠してる

見上げた空に 星がひとつ流れたとき
夜空は特大の プラネタリウムに見えた。

2016/07/27 (Wed)

[8098] エブリデイ
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体よく並べられた
正しさに 逆らえず
鵜呑みにしたら
怪我をした

僕はついに道に迷った
今までの順調だった人生は
なんだったのだろうって思う

何か失敗するたび このままじゃ
誰かのせいにしてしまいそうで

先行きが心配だよと君は笑うけど
心配なのは僕なんだと食って掛かった

星を見上げても
そこに星がある訳じゃない
ずっと遠く離れた距離の光を目にしてる

テレビの宇宙飛行士が家族に向けて
笑顔で手を振ってるような
ほほえましい未来を僕も迎えられるかな

ただ過ぎてくだけの 退屈な毎日の中で
誰かを愛し 誰かに愛されたりして

見つけたあなたの居場所はここだよ
この世界で一番大好きな人が教えてる

結局何度 喧嘩したって すべてをわかりあえなくても
いつの間にか 一度は離した手をまた 結び直すようにつないでる
それが愛ならいいなと思うこの頃

何か失敗するたび このままじゃ
誰かのせいにしてしまいそうで

先行きが心配だよと君は笑うけど
心配なのは僕なんだと食って掛かった。

2016/07/27 (Wed)

[8097] クジラの歌
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深い海の中で 息を押し殺しながら
夜明けを待ってる 光を蓄えながら

遠くの街では 名前も知らない誰かが
今日でその生涯を閉じたのです

すれ違うように生まれる新しい命の産声が こだまする朝

笑うような 泣くような クジラの鳴き声が 歌うように響くと

海は 凪いで 風は波をたてる 言葉にならない愛を描いて

骨組みを つくるように土台を形成して
幾つも連なるDNAの記憶をつないでいく

誰かが 残した思い出は花のように
いつまでも心にその香りを 留めるんだ

かなわなかった願いも 流れ星に乗せて空に届いたよ

雨に降られ日差しに焼かれ どんな季節も一緒に歩いた

手を結んで 唇を重ねて 編み上げる日々
出来映えはどうだい?

音符でいうなら シャープだろうか
ちょっとしたアクセントを人生に
付け加える 大事な音になるよ

笑うような 泣くような クジラの鳴き声が 歌うように響くと

海は 凪いで 風は波をたてる 言葉にならない愛を描いて。

2016/07/26 (Tue)

[8096] 
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雲は どこへ流れていくのだろう
宛もないまま 東へ西へ

風に呼ばれた気がして振り返る
道の途中で 見つけたものは
小さな石ころと 猿の腰掛け

僕を旅人と 呼ぶ人もいるけれど
人は誰でも 同じように旅人です

今日も何かを探しながら
ゴールもないような人生を歩いてる

青空に浮かぶ白い雲のように
ただあるがまま 瞳に世界を映して。

2016/07/26 (Tue)

[8095] 夜明け前
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難なくかわした 誰かのつまらない自慢話
午後から降り出した雨はどうやら明日の朝には 降りやんでしまうらしい

夜明けを 待ちくたびれたような世界が
誰かの涙を何も言わずに見つめてる

ふいに生まれた愛しさや切なさなんかを
僕は 拭いきれずに今もこの胸に抱えてる

通りすぎてく雨 未来の展望を浮かべながら
明日のこと 考えたらもう眠れない夜明け前

宿題を片づけて テーブルに広げた世界地図
僕らは探したよ この世界のどこかにあるイメージにあるような場所を

読みたい小説も 観たい映画もないから退屈をもて余したまま時間が過ぎるのを待ってる

たまに 気づくとひどく落ち込むことがある
その理由を僕は痛いほど知っている

天気予報は見事に外れて すぐに止んでしまった
星が近く見えるほどほら 晴れた夜がある

誰かが描いた 夢を
憧れてばかりだった
僕は もういないよ
新しい道を開拓
僕は この目で すべてを見届けよう

ふいに生まれた愛しさや切なさなんかを
僕は 拭いきれずに今もこの胸に抱えてる

通りすぎてく雨 未来の展望を浮かべながら
明日のこと 考えたらもう眠れない夜明け前。

2016/07/26 (Tue)

[8094] 言の葉
詩人:どるとる [投票][編集]


ため息の数を数えて暇を潰している
見上げた空に どんよりとした雨雲

不安にさせるな 笑えなくなるから
たとえば悲しいときに思い出すのは誰ですか?

