詩人:どるとる | [投票][編集] |
今日も誰かが さようならの向こう側へ
消えていく その後ろ姿も見せないまま
最後の時に言葉を残すならば どんな言葉を残そうか どこの誰に残そうか
僕にはそんな人はいるだろか
少女が一人きり 佇んでいる河原
遠くに見える希望とも不安ともつかない
あしたという場所へいろんな思いを募らせて まだあどけない瞳で 優しく微笑んだ
さようならは繰り返される
人と出会えば別れがあるし
今日と出会えば明日は今日の今日ではなくなる
それでも僕らは常に先へ先へと歩いてく生き物だから
「さようならまたあした」と少し希望にも似た期待を胸に新しい日付へと続く扉を開けるんだろう
「さようならまたあした」と言葉にはせずとも強がりにも似たなけなしの勇気で不安さえ見えていないかのように振る舞うのさ
時が過ぎれば幼かった少女さえも 腹に子を身ごもり 母親となる
旅立った母や父のあの笑顔あのぬくもり
少女は死ぬまで忘れまいと我が子を抱きしめる
そして同じように
陽射しのようなあたたかな眼差しを注がれて育む命に知り得る全ての愛をおしえる
さようならと
はじめまして
繰り返されるはじまりと終わり
悲しみばかりに気をとられ 泣かぬことのないように
生まれたことの喜びや生きていくことの素晴らしさ
我が子と愛する人と手をつなぎ探していく
ささやかなれどあたたかい家族と。
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誰かの頬に今日もまっすぐに落ちるように流れる涙の話をしましょう
僕や君にはきっと関係ないこと
でもね気持ちは解るだろう
だから関係のないことにでも僕らは誰かの涙に関わろうとする
例えば今日どこかで誰かが流す悲しい涙があるならば
せめてその人の涙が次に流れるときには喜びの涙に変わるように願う
長い長い時間をかけて 人が歩くほんの数十年 百まで届くかこの命
魂さえも燃えている
くだらないようで
切実な涙の話は続きます
悲しいような
嬉しいような
涙のわけはたわいもない会話の中で続きます
ねえ例えばあなたがよく知る人の毎日に 流れる涙があるならば あなたができる限りその人の涙の話に耳を傾け わがままさえも残さずに聞いてあげる それもまた優しさだろう
僕にもあるし
君にもある
涙の話は終わらずに世界の終わりまで続きます
切ないような
むなしいような
時間の中で少しずつ削れていく命を感じながら それでも続ける 涙の話
いろんな場所で今日も聞こえる 涙の話
明るい場所でも暗い場所でも 賑やかな夜でも沈んでる朝でも
悲しみでも喜びでも涙を流すたびに生まれる 涙の話さ。
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最初は確かにそう思っていたけれど
だけど気づいたんだ
評価や票の数でその詩の良さは決まるものじゃない
簡単だった
僕は間違っていた
どうしてあんなこと
思っていたんだろう
自分でも不思議だ
自分でもわからない
惑わされていたよ
票のあるなしに関わらずその詩の良さは輝くものだとあの時気づけていたら…
だから僕はこれからは好きなように書きたい
好きなようにうたいたい
「どうして票が入らないんだろう」
その言葉はこれからの僕の課題になるかもしれない
と同時に戒めにもなるかもしれない
間違いでもあるけれど本心でもあったから
だけどそんな過ちを糧に僕はこれからも詩を書いてゆく
どうか見守っていてください
悲しみも喜びも憎しみも切なさも生きる辛さも 全て偽らずに描くから。
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これでお別れだけど
今日でサヨナラだけど
君に出会えて良かったな
そんな風に思うよ
とっぷり日も暮れて
いつの間にか帰る時間
カラスが鳴く
電信柱の影が伸びて
はるか向こうには
夕闇が迫るころ
僕はあなたに
愛の言葉 言いたいけど
あなたは僕じゃない人を好きだってわかってるから
言えないよ 言わないよ
だからせめて君に出会えたことをずっと忘れずにいることが
君を好きになったことを素敵な思い出にすることだと思うから
笑ってサヨナラするんだ
ああ なんてきれいな夕焼け空なんだろう
切なくて 切なくて
泣いてしまうよ
僕が抱いた思いが時代遅れの恋だと
笑うのならば
いつだって
一生懸命だった
いつかの僕を笑うのと同じだ
だから、僕はあの日の気持ちを捨てずに今も抱いているんだよ
君に出会えたこと
君を好きになれたこと
ぜんぶ忘れないよ
ぜんぶ覚えているよ
だからどうか幸せになっておくれ
僕のぶんまで幸せになっておくれ
ウェディングベルが鳴る
君がバージンロードを歩く そんな姿に僕は君に出会えたことの喜びを見たんだ。
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空き缶投げ捨てて
街を汚す人がいる
煙草の吸い殻ポイ捨てしたり喫煙所以外の場所で煙草吸う人がいる
僕が見た世界はこんなにも美しいのに
それに比べ人の心は荒んでいます
君から見た世界はどんな風に見えていますか?
