詩人:どるとる | [投票][編集] |
それなりに大きな
大きな 家に住んで
それなりに安定した
安定した仕事に就いて
それなりに恵まれた 恵まれた毎日を過ごせる
時々は 泣いて 楽しいことがあれば笑い
ふつうに生きる
当たり前なそんな毎日
誰もが聞いて 笑うような そんな毎日生きるのは なかなか難しい
人は働いて 金を稼いで 上から下から 睨まれて 何を糧に生きていくのか 迷い悩む日々を進む
向かい風の中 立ち向かうように
一人僕はまた今日も進む
特別なものなんて何もなくてもいい
それなりに幸せなら
構わない
どんな明日がきても
僕ならば きっと大丈夫
とりあえず ドアを開けよう その先に何が待っていようとも
それなりに幸せなら
構わないさ。
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私は私という名の物語の中の主人公なのだ
だから 自信を持って 胸を張って 歩いていったらいい
悲しみさえも 冒険にはつきものさ
障害物だと思って 笑い飛ばせばいいさ
誰も私という名の物語の中の主人公だから
焦らずに急がずにゆっくり生きればいい
間違わずに 生きるのは思うより難しいだろ
でも過ちを犯すことおそれていたら何もできない
だからこそだからこそ主人公になるんだ
主人公になって ばら色の明日を目指すんだ
主人公になって 煌めくような 未来を目指すんだ。
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なんのために君は
ここに生まれて
なんのために僕は
ここで生きているんだろう
わけも知らないまま
宛もなくさまよう日々
生きていく意味など
まだ見つからない
咲いては散りゆく
花を見たときに
はじめて
命には限りがあると
知ったくらいだから
人に生まれて
生まれてはじめて
恋を知り
夢を知り
絶望を知り
悲しみを知り
喜びを知り
そして
生きることの
幸せを知りました
何が僕を急かすの
なぜ君は急ぐの
時間に限りはあっても急いだって仕方ない
一分一秒さえも
気が抜けないのなら
疲れ果ててしまうね
だから 人は休むんだ
休むことなく 時を刻む 秒針がうつ死ぬまでの永遠の中 何を糧に君ならば進む?
人に生まれて
生まれてはじめて
愛を知り
欲を知り
恥を知り
痛みを知り
安らぎを知り
そして
生きることの
大変さを知りました
だから意味などなくてもいいんだよ
心が前を向いていれば
いくらだって 立ち上がれるから。
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当たり前なものとはいいながら 大切ないくつでも この広い世界の中には
腐るほどたくさんあるんだ
たとえばね 輝くような 誰かの満面の笑顔
何も よけいなこと
考えず抱きしめたい
少し きれいごとを
言い過ぎたと思ったら 照れ笑いして
ありのままの僕と君で 明日を描こう
特別なものなんて
何もないよ
ただ君と僕が
ここにいるだけ
日常という
よき友に胸をあずけ
いつでも季節という背もたれに腰掛けている
そんな僕らの輝く日々
永久に咲き誇れ
いつまでも。
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離婚届に判を押すか押さないかで喧嘩してる 夫婦を見る子供の目が心なしか濡れている
そんな子供の目を見ると 夫婦もそんなことしてる場合じゃないと 喧嘩していた自分たちを恥じて考え直すのさ
夫婦って考えてみれば 違う人間同士がひとつ屋根の下で暮らすことだよね
だから意見や気持ちが合わない時も時にはあっても当たり前なんだ
だけど やっぱり 子供からすれば 夫婦はいつでも 仲良くいてほしいものさ
だから お母さん
お父さん 世界中の愛し合う夫婦たちよ
その愛を死ぬまで貫いてね
あなたたちを見つめるその子供の目を笑顔を裏切らないで
たとえ時間や季節が夫婦の姿形を 老いが変えようとも 変わらない愛の形もある
もう離れることもないね 僕らは 時を重ねて あたためた日々抱きしめて
これが夫婦なんだってものを見つけたんだよ それは些細な日々の中に 隠れてる小さな幸せの積み重ねだったりするんだ
思い出してごらん 君と僕が出会い いつの間にか 君のお腹にできた僕たちの新しい家族
名前を一生懸命考えてつけたあの日の夜
眠れずに 君のそばに寄り添った雪の降る夜
そうだよね
やっぱり夫婦は お父さんとお母さんがいてこそ夫婦だ だけどふたりがいつまでも変わらない気持ちでいることが ただの夫婦を 輝かせることができるんだよ
今日も たくさん笑い
たくさん泣こうじゃないか 強がりも わがままも 素直さも
さみしさも すべて
裸のままの心 向き合わせて 傷跡さえ隠さずに 向き合おうよ
理想の夫婦の姿はまだまだ見えないけど
僕たちが思うような夫婦とは きっと
僕たちが 築いていくものだから
そして いつか 君で
あなたで 良かったと思える 最後の日に
生前の汚れを落とす真っ白い あしたが
来るときまで
どうか 当たり前なほどふつうならどこにでもいる夫婦でいようね。
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小さい 動物は
大きい動物を食い
生きる
その大きい動物は
さらに大きい動物に食われ 生きる
そんなふうに
繰り返される
食物連鎖
僕ら人間も
豚を食い
牛を食い
いろんなものを
食いながら
命を もらってる
感謝を忘れちゃだめさ
平気な顔でいる人は悲しい人さ
動物だって生きてる
生きてるけど僕らに食べられる
それは決まっていたことじゃない
動物だって食われたくなんかない
でも僕らは 勝手に
動物を食べてる
それは生きるため
それは生かさせてもらうため
だからこそ
感謝しなきゃね
動物たちに
朝食や夕食に並んだお皿の上に 乗せられた豚肉や牛肉や野菜たちの 命を分けてもらってる
そして僕らは生きてる
生きるため動物を食う
今日も動物を食う
君は忘れちゃいないか? 感謝を
いただきますとごちそうさまを
暮らしの中に 欠けてないかい?
