詩人:どるとる | [投票][編集] |
今日も僕らは なんの不自由もなく 泣いて笑って当たり前に
食っちゃ寝食っちゃ寝繰り返す
いつも僕らは 素知らぬ顔で 目の前の当たり前な幸せ 鼻で笑ってさも当たり前に
ゴミばかり出して無駄遣いばかりする
有り余る時間の中
見渡してみりゃ
わかるはず
裕福じゃないけど
ほらね、毎日平和に暮らせてる
それだけで幸せだと思わなきゃばちがあたるよ
好きな洋服着て
好きなものをたらふく食べて
好きな場所に住み
何が不服なのかな
少し古くなったからってすぐに捨てて
また新しい服に着替えて
野菜の葉っぱや皮
まだ食べられる食べ物を生ゴミにして
散らかりっぱなしの部屋 文句ばかりこぼす日々
世界中の恵まれない人に比べたらあなたなどどれだけ幸せで
恵まれてるかも知らないで 自分の私腹を肥やすことで頭いっぱいなのかい
それでも あとから胸が痛むのは本当はわかっているからさ
ほらね 振り返れば空いっぱいに広がる夕焼け空や青い空
そんな当たり前な景色のほうが何倍も素晴らしい
何が幸せで何が不幸せなのか それより
何が大事で何が必要なのか そんな当たり前なことが欠けてる
僕らの日常
この先の未来 大丈夫かな
街に溢れる人ごみの中 優しさは消えやしないかな
何かといろんなことが心配だな。
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人生悪いことばかりじゃないからさ
気楽に行こう
考えすぎはからだにも悪いから
あまり考えすぎずに
歩いて行こう
きっと 思うより
いい方向に風は吹いてる
風向きは南向き
あたたかな未来へ
僕らはこんでゆくよ
振り返れば過去の涙など笑い話だぜ
生きてれば良いこともある
死んじゃったら何もない それじゃつまんない
だからどちらかを選ぶなら やっぱり生きることを選ぶね
きっと考えてるよりは明るい未来が君を待ってる
今は雨の中でも
明日になれば
見違えるくらいの
喜びに出逢えるかもしれない
だからそのまま進もう 泣きながらでもいい
きっと思うより
いい方向に風は吹いてる
風向きは南南西
ばら色の未来へ
僕らを連れてゆくよ
見上げれば 太陽が眩しいくらい輝いてる
生きることは大変だけど生きているからこそ味わえる喜びがある
だから歩いて行こう
ぶきようだっていいじゃない
生き方なんて人それぞれじゃない
運や実力も善し悪しじゃない
大丈夫 いい方向に風が吹いてる 風は吹いてる。
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どこかの家で時を刻む古時計
もう何十年も動きつづけてる古時計
同じ時間でも違う景色 違う人間模様
映すように 時計は見てきたよ 人の醜さも優しさも
今日も1秒の狂いもなく動きつづけてる古時計
狭い部屋 流れる時間に少しずつ変わる部屋
いろんな人がこの家には住んだ
年寄りや若者外人さんに小さな子供もいたなあ
古時計は見てきたよ
人の笑顔も涙も
古時計は聴いてきたよ
人の悪口も愚痴や優しい言葉も
古時計はどの主人にも似てないけど
何も言わないかわりに今日も一秒の狂いもなく動いてる
古時計はふるいから
いつかは壊れてしまうだろう
それでも死ぬまで
動きつづける
そしてまたこの部屋に新しい人を迎えます
そしてまたこの部屋で新しい人とお話します
次はどんな人なのかな
古時計は悩ましい日々を生きている
時にはからだを拭いてくれるおばあちゃん 時には放っておかれる若いあんちゃん
今日はまた新しい人が来る日です
古時計の恋人を抱えたおじいさんがおばあちゃんと一緒にやって来ました
2つ並んだ古時計
愛し合いながら
いつまでも
暮らしたとさ
暮らしたとさ。
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誰も知り得ない
あしたの消息
誰も追い越せない
時間の流れには
死んでいった
人たちだけが
知り得る
明日の消息
追いついてみれば
ほらね簡単なんだろう
明日はいつでも目の前にある ほら目と鼻の先
だけど追いつけない
近づけない
誰もつかめないんだ
あしたの消息。
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街中の電気を吹き消すように ほら 人影すらもない街の夜
とある街の夜
街は今夢の中
悲しみさえも見当たらない
涙のあとさえ暗いのが幸いして見えないよ
大丈夫明日になればきれいさっぱり忘れてる
あしたになれば笑ってる
ちっぽけな言葉がたまには役に立つ
ダイジョーブ
ダイジョーブ
笑ってごらん
泣きながら
笑ってごらん
そのうち
心に赤みがさしてくる
あしたになれば
あしたになれば。
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この一歩からすべては始まったようなもんだね
この一歩ですべてが終わるんだね
何がそんなに悲しいのだろう
何がそんなに嬉しいのだろう
何がそんなに憎らしいというのだろう