人の心うつしたようにいつしかこの街も見るに耐えなくなってしまうのかな
障害者の人たちをあざ笑う人がいる
人のことを平気で「死ね」という人がいる
道徳のない世界には平和はあっても安らぎはない
いじめをする人
人を殺す人
大差はないさ
同じ位身勝手だろう
あなたには見えますか?聴こえますか?
目の前の悲しみが
誰かが流す見えない涙が 聴こえない叫びが 他人を思いやることを忘れてしまえばそこにはもう人らしい人間なんていない
頭で考え、心で感じること 人にはできるから 頭で考えることが苦手でも心で感じてごらん 瞼閉じれば見えないものでも見ることができます
僕らが築くべき世界はまだまだ先にある
要らないものばかりを生み出すよりも
新しい機械を作り出すよりも ただ人らしく 優しさや思いやりを忘れないでいることが本当に美しい未来だといえるんだから
頭じゃなく心で生きてごらん
見えるもの そこにあるもの 本当に見つめるべきはその向こう側にあるから
目をつむって 耳を塞いで そこに見えるもの 形じゃなく 手触りでもなく なんとなく感じる幸せや安らぎ
そこに明日がある
そこに希望がある
改めて聞こう
あなたには見えますか?聴こえますか?
そこにある明日や
そこにある希望が。
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当たり前な日々
それもまたいい
いつもと変わらない
なんの特別なこともない今日に出会うこと
それはなんて素晴らしいのかな
さあ 目覚めましょう
深い眠りから
ただちに目覚めましょう
あなたにもあなたにも感謝しよう
感謝すべきことがまだまだたくさんある
感謝しなきゃいけない人がたくさんいる
感謝しよう
今こそ
感謝しよう
感謝しよう。
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寄り道しないで
お家に帰ろう
今夜はおいしい
お鍋らしいから…
それぞれの帰り道
それぞれの悩みや迷い
それぞれの悪戦苦闘
あると思うけど
まあなんにしても
お家に帰りましょう
ため息も連れて
切なさ引きずって
ほら星が出てるから
明日は晴れだね
シャララ 幸せは見えないだけで何気ない毎日の中にある
当たり前みたいだけど ちっぽけな幸せも幸せにカウントされるんだよ 笑わないでね
きみは幸せさ
家族がいるし
何より帰れる家がある
迎えてくれる家族がいる
ああ なんだかむしょうに家に帰りたくなってきた
だから家に帰ろうよ
さみしくなったなら
そうさ家に帰ろうよ
あなたに会いに行こう。
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そして世界は終わる
僕を残して終わる
そして宇宙は眠る
僕を残して眠る
壊れたらもう
次はない
眠ってしまえばもう
目覚めることはない
僕だけを残して
夜が明けていく
僕だけを残したまま
朝が始まっている
きみのことなど知らないよ
そんな言葉が聞こえるようさ
僕だけを残して
衛星は惑星を発つ
あとにはただ
降り出した
雨に濡れるばかりの僕が涙を流すだけさ
そして新しい星に今日もたったひとりのために朝が来る
僕だけを残して。
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なんの特別なこともない今日なのに
どこか満ち足りた気分さ
部屋の中見渡せば ほらね 散らかったまま 心の中映したような そんな感じさ
地上に舞い降りた
たったひとつの命が
やがて羽根を広げて
自由に生きること
それは゛なんて素晴らしい、なんてくだらない゛紙一重さ
泣いて笑って ただそれだけの1日もたまにはいいよね
heaven on earth
この世界はparadise
heaven on earth
そう毎日がparadise
目を閉じて見える景色はばら色に輝く。
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悲しいことは尽きません
世の中色々ありますが
自分の都合のいいようにはいきませんが
まあそんなに考えすぎずに慌てず急がずに…
それが一番難しい
世の中のスピードに無理やり合わせられているふしがある
僕はもうだめかもしれない
だけど
そんな僕でも愛してくれる人がいて
そんな僕にも優しさをくれる人がいる
僕はそんな人たちのために生きているのかもしれない
不意に雨粒のような涙がほほを掠めたなら
言葉は多分要らないよ
ただ時間をかけて
また笑えるように
また立ち上がれるように
また歩き出せますように
僕は待つだけだ
急いだり特別慌てる必要はない
どうせいつかは終わる旅だ
迷ったり悩んだりするのも必要だけど
迷いすぎたり悩みすぎたりしても仕方ないさ
だから時々は大人も泣いて その悲しみを外に追い出さなきゃだめさ
恥ずべきことじゃないさ
人生は競争じゃない
一分一秒が命がけだけどそれでも急がなくてもいつかは終わる命だ
命を縮めるような無茶はする必要はない
ゆっくりのんびり
マイペースで歩いていけばいいさ
のそのそてくてく
変わりゆく季節を眺めながら行こう
雨粒のような涙がほほを掠めたなら
その時はどうかお大事に
心にも休息が必要さ
その時はどうぞお大事に
その雨がはやく 降り止みますように僕は祈るよ。