詩人:どるとる | [投票][編集] |
僕の中には何もない
人の中には何もない
空っぽ がらんどう
優しさはあるかい?
心にゆとりがあるなら つまらない欲を出さないで 優しさやぬくもりで人に 気遣える人になりなさい
思いやりこそが人の心を 救うんだよ
真面目に生きろとは言わない
ただ、人を一途に思うような当たり前な優しさを忘れないでいてほしい
今の人に願うことはきっと ちっぽけなこと
空っぽのその脳みその中で 難しい計算ができるなら
きっと人に優しくできるはずだ
何に逆らい人は生きる? 風に逆らい人は生きる 技術は神様に逆らい進む
時代は 少しずつ変わってく でもどこか人の心が 寒くなってる気がするよ
僕に言わせりゃ空っぽさ
街にあふれるため息の数 愚痴や悪口の数
集計すりゃ悲しくなるほど 僕らはなんで人をこうも 憎むことができるのだろう?
本当は誰とでも 仲良く 手をつなぎたいはずなのに
空っぽの心じゃ あしたは本当の意味では晴れないな。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
今日もどっかで 泣いていた人もいれば
今日もどっかでは笑ってた人がいるよ
当たり前な話だけどね
そんな毎日が本当はね一番 幸せだったりするんだね
時々わけもなく 泣きたくなるときがあるんだ
そんなときはきっと
誰もが 悲しい気持ちには逆らえない
慰められたいわけじゃないけど
ただ ひとりじゃ心細いだけ
素直になれないときこそきっと誰かの優しさが身にしみるんだよね
きっと 誰かが微笑みかけたその時こそ
涙をぬぐうときさ
あしたも きっと
きっと きっと
そんな場面があるさ
責任感って重たい荷物を背負って歩く大人たちは 大変なんです
だけどそれも仕方ない 仕事さと笑う大人もたまには 子供に戻ったように泣きたいときがあるんだ
なんとなく さりげなく すれ違う人と人
偶然でも運命でも
きっと 出会えたことが 幸せと思うのは
きっと人の優しさや温かみに触れたときにわかる見えない光
慰められたいわけじゃないけど
ただ ひとりじゃ心細いだけ
素直になれないときこそきっと誰かの優しさが身にしみるんだよね
きっと 誰かが微笑みかけたその時こそ
涙をぬぐうときさ
あしたも きっと
きっと きっと
そんな場面があるさ
あしたも きっと
きっと きっと
いいことがあるよ
泣きたいときは無理せずに 悲しい気持ちに逆らわずに
素直に泣いてしまえ
誰もがわかってるのにね 大人はすぐに人前だと 恥ずかしいなんて言いながら涙を押し殺すんだよね
それってなんか変さ
金がないわけじゃないのに貧しい僕ら
心の中には 優しさが不足しているから
すぐに人を傷つけても平気な人が多いな
心は人と向き合うことできっと育ってゆくものだから
人に背中を向けて生きていると いつの間にか心は枯れるんだよ
だから だから
だから 涙をぬぐうときを 逃さずにいて。
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嘘ばかりついていると 本当のことまでも嘘っぽく なってしまうんだよ
心に嘘をつくことに慣れてしまえば 嘘をつくことが当たり前になってしまうんだよ
僕が描いた自画像はいつの間にか 薄汚れてしまった
あんなにもあんなにも 笑っていたはずなのに
僕の描いた自画像が涙を流してるのは 鏡に映った僕が 泣いているから
僕を描いたはずなのに 君が描いた僕の絵は僕にちっとも似てなくて 笑ってた
だけど君が描いた僕の似顔絵が 本当の僕かもしれない
僕が思ってる僕の姿は いつわりの自画像
理想の域を出てない
かりそめの自画像。
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望めば
なんでも
手に入る時代に
お金では
買えない
ものを大事にしたい
家族かい?
友達かい?
恋人かい?
なんでも
大切なものさ
きれいごとで固めた
言葉の中にも 素直な気持ちは隠れてる
気恥ずかしさを隠しながら 僕は笑った
時代に足りないもの
数え上げたら
きりがない
時代に必要なもの
上げ始めたら
それこそ
きりがない
僕らに足りないものも必要なものも
時代に足りないものも必要なものも
ありすぎるほどに
僕らは まだ
何も持ってない
何も持ってない
きらめく宝石も
高い車も
何もいらない
それより
思いやる気持ち
やさしさ 情け深さ
慈悲深さ
そんな目には見えない何かが必要で 今一番足りないものさ
時代に足りないものは僕らに足りないもの
時代に必要なものは僕らにとっても必要なものさ
わかるだろ?
