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どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[3741] 永遠
詩人:どるとる [投票][編集]


愛し合うことには意味はない
ただ一緒にいたい
単純な理由さ

できるなら永遠に一緒にいたい
だけど無理だから
せめて死ぬまでは

たくさんの思い出をつくり
たくさんの人たちの優しさにふれて
生きるんだよ
短い永遠の中を

歳を重ね シワが増えても
僕らの愛は永遠の中で 光ってるんだ。

2012/02/27 (Mon)

[3740] オセロ
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とかく嘘ばかりのこの世界
人はまだ愚かな争いを続け 殺すことさえいとわない人たちが今日も 笑ってる

オセロのように簡単に白と黒を分けられたらいいのにね
簡単にはいかないのがどうやら現実だね

記憶のアトリエの中で 描いたありのままの姿 醜い中にも美しさはあるものと
誰もがきれいごとをぬかす今日に

きっと 大切なものはいくらでもあるんだよ
わかっているのにわからない 僕らは頭はいい だけど心はいつでもちっぽけだ

ああ 黒が白にはさまれて白に従い黒になる白い駒
弱肉強食の構図はいささか血なまぐさい
だけど 平和平和と言いながら メスを入れれば 垣間見える
この世界の影と陰
ああ ほらまたオセロのように 弱い者が泣いている

だけど人と人との争いは 結果の見えない戦いだ
だから、オセロはまだ続く 終わらないリバーシゲーム
せめぎ合う様は椅子取りゲーム。

2012/02/26 (Sun)

[3739] 忘れん坊
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時間に追われるあまり僕らはいつのまにか大切なものを忘れてしまっている
心から笑うことや
心から泣くことを忘れたら あとはただむなしく生きるだけさ

風に笑われながら
忘れん坊は。

2012/02/26 (Sun)

[3738] 8ミリ
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そこに映る 景色は焼き付けられた情景は
古ぼけた映像は 今じゃ流行らない
回らない 映写機の向こう側に閉じこめられた記憶は 8ミリフィルムの中でずっと笑ったり泣いたりする

ああー 悲しみも喜びも ほらね瞳のスクリーン 映し出す。

2012/02/26 (Sun)

[3737] 自画像
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自分を描くと 自分じゃない人になる
他人を描くと うまく描ける

自分を描くのは なかなか難しい
自分を理解するのも なかなか難しい

自画像とは親しんだ 自分の絵のこと

わかってるのにわからない

どんなに似せて描いても 心や気持ちまでは 描けない

だから自分と他人のあいだにはいつも
大きな 大きな 違いがあるんだね

だから 自分が傷つくと たまらなく痛いんだね

他人の痛みはどうも わからないんだね

そのくせ描いてる 自画像はいつも てんで違う人。

2012/02/26 (Sun)

[3736] 静止画の向こう側
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動かない静止画の向こう側には
きっと 素敵な世界が広がってる

想像や妄想だけで
百万通り いやそれ以上のイメージ

しゃべらない 人物画は 今にも 話し出しそうな脈動感
ほら、動物も 花もまるで生きてるよう 不思議

動かない静止画の向こう側では
きっと 理解を超えた世界があるんだろう

当たり前な日々
それもいい
だけどそれだけでは
つまらないのです

だから 求めるのさ
途方もないようなロマンを

例えば静止画の向こう側の世界に。

2012/02/26 (Sun)

[3735] 僕の椅子
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僕が座る 椅子は
いつも 君の膝の上

世界で一番 平和な場所さ それは君の膝の上

暖かな午後 洗濯物が風に揺れる いつもの午後

僕の椅子が 傷つくときは 全力で 全力で笑わせてあげるんだ

僕の椅子が 落ち込んだときは 慰めてあげる 言葉があるんだ

世界中でただひとつの特注の椅子 特別な椅子 僕だけが座ることをゆるされた 愛すべき椅子

僕も君の椅子になりたいよ 悲しいときはどうぞ 座ってね

君だけの椅子になりたいよ さみしいときは遠慮せず 今日あったこと話して聞かせてね

悲しいこと嬉しいこと素敵な景色 おいしかった食べ物些細な出来事 たくさんのこと 君は教えてくれる ああ ありがとう 愛してる
世界中さがしてもここにしかない
僕の 僕だけの椅子
今日も座るよ
座ればすべてわかるよ
ぬくもりを分かてば
涙も乾くよ

