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どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[3992] がらんどう
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空白の1ページ
今日は晴れやかな
どこまでも
どこまでも
真っ白な1日

雲足を追いかけて
あと少しのところで
見失う せつなさ残る旅でした

中身のない世の中で
表向きだけは艶やかな
散りばめられた宝石も
中身の無さをあらわして
まったくもってがらんどう
意味のない日々、悲しいや

言葉は喉の奥に引っ込んで 肝心なときほど出てこない

ああ、つまらない日々、むなしいや

まったくもってがらんどう

世界も僕もあなたも全て 表と裏ではだいぶ違う 180度行き違い

まったくもってがらんどう

まったくもってがらんどう。

2012/06/16 (Sat)

[3991] 空を見上げて何想う
詩人:どるとる [投票][編集]


空を見上げて何想う
大好きな人を思う

空を見上げて何想う
生まれ育ったふるさとを思う

空と空でつながった
心と心でつながった
僕は君と同じ空の下
生きる

そこにはなんのためらいも迷いもすれ違いも なにもない

空を見上げて何想う
同じ空を見ている
ただそれだけでいいという安らぎに満たされている
空を見上げて何想う
同じ場所に立っている
ただそれだけでもうそれだけで何もかもが許されて散らかった現実も片づくような

空を見上げて何想う
星を数えて何想う
空を見上げて何想う
虹を探して何想う

空を見上げて何想う
雲に憧れ何想う
空を見上げて何想う
雨足去ったそのあとに

僕らは空っぽになって
僕らは真っ白くなって

ただ目の前に ただ瞳の奥に映る あの空をただ空と 思うだけ

ただ目の前に ただ映る空を 心の中に映る空と重ねてみるだけ

空を見上げて想うことなんて何ひとつ無い

ただそこに空があるだけ

それだけでいいから

君が笑うだけで
ただそれだけでいいのと同じように

そこにはなんの意味も理由もなにもない

なにもない。

2012/06/16 (Sat)

[3990] つめたい太陽
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いつか僕の心に昇った太陽は光を生み出さない

熱のこもらない つめたい太陽はなにも照らさない 照らせない

崩れ去った 間違いだらけの僕の理想
並べ立てた理論 全てばらばら

つめたい太陽が 照らせるのは 僕の孤独だけ さびしさは足枷

つめたい太陽が 輝くとき 全ての罪が白日のもとに曝される

悔い改めた 懺悔したその日には 十字架に磔にされた彼が あたたかい涙を流すだろう

何も信じないならばそれでも構わないさ
だけれど唯一 あなたには見せたい僕の全て

つめたい太陽が 照らしたのは 僕の未来 はじめて見た希望

つめたい太陽に 照らされて 浮き上がった影 そこに見る悦び

つめたい太陽が
つめたい太陽が
熱を冷ましてく
邪な夢から醒ましてくれる

つめたい太陽に
つめたい太陽に
熱を奪われていく
歪みきった邪念が吸い上げられてゆく

僕の希望さ まぶたの裏でまだ憶えているあの日見た太陽

僕の心にだけ昇る
ただひとつの太陽
もうひとつの太陽。

2012/06/16 (Sat)

[3989] 似てる
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誰かに似てる
何かに似てる
なにに似てるかはわからない

誰かに似てる
どこかが似てる
どこが似てるのかわからない

何もわからない

無学の砦を立てるだけ
恥をさらすだけ

それでもあなたに似せて 僕も優しくなりたいと思うんだ
それでもあなたに似せて 僕も人を愛したいと思うんだ

あなたのいいところを真似して 僕も真面目になってみたいよ
間違いだらけの人の中似て非なる 顔の中にただ一つの笑顔、そして涙

そうだよいくら似せても 僕は僕でしかないということ思い出す

そうだよどんなに似せてみても 僕には僕だけの 君には君だけの何かがある

似てるだけじゃだめなんだ

みんながそれぞれに
自分なりに優しくなって丸みを帯びて

争いのない未来を築け

いじめなど有り得ない安らぎを生め

似てる 似てる 何かに似てる
似てる 似てる どこかが似てる

似てる 似てる 誰かに似てる
似てる 似てる だけど違う

僕とあなたの違いなんて
本当にちっぽけなもの
些細な違い
それでも、あなたと僕とじゃ
何もかもが違う
似てるだけで違う

だから僕にはあなたができないことができる
そしてあなたには僕にはできないことができる

それが唯一似てないところ

あなたと僕の違い。

2012/06/16 (Sat)

[3988] きこえる
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今日もたくさん泣いただろう
明日もたくさん泣くだろう
今日もたくさん笑っただろう
明日は今日より笑えるかな

人の痛みや苦しみや悲しみが きこえる
心にきこえているよ

愛や優しさや単純な同情よりもずっと簡単な 音色がきこえる

耳にはきこえないリズムになって
目には見えない景色になって
僕の心にきこえているよ
君の心に届いているよ

傷もないのに 痛いのは 心が誰かの苦しみや悲しみを受け取ったからだ

きこえるよ きこえるよ
世界中が 泣いている

それが例えば喜びでも
それが例えば悲しみでも
笑うときも泣くときも必ずそこに何かが生まれる

それを僕らは受け取っている
きこえないリズム
見えない景色

心にだけきこえる
痛みのある 音色

心にだけ伝わる
色あせた 景色。

2012/06/15 (Fri)

