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どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[3510] 人から人へ
詩人:どるとる [投票][編集]


愛する人も愛される人も みんなそれぞれの物語の中
人から人へ 今日も伝え 伝わる 言葉たち

灯台の光のように
誰かをただまっすぐに照らせるような
強さがあればいいのさ

何もかも できるわけじゃない ただ愛することだけができたらそれは素晴らしい
素晴らしいのさ

愛する人
愛される人
向かい合えば
愛し合う人

僕らはひとりじゃない

人から人へまた人へと繋がってゆく愛
伝わるよ あなたの優しさもぬくもりも

人から人へ 伝わるよ
人から人へと 繋がるよ

人から人へ 伝えるよ
人から人へと 繋げるよ

愛する人
愛される人
見つめ合えば
支え合う人

僕らはひとりじゃない


愛し合う人には
愛し合う人だけには
幸せになってほしい
そんな 言葉
ありますか?

人から人へまた人へと繋がってゆく愛
伝わるよ あなたの優しさもぬくもりも

人から人へ 伝わるよ
人から人へと 繋がるよ

人から人へ 伝えるよ
人から人へと 繋げるよ

人から 人へ
また人へ

僕は心を明け渡す
世界の終わりを
迎えるまで。

2011/12/10 (Sat)

[3509] 夕暮れ、さよなら、また明日、
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ポケットに切なさ
詰め込んで 帰ろう

悲しくとも 泣かないで 明日また会えるから

別れ道 街灯が立ち並ぶ道 背中向けあい
二人は さよならと 小さく こぼしたの

夕暮れ、
さよなら、
また明日
その三点セットで
お買い上げ
今日の涙と笑顔で
お支払よ

ああ さみしさも
切なさも はかなさもすべてが 明日に流れてく あの雲の上さ

泣かないで
明日になれば
また笑えるから
今は ただ
まぶたの裏に
明日の夢を
広げるんだ…

風に涙を
流すのさ

夕暮れ、
さよなら、
また明日
その三点セットで
お買い上げ
今日の涙と笑顔で
お支払よ

ああ さみしさも
切なさも はかなさもすべてが 明日に流れてく あの雲の上さ

おはようから
こんにちわ
こんばんわまで

ただいま
おかえり
おやすみまで

1日のすべてを
包み込む夕暮れよ
そして星空よ
夜の闇よ

僕を素敵な
明日に連れて行ってね

みんなを素敵な
明日に連れて行ってね

さよならという言葉の中にある 絶え間ない 悲しみを
忘れさせるように
降り出した
あたたかな涙の雨

ああ
溢れんばかりの愛が押し寄せてくる。

2011/12/10 (Sat)

[3508] つよがり
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夕暮れの駅のホーム
ひとりきり佇めば
そぼ降る雪に
悲しい色に染まる心

愛する人 ひとりさえいない僕には胸詰まる景色
恋人たちであふれた街並み

ああ白く染まる
道の上
裸の街路樹の枝々に積もる雪 服を着てるようで 笑えた

本当はさみしいくせして つよがる僕なのに 涙をいくら流しても 流し損だね
つよがりはよせよ
仕方ないから

だけど つよくもないし 弱くもない
僕に寄り添うのは街灯の明かりと 小さな羽虫だけ

またつよがりをひとつ
言わせてね

大丈夫だよ
いつか出会える
やさしい人に

信じたいだけさ
このつよがりが
いつか、夢のように 思えるような明日が来ると

そしてまた雪の降る街を行くのさ
足跡は続くよ
まっすぐに
家の明かりめざして。

2011/12/10 (Sat)

[3507] お米
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炊飯器のような温かな匂い 君と一緒にいるだけ それだけで
幸せさ

炊飯器の中でふっくら出来上がった お米のように

一つ一つの記憶がきらめいて 人生は食べ頃を迎えて お米のようにつややかに光る

今日もあなたと食卓に並んでるわ

お米のあなたと
お茶碗の僕だ

仲良く寄り添っている。

2011/12/10 (Sat)

[3506] いい人商会
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いい人か悪い人かって言われたら悪い人なのかもしれない
嘘ついでまで自分をいい人なんて 言う理由はどこにもないから

