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どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[3791] 猫の唄
詩人:どるとる [投票][編集]


なんの苦労もないように見えても
いろんな苦労してるよ 猫だって
子供のために妻のため 働く夫のようにね 餌を探して歩く
猫だって おまんまがないと生きられない
毎日毎日 猫はのんびり生きてるように見えるけど 時には泣いてる
流れるお星さまに幸せを願うように 屋根の上鳴いている

長い1日が 終わる
お休み 瞼閉じて眠るんだ

にゃーの一声は きっと僕らの笑い声や泣き声と同じなんだよ
猫は今日もただ歩いているようで 僕らと同じように いつも
生きるため必死なんだ

足跡のひとつひとつに残る 頑張りが僕らにはわかるまい

ばかにするなかれ
猫も働くよ

笑ったり泣いたりもするよ

そんな猫が 今日も鳴いている

何かお話してるのかな 猫の唄をうたいながら
猫が唄をうたいながら
お月様の下明日の散歩コースを相談してる

僕らにはわからない
猫がどれだけ頑張っても言葉さえ通じない
だけどね猫の気持ちは痛いほどなぜだかわかる

君らも苦労してるんだね もう少し猫と話そうかな

猫の唄 僕もうたいながら。

2012/03/10 (Sat)

[3790] 観察日記
詩人:どるとる [投票][編集]


ベランダで僕は小さなポプラを育てる
ベランダで僕は小さなポプラを枯らす

築かれた生態系は
ほんの百年で消える

ベランダで僕は小さな喜びに微笑む
ベランダで僕は小さな悲しみに泣く

死んだ命の消えたあとには誰もいない公園のようなさみしさが揺れている

観察日記をつけたあの日から
僕らの運命は決まっていたんだね
さようなら
また会おう

ベランダでまたはじまる 新しい旅

観察日記は何度でも記される

ミジンコみたいな小さな生態系が
ほらね 築かれたあの日から すべては始まっていたんだね。

2012/03/10 (Sat)

[3789] 向こう側
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無知な僕らの
知らない世界では
簡単に人の命が
散っている

瞳には届かず
映りもしない世界で
今日も誰かが泣いてる

僕らにはわからない
境遇を背負った 人たちの涙が 視界の果てで いつも
一瞬のあいだに消え去っていく

人の命は簡単に奪うことができる
でも奪うことはできても生み出すことは甚だ難しい

向こう側から来て
向こう側へ消えてく
僕らの宿命

好きなときに向こう側には行けず
向こう側へ行ってしまえば戻ってはこれない

それが僕らだ

向こう側には何がある
向こう側には何もない?
行ってみなけりゃわからない
向こう側に行った人たちはどうしてる?

生きていた頃より幸せなのかな
自由なのかな

数少ない選択肢の中から選び出した道の向こう側で すべてを忘れて 笑いあえる日は来るかな。

2012/03/10 (Sat)

[3788] 平和
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平和に見えて
平和には程遠い
この世界

幸福に見えて
幸福とは言い難い
この世界

一部の国ではまだ戦争がつづいている
悲しいだろう 酷いだろう これを平和と呼ぶのなら 嘘つきだね

オブラートで包んだ
薬のようにね
あとで嘘がばれるよ
あとで溶け出すように 平和は平和じゃなくなる

本日も晴天なり
見えてる範囲の空は
見えてる範囲の世界は
ちっぽけな景色
瞳の中に届く範囲の現実

平和は今も檻の中
自由は昔から無い

平和などとほざけば
たちまち嘘つきになるよ

平和などと口走れば
それに見合わぬ誰かがこう言うよ

あなたたちが見てる平和はただの幻

本当の平和ははるか彼方 すべての人が平和になるのが本当の平和

それもわからない人たちが嘯くように叫ぶ平和など貧しい貧しい

いつも 幸せに寝ぼけて笑う人たちの片隅で 戦争の中 なんの罪もない人が犠牲になる

死んでいった人たちの数だけ 僕らの笑顔は さぞ輝くだろう

なんて醜い世界
無知の果てでは
今も平和は夢の話

僕らはおとぎ話の中の登場人物

読み物的な 眼差しで誰かの死さえ軽んじている

ねえ 平和なんて言わないで

誰かの死が無駄になるよ
誰かの命がまるで無意味だよ

僕らも考えなくちゃいけない時だ

単純なのに複雑な
平和という未来に
向かうべく 進め。

2012/03/10 (Sat)

[3787] 解読
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何かが 悲しい
何かが 嬉しい

なんとなく いつも
何かが 愛しい

何かが 憎らしい
何かが 羨ましい
何かが 腹立たしい
何かが 嫉ましい
何かが 鬱陶しい

何かが 何かがね

なんとなくいつも
何かが つきまとう

解読せよ この気持ち
暗号みたいに複雑だ

曖昧なのに鮮やかな

わけのわからぬ感情

解読しろ この謎々

単純なほどに迷宮だ

有耶無耶 気まぐれ

何かが 物足りない
何かが 欠けている
今の世の中映したようにほらね大事な何かが 欠損してる

解読せよ 答えはいたって単純だ

解読せよ 考えるまでもない

心を忘れた人たちが街を汚し 人を死に至らしめるのだ

そこに書いてある真実をありのまま読み解け

間違っても「平和」などとは言わせない

見渡せばほら
まるで汚い世界

幸せに寝ぼけた人たちよ 目を覚ませ
この世界のどこが美しい?

