詩人:どるとる | [投票][編集] |
溜息は連鎖するんだよ
私が溜息はき出したら
僕も溜息ついちゃうよ
溜息は人にうつるんだよ
私が溜息はき出すから
僕も溜息つきたくなる
げんきが逃げるから
溜息つくのはやめなよ
げんきがなくなるから
溜息つくのはやめなよ
何よりあなたの笑顔が曇るのが 悲しいのさ
何よりあなたの顔中に涙の雨が降るのがたまらなく 切ないんだ
でもねどうしても溜息つきたいときは溜息のあとには ちゃんと虹のような笑顔見せてね。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
僕はあなたよりずっと幸せなのさ
生まれた境遇からして違うから
絶えず繰り返す光と影のワルツ
交わることもなく
人と交わることを嫌い 孤独を愛す人
時代のせいか
他人のせいか
時代がだめなら
次は他人のせい
次はなんのせいにしましょうか?
蛇腹模様の空の下
今日も僕らは
わがままに生きる
人と人を 比べて
「あいつよりは僕は」
そんな考えを持たなくちゃ 強がれない僕らは弱い生き物
僕より君は…
君より僕は…
人より優位に立ちたいために
人より一歩前に出ても
大事な一歩は踏み出せていない
前よりずっと後退した
追い抜かしたようで抜かされているよ
人より
本能は猿並に低い
だけれど心はね
きっと人間だろう
頭でなく心で生きろ
大事なものは計算なんかじゃはじき出せない 答えは見えない
だから人より優位に立ちたいなら 優しくなってみろ
そうさ人より前に出たいなら 誰かのことを思ってみろ
人の痛みがわかる人こそが人より 人になれる
だけどね勘違いしないでね人は人を追い越すため人でいるんじゃないよ
人はいつでも人と並んで同じ目線で 生きるため 今日も誰もが人でいるんだ
このなぞなぞがあなたには 解けますか?
詩人:どるとる | [投票][編集] |
戦争のある国で生まれた人と
毎日の暮らしにも困らない裕福な人
優しい親に育てられ
あたたかい教育をうけ満足な食事与えられ育つ人
馬鹿な親に一応程度で育てられ
暴力ばかりうけて
毎日の食事さえ与えられないで育った人
いろんな境遇の人
自分と他人を比べて
劣等と優等でなんでも人より優位に立つとたまらなく 嬉しくなる それが人の醜い姿だけど
それでも 人を比べずに自分は自分で生きることは 難しくない
わざわざ人と自分を比べても違う人間なんだから 仕方ない
そこにはなんの区別も差別も存在しない
僕とあなた
あなたと僕
あれやこれ
それとこれ
いろんなものを
区別し、分けることで 知らず知らずに人と人まで区別をしていることは 差別だということにまだ気づかないのか?
黙れ 民衆よ
人波の中に
これだけの人がいるのにね 僕らは生まれた境遇ひとつで
未来が決まるほど ちっぽけな人生を生きてない
だけどあまりにも悲しい現実だ
差別のような区別をうけ 育った子供は同じように区別しながら同時に差別を繰り返す そんな大人になる
そして今日も知らないあいだに 罪とも思わずに分けます
あなたと僕じゃ
僕とあなたじゃ
違うんだよ
だから あなたは僕より
だから 僕はあなたより
幸せなのさ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
春の陽射しの中
微笑む君を見つけたよ
僕が笑えば君も笑う
君が笑えば僕も笑う
ただそれだけでもう愛だよね
ただそれだけでいいんだよ
君の笑顔をずっと見ていられたら
それだけで幸せなんだ
小春日和にはまだ少し早いけれど いち早く訪れた 春を感じるようなあたたかさ
心のドアをそっとノックするような午後
風にたゆたう早春譜
心に咲いた花一輪
恋という名の早春譜。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
夢を見たよ 僕以外誰もこの世界から居なくなった そんな夢を
その世界ではもう働かなくても 誰も文句を言わない
その世界ではもう躓いても誰も笑わない
理想の世界
それでもひとりじゃ
会話も続かない
独り言になってしまう どんなにイメージ膨らませても 目の前にはただ 昨日のようにたくさんの人がいたかのような きれいな世界が そこにあるのに