世の中に吹く風は冷たく 人の心もそれにならい 冷たく
変わってしまった
最初から こんな世の中なのか
人と人とのあいだに吹く風は冷たい

僕ら同盟を組んだ
いい人商会
よろしくね
見えない
回線と回線で
同盟を結ぼう
仲むつまじく
いい人同士で
影の友達になりましょ

いい人ならば。

2011/12/10 (Sat)

[3505] 24時間すごろく
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寝ぼけ眼をこすって
飛び起きた朝に
カーテン開いたら
もうこんな時刻
さあ 連想ゲームスタート

あれこれ くだらないこと考えてるうちに
思いついたのさ
まさかの幸せへの近道

サイコロの目が6ならば 僕は笑う
サイコロの目が1ならば 僕は泣く
ただそれだけの日々
運しだい 金しだい
すごろくは続く 続く

最低ラインから
腰を上げて
少し歩き出すんだよ

風が吹く方へ
願い肩からぶら下げて
歩いていくんだよ

人生楽ありゃ苦もあるさ
そりゃ そうだねって柏手ひとつ
めでたいね
さあ すごろくスタート

最低ラインから
目を覚ました
僕だけど 夢かなと疑って両頬をつねれど
間違いなく現実で
肩を落として
とりあえず 窓開けりゃ 優しさが身にしみる夕暮れでした

以上24時間すごろく終了。

2011/12/10 (Sat)

[3504] 拝啓、天国にいるばあちゃんへ
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ああ 僕より何年も何十年も 長く生きている僕のおばあちゃん

いろんな事を知っている物知りなおばあちゃん
だけど早くにおじいちゃんに先立たれたから 少しかわいそうな僕のおばあちゃん

いつも いつも
父や母から怒られたとき 誰より味方をしてくれた僕のおばあちゃん

言いたいことは 言えないまま
助けられてばかりで恩も返せずにこんなに歳を重ねたけど幸せだよ

天国にいる 今ではもう伝えることがかなわないけれど
もしも天国に郵便が届けられるなら
一言だけでいいから
伝えたい

ありがとう、ごめんね

もう 言葉は何もきっと必要ないんだね
涙ぐんだあの日
あなたとお別れした日

ああ 世界でまたひとつ大事なものを失った
だけどあなたなら
きっと 大事なものはいつでもここにあるのって胸をたたいて
笑うのでしょう

郵便ポストに 投函し続けた あなたへの手紙は いつもかえってくるけれど
それでも届けるのさ
天国にいるあなたへ
伝え忘れた言葉があるからさ、ねえおばあちゃん

言いたいことは 言えないまま
助けられてばかりで恩も返せずにこんなに歳を重ねたけど幸せだよ

天国にいる 今ではもう伝えることがかなわないけれど
もしも天国に郵便が届けられるなら
一言だけでいいから
伝えたい

ありがとう、ごめんね

それでもピアノを弾くように きれいな思い出だから
あなたがくれたあの言葉を忘れないさ
いつまでも
いつまでも

だから今は これだけ

ありがとうだけ伝えたい

拝啓、天国にいるおばあちゃんへ

あなたが いたから
楽しかったよ

輝く日々をありがとう

ごめんねは 僕が死んだあとで言いに行くから

拝啓、天国にいるおばあちゃん

その後どうですか?

草々

2011/12/10 (Sat)

[3503] 北風のような人
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街も木々たちも
寒そうに 風にふるえてる
何も着込まずに 寒そうさ

季節は風のように
ただ過ぎ去るばかり
思い出ポケットに詰め込んで歩く

頭の上に 広がる
空に 雲が流れ
僕はここにいる
足元確かめて気づく僕はお化けじゃない
ため息なんか
のみこんで
歩いていこう
何をなくしても
僕がいる 君がいる

襟を立て 僕はゆく
風に吹かれながら

風当たりなんか気にしない
世の中に吹く風がどんなに冷たかろうと
僕は生きる希望を失ったりしないさ
どうぞおかしかったら笑えばいいぜ

僕は僕の決めた道を進むんだ
甘い蜜にたまにたまに 誘われるけど
人間らしくていいじゃないか

ああ 期待なんてまるでされないけど
重たくって期待されないことも まあ いいかなって思うフシもあるからね
このまま

ひとり ひとりきり
案山子のようにね
空っ風に吹かれて
僕は

さみしそうに道の両側に立ち尽くしてる
木々たちのように
何かにたえて 笑えない そんな日々ごめんだね お尻を向けて
サヨナラさ

落ち葉の雨に降られてしまう午後
日差しも差さない午後
外は寒いから
出たくないのさ
でもね 風の子は平気そうに 遊びまくる
僕はもうそうだった
子供じゃないさ
だけど いいじゃないか
僕は僕なんだから