お前たちが汚したこの世界の惨状を 見よ

まるで悲しい世界。

2012/03/10 (Sat)

[3786] この距離
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歯車がかみ合わないよ
人がとても嫌いになる

だけどたまに救われると
わがままだけど人が好きになる

単純に ただ 向き合えれば 争いもこの世界から消える

人が人に優しくしたり
人が人を傷つけたり
曖昧な人と人との関係
拗れたり繋がったり
今日も人と人との関係は思うようにいいようにはいかないね

この距離が埋まらない
小さな距離なのにね
人一人分埋まらない
いつも他人との間には見えない壁がある
すべてを分かり合う事ができない為に
僕らはたまに傷つけあう
心閉ざしてしまえば声さえも届かない
それでも助け合うのが人だと 僕らは合わない歯車を 削るように 分かり合う努力をするんだな
そして少しずつ少しずつ この距離を狭めていくんだ
すべては埋まらないけれど 足りない部分は優しさで補えばいい

一筋縄では繋がらない人と人との関係も
心と心で大事なもの見つめれば ほらね
簡単なもんさ

それでも 僕らは傷つけあい 金ばかり欲しがる 形ないものを愛せない
愚かさはいつの時代もつきまとうよ

それが人だと 埋まらない距離を言い訳に
人は今まで 何年何十年と 過ちを引きずってきたんだ。

2012/03/10 (Sat)

[3785] 夜明けのサンセット
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手のひらの上に 悲しみ乗せて 転がしてみせる

涙もまるで 軽々と
重さも感じないさと
平気なふりを装います

手のひらの上に喜び乗せて こんなもんかとため息ひとつ

幸せも幸せ過ぎると欲が出て 人間の醜さがそこにあらわれる

僕らは絶え間なく
悲しい生き物だ
だけど
僕らは絶え間なく
幸せな生き物だ

今日も 泣いても泣いても まだ泣き足りない
悲しみは通り過ぎても あとでまた降り出す雨と同じ
どんなに笑っても 笑っても まだまだ足りない
喜びは 陽射しのよう
打ちひしがれた心にそっと生きる希望をくれるから
不思議なくらいに僕は生きたい
不思議なくらいに僕は生き続けたい

足りないものばかりだ
だけど、見えない手のひらひらけば あふれるほどにたくさんの希望がこの世界にはあふれてる

考えてみれば簡単さ
単純なことだった

手のひらの上に何かを乗せるようなもんさ

受け入れる前までは勇気がいるさ
受け入れてしまえばあとは流れるままに変わらない日々が過ぎてくさ

地球も 命も 手のひらの上に乗せて その重さや手触りを なんとなく 感じれるんだ

だからこそ僕らは目の前の愛や優しさに今日も途方もない未来を垣間見るのさ

手のひらの上に僕を乗せて その重さに気づいたら
きっとこの一歩だけで夜明けまで 足が届くね

さあ 目を開けてごらん
もう 悲しみはひとつも無いよ

忘れていた笑顔を取り戻すんだ
生まれた光 そっと卵から孵して けたたましい幸せの産声に 耳を傾けよう

あの 耳に優しい ささやくようなこの街に流れる命のメロディ。

2012/03/10 (Sat)

[3784] 月に吠える
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負け犬の遠吠え 声なき声が今日も聞こえる ほの暗い闇の中から

ため息の行方 そして迷子の心 置き場のない悲しみ そんなものから一刻もはやく逃れたくて 僕は大人になったのに

負け犬が月に吠える夜だから 今夜は背中合わせで会話しよう

見えない表情 思い浮かべる声と声だけの心理戦

どんないかさまも通用しない

嘘偽りもなく
僕は悲しくて
嬉しいのです

分かり合うのが
面倒な時は
いっそ傷つけあうくらいの醜さを曝そう

傷跡を舐めあう口実にしよう

負け犬が月にプロポーズ 愛してるよハニー
その輝きは僕だけのもの

ねえダーリン 振り向いて どんな追っ手も振り切ってみせるから

謎が謎呼ぶ 魂同士の駆け引き

負け犬が月に吠える時には その口をキスで塞いでね

どんな悲しみもいいわけも愛が 強さという勇気に変えてくれる

尻尾垂れ下がった犬のよう
言い負かされた夜
心理戦は今夜も僕の負け
また負け犬になる

セイ!マイガール
たまには一緒に吠えようよ

常識じゃはかれない何かが この胸をさらうときには
きっと 負け犬は増えるから

だから僕らは弱みを見せまいと月に吠える。

2012/03/10 (Sat)

[3783] 心が涙を流すから
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悲しいときにでるのが涙だけど
嬉しいときにもでるのです

悲しいときにも嬉しいときにも心がふるえたときには涙がでるのです
ほらねほらほら

心が涙を流すから
僕も泣きたくなるんです

みんな泣きたくなるんです。

2012/03/08 (Thu)

[3782] 家族うた
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ただいまと言える人がいる
おかえりと言ってくれる人がいる
それだけでもしあわせなことさ

離れると寂しくなる
一緒にいると喧嘩ばかりする
だけどこの世界でたったひとつの血のつながったファミリー

特別なことなんて多分なにもない
だけど当たり前の中にもしあわせはある

いつもすれ違うたび
思うよ やっぱり僕の帰る場所はここしかないということ
目で見てさわれるあたたかなファミリー

喧嘩するほど仲がいい
ことわざにもあるくらいだから
いつの間にか笑いあっている今日も家族がそろう部屋
たくさんのしあわせがわらわらと揺れている

なにげなく繰り返す毎日はしあわせだ
離れてみたらわかった 寂しさがまた家族をひとつにする

愛してると言える人がいる
心配してくれる人もいる
叱ってくれる人がいる
それだけで本当はしあわせなんだろう

離れると寂しくなる
一緒にいると喧嘩ばかりする
だけどこの世界でたったひとつの血のつながったファミリー

目で見てさわれるあたたかなファミリー

扉を開けば あふれるしあわせ 今日もすぐそこに。

2012/03/08 (Thu)
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