[3987] 涙は風に 笑顔は空に
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まぶたを閉じるたび
景色が変わる
まぶたを閉じたらもうそこにはさっきまでの景色は無いよ
代わりに新しい色が君を待っている
フラッシュ焚いて
焼き付けた景色
色とりどりの記憶
ほら見てごらん愚か者たちがなにかを言ってる、無視しよう
シャッターチャンスはいつでもあるさ
ここぞとばかりに
歩き出したけれど
そうでもなかった
そうでもなかったよ

僅かなお金であれを買い
僅かな喜びで心を満たして
僕はまたこっから
歩いてく
弱気は置き去りに
涙は風に流して
笑顔は空に向かって
君とまたこっから
生きてく
泣きながらでもいい
笑えるなら上等だ
涙は風に流して
笑顔は空に向かって

シャッターチャンスを逃すなよ 今か今かと待ちわびたあの日のような太陽が 君の顔をほころばせるまで

僕はずっと待っている
ここでずっと待っている

足踏みしながら待っている。

2012/06/15 (Fri)

[3986] あんぶれら
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誰の頭の上にも悲しみは等しく降り注ぎ 身をかばう傘もなく心はまともに濡れてしまうよ

たくさんの人の中に紛れても寒さにふるえる大衆の中の孤独に 不安の色を隠しきれない

いつでも傘を忘れた時のあのどうしようもない感じが離れないんだ

寄せては返す波の引き際を見計らい 名残惜しい今日との別れを引き延ばそうとするけど 去ってゆく今日の背中には追いつけずいつも置いていかれる

記憶の片隅に立てかけられたままのあんぶれら そこにある。

2012/06/15 (Fri)

[3985] していいこととわるいこと
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していいこととわるいことさえわかっていれば優しくなれる

していいこととわるいことだけわかっているなら生きていける

目の前の誰かに汚い言葉を言う日には
きっとあなたの心は晴れやしない うまく笑えない

それもそのはずだ
心はうまくできている
僕らは優しさを捨てられないよ
心を消せないように
傷つけたら傷つけたぶんだけ心が痛むのさ
傷つけたことの後悔が残るんだ
ごめんなさいの気持ちが生まれる

人に助けてもらったら「ありがとう」
人に迷惑をかけたら「ごめんなさい」
それくらいわかっていれば今日も明日も躓かず歩いていけるさ

していいこととわるいことはそれだけ

それだけなのになぜか時に難解になる

だけれど、優しさがあればこそ 僕らはあなたに謝りたくなるし感謝もしてるんだ

心ではわかってる
本当はわかってる
していいこととわるいことの判断
いいかわるいか
それだけなのに
それだけなのに
引かれた線をはみ出してこんがらがる世界

面倒だね 難しいね
だけど 単純だよ
簡単だよ 僕らがしていいこととわるいことをわかっていればいいだけなんだよ

していいこととわるいことの違いをわかっていればいいだけのことだよ

戦争やいじめのない明日が早く来るといいな

願いながら僕はまた目を閉じる。

2012/06/14 (Thu)

[3984] 虹が出たよ
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目の前にある今日という1日が 見えていますか?あなたには
もしも見えているのなら 大切なものは一体なんなんだい?
お金でもなけりゃ
愛でもないような気がするんだけれど
それは目にも見えなければ形さえない何かだよ

ただそこにいるだけで
ただ、日々笑い泣くだけで
幸せなんてきっとね
見えなくてもたしかにそこにあるんだよ

当たり前なことがいつも いちばん幸せな気がするから僕は何も望まない。特別なものなんて何ひとつ要らないさ

今がいちばん幸せだと思うのならまだまだ幸せになれるし
今がいちばん悲しいときだと思うのならこれ以上悲しい日は来ないさ

ほら見てごらん、笑顔という虹が出たよ
もう悲しむことはない あとはケセラセラ。

2012/06/14 (Thu)

[3983] まわる地球の片隅で
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大好きな場所
大好きな人
ありふれている
なんて素敵なんだろう

当たり前な幸せ
気づかないとわからない
テーブルの上の質素な食事もみんなで食べればごちそうだ

特別なものなんて何ひとつないけれど
君がいて 僕がいる
ただそれだけで
もうそれだけで
いいんだよ

地球がまわる 今日もまわる
僕らの頭の上で
誰のためでもなく まわる
青い地球はまわる

悲しいことも
嬉しいことも
皆に等しいものだけど
ふつうがいちばんさ

川面をただよう木の葉
流れに逆らうこともなく
時に身をまかせてる
僕も風のようにただまっすぐにありのまま
誰かを愛したい
誰かに愛されたい
当たり前に

地球がまわる 僕らがどんなに悲しみにさらされても
地球はまわる すべての人の営みに寄り添うように
緑の地球はまわる

「そんなことは当たり前だ」とか「願わずとも不屈であれ」
そんな曲がった姿勢で生きるのは悲しいよ

だから、

まわる地球の真ん中で 僕らはただお互いに歩み寄り
小さな小さな命をふるわせながら 生きる
手をつないでいる
肩を並べて歩いてる
そして泣いて笑って
今日も暮れていく空の下で地球の中から
世界を見渡している

愛という 世界を
夢という 世界を
君という 世界を

まわる地球の片隅で
ただそっと 静かに
僕をつづけてる。

2012/06/13 (Wed)
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