間違ってるかもしれない
だけど僕は僕として生まれてきたからにゃ
僕の好きなように
思いのままに生きてみたいんだよ
それのどこが悪いのさ
傷だらけになったって笑えるさ
さあ 行けよ
おまえの足跡が途切れるところまで

口笛が遠ざかるように
あとにはただ風が吹いているだけさ

北風のような人は言う
心に 愛があればいい

罪の重さは それが事実とするならば
どんな罪だって 裁かれるには間違いは無いが人の生き方は多種多様

結果なんかより僕が大事にするのは
その人の心が求める明日に向かうこと。

2011/12/10 (Sat)

[3502] 大切なものたちへ
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大切なものはいつでも僕らの心の中に消えずにあるんだよ

当たり前なものほど つまらなく映る世界で 大切なものは決まって輝いて見える

ああ 言葉にはけしてできないほどの素敵な物語があるんだよ
最後まで見届けてみよう

大切なものたちへ
伝えたい思いは
きっといつも心の中で輝いている希望の光 その闇のなかへ その光のなかへ
尾鰭をふるわせて消えていく過去よ
入れ違いに訪れる新しいニューカマー
僕らが先導するのだ


大事なものはいつも胸の中に熱く燃えている

心はひとつ だけどみんなで 繋がりあって 何倍もあたたかくなれる

ああ 言葉なんて ただの思いの伝達手段のひとつだ それに頼りすぎたら パソコン、携帯一台あればなんでもできてしまう

大切なものたちへ
届けたい思いが
この胸にあふれてる
炊飯器の中のできたてのお米のように
味こそ 飽きがくるのは早いけれど いつまでもいつでも ホッとするほど なじみ深い 当たり前な日々
僕らはけっして その味を忘れやしないのだ

時代が変えたもの
時代が残したもの
そしてこれから
得ていくもの
失うもの

大切なものたちへ
すべて受け継がれていく 数千の涙も途方もない歴史も
人から人へ
また人へと

未来が未来に繋がってゆく。

2011/12/10 (Sat)

[3501] 種と花
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ありふれた日々が
ただどこまでも
続いていくよ
ゆらり ゆらり
風に揺れる
洗濯物が乾くように
絶え間ない時間をかけて
僕らも何もかもが
いつかは
長い旅を終え
同じ場所へ消えていくんだね

何もできないかな
何か果たせるのかな
それはわからないけど精一杯生きたいよ
泣くこともあるけど
いつの間にか そんな記憶も過ぎ去れば
大切な思い出に変わる

言葉以上の思いを込めて伝えたい人がいる
言葉を越えた気持ちを込めて 届けたい人がいる
それがあなた
あなた あなたなんだ

当たり前な日々の中
見渡せばほらね
わかるだろう
つまらない
景色の中に
咲いている
幸せの花が

今日もあなたの心に
種をたくさん蒔いたよ
うまくはできるかわからないけど
きれいな花が咲くといいな

ほら 悲しくてもね
腹時計は鳴るよ
ぐーぐー
お腹が鳴れば
家に帰る時間さ

夕焼け空の向こうまで
まっすぐ伸びた道を帰りましょう
悲しみさえもあとをついてくるけど

ああ 僕は今 当たり前な幸せを 心から感じてるのに 気づけないんだね
見過ごしている幸せはまだたくさんありそうだ

言葉以上 言葉を越えた何もない空っぽの世界で生まれた僕らはいつしか
物にまみれるうちに大切なものを見失っていたんだね

ほらね 何もかもがすべてよくできた幻さ
人魚のようにいつかは泡となり消える幻だ
もうだまされないぞ
ほんとに大切なものだけを抱きしめたら
歩き出すんだよ
この道を

ただどこまでも…
ただいつまでも…

種を蒔けば花が咲くように
用意されたマニュアルをこなしても
愛情を込めて育たなきゃきれいな花など咲くわけはない

だから…

当たり前な日々の中
見渡せば
ほらね
素敵な景色に出会えるはずだ

アスファルトの壁ばかり ビルばかり
それでも ほらね
あたたかな優しさは人の心の中にある
それこそが希望だ。

2011/12/10 (Sat)
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