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どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[4132] 散る花びらを見送って
詩人:どるとる [投票][編集]


詩を書いている
心の景色を描いてる
画面の中に
映るキャンバスに

言葉にしている
声は出さずにうたってる
様々な人の中に
紛れ込み見つめてる

憎しみか 愛か 悪意か
情か 優しさか 妬みか 労いか
僕は何を書こうか

真っ白い 画面の中に
打つ文字が 少しずつ言葉になる 詩になる

星のように瞬く 僕の言葉 時には人を思い 時には人を憎む詩になる

過去の栄光が 昔とった杵柄が 僕を まだ 僕を 青葉のままにしている

散る花びらを見送って 新しい僕に変われないものかな

散る花びらを見送って いっそ今だけを愛せないものかな。

2012/08/11 (Sat)

[4131] 雨の一粒に
詩人:どるとる [投票][編集]


当たり前な日々の中
僕らは気づいているのかな この幸せに

ありふれた出来事も
一つ一つ数えてゆけばあとでわかる
その中に隠れてる
いくつもの光に

なんとなく嬉しい
なんとなく悲しい
そんな気持ちに
心を傾けて 僕は行く

この身に落ちる 雨の一粒に 命の片鱗を見る
冷たい あたたかい 感じる 形はそれぞれ違うけど

今日が積み重なり 人生になるように
雨の一粒の価値は大きい ばかにはできない何かがある

だから僕は今日という日を 精いっぱい生きようと思うんだ。

2012/08/11 (Sat)

[4130] 暮らし
詩人:どるとる [投票][編集]


足らないよ 笑顔が
足らないよ 涙が
君の元気な声が

ぽっかり胸にあいた
穴ぼこ 風が通り抜けて
いないさみしさに泣いている

いない いる いない いる
気づけばいない 誰も
大切な人の影がすぐそこで 揺れても
それは幻

余ってしまう 幸せが
余ってしまう 夕飯
テーブルの向こうの静寂 まるで色のないぬりえだよ

沈んだ眼差しが やっととらえたもの
それはまだ降り止まない雨の夜

いない いる いない いる
街は穏やかだ 何も変わらない

君が消えても 僕が消えても 変わらず日は昇り

そこに朝や夜が
当たり前に生まれる
産声もきこえる

在りし日の大地に
嘗ての暮らしの中に。

2012/08/10 (Fri)

[4129] またあした
詩人:どるとる [投票][編集]


あしたは誰にでも
訪れるものだけど
それぞれのあしたがあるもので
たどり着く場所は同じでも違うあしたが待っているんだ

たとえあなたのあしたが見えない雨に濡れても どうか少しでも闇の中に救いがあればいいと願う

何人 何十人 何億人の人々が迎える それぞれの瞳に映る夜明けの空の色

人の数だけ 物語が
命の数だけ 分岐点がある

またあしたねと 言い残し そのまま帰らない人もいる
だけれど僕らはまたあしたも 変わらない暮らしの中で 予想もつかないシナリオをまっさらな世界に書き足してゆく
歴史の中のほんの小さな 出来事だけど
僕やあなたの毎日は どんな名場面より素晴らしい

またあしたねと 言い交わし 日が昇り沈む その繰り返し
あわただしい日々の中 なにが僕ら突き動かすのか 悩ましいほどに生きたいと思う
矛盾した心抱いたまま 持て余した優しさで自分慰め笑うけど
あなたの笑顔が欲しいのさ だからあしたもまた会いたいな

だから 僕はまたあしたと言い残し 次のドアを開ける

その先に待つ新しい
あしたに出会うため。

2012/08/10 (Fri)

[4128] 忘れないで
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何かが うれしくて
今日の僕は笑う
何かが 悲しくて
今日の僕は泣いた

たくさんの僕が
そこにもここにも
いただろう
忘れないで

たとえ今日が
どんなに悲しくても
生きること
それを忘れたら
そのほうがよほど悲しいよ
だから雨に濡れても
転んでも つまずいても
生きること それだけは忘れないで
歩いて行こう

生き方がどうのじゃなくて
とりあえず今日 生きれたら あしたも生きられる
今日の失敗 今日の反省 そんなことより
今日流した涙
今日うかべた笑顔
忘れないで 忘れてしまわないで

あしたの力になる
自分の糧になる
強さに変わるから

悲しいね だけど
生きている
痛いね辛いね
それでも生きている
何故だろう
答えはどこにもない

でもなぜかそれだけはやめちゃいけない気がする

忘れないでいればいつかは晴れ渡る空の下 笑える時が来る

きっと きっと きっと。

2012/08/09 (Thu)

[4127] この街の中で
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何が正解で
何が間違いなのか
こんなに身をすり減らし生きてるけれどまだわからない

命をかけて人を守る
人もいれば
命をあざ笑い簡単に人を殺める人もいるんだ

最初から 何もなかった 生きる意味や理由なんて

気づいたら目を覚ましたように ここにいてそれなりに いい暮らしにおさまって 生きていたんだ

でもなぜかどこかが
満たされずにいます

訪れては去る流行り廃りも早い この街の中で 自分が生きる意味を生まれたときから探している

流れるように行き交う人波の中で 何かを見失わないように 自分という不透明で不確かな影を抱きしめている

この街の中で 僕はなんとなく 誰かを愛し なんとなく死んでゆくのか それが幸せというものなのか

ルルル… 何もわからない
ルルル… 何も知らない

ルルル… 何もわかりたくない
ルルル… 何もしたくない

ルルル… でも何かがしたい
ルルル… 僕はどうすりゃいい?