ららら…

2012/02/26 (Sun)

[3734] 透明な午後
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君は君じゃなくて
僕は僕じゃなくて
ただの君と僕さ

なんにもない部屋で
ただ日だまりに横たわり テレビを観る
ただそれだけの午後

変わらないものや
変わってしまう街の景色
悲しかったり
切なかったりする日々
時間はどうしようもなく流れていくから
歳を重ね 時間をかけて僕らは 少しずつ生きる理由を探していく

なんて 透明な午後なんだ 向こう側が透けて見えるよ

本物と偽物 見比べて どちらが白でどちらが黒かなんて決めるのはやめよう

ただ 目の前の幸せに 当たり前のように泣いて笑って それだけでいい

僕は君がいれば それだけでいい

人に自慢できるものなんか何もないや
それでも 君を世界で誰より愛してる気持ちは自慢できるな

何ひとつ 変わらないよ 昔からずっと
多分僕は僕で君は君だ
嘘もつくし たまには背中向けあう時もある それでもまた寂しさが二人を引きつける いつものことだ

雨上がりの街 虹を探すために 散歩がてら いかがですか?
たまにはいいだろう

ああ 汚れた世界なんだ だから人の心だけはせめて美しくなきゃ

本物と偽物 見比べて どちらが白でどちらが黒かなんて決めるのはやめよう

ただ 目の前の幸せに 当たり前のように泣いて笑って それだけでいい

僕は君がいれば それだけでいい

濁って見えるのはきっとそれだけ この世界が汚いからだろうけど それでもそんな世界で透明なものは たくさんある

ふとした瞬間 生まれる笑顔ややさしさが
濁った世界に 美しさを取り戻してくれる。

2012/02/26 (Sun)

[3733] 子犬のルンバ
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負け犬の遠吠えのような愚痴や文句が ほら 今日も悲しく小さく聞こえるよ
利益がなけりゃ満足に人を思わぬ世の中さ
甘く見てるとなめられる
なめられたくなきゃパソコンのように感情殺し生きなさい
機械で組まれた子犬たち まるでロボットのように 正確に仕事をこなす偉い奴

子犬が踊る 躍らされる
ルンバ ルンバ ルンバ
サーチライトで照らす未来
鮮やかなのは当たり前
作り物の色だから

子犬が跳ねる かわいく笑う
機械のような 動きでインプットされた行動だけを忠実にこなしていく日々
まるで僕らは社会の飼い犬 それもロボットのよう

ルンバ ルンバ ルンバ

さあ 僕のまねをして
パントマイムで踊ろう
嘘だらけの会話をしよう

腐りかけの国で。

2012/02/25 (Sat)

[3732] 世紀末ラブソング
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嘘ばかりのこの世界
矛盾だらけの街の中
人の心は冷たくて
視線合わすのもためらわれる世の中さ

どうして 目の前の人を ただ 当たり前に愛せないのかな
何もしなくても命をとられるような 理不尽な世界で 例えば本気で誰かを愛しても
ほらね 些細なことでこじれる人と人との仲
僕はさみしくたって独りでも 笑えるさ

愛想笑いとお世辞を忘れないようにね
いい大人にはなれません

ラブソングも 血なまぐさくなったら世も末だね
僕は道化師 笑うことが仕事さ だけどたまには悲しくて
泣きたくなるのが人なんです

世紀末にこそふさわしい 点のような終わり奏でる ハーメルンの笛のように
僕ら惑わす このメロディ

愛してるよと言いながら
目では 憎しみ 煮えたぎる
そんな景色の片隅で
子犬のように ふるえてる
僕らが歌う歌の名は
世紀末ラブソング
優しき時代の葬送曲。

2012/02/25 (Sat)
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