あなたがふと何気なく言った言葉が
もしかしたら誰かを傷つけて

同じように何気なく言った言葉が
もしかしたら誰かを救って

そんなふうに 僕らは言葉で
良くも悪くもつながっているんだよ

夕暮れ時の街に あふれる切なさは
昨日と同じ色で 空を染めている

工業団地の 工場の煙突から煙が上がる
あなたの顔思い出して なぜか泣きたくなる

あなたが悲しいときに会いたくなるのは誰ですか?

あなたがうれしいときに会いたくなる人と同じですか?

いつも 僕に優しく笑いかけてくれる
あなたのイメージを空に描いてる

すんでのところで救われて
また今日も たまたまが重なって
僕は笑えたけど明日はどうかわからない
不安は募る それでも希望は捨てない

あなたがふと何気なく言った言葉が
もしかしたら誰かを傷つけて

同じように何気なく言った言葉が
もしかしたら誰かを救って

そんなふうに 僕らは言葉で
良くも悪くもつながっているんだよ

そのつながりが明日もあるように
僕は今日も君の手を握るんだ。

2016/07/26 (Tue)

[8093] フラワー
詩人:どるとる [投票][編集]


ほんの少しのまばたきの間に
一瞬消える君の姿におびえている

そのまま消えてしまうんじゃないかと
大袈裟なことを 考えてしまうんだよ

窓辺の花に重ねた人の命の短さにその脆さに僕は何度だって気づいてしまう

そして君はまばたきをするたびに
僕の瞳に浮かんでは消えてく

それがとてもとても恐いから
せめて君の温もりを感じたくて
君の手をぎゅっと握るんだ

映画を見終わったあとの気持ちに
少し似ている 紛れもなく悲しい気持ちだ

エンドロールまで見逃したくないと
みんなが席を立ったあとも一人残ってた

痛みは同じなのに 伝わるものが違うだけで 僕と君はわかりあえない

そして僕はまばたきの瞬間の
その一瞬にフラッシュを焚いて

君の笑顔や涙をこの瞳に焼きつける
ずれたアングルとぼやけたピントで
思い出を咲かせるよこの心に

大切なのはきっと重ねた時間ではなく
その中に込めた思いや気持ちの分量

そして君はまばたきをするたびに
僕の瞳に浮かんでは消えてく

それがとてもとても恐いから
せめて君の温もりを感じたくて
君の手をぎゅっと握るんだ。

2016/07/25 (Mon)

[8092] 金メダルのヒストリー
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愛なんて言葉があるからいけないんだ

複雑に絡み合う 憎しみと愛の かたむすび

目を閉じたままで 平均台の上を歩く
勘とセンスで 乗り越えてく距離

水泳の選手が 魚みたいに泳いでく
テレビの中に エールを送る

ドラマみたいな 感動はいらないな
拍手の渦に 包まれてく選手が
金メダルを手にするとき
同時に手にした勝利は誰のもの?

自転車にはじめて乗れたときのこと
思い出していたよ 河原で猛特訓

転んだ傷は数知れず
おかげで転ぶのには慣れたよ お父さん

痛みなんて 自転車に乗れたときに
全部消えたよ 魔法みたいに

金メダルを手にしたことよりも
その目に映るのはそこまでの道のり
頑張りや努力なんて言葉じゃ語れない
血のにじむ 時間が報われた瞬間が今だ

水を爪先で蹴って進む 息継ぎなしで
苦しさが僕にくれる それ以上の喜び

ドラマみたいな 感動はいらないな
拍手の渦に 包まれてく選手が
金メダルを手にするとき
同時に手にした勝利は誰のもの?

金メダルを手にしたことよりも
その目に映るのはそこまでの道のり
頑張りや努力なんて言葉じゃ語れない
血のにじむ 時間が報われた瞬間が今だ

手にした金メダルが持つ ヒストリー
浮かべたその涙が全てを物語っている。

2016/07/25 (Mon)
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