ひとりじゃ 寂しいよ
ひとりじゃ 悲しいよ
きっと僕は誰かが
いるから ここにいられるんだよ
きっと誰もが誰かの存在に助けられ 救われて ひとりきりでなんでもやれると勘違いできるくらいにさ
誰かの 存在に当たり前なほど さり気なく僕は生かされている
たわいもない会話の端々に 愛や優しさをそっと織り込んで
せめて悲しいこの世界で なるべく誰も憎まぬようにと 絶え間ない愛をくれる あなたに僕は生かされている
誰もが誰かに生かされている
あなたという存在は
まるで 青空に浮かぶ太陽
見返りもなく 照らしてくれる
あなたという存在は
まるで 夜空に輝く月
ただそこにいるだけで 輝かしい
あなたという存在にいつも 気づかされる
大事なこと 大切な気持ち 自分の愚かさや浅ましさ
どれほどあなたに比べたら 僕など醜く汚いか 教えられるたびわかるんだ あなたという存在は僕にとってかけがえのない
この世界で一番 誰より大切な人だと
僕の人生に なくてはならない人だと
あなたという存在に今日も僕は生かされている
あなたがいるから僕はいる
あなたが笑うから僕も笑える
あなたが励ましてくれるから僕は強くなれる
あなたが愛してくれるから僕は孤独じゃない
あなたという存在に教えられたんだ
僕は僕という存在に誇りがもてたんだ
今日も愛してるよ
回り続ける
地球の片隅
ずっと変わらない
思いが此処にある
あなたという存在が。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
何かが足りないこの世界
パズルのピースが足りないように
あと少しなのに不完全
飲み干した今日という苦い薬は 時に甘く 心の中で 溶けて広がる
どうでもいいことかもしれないが
僕は今日2回も笑ったよ まだ朝です
地球が回れば
きっと僕らも回る
時間も回る
地球が止まれば
きっと僕らも止まる
時間も止まる
意識の外側では
誰かがまだ起きてて
何かをしている
笑ってる 泣いてる
だけどあいにく僕は夢の中さ
僕が死んだあとにもまだまだ この世界は無意味に争いに明け暮れ 名ばかりの平和が生きる世界の中
同じようにいつの時代もどんな時代でも変わらずに 正義と悪が火花を散らし
光と影は交わることなく 勧善懲悪のいでたちでもって 地球は回る 回る 回るのさ
地球が揺れれば
きっと僕らも揺れる
他人は知らんぷり
地球が回っても
ちっともそれに気づかない
重力に縛られて僕は不自由の身
それでも鳥かごの中
叫ぶのだ これが自由だと
悲しいくらい 地球は回る
泣いたって 笑ったって
誰かが 命を奪われる日も 新しい命が産まれる日もただ同じ速さで地球は回る
そして地球が回れば
何度も 何度でも
僕らも回るだろう
そうさ地球が回るから
全ての人は 動き続ける時に逆らえず 誰もがなすすべもなく さよならするんだ
ほらね、それを不思議に思おうが思うまいが 地球が回れば
誰もが あくびをしてかすかな揺れにさえも気づかない
あとどれくらい
どれくらい
僕らは地球が回ってるそのさまに気づかないでいられるのかな
地球が回れば 僕らも回る ただそれだけのからくりを 僕らは幾らでも鼻で笑えるのにな さよならはただ立ち上がるように
当たり前に訪れる
この平行線の向こうでは僕らはもう骨壺の中の骸骨さ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
僕は描く 鏡も見ずに自分自身を描く
アトリエには 今日も失敗作が並ぶ
天窓からの眺め ありきたりだが美しい
アトリエの夜は短い
腹を空かせた猫が鳴く 分け前をねだる猫に チーズをあげる
悲しいような 嬉しいような表情で
笑うように 泣くように生きてる
僕は描いた自画像のタイトルを考える
絵の具などなくても僕らは鮮やかに染まる
たったひとつの灯火
アトリエにともるよ
アトリエの冬は暖かい
愛という不思議な唯一の傑作を眺めながら
僕は言葉もなく 静寂の中に佇む
誰より大好きな君を描きたい 僕の瞳の中笑う君や涙する君
いろんな君がアトリエにはあふれている
なんて素敵なんだろう
何ひとつ価値なんてないのにね
どれもこれもが宝物
