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どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[3711] 歩く
詩人:どるとる [投票][編集]


僕は今日も歩く
なんの不思議も怪しさも抱かずにどこまでもただどこまでも

たまにゃ誰かと歩く
手なんか繋いだりする
空は夕暮れだったり
青空だったりする

そんな何気ない
当たり前な毎日の中
人は生きている

歩くだけで いろんな苦労を背負う
歩くだけで いろんな幸せが見つかる
歩くだけで ただそれだけで誰かと出会い別れる今日がある

歩くだけで 悲しかったりして
歩くだけで 嬉しかったりもして
歩くだけで ただそれだけで僕は生きることの辛さや楽しさを知るんだ

そしてやがて歩いている旅の途中 やがて 老いに負けて 僕は空の上に昇る
歩くだけで とても悲しい明日が来る
だけど歩くからこそ
ほら笑える今日がある

だから歩く 歩く 歩く
いつも歩く 歩く 歩く
歩く 歩く 歩く僕は歩く
てくてく とぼとぼ
たまにゃ 駆け足で走る
だけどのんびりとゆっくりと ただでさえ短い人生を急ぐことはないと のらりくらり その日暮らしで口笛吹きながら 歩く

ほら いつの間にかわかるだろう
生きる悲しみ
生きている喜び
そして今
生きていることの幸せ
悲しみのあとのあの笑顔 雨上がりの虹のように君の心に あふれる不思議な感覚

歩く今日も僕は歩く
何かを見過ごして
何かを失いながら
たまに何かを拾って
空を見上げてさ
歩く 歩く 歩く
僕は歩く 歩く 歩くよ

手を振り 前へ 前へと 巻き戻せない時間の中を 時計の針のように チクタク チクタク 自分の命を刻むように 歩くのさ。

2012/02/20 (Mon)

[3710] 遠く
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どこか遠くへ 行きたいな はるかな旅をしてみたい

知らない人と出会いたい
知らない路地に迷い込みたい
知らない文化にふれたいな

そんな気持ちにかられたら
ロマンをリュックに詰め込んで
迷わず旅に出かけたい
旅人気取って お日さま浴びて 誰もがどこかに出かけたい

遠く 遠く なるべく遠く この悲しみが届かない場所まで
遠く 遠く 現実を忘れられるようななにもない場所まで

心ごと 遠くへ行ってしまいたい

遠く 遠く どこまでも 遠く 自分が誰かもわからなくなるほど ただ果てしない大地に抱かれたい

遠く 遠く どこまでも 変わらない景色が続くような そんな終わりのない世界の景色に融けたい

どこか遠くに行きたいな はるかな旅をしてみたい。

2012/02/20 (Mon)

[3709] 愛のテーマ
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言葉にできない思いがこの胸にあふれているよ とめどなく

もう強がりはやめて
手を取り合い 笑って向き合おうよ

遠く揺れる街並みがほら見えるでしょう
押し寄せる切なさが二人の頬を濡らした

さよならの向こう側に待つ新しいシナリオ
さあ 二人で始めよう
また はじめから 始めよう。

2012/02/20 (Mon)

[3708] 答え
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そうさ繰り返すマスターベーション
自分でつけた傷を自分で癒すんだ
自分を罵っておいて自分を慰めるんだ

わからないことがわからない
答えはいつも同じだな

わからないものはわからない
答えはいつも悲しいな

アスファルトの上
涙に濡れたまま
僕は何かにおびえ
形のない見えない
何かにおそれている

嵐は去っても
余韻は続く
歯にはさまった
食べ物のように
歯がゆく
とてももどかしい

死にたいのに死ねないな
死ぬわけにはいかないな
正しさはいつもわかってる
わかってるからこそ逆らいたい
答えは青い果実のよう

百万回の性交も
百億人の殺人も
百兆年の時間も
齎す結果はいつも
決まってる

孤独は心を浸食する
月蝕の夜 助けてくれるのは誰もいない

わからないのはなんなんだ
答えはどんな方程式でも解けないな

わからないのは全てなんだ
答えは全ての天才の脳を用いても解けないな

わからないことがわからない
答えはいつも同じだな

わからないものはわからない
答えはいつも悲しいな

そうさ繰り返すスピリチュアルケア
心よ 死なないで
身体より先に死なないで

答えは 限りなく 悲しいな

若さの中に老いが見える
老いの中に若さが見える

そうさ答えは 生きれば生きるほどあふれるんだ

楽になぞなれるものか

真の楽園は地の底ぞ

僕が必死に選んだ答えは神様のいないこの世界では ただの賭けにしか過ぎない

さあ 生きましょうぞ
人生に答えがないのを知った絶望に打ちひしがれようとも生きることを選んだのなら。

2012/02/19 (Sun)

