詩人:どるとる | [投票][編集] |
ジャンケンしましょう
勝った負けたそれでもめげずにあいこでしょ
相手の出すもの予想して 予想ははずれてまた負ける
たまには勝つこともあるだろう
それは偶然だけれど
ジャンケンのようにね人生も勝ち負けの連続だよ
雨が降りゃ晴れる日もある 当たり前でしょ 常識さ
ジャンケンしましょう
勝った負けたは当たり前
それでもめげずに生きるのさ
ジャンケンしましょう
雨に濡れるのも涙流すのもたまにゃいい
何度だってめげずにあいこでしょ
心に迷いが生まれたときはジャンケンするように単純に考えて まあいいや それくらい曖昧な気持ちでも いいんじゃない
争い 憎み合うよりずっといい
さあ ジャンケンしましょう
何度でも 勝ち負けはとりあえず 横にでもおいておいて人生を楽しむために 毎日を生きよう 毎日を過ごそう
最初はグー 後出しするのもたまにはいいんじゃない だけれど忘れないでね 人生は競争じゃない 楽しむためにあるんだぜ
だからねジャンケンするように 何が目的でもなく 笑いの種蒔くように ただ楽しもう楽しもう
ジャンケンしましょう
生きていることに疑問が生じたときにはいっそ単純にジャンケンでもするように
軽くね 考えてしまったほうがいいんじゃない
ジャンケンしましょう
勝った負けたは当たり前
それでもめげずに生きるのさ
ジャンケンしましょう
雨に濡れるのも涙流すのもたまにゃいい
何度だってめげずにあいこでしょ
何度だって泣いても
笑うんでしょ
さあ さあ ジャンケンしよう
最初はグーに関わらず あいこでしょ。
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気づけば こんな未来を描いてた
枠からはみ出した 絵の具が 僕らしさを
そこに残してる
どんなにくだらなくても僕は僕なんだ
言うことはもう多分そんなに無い
太陽が焦がした 昨日の涙や 言い訳の数々 全て過ぎたこと
とりあえず明日へ
わき目もふらずまっしぐら
闇の中へも行く
とりあえず家まで
寄り道もせずにまっしぐら
涙さえ持ち帰る
ああ 言葉はなくても なんとなく伝わるような
そんな二人が暮らす部屋 愛ならあふれんばかりに
そんな二人が織りなすストーリー あらすじもなく続く
台本は要らないよ
セリフは自由自在
アドリブだけで会話する日常
お茶が沸きました
夢から覚めました
それでは恒例の
キスをしようか
ああ 煌びやかなドレスも何十万もする宝石もないけど
それでも必要なものだけで それ以上の幸せに二人は包まれて
だからこそ二人は 何もないからこそ 欲にまみれず あるだけのもので満たされてる
台本があるなら
破り捨てよう
セリフは多種多様
常識さえ蚊帳の外
お茶が冷めました
夢は見なくなりました
それでも恒例の
キスはやめません
それでも恒例の
キスをしようか
老いさらばえた二人の未来にも 花があるように
愛をあたためよう
心を育もう
当たり前なことを
当たり前といえる
そんなただ同然の幸せに微笑もう
現実という絵の中で
力尽きるその時まで
愛は何がなんでも愛のままだから
大丈夫 理屈に合わないのなら 二人の解釈で 乗り切って行こうよ。
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人はね 生き物の中で唯一命を大切にできる生き物なんだな
やたら長生きだし知恵が回るから 人のことも思える 賢い生き物
世の中の誰かがいつの間にか決めたルールに 僕らはなんの不思議もなく従ってる
そして今日もただ生きるために 大人は働いて子供は子供で遊んで 勉強をするよ
何ひとつ特別なことはないんだけど
人はね どこかでお金じゃ買えない 幸せをわかっているんだよね
人を思うことで 誰かからの感謝を得たいと思うならそれは大きな間違いだと知ることだ
感謝とはいつの時代でも遠い昔から 見返りを気にせずただ人のことを思えるか美しいのさ
人はね 理屈じゃないんだよ
だから時々 おかしくもなるし ルールを破って誰かのために 一生懸命になるんだよ
そうさ僕もみんなもそういう人なんだ
そうさ僕も一人ではあまりに弱すぎる
だから小さな人と人が束になって 笑いあうから 楽しい世界
人はね結局どこまで掘り下げようが突き詰めようが 人でしかないんだよ
だから 今日も人につらくあたっても 時には優しく誰かを思う
それが人なんだ
大好きで大嫌いな。
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計算で解けるものは
限られた 範囲の中での唯一
学校で学んだだけの知識では 心の教えまでは紐解けぬ
本物を偽物と 偽物を本物と 言い換えてまたすり替えて 考える 考える 考えて考えて考え抜いて出した答えが 僕の心臓となり 命綱となる
脈打つのは 命にあらず このプライド
形のない 宝物
そもそも見えざる手の所業
思考の森 そそり立つのは 僕が苗から育てたなんの役にも立たない難解な問題を解き明かすだけの知識という名の木々
だがそれは全て 無意味 全て無駄
果てしない計算と思考の先にたどり着く答え
世の中は巧みに泳げても 果たして僕らはそれで 愛し合えるか
果たして僕らはそれで 人の痛みに気づけるだろうか
本当に大事なもの
見つめるべきもの
見失っていないか
忘れていないか
迷えば迷うほどに
僕は理屈と知識で
穴を埋めようと試みる
それでも塞がらない
穴があることを僕らは意図して知らないと 目をそらす
目を閉じて見えるもの