アトリエの夜は賑やか
今日も人生という絵の中で二人は愛し合う 互いを思う心を信じながら
アトリエの夜は過ぎても窓に映るばら色の幸福よ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
僕の姿は 君にはどう映っているのかな
心まで見透かされているようで 目を合わせるのもおっかない
透明なその心には 見合わない汚れた世界でも 君は優しさを忘れない 誰にでも同じ笑顔を浮かべるね
泡となり消えたマーメイド
おとぎ話の中のハッピーエンド
目指すのはいつでも大げさなくらい輝く未来
人間に変わったマーメイド
誰かを恋する気持ちに素直になる
ただそれだけで魔法のようにほら寂しさも嘘のよう
ああ 僕だけのマーメイド
雨のあとに用意された虹のように
必ず幸せはめぐりめぐって
君の顔に笑顔を取り戻させてくれる。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
君をわかってくれる人はどこにでもいる
そして
君を傷つける人もどこにでもいる
嫌い 憎み 人を疑って 挙げ句人を信じることができなくなる
そんな嫌な世の中の風潮に惑わされることなく 今日も人と向き合うたび 殺したいほど人を憎んだとしてもその憎しみを愛に置き換えることはできていますか?
人の中に 優しさを見つけるたび
人の中の 愚かさが重なるように 目の前をよぎるよ
人に 変われと言ったって そういう人だから 変わらない
せめて 自分はいつまでも人にやさしくいたいから 今日もどれだけ人に冷たくされようと 僕らしく 笑ってよう
「強がりじゃない強さ」握りしめて立ち向かう
大人の中にいる大人
何故かひとり泣き顔さ
嘘や でまかせばかり
曖昧な供述ばかり
繰り返す世の中で
どれだけ 人にやさしくいれるかな
試されているんだ
試しているんだ
見えない神様に
人にやさしくいるためには
人を憎むことも知らなければ
人にやさしくなるためには
人を嫌うことも大事なことだ
憎んで嫌って 蔑んで その愚かさに気づくまで そして気づいたときにはね人にやさしくしている僕がそこにいる
そうさ、やっぱり人にはやさしい人でいたいから 僕は人にやさしくするのです。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
目を閉じたら きっと何も見えないだろう
耳を塞いだら きっと何も聴こえないだろう
目が見えなくなったら何が目の代わりを果たすだろう
耳が聴こえなくなったなら何が耳の代わりを果たすだろう
目の見えない人が見つめているのは いつも暗闇だと思ったら
間違いだよ
暗闇の向こう側
見えないはずの闇に
浮かぶ笑顔、涙がある
耳の聴こえない人が佇んでるのはきっと音のないつまらない世界だと思ったら間違いだよ
耳は聴こえないかもしれないけれど
その聴こえない耳でも聴こえる音色があるんだ 心に直接届くメロディさ
目が見えない人より
耳が聴こえない人より
僕らは不便しないのにな
大事なものを見逃している
大事なものを聞き逃している
目の見えない人ほど
耳の聴こえない人ほど
大事なものを見分け聞き分けられる
耳が聴こえないからこそ
目が見えないからこそ
僕らには聴こえない音色が聴こえ
そして
僕らには見えない景色が見えているんだ
なまじっか目が見えるから
よけいな欲望が生まれる
なまじっか耳が聴こえるから
よけいな情報に惑わされる
本当は目も耳もないほうがいいのかもしれない
目の見えない人が見てる暗闇には 今日も見えない景色がどこまでも広がり
耳の聴こえない人の耳には 今日も聴こえない音色が響く
ほらね、大事なものはいくら耳をすましても聴こえない
そうさ、大事なことはいくら目をこらしても見えない
大事なものは いつだって 聴こえないし見えないんだから
ほら、それは形のない愛だったり 優しさだったりするんだよ
耳や目で聞き分けたり見分けたりするものじゃないさ
心があれば ちゃんとわかるんだ
耳を塞いでも 音は消えない
目をつむってみても指の間から 君のにやけ顔がのぞく
耳にも目にも不便しない僕らには本当に大事なものは聴こえますか?見えますか?