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どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[4022] 陽炎
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五月雨のように
僕も夏を言い訳に
あなたの傍に居たい

五月雨のように
僕は暑さを言い訳に
あなたの瞳に降っていたい

五月雨のように
日の長さをいいことに
あなたとの時間をもう少し味わいたい

汗の流れるままに
白いその足を
僕はただ見つめているだけでそこに夏を感ずる

花火や提灯 祭り囃子に夜店に 蝉しぐれ
そんなもの何ひとつなくたって 誰もが夏の訪れに気づくのは浴衣姿のあなたを見たからじゃなく
つり下げられた風鈴が風に揺れたからじゃなく
あなたが夏の薫りをはこんでくるからなんだ

ほら、縁側差し込む眩しい夏の陽に 隠れて 踊る 君の影
淡く ほろ苦く 映るから 好きだというのも言いそびれ 今日もただ胸に秘めた恋心
線香花火のように ひらり闇に落ちてく

夢幻のごとく 現れては消えゆく夏のように

陽炎のごとく 近づくほどに遠ざかる そんな人だから

僕は追いかけることさえ哀しくて日陰に立ち止まる。

2012/07/09 (Mon)

[4021] 雨がやむのを待ちながら
詩人:どるとる [投票][編集]


例えようのないさみしさに 包まれてしまったときは特別な言葉はいらない
人はただ目を閉じて雨がやむのを待つ

心さえも凍えるような寒さに おそわれたときにはへたな慰めはいらない
誰も自分の中の闇と独りきり見つめ合うだけだ

誰かを憎む気持ちや
誰かを怨む気持ちに
負けず 怯まず 脅えずに そこにある自分の悪や見えない愚かさに目をそらさずに 素直にそれを間違いだといえるなら
雨は静かにやんでゆく
そして雲と雲のあいだから光が差すでしょう

悪なる自分を またはその傷跡を 悪だと嫌い 忌むのもそれもまた正しき答え
それでもそんな自分も認めた上で 少しずつその悪を 優しさに変えてゆけたなら
なお素晴らしいとうなずけ

そう例えようのないさみしさに 包まれてしまったときや
心さえも凍えるような寒さに おそわれたときには

雨がやむのを待ちながら 静かに見つめよう 自分の中の綻びや誰かに見せたくない粗や小さな穴を

そして自分は完璧などと片付けず 言い切らず 自分はまだまだつぼみだと 素直にうなずけ

いいんだよ、どこかが欠けていたほうが 誰かに優しくできる
自分に優しくできる。

2012/07/09 (Mon)

[4020] 夜が来たよ
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君の瞳の中にも
また夜が来たよ

気持ちとは裏腹に
月は輝いてる

無理をして笑っても
悲しいからやめよう

何が悲しいのだろう
何におそれているのか
生きていくこと
その意味や理由
わからなくなってしまう
こんがらがってしまう
まるで迷路のような日々さ 出口は何処ですか?

誰の瞳の中にも 同じように夜が来て
それなのに それなのに このさみしさはみんなばらばら

さみしいような 悲しいような むなしいような 散らかったままの心 持て余してる

夜が来たよ 見なくてもわかるよ
夜が来たよ 言われなくてもわかるよ

気づかないうちに 朝になる 飲み干したのは涙じゃない。

2012/07/08 (Sun)

[4019] ただいまのドア
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人には誰にも帰る場所があって きっと待っていてくれる人がいる
僕にもあなたにも

そして笑顔で迎えてくれる人がいる 家族で本当によかったなと思うような
瞬間がいくつもある
ただいまという言葉におかえりなさいという言葉がかえってはじめて僕の1日は終わる

ただいまという言葉は魔法の言葉さ
ただそれだけを届けるとね不思議に心があったかくなるから

いくつもの明かりを通り過ぎて
寒い風にも吹かれたりもして
ただいまという言葉を胸に 今日も誰もが家に帰る
たとえそこに誰も待っていてくれなくても いつかは君にも待っていてくれる人と出逢えるよ

あなたを待つ人は愛する妻でしょうか
あなたを待つ人は愛する子供でしょうか

今日もたくさん遊んだね
今日もたくさん働いたね
ごらん頑張ったから
パパは涙のあとがまた拭えてない
子供だって泥だらけのその手にはたくさんの夢があふれてる

ただいまという言葉が彼方此方から聞こえる 街の中
日が暮れて明かりが街に灯るころ
僕も家に帰るよ
だから、笑顔で
迎えてね

君たちの笑顔が僕の 私の元気さ
そしてまた頑張れる 力になるんだよ

ただいまのドアを開ければ そこにはいつも 幸せがある。

2012/07/08 (Sun)