[3707] 綻び
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今日も目の届かない場所で 人が死んでる
壁の向こう側が見えないように ほらわからないだけで

無機質な笑顔で隠した心に 目隠ししたように無関心が服を着て歩く都会の空には
まるでそんなことないかのような白い雲が浮かび 穏やかな陽射しが差し込んでる

ああ 海を越えなくても毎日 戦争は起きてる
僕らの中 みんなの中争いは絶えないだろう

殺し合うのではなく
感情を打ち消しあう
互いが互いの本心を悟られぬように生きるんだ

無表情を装って
生きるのは至難のワザ
だけれど嫌われるくらいなら さも打ち解けてるようにつまらない話題にさえ拍手を送るの

仮面をかぶることを
規制された街で
僕らは心の扉に施錠して生きてる
『子供の素直さ以外』は罪です
『大人は黙ってイエス』と頷きなさい
『言われたことだけ』やればいい
『反抗は悪』です
そんなルールにとらわれるあまりに僕らは感情が凍りついたんだな

無表情の街に灯る明かり きれいだけど
ほら それは外面だけの美しさ
僕らのように皮をはげば醜い本性が見えるでしょう

そしてまた 人は
幸せを装って
今日もその幸せに
振り回され
退屈紛らすために
人を殺める
憂さを晴らすため
人を傷つける

時代のせいじゃないよ
誰のせいでもないよ

考えてもみてごらん
どんな世界だって
人が人であることを
忘れたらいっかんの終わりだ

綻びひとつをほったらかしたら そこから人も街も腐ってゆくのさ。

2012/02/19 (Sun)

[3706] 自画像
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誰かを憎む僕がいる
誰かを愛す僕がいる
誰かに憎まれる僕や
誰かに愛される僕がいる

自分を描くように
生きていくんだな
人は生きているんだな

誰かを憎む悪い僕も
誰かを愛せる素直な僕も
絵のように 見たまま以上の何かを人の心に残すんだな

自画像を描くように
誰かの瞳に映る僕が
誰かの心の中にも
僕が描かれるんだ
でもそれは僕が思う僕じゃない 違う自画像さ

誰かの心の中にも僕がいて
僕の中にも僕がいる
違う僕と僕だ
自画像だ

誰かの瞳に映る僕がそのまま その人の心に映る 悪意や憎しみさえも 見通されたら自分で思ってる自分とはまた違う自分がそこには見えている
ありのままを映す他人の瞳は こちらの真意とは深く食い違うこともある

それでも描くよ 今日も僕は僕の思う僕を
時には 自分からはみ出すこともあるけど
書き直しはできないよ だって僕は絵じゃないから

自画像を描くように生きているだけだ

自画像を描くように
誰かの瞳に映る僕が
誰かの心の中にも
僕が描かれるんだ
でもそれは僕が思う僕じゃない 違う自画像さ

醜く歪んだその顔を手のひらで隠したら嘘がはみ出すだろう
洗い流した汚い笑顔は涙で洗い流したけどまた醜い笑顔が僕の顔を汚すだろう
それでも悪意で歪んだ僕の顔さえなければ ごまかせない場面もあるから

自画像を描くたびに
たくさんの瞳に映る僕が誰かの心によって
様々に姿は変わるんだ
でもいずれも僕が思う僕じゃない 違う自画像さ

嘘っぱちの自画像さ

笑ってるように見えても本当は悲しいこと 見抜けないように。

2012/02/19 (Sun)

[3705] 少し歩けば
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電車の中で 僕は見た
学校の中でいつか見た

悪意はどこにでもある

ルールの中でも違反はある

法律があっても犯罪はなくならない
悪意が人を殺させる
人を殺せと導く

あっても意味のないルールは意味はない

だけど秩序がなくてはもっと意味がない

ルールがなくちゃ人は悪意を隠さない
ルールがあっても悪意があるから犯罪は消えない

どんなに善良な人もルールを犯せば悪人になる

悪人だって人を愛せる 人を守れる

だけど善良さを装ってる人もいる

会社の中で 僕は見た
いつもの道で僕は見た

犯罪はどこにでも起こる

ルールの中にも無秩序は生まれる

少し歩けば 棒に当たる
少し歩けば 穴に落ちる

全くこわい世の中だ
全く危ない世の中だ

少し歩けば 嘘にだまされる
少し歩けば 憂さ晴らしに殴られる

落ち着かない毎日だ
安らがない世の中だ

愛する人の膝の上のような 安らげる場所はないものか

空を見上げて
考えた

僕は僕を詰るように
自分の犯した罪を恥じる
棚に上げた自分をおろす

少し歩けば 自分が見える
少し歩けば 他人が見える

もっと歩けば 世界が見える
もっともっと歩けば 全てが見える。

2012/02/19 (Sun)

