詩人:どるとる | [投票][編集] |
あなたも僕も忙しい
いろんなことで忙しい
悲しみも喜びもそれなりに沢山あって
忙しい ああ忙しい
涙のかわりに
屁をこくよ
笑えないかわりに
涙を流すのさ
あいつの隣では
嘘なんかつけないよ
嘘をつかなくても
優しく包み込んでくれるから
君がただ好きなんだよ
それだけで世界が
平和に見えるんだよ
君が好きな気持ちだけで
何もかもが輝いているように見えるんだよ
アリの巣を ずっと眺めてる昼下がり
やることはなくても
くだらないことに日々は忙しいの
ため息 ゆれる 帰り道 残業 お疲れ
電車の中 つり革につかまる 力も 無いほどにぐったりなの
そんなくだらない景色の中で 僕は笑うの 泣くのよ
そんな宛もない日々の中 夢を見るのよ
歌うのよ
屈託なく笑う 彼女の笑顔が 鏡に 映るのよ
そんな日々の中に
幸せは あるのよ
幸せは あるのよ
日々は忙しい
ああ忙しい
またですか
またですか
日夜つづく残業に
もはや弱音も
吐けません
あなたも僕も忙しい
いろんな意味で忙しい
でもね 良いこともそれなりにあるから死ぬに死ねないの
未練がありすぎて
魂は まだ元気です
疲れ果てても歩くのよ
地平線の彼方より
ずっとずっと向こうまで
アリだってあんなにちっちゃなからだで生きている
僕などまだ幸せなほう
そう思えば なんだって やれる気がするよ
やることは 常に なくても 泣いたり笑ったりするだけで 日々は忙しいの
やることはなくてもくだらないことに日々は忙しいの
僕は忙しいの
君もそうなんだろ?
あんたも同じなんだろ?
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自転車のペダルを踏むようにね ゆっくりとのんびりと 旅を楽しもう
ペダルを踏むごとに
いろんな気持ちになれる
僕の瞳に映る景色も変わる
ギアを変えて 表情を変えて めくるめくストーリー
あらがうよ 時の流れに 若いままでいたいもの
働きアリのように
必死こいて
何か守るために
今日も僕は歩く歩く
口笛吹き鳴らして
空を眺め 彼女のスカートのぞく
パンツは空色がいい。
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泣いたっていいんだよ
時には悲しいこともある
笑わなくたっていいんだよ
時には泣きたいこともある
無理しなくたっていいんだよ
時には 眠れない夜もあるんだから
涙を流すことは恥ずかしい事じゃない
悲しいのに笑ってる人のほうがよっぽど恥ずかしい
悲しいなら 泣けばいい
嬉しけりゃ 笑えばいい
そんな当たり前なことを平気で偽る大人は不幸だろう
今を生きるすべての人へ 捧ぐ 題名のないうた
響いてゆくもいかないもあなた次第なの
今を生きるすべての人が 一人一人音符なのさ
リズムを乱さずに 生きようとするんじゃなく
リズムに乗れない僕らを 笑うような世の中が 知ってる自分などごく一部の僕
人知れず涙する夜
誰にもわかるはずもない
だから僕らは迷い悩むのだ
眠れない夜はつづくのだ
それでも生きる僕らがえらいのだ
開き直って 進め
うさぎをほったらかして 亀は自分の人生を 目指す。
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眠りなさい
星空の下で
眠りなさい
いつもの夜に
眠りなさい
夢を見て
楽しい夢を
見なさい
色とりどりのあざやかな夢を見なさい
明日 雨でも 心だけは晴れるように
眠りなさい
お眠りなさい
素敵な夢を見て
眠りなさい
お眠りなさい
星空の下
楽しい夢を
見なさい
素敵な夢を
見なさい
そんな夢見る夜に。
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めぐる めぐる 時代の中で 人と人は愛し合い
時折 いがみ合いすれ違うこともあるでしょう
人だから 人だから
仕方ないさと 苦笑い
今日も 時を旅する旅人は 仲直りのかわりに口づけしあう
季節を旅する人たちよ
あなたがいるのが
春ならば
私がいるのも
春です
あなたがいるのが
夏ならば
私がいるのも
夏です
あなたがいるのが
冬ならば
私がいるのも
冬です
あなたがいるのが
秋ならば
私がいるのも
秋です
でもね 時々