[4018] 空より高い空はない
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平凡な毎日の中で
僕は繰り返すよ
涙も笑顔も
必要とあらば憎しみも交えて
目の前にある今というたった少しの偶然か必然かに助けられてまだしぶとく生きてる

僕が思ってる世界の全てとここから見えるかぎりの世界の一端とそれから
君が見ている世界をつなげたい

ここにあるものが全てとは限らない
目に見えないものの価値を計れ

そして見えたものが世界の全てだ
だが忘れるな 空より高い空はないことを

世界にただひとりの君という人も君ひとりしかいないことを

消えてしまえば悲しみだけが残る
悲しみながらも 嘆きながらも たまに笑える毎日もまたいいだろう

自転車があれば 大助かり 使い慣れたスニーカーがあればめっけもの

さあ より高い空より
より美しい空を目指せ

遠くからじゃわからない
近づいてみよう
あの雲に あの空に

もう少しで手が届きそうなんだ
だからもうちょっと待ってて。

2012/07/06 (Fri)

[4017] いとなみ
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泣いたり笑ったりするだけの1日の中で
人は今日も変わらないいとなみを繰り返している

押し寄せてはまた引いてゆく 波のように飽きても あきれられても訪れる今日という1日

どんなに悲しい1日も過ぎ去るとやっぱり悲しくて
切なさが胸をさらってゆく

さよならも言えないままに僕はまたひとつ1日を通り過ぎた

夜が来ました 待ちに待った夜が来ました

何も悲しくなんてないのに泣きたくなる夕暮れ

変えようのないいとなみの中で 他愛もない会話の中で 人はまたひとつ歳をとる

そしてまたいとなみは繰り返される

花が咲き散るように
それはそれは静かに訪れる つかの間のさよならさ。

2012/07/06 (Fri)

[4016] 空耳
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耳をすましてみてごらん
視野をいつもより少しだけ広げてみよう

自分にとっていちばん大切なものはなんだい?

ほの暗い夜の向こう側にある 誰かの涙
そしてその真新しい傷跡 それを誰一人笑えない それは誰一人逃れられない

あれ、空耳かな 僕にも誰かの優しい声が
この耳に いや心におだやかに 聞こえてる

目を閉じると広がる暗闇が 何より優しいそんな夜は 言葉よりも 誰かのぬくもりに包まれていたい

あれ、夢幻かな それにしては はっきりとした夢です 感触さえ感じれる

夢じゃないよ 幻じゃないよ 確かに君がそこにいる

空耳じゃないよ 幻覚でもないよ 確かな愛がここにはある

汚れたような人の中にも 光り輝く希望があるように

どんな場所にも どんな闇の中にも 光はあるんです

空耳かなと感じたら
探しに行こう あの闇の中へ

こんなに星があるんだからね ひとつくらいは君を照らしてくれる

言葉を超えた 姿なき光に照らされて
僕は僕だということを思い出す
その時こそが旅立ちの時。

2012/07/05 (Thu)

[4015] 愛だね
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いつも言葉足らずで
君を困らせてしまう
生きているだけで
厄介な問題が山積みさ
だけど愛してる人だけには嘘はつけない
悲しいとき 辛いとき
顔にすぐに出るくせ
ごまかせない 君には 少し休んだら?って言う 君の優しさに甘えたよ

あれもこれも 全て愛だね

なにもないけど
愛があるよ
あふれんばかりに
心にあふれてる

間違いなく 愛だね
疑いようのない 愛だね。

2012/07/04 (Wed)

[4014] 届かないSOS
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誰も助けてなんてくれやしない
肝心なときほどひとりでなんとかしなくちゃいけない
ピアノがポロンと鳴るようにそれは決めつけられた規制のように
街中に聞こえてる文句や愚痴の数
頭の良し悪しで人格を否定し才ある者をほめちぎる人々の中 なにが学べるかなにがわかるか

聞こえない 理不尽に放たれる銃声も
見えないよ いじめの実態 ケータイ電話の通話相手の表情と心理
全ては機械のように冷たい人の心を投影したような社会
届かないSOSが今日も聞こえてる
届かないSOSはいつも聞こえてる

ただ見逃されるだけで
ただ聞き流されるだけで

痛みも苦しみも生まれない日はないよ
いつでも。

2012/07/03 (Tue)

[4013] きれいな花
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目の前に咲いている花を踏みつぶすか 愛でるかにかかってるよ、これからの世界の行く末は

あなたには見えるだろうか
きれいな花がきれいなように

きれいな花を汚すのもきれいなままで残すのもあなたがきれいな花を見るその瞳の見え方で決まる

あなたの瞳に映る花はきれいな花ですか?
きれいな花がきれいなように見えるならあなたはきれいな心の人です

きれいな花がきれいなように あなたもきれいな人です。

2012/07/01 (Sun)
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