君にも 関係があることだ。
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自分自身の似顔絵描いてみたら
そんなに似てないな
自分自身を見つめ直したら
自分のことあまりわかっていなかったね
数え切れない たくさんの自分の中に
みんなが 知ってる
本当の自分は いますか? それも似顔絵のように 誰もが 知ってる 自分の姿なんて 人それぞれ違うから
重ならない
重ならないね
僕は 僕でもあり
僕じゃないとも言えるさ
誰かの心に描かれる僕の似顔絵の中に 少しでも やさしい一面があるのなら
僕も生きててもいいのかな
なんてことを思う
この頃さ。
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さよならしたって
またいつか会える
そう信じていれば
散りゆく葉っぱにも
行き場所はある
宛もなく さまよい続ける 旅人たちが
目指す場所は
同じ 土の中さ
大丈夫だよ 季節が過ぎ去ろうと
きっと雨がやむようにたやすいことさ
喜びが君に向かって駈けてくる
サヨナラの輪郭をなぞるように また悲しい記憶を思い出すその時 あなたなら何を思いますか?
サヨナラの輪郭が消えてしまえば 悲しいサヨナラも思い出からも 消してしまえるのに あまりに美しすぎるから
忘れることさえ 心がゆるさない
暮れゆく空に
浮かんだ 鈍色の雲
自由の意味を教えている と同時に自由の悲しさを そっと伝えてる
傘を差して 雨をしのぐように 悲しみからも たやすく 身を守れればいいのに
悲しみが降り出しても 心が濡れないようにすることは できないもんかな
もの思いに ため息ひとつ 憂いを帯びた声が ためらいがちに生まれた
サヨナラの輪郭をなぞるように また悲しい記憶を思い出すその時 あなたなら何を思いますか?
サヨナラの輪郭が消えてしまえば 悲しいサヨナラも思い出からも 消してしまえるのに あまりに美しすぎるから
忘れることさえ 心がゆるさない
悲しみだけが 消えないシミのように
いつまでも 心に 残っている
そんなそんなシーンが 過(よ)ぎる。
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悲しみの中にも喜びは生まれる
喜びの中にも悲しみは生まれる
光の中にも影が生まれる
影の中にも光が生まれる
無の中にも何かが生まれる
その何かの中にも何かが生まれる
あなたの中にも何かが生まれる
その何かの中にも何かが生まれる
それは繰り返すことさ
そしていつかは
全て 同じ土の中
開ける瞼さえ
暗い暗い闇の中
それでも何もない
暗闇の中にも
きっと何かが生まれる
きっと何かが生まれてる
目に見えない何かが僕らの中に生まれるように
何かが 何かが
今日も何かの中に
何かが 生まれてる
何かが 何かが
今も何かの中に
どこかに 生まれてる
君の中にも
僕の中にも
どんな場所にでも
何かがね。
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特別なことなんて
何もないさ
ただ 泣いて
笑って
たのしく1日が過ぎるだけ
風に抱かれて
青い夢を見る
心は飼い慣らされた
犬のように静かに
ただ風の音に耳をすませてる。
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お金で買える物
お金じゃ買えない物
何があるだろう
何が思い浮かぶだろう
価値観なんて人それぞれ
紙幣だって
小銭だって
価値があるから
みんな欲しがるのさ
それが価値観の全て
地球が回るように
意味など詮索しようとも 無駄なのさ
無駄なのさ
価値観をはかろうよ
無価値 価値ある物のあいだにある
目には見えないものの価値を定めるものはなんだ?
愛には価値があるようでない
思いやりには価値があるようでない
だから見返りもおつりも必要ない
有り余ることも足りないこともないはずなのに
人の心に残るさびしさやむなしさがその役割を果たしている
それが価値観の全て
地球が回る 地球が回る 意味があるようで意味のない毎日も
ほらね無価値なものの中にでも知られざる価値があるのさ
お金では買えないものの価値
それをはかれば 意味は無くなる
だからこそ 僕らは価値のないものに
価値をつけない
そのかわりに見えないものほど 大切にするんだね
それはまるで価値のない宝物
大事に抱きしめてる。
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アリが 群れをなして歩く
餌をはこぶ 巣へとはこぶ
なんの特別なこともない 生活の中に
ある幸せ 目には見えないけれど
アリたちには きっとわかっているよ
アリが 列をつくって歩く
人の一歩はアリたちの何十歩にも値する
なんのふしぎもない日常の所々に
ある生活の知恵 アリたちはわかってる
やって良いこと 悪いこと
そんなアリたちを平気で踏み潰す僕らは
道徳のない人ばかりだね それでもアリたちは文句ひとつ言わず 巣をめざして
歩く 歩く 歩くだけ
少しずつ少しずつ
少しずつ 小さなからだを つかって
生きるだけ
生きるだけさ
そして 今日も
アリが 群れをなして歩く
餌をはこぶ 巣へとはこぶ
それがアリの生活
それがアリの生活。