[3704] 無色透明
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そうさ美しすぎるから
汚れやすい人の心は
まるで卵白のよう

黄身と混ざれば 汚れてしまう
だけど汚れていくのは悪いことばかりじゃない
生きていくことは切磋琢磨働くこと
働けば汚れるよ
汗を流せば汚れるよ
だから僕らは美しいとは言い難い
だけど心はいくらでも美しさを保てるよ
誰かを 憎む時でさえ きっと憎しみがなければ生まれない反省という名の光差し込む夜明けがある
大丈夫さ
罪を償える心の潔さがあればもう誰も傷つけない

畏れを抱き
進め 若き魂よ
列をなして
並ぶ松明が
森を焼き払うまで
僕は何かの終わりをこの目で見届けるよ

本当は美しい世界に僕らのしてきた愚かさとその傷跡がほらあなたの濁った目にもはっきり見えるだろ

僕らが美しいのではなく 僕らの心が美しいことや
見えるものや価値ある宝石よりも見えざる心が美しいこと
僕は忘れない
ずっと忘れないよ

無色透明だった心はやがてこの世界のように美しさをなくし
汚れきった

だけどそれは僕らのいい加減な行いの結果だ

無色透明だった心はやがて過ちを省みる心さえ忘れてしまったようさ

辞書にも聖書にも大事なことは何ひとつ書いてない

大事なのは僕らが心を持ち合わせながらも腐らせることだ

煙草のポイ捨てから人殺しにいたるまで
全ての悪を悪と認められる心を持ち続けるこだ

当たり前なことがないがしろにされてる世の中だ
無色透明だった心はついにここまできてしまった

誰かの嘆きの声は 聞こえるだろうか

理由もなく 僕らは殺され 理由もなく傷つけられる
そんな理不尽な世の中が ある今が悲しい
悲しいばかりさ

僕の中にもそんな悪意があるのかな
どれだけ正義を気取っても無色透明とは言い難い

そんな無色透明だった心 不意のずるさに歪んだ。

2012/02/19 (Sun)

[3703] 第六感
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目を閉じると 浮かぶよ あの日の景色がまるで映画のように映るよ
四番目の感情が 目を覚ませば 浮かび上がる 生まれる前 見た気がする 母親のお腹の中で見た夢

第六感で 見通す明日は 単純な頭で見つめるだけで 悲しみさえも そのあとに待つ喜びの輝きで 見えないね

瞳はいうなればスクリーン 頭の中の映写室で見た夢よ
第六感で見通したように 見えない景色の向こう側に 広がれ
待ちわびたあの未来よ
待ちわびたあの未来よ。

2012/02/19 (Sun)

[3702] このさびしさは風のように
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きこえるだろう
銀河のうねる音
鼓膜をふるわせる
泡沫のメロディ

古い時計の針が
その時を指せば
僕らは跡形もなく
消えてしまう
それが運命

憂うつな午後
穴ぼこだらけの今日もほら幸せは君の胸の片隅生まれてる

このさびしさはため息のようにほら元気まで奪ってゆく
木の葉さえ舞い上がらない かすかな風にさえふるえる頼りない日々よ 永久に眠れ

夜明けとともに汽笛をあげて走り出す汽車は 虹のトンネルをくぐり抜け
星から星へと渡り歩き
宇宙の果てまで行くように さびしささえ風に乗せ この世の全てを手に入れたようにまほろばの夢の中笑うのさ

目を閉じれば
見えるだろう
遠い記憶の中のあの景色が 何もない暗闇に光を灯す

壊れたラジオから
流れる昨日の言い訳が ごまかしきれずに叱られた 誰かを守る嘘さえ 叩かれる世の中に吹く風はつむじ風

それでも忘れない優しさだけは
誰かを愛すときのため 僕は捨てないよ

このさびしさはため息のようにほら元気まで奪ってゆく
木の葉さえ舞い上がらない かすかな風にさえふるえる頼りない日々よ 永久に眠れ

そしてまたこの瞳に夜が来る
夢のように汽車は駅を出る
朝が来れば 昨日までの幻は全て消え
涙さえも 冷たくて
幸せさえも 闇の中
肌を貫く 痛みや
胸をくすぐる 切なささえも現実という言葉の前に跪く

そして僕は瞳をそらす
さびしさが風のように頬の川の水面をたゆたいながら流れてる

あとにはただ遠ぼえのような風が吹いていただけ 吹いていただけさ。

2012/02/19 (Sun)
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