多分すべてくだらない
僕のすべてはくだらない
誰かの頑張りに比べたら天と地ほどの差だろう
それでも僕はこの一歩から また 始めようと思います
心新たに 何かを
苗を植えるところから始めます
まずは友達から始めます
この一歩から すべてははじまる
この一歩から すべては変わる
風向きが変わった
この一歩から。
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頭の中に浮かべよう
例えばきれいな星空や
いつか綴った物語の続き
頭の中にひろげよう
例えばいつかのさよならや
ずっと前捨てた渡せなかったラブレター
頭の中に さざ波が
頭の中に 寄せてきた
頭の中の 排出物を取り除くように
すべてをさらう
流した涙も
浮かべた笑顔も
命さえも 果ての果てまで
目を閉じれば 夢の中
意識はどっか旅してる
頭の中に浮かべたよ
例えば汚い誰かの言葉や
忘れられないあの日のときめき
頭いっぱいにひろげたよ
例えば気まぐれな誰かのハンドルさばき
頭の中に 行き渡る
涙がじわじわ 行き渡る
僕らは悲しい 悲しい生き物なんだね
同時にとても素敵な素敵な生き物なんだね
頭の中で 答えが出たよ
僕らは 思い出すたび変わるものさ
さっきまでの気持ちも今ではまるで嘘のよう
頭の中に 隠した
命の目覚ましも
いずれ受け入れるべき悲しいさよならも
すべてさらうあの波に誘われて 眠りに落ちたが最後
僕らは跡形もなく。
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芽をつけたさくらの木々の枝枝に桃色のさくらの花をイメージしてみる
寒さはまだぬけぬ
手はまだかじかむ
雨に濡れども美しい
暗闇の中 瞼の裏
思い浮かべた
鮮やかなあのさくら
記憶の中にだけ咲く
記憶の中のさくら
今年も満開に彩るかな この道ずっと
埋め尽くす さくら
さくら さくら
また お目にかかりましょう。
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言霊 ころころ
誰かの心に転がって
たまたま誰かが読んだ
たまたま誰かに気に入られた
だから僕らは詩人なのだよ皆の集
言葉は音楽 そんなに難しく考えなさんな
楽しめりゃいいでしょ
楽しけりゃいいでしょ
自由だから 大丈夫
好きなように
思いのままに歌おうよ
言葉にならない時はメロディ 鼻歌 なんでも来い
角出せ 目を出せ
尻も出せ
きれい汚い関係ない
どんな世界もウェルカム
言葉は音楽だよ
忘れないでね
刻もう 奏でよう
ラップもたまにゃ
いいじゃない
古い新しい関係ない
言葉は音楽だよ
覚えておけよ
跳ねよう 撫でよう
悲しみだって
救いがなきゃ
切ないじゃない
若い年寄りは関係ない
さあ 歌おうよ
詩人たちと 歌おうよ
さあ 奏でようよ
僕らの部屋においでよ
言葉という音楽と戯れよう
言葉という見えない友達と踊ろう
さみしくなったら詩人の部屋へ
悲しくなったら詩人の部屋へ
素敵な歌たちが君を待ってる
さみしさ、悲しさ消してくれる
ワンツースリー 魔法のように 言葉は音楽のようにあふれ出す
君の心に またひとつ
言霊 転がって
一斉に ほら 奏でるよ
言霊 転がって
涙なんか忘れさせてくれるよ
だからおいでよ
詩人の部屋へ
だからおいでよ
詩人の部屋へ
たのしいたのしい詩人の部屋へ
ゆかいなゆかいな詩人の部屋へ
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涙がこぼれたら
はらはらとほほをかすめたら
なぜか優しくなる
涙がこぼれたら
ポロポロと地面に散らばったら
元気まで逃げていく
生きることが辛いよ
生きることが悲しいよ
僕は甘いのかな
僕はおろかなのかな
僕には何があるだろう
僕から優しさをとったらなにも残らない
宛もない旅路の中 行き場のない思いを抱えては ひとりで背負う日々
悲しくないわけはない
切なくないわけはない
涙がこぼれたら
どんな言い訳も慰めにはならないね
生きる自信がありません
涙がこぼれたら
光のない闇に心は閉ざされてしまう
今見えている目の前の優しささえ 疑わしい
おろかなほどに繰り返す
涙は拭えど 流れてくるの
なぜだろうか
答えのない問いかけ
詰まるところは
詰まるところは
なんだろうか
孤独の闇にのまれてく
はじめてじゃないのにこんなにも生きることが辛いのです
もう何度も思うのに今度ばかりはこぼれる涙を抑えきれない
それでも嘘をつくんだよ心に
強がる自分は弱い証拠さ
ほらね涙がこぼれたら 本音まで散らかるよ部屋の中
僕はどうすればいい?
生まれてきたことを
生まれてきてしまったと思う僕の明日は薄曇り
希望など見えるわけはない
空がいやに遠いな
太陽まで僕を避けているようだ
涙がこぼれたら どこまでも沈むよ
深く深く 悲しみの水底に 僕は落ちていく
這い上がるには きっと時間が必要さ
それまでわがままな僕でいさせて
明けない夜はないと言って
どんなに希望が薄れても生きる気力は消えないと信じたいから。