ズー 君の胃袋の中で泣いてるよ。
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枕を濡らして 泣いたあの夜も 遠く 過ぎ去り 僕は大人になった
たくさん 季節を 通り過ぎて 歳ばかり重ねて ここまで来た
そんな気がする
迷いや悩み 尽きそうもない
若さや老いのせいにはできない
大切なのはきっと
何かを忘れないでいること
大人になっても
変わらないものは
変わらないままで
僕は僕にまた
変わっただけ
いつものように
泣いて笑って
たまに苛立って
そんな1日を今日も暮らしていたんだよ
閑古鳥の鳴く街の商店街 過ぎて駅にたどり着いたけど 宛ても決めずに 乗り込んだ電車の中 眺めた空には どこまでも広がる夕焼け空が見えた
ああ 幸せとは そんなありふれた景色の中に あるんだと知った
欲を出せば 泥沼にはまる 無欲じゃ逆につまらない
ほどほどに欲張りで
欲張りもほどほどに
歩いていくのがちょうどいい
吐いて捨てるような
つまらない暮らしの中に いくつもの輝く幸せのかけら 光ってる
枕を濡らして泣いたあの夜がまた 思い出し泣きで 今日の枕を濡らしても
大丈夫、大丈夫
きりもなく言い聞かす僕なのさ
なんの特別なこともない暮らしの中に隠れてる 幸せの意味 その答え 導き出せたら素晴らしい
前だけ見ていたって悲しくなるだけだ
たまには 昔を振り返れ そんなふうに生きたら 楽しいよ
日々の暮らしも どこか輝くさ
変わらぬ暮らしもいいものさ。
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僕ら人にとって大切なものなんて
いくらでもあるのにね
人はどうしてお金のかかった物ばかり求めるの
価値のない物に価値を見いだせないのか
目には見えなくても確かにここにある
それはきっと宝物
すべてきっと宝物。
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人は人の中にいる
人と人は
手をつなぐことができる
喧嘩したり すれ違うのも 人だけど
心を 兼ね備えてるから 分かり合うことができる
たくさんの人の中に
たくさんの人の笑顔があり
たくさんの人の中に
たくさんの人の涙がある
人の数だけ 心が 気持ちが 思いがあるよ
きっと 見えないその表情の向こう側に
隠れてる 悲しみや喜びが その答えさ
いつもの朝に いつもの朝食をとる
パンにバターを塗って コーヒーを淹れたのさ
人と人が織りなす
なんでもない日々の中に いくらでも探せば幸せはあるものだと 人は簡単に言うけど 実際探しもせずに 幸せなどないと嘯くんだよ
人の中にはたくさんの優しさがあり
人の中にはたくさんのぬくもりがあり
そして人と人は 心と心を向き合わせて 語り合う
まじめに生きるよりも
計算をして生きるよりも
きっと それより
心から 向き合って
出した答えが輝くようなまばゆいあしたをはこんでくる
あたたかい風を吹かせるんだよ
優しさが足りない
思いやりが足りない
この世間に吹く風はあまりに冷たい
たくさんの人の中に
たくさんの人の笑顔があり
たくさんの人の中に
たくさんの人の涙がある
人の数だけ 心が 気持ちが 思いがあるよ
きっと 見えないその表情の向こう側に
隠れてる 悲しみや喜びが その答えさ
何度でも 何度でも
繰り返す 同じような毎日の中 また今日が始まる
人と人は足並み 揃え 同じゴールを目指し走る
それでも 不思議だね 見る夢も語る理想も生き方もまるで違うんだ
そこが人と人の違い
それが人と人の区別。
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僕の周りにはたくさんの宝物がある
人々の笑顔やあたたかさが 宝物だよ
目には見えない輝きが価値観さえもこえた 大きな大きなかけがえのない光を放つ
今日あなたが 笑ったこと 泣いていたこと 何ひとつ無駄なものなんか ないからね
夕暮れ 帰り道
見上げた空に
輝く 星々
家に帰り着く頃には
もう夜だった
そんな当たり前な毎日の片隅に 隠れてる幸せ ふとした場面に気づくんだ
見渡せば大切なものなんていくらでもあるのに
どうして僕らは
そんな当たり前なことにさえ 気づかないのだろう
お金じゃ買えない幸せがある
目に見えるよりずっと価値のあるものがある
それなのに欲望に走ってしまうばかりに
見過ごしてる 幸せがある
それに比べたら くだらないな
僕の迷いや悩みなんて
ちっぽけだ
探さなくても大切なものなんか 腐るほどあるのに
僕らは それに気づかずに お金ばかりを欲しがってる
本当に大切なものはお金や地位や名誉じゃなくて きっときっと目に見えない確かな 愛や優しさだと思うんだ
そしてあなたが浮かべた笑顔 流した涙に灯る光
それこそが 世界でいちばん大切なものであると願う
休むことなくまわる地球の中 大切なものはいくらでもあるけど きっと本当に大切なものを知ってる人は少ない
だからこそ 振り返るんだよ
きっと 通り過ぎた道に置いてきた それこそが大切なものと気づいたから。