この街の中で 投げ出されたように さまよって
何かもわからない探し物をずっと 探している

旅人というには 夢もロマンもない日々の中で。

2012/08/08 (Wed)

[4126] ランプ
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あなたのくれた言葉が 僕の胸に熱く灯る まるでランプ

理解を超えた場所で単純な気持ちひとつ掲げ 愛してる
それだけであしたの僕ら 笑える

簡単な言葉ほど 不思議と胸に残る

あなたのくれた言葉が僕の胸をふるわす
まるでランプ

幾つの夜をこえて 幾つの朝をむかえてもわからないことばかりあるけれど
この幸せだけは ずっと変わらないよ

朝、カーテン開けたとき
差し込む斜光のように
当たり前なことがいつも幸せだってこと
忘れないよ 忘れないでいるよ
あなたのくれた言葉だけが 打ち寄せる波が今日をさらったあとでも 心の奥で 美しい余韻のように聞こえている

誰もいない 部屋の中
テーブルの上 つい作りすぎてしまったひとりぶんの夕食

ふたつの椅子 目の前には 誰も座っていない椅子

面影だけがそこでいつまでも笑っているだけさ

この手をのばしても掴めるのは 空気だけさ 空をきる手が 切なくて 涙に濡れる夜
涙に濡れる夜。

2012/08/08 (Wed)

[4125] 例えば
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例えば 目の前やすぐそばに困っている人がいたなら その人の助けになってあげる

例えば 誰かの涙を見たときには その人の涙の理由だけでも聞いてあげる
そして慰めてあげる
それだけでいい

人と深く関われば
人の中の悪に気づく
人の中のずるさに気づく
かといって人とつき合わなければわからなかった人の優しさや思いやりに気づけない
だから例えば人と寄り添って生きるなら
近づきすぎず 離れすぎずちょうどいい距離をとって 寄り添うんだ

例えばそれが愛や友情ならば 自分の中にない価値観でも見覚えのない景色でも その人の世界を時には理解してあげなきゃならない時もある

だからたまにはその人の世界を認めてあげることも必要なんだろう

例えば1人しか世界にいなかったとしたら きっと毎日はつまらない
だから1人が2人 2人が3人 少しずつ数を増して 人と人がお互いに手をつなぐことの大切さを僕らは知る

例えば 悲しい悲しい夜なら 楽しい楽しい話をしよう
例えば 悲しいときこそ 明るい話をしよう
例えば そんな心の余裕があったなら
例えば そこにあなたを理解してくれる人がいたならば
その人と たくさんの話をしよう
そして 例えば 何年何十年先の未来でもその人と一緒にいたいと思う気持があるなら 例えばの話持ち出して 例えば 愛し合おう
例えば 愛し合おう。

2012/08/08 (Wed)

[4124] 中間色
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どちらでもない
それが答えだよ
青でも緑でもない
その真ん中だよ
言いたいのは
選びたいのは

中間色のような
定まらない世界

どちらともなく
僕は好きだよ
甲でも乙でもない
その真ん中だよ
叫びたいのは
抱きしめていたいのは

中間色のような
割り切れない世界

矛盾の中のさらなる矛盾が見えてくる
人の表と裏 てのひら返せば人の悪意が見える それでも人のぬくもりややさしさを知ってるから
僕は人との関係を断ち切れやしない

中間色のような
定めなき世界で

中間色のさらなる
中間色に染まろう

どちらかを
選ばなきゃいけない
そんな理由はない

そうだろう?

2012/08/08 (Wed)

[4123] 少女A
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ある日少女は泣いていた
生まれてきたことへの喜びに

ある日少女は泣いていた
生まれてきてしまったことへの悲しみに

そんなことの繰り返しの中で 人は育つものだと誰かが言う
少女はまだ幼い瞳の奥に小さな世界の一部を見ていた

少女が見渡せる限りの世界には 悲しみも喜びも幸せもあるのに 欲望がそれを許さない
少女にはやがて恋人もできて 世界中を旅をして たくさんの人に巡り会ううちに少女の中の世界は広がった

そんな少女の人生は
つかの間のうちに終わるけれど 少女はきっと忘れない

だから僕も笑おう
生きる悲しみを背負いながらも懸命に生きていた少女のように

なぜか少女は目を閉じて
いつまでも言葉をしまったまま
なにも言わない

そうだね、天国へ旅立ったんだ
残された僕は少女の生きた半生をなんとはなく思いながら

生きる悲しみや
生きる喜びに
涙を流すだろう

だけれどけっしてどんな辛いときでも
僕は生きることだけは忘れない

少女がそうしてきたように

僕も懸命に生きるから。

2012/08/07 (Tue)
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