喩えるなら、頭を使わずに心のみで答えを導き出すこと
簡単なのに難しいとつまらない争いで物事を片づけようとする愚かな世界には足りないものさ
大事なものは頭じゃわからない
目を閉じてはじめて見えるものだ
心の目の視力検査を始めよう
きっと頭はよくても
心は腐ってるよ
大半の人たちは
本当を知らない
本当が見えていない
さあ目を閉じて見てごらん
きっと目を開けたままじゃわからないものが見えるはず
流した涙も浮かべた笑顔もついた嘘も乾いた笑いも
全てを必要としない
ただ単純な愛や馬鹿らしいほどの冗談が
いつもの幸せが よりはっきりと 輝いて見えるはず。
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階段をのぼったり
おりたりするだけの
1日の中で
階段をまたのぼる
またおりる
いつか この階段も思い出の地となる
扉を開いたり
閉めたりするだけの
1日の片隅で
扉をまた開けては
閉める日々
いつかこの扉も永久に触れられない幻と変わる
瞼の裏にあるいくつかのミステリー
謎めいた事象
それもまた言い換えれば全て夢のかけら
僕は幽霊 いつか幽霊
幽霊という名の影
僕は幽霊 いつか幽霊
幽霊というジャンルの摩訶不思議
例えばさ「さよなら」と「はじめまして」の間に位置する世界
僕は幽霊 とある幽霊
誰かがそう呼ぶ
僕は幽霊 ともすれば幽霊
誰かが決めつける
真実でもあるが
偽りでもある
本物でもあるが
偽物でもある
出任せでもあれば
事実でもある
無理矢理でもあれば
認定されてもいる
解けそうで解けない
ヒントのないクロスワード
幽霊はいるよ
ここにいるよ
僕らこそがそれ
君こそがそれ
気づかないだけで
なんて単純
だけど不透明
ただ、黙っているのもなんなので呼び名をつけたまで
そうだ 僕は幽霊
あなたがいうところの幽霊
それでいいや
それでいいや。
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電気をつけよう
明かりを灯そう
暗闇の中に希望が無いのなら
真っ暗闇の世界には
光が足りぬ 光が足りぬ
電気が無ければ
明かりに代わるもの
喩えば愛や優しさがきっと道しるべ
明るすぎるこの世界では本当の暗闇は誰の目にも見えぬ
電気をつけよう
明かりを灯そう
暗闇の中に救いが無いのなら
真っ暗闇のこの世界には幸せの価値も愛情の際限もなんと不安定なことか
海を隔てた向こう側の世界じゃ僕らの当たり前は贅沢以外の何ものにもあらず
真っ暗闇の 真っ暗闇の そのまた向こうでまた 嘘っぱちの朝が燃えている
朝焼けは幻 夕暮れも幻 宵闇の中に 生まれた悲しみや 行き場のない言葉またはその概要
概念を振り切って
僕は全てを捨てたい
そしてまた最初から
真っ暗闇でも 目の前の愛や人の痛みを確かに見つめていた
そんな世界に生まれ変われたら きっときっと僕ももう少し人のことを好きになれる 愛せる
憎しみさえ罪
常識の上では逆らうものは全て悪
明るすぎるこの世界じゃそれが当たり前
明るすぎるこの世界じゃ全てが血なまぐさく映る
現実は眩しいばかりにこの瞳に 突き刺さる 見えない人々の視線 冷ややかに
電気をつけよう
明かりを灯そう
暗闇の中に希望が無いのなら
無駄な電気を消そう
角度を変えよう
明るすぎる世界に隠れて見えない希望にそっと語りかける
大事なもの 大事なこと 何か欠けてる世界
何か忘れてる世界
真っ暗闇の心の中にこそ電気をつけよう
目に見えぬ瞼の裏の真実を照らせ
そこには光よりやさしい闇がある。
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泣かないで
傍にいるから
その涙は
次に降る
喜びのために
今はとっておいて
ほほにふる
この悲しみは
明確な形をもって
明確な意思をもって
僕の心を伝い
瞳からふっている
ざあざあと さめざめと
時にやさしく 時になだらかに
僕のほほにふるんです
泣かないで
わかっているよ
同じさだめの
僕も同じ痛みを
この胸に感じてる
言葉は鎮痛剤
一時しのぎだろ
だけれど今は
それさえ恋しいよ
ほほにふるものに名前をつけるなら
ただ、悲しみと
だけれどそれをあえて喜びと言い換えるのは
僕の弱さじゃなく勇気です
生きていくのはそれくらいの覚悟を持たなくては どうやら無理なよう
迷った挙げ句
たどり着く
雨上がりに
微笑めば
一面の星の夜
生きる喜びとは
昨日の悲しみにも勝る
ほらね、待っただけはあったよ
そうだ、これこそが
これこそが 光
喩えるならば雨上がりの虹
過去と現在 現在と未来
今日と明日
点と点を繋ぐように
架け橋となって 僕をはこぶ 時の舟
気づけば 明日にいる
不思議なれども 昨日と同じ景色なのに
明日と呼び 今日と名乗る 1日の中 抱えた疑問もすっかり融けて
ただあとに残るのは吸い殻にも似た 満腹感
空腹を 満たす 在りし日の風は いつでしたでしょうか
奇術のように 消えては現れる つかの間の不思議
それさえ 今はくだらない
過ぎれば 暑ささえ
嘘のよう
過ぎれば 寒ささえ
嘘のよう
痛みは 次に来る 安らぎに等しい
解るでしょうか
解るでしょうか
明日の僕に伝えたい
また忘れるだろうから
それ即ち雨上がりの虹の如し。
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僕は僕のために
何ができるのかな
笑ったり 泣いたりの繰り返しの中で
今日も夜の片隅
昨日と同じような
悩みに苦しんでる
君は君のために
何ができると思う?