夏なのに
心が寒くなる
でもね 時々
冬なのに
あたたかくなる
愛という
灯火 揺れてる
ああ愛してる
ああ愛してる
何度でもめぐる
季節の旅人
またやってきましたか 寒い冬が
それでも 心には春が来ている
あなたが連れてくる
ぬくもりとやさしさが 春を連れてくる。
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やさしくいるだけで 争い事は消えるだろう。 でもやさしくされたことがない人はやさしさはわからない だから すべての人がすべての人からやさしくされ、すべての人がすべての人にやさしくするべきだ。
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君の心をうつしたように ありのままにうつる
人の瞳は心を見透かす鏡
嘘をつけば 嘘がうつり
真実を言えば真実がうつり
愛を 思えば 愛がうつり
夢を 願えば 夢がうつり
鏡は あなたを見つめる
鏡は 僕を見つめる。
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君は僕を照らす灯り
僕は君を照らす灯り
まるでそれはランプみたいさ
悲しみさえも消えていく
夢を見せてくれてありがとう
幸せだよ 幸せだよ
笑顔浮かべるあたたかい日々
きっと誰かが誰かの灯り
きっと誰かが誰かを照らす灯り
まるでそれはランプみたいさ
僕のすべてになってくれるから
僕を愛してくれてありがとう
何も言えない 言えないよ
涙流れるあたたかい日々
ランプが 灯る
消えないランプが灯る
僕を照らす灯り
あなたのそばにも
きっとあなただけを照らすランプがあるはず
ランプはいつもそばに
当たり前なほどの
やさしさで
あなたを照らしている
特別なこと なんて
思いもせずに
ただ当たり前に
ランプはあるよ
そして君の涙を鏡にうつしたように泣いて
君の笑顔を鏡にうつしたように笑うだろう。
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きらきらと輝く
まぶたの裏の星座たち
やさしく囁く
愛や 優しさ
暮れゆく街が
夜を 食べたら
何もない
お皿に 明かりが灯る
白いお皿の上には
色がないのに
色鮮やかな僕らが笑い 泣く そんな日々がある
ああ まぶたの裏には今日も 星座が広がる
まぶたを閉じれば 暗闇の中 さみしさを照らすように 輝く星座
輝く星座
お皿の中で 今日もまた朝が 盛り付けられ
また朝は夜な食べられる
腹が減ったら 日は暮れて 夜に 朝は食べられる
そんな繰り返し繰り返す日々の中
まぶたの裏には日常が広がる
人が歩き ただ 生きるため 働く
単純な 日々の中
泣いたり笑ったり
それだけの日々
それだけの日々
死は まだ 先
あなたには あと少し
ああ 僕にはあとどんくらい?
どんくらい歩いたかな
そんなことさえ くだらない
今日もただ生きるだけ
あなたがあなたであるように
僕は僕であるように
理由のないことさ
ああ やさしい言葉の 星が輝く夜に
僕は憎きあいつをうらむため 汚い言葉を言うけれど
どんなに醜くなろうとも 心は いつでも白かった
ああ 理由は多分ない。
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すさんだこの世界だからこそ 本当に美しいものは 本当に美しく見える
そして美しい世界だからこそ 本当に汚いものは 本当に 醜く見える
白の中に浮く 黒のように 汚れは目立つ
白は黒を責めて
黒は白を責めて
終わらない言い合いの果てに 結論なんて出ないのさ
所詮 光と影は 交じり合うことはあっても 混ざり合うことはない
だって 白は黒を嫌い
黒は白を嫌うから
白の中の黒
黒の中の白
互いの存在を 否定し合う 日々の中
人も獣も みんな
白は白 黒は黒でいいのに みんな その小さな違いに 目を血走らせて 食いかかる
ああ 醜さは そんな人の心のなさの中あるんだよ
オセロのように
互いに背を向け合い
向き合おうとしない僕らは 悲しい日々を歩く
区別し、区分けし、何もかもを分けたがる
僕らは 人の中の黒は責めても自分の中の黒を責めることはない
オセロは続く
黒も白も せめぎ合う
意味のないウォーゲーム。