たまには自分自身を責めることもある
誰かを憎んだり
さげすんだりした
その愚かさに恥じて
できること
できないこと
たくさんあるけど
僕にもできること
君にもできること
どんな時代も
どんな人にも
必ずあるからね
本当に無力な人や
非力な人や
世界にとって必要じゃない人なんていないんだよ
君も何かしら 誰かのためになっている
僕も何かしら 誰かの役に立っている
「深呼吸の必要性」だとか 「働くことの意義」だとか 「生きる上での定義」だとか 全く関係ない
ただ、単純に 生きていこう
ただ、単純に 歩いていこう
溜息さえも風になる
寝息さえも嘘になる
昨日の昨日でまた明日 今日あった出来事さえ 夢のようだろ?
部屋の中 時間に縛られて動けずにいるけれど 僕はまだ たくさん泣くだろう 笑うだろう たまには怒るだろう
それの繰り返しが人生さ 間違うこともまた人生さ
投げ出したらあとにはただむなしさだけが残るだけ
だからね だからね
諦めないよ 手放さないよ 埃だらけの地図握りしめて へたくそだけど描いた未来に向かって 少しずつ前へ前へ
君もどこかで 誰かの支えになっている
僕もどこかしら 誰かの救いになっている
そうさ、簡単なことさ はじめから
僕は僕で 君は君さ
そのままが一番美しいよ
変わる必要もなければ 何かを押し殺すこともないよ
人に生まれたからって 心までなくしてまで悲しいのに笑ったりする必要はない
悲しいとき涙する君が愛しいよ
正しい事、窮屈な理屈 馬鹿らしい
心を働かせて生きろ
くだらないほど 単純に生きていこう。
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涙は流れて どこに行くのか
あなたが流した涙は旅に出る
もう二度と 同じ涙は流せない 流れない
僕らがいつか 時間に負けて
空の上に昇ってくように
涙も流れたら もう旅からは帰らない
悲しいことがあっても
嬉しいことがあっても
僕らは同じように泣くけれど
どんな涙も旅に出るんだよ
どんな命も旅に出るんだよ
長い長い旅に出るんだよ
そんなに恐がる必要はないよ
誰もがみんなたどる道だから
人生はつまらない
常識ばかりじゃね
だからね たまには
ずるもして はめをはずす そしてつまらない人生に輝きを与えるんだ
せめて、悲しいこの世界だ
いつか終わるこの命だ
少しくらい悪さもしたい
少しくらい悪ぶっていたい
涙の旅は今日も果てなく続きます
僕らの知らない場所で涙は今日も旅の中
たくさんの悲しみを知っているようでまだまだ何も知らない
ヒヨッコたちの涙は正しい事を正しい事とそのままは受け入れられない
だけれどそれが本当に正しい事かもしれない
涙を流すたび優しさや思いやりを知ることができたなら
悲しみさえ 意味のあるものだといえよう
日の暮れた街 眺め
思うよ ああ僕はどうして生きている?
神様は助けてなどくれなかった
僕がどんなに悲しくても…
人生はつまらない
常識ばかりじゃね
だからね たまには
ずるもして はめをはずす そしてつまらない人生に輝きを与えるんだ
せめて、むなしいこの世界だ
いつか散りゆくこの命だ
自分自身に華を持たせない
自分自身に夢を抱かせたい
涙の旅は明日も果てなく続きます
僕らの知らない空の下旅を強いられている
涙は今日も旅の中
何が幸せで何が悲しいのか そんなことはもうどうでもよくて
ただ僕は僕をもっと知りたい
そして、大切にしたい。
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僕の仕事ももう終わりかな
そろそろ冬の国へ帰ろうかな
僕は北風吹かすのが仕事だからね
春が来たらもう仕事はないのさ
さようなら 皆さん
北風小僧は帰ります
さようなら 寒い冬
僕には暖かすぎます
街をあとにします
北風小僧は振り返る
ああ また来年会いましょう
さようなら
さようなら
拝啓北風小僧より。