詩人:どるとる | [投票][編集] |
胸に手をかざすたび 知る実感
ああ 僕は生きている
静と動 伝わる リズム
ああ 僕はここにいる
胸から手を離すと曖昧になる遠ざかる
それでも僕は生きている
真紅の血が それを伝える
ああ 僕は生きている
胸に手をかざし確かめる
静と動 脈打つ リズム
胸に手をかざすたび得る実感
ああ 僕はここにいる
静と動 伝わる リズム
静と動 脈打つ リズム。
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皆それぞれの胸にともる灯火
大きさはばらばら
少しの風に 消えそうでも 消えない
案外 打たれ強い
灯火 ゆらゆら
数多くの思い出を燃やす
灯火 ゆさゆさ
数多くの思い出を灰にする
皆それぞれの瞳にともる世界
目を見張るような
真っ白な気持ちで
あなたを抱きしめたい
風なんかじゃ消えないけれど 時間の重圧に負けて僕らは あっけなく消えてしまう
ああ 灯火ゆらゆら
辿ってきた日々が燃える
灯火 ゆさゆさ
指を折り ひとつふたつと消えていく月日を数える
失ってゆくもの
得るもの
すべてはいつか
空の彼方に消えていく
さりとて人は それまでの数十年を命を懸けて 生きていく
灯火の消えるその日を ひかえ
今日も 少しずつ 少しずつ 私の時間は消えていく
さみしさも切なさも
灯火は何もかも燃やす
灯火ゆらゆら
数多くの思い出を
灯火ゆさゆさ
灰にする
宇宙の塵となり
気泡のように繊細な
その灯火が消えるまで
その灯火が消えるまで
からだすべてで
生の実感を得る
からだすべてで
血の流れを感じる
ゆらゆらとただ
ゆらゆらと揺れながら
ゆさゆさと ただ
ゆさゆさと揺れながら
トクトクと脈打つ静と動。
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夕暮れの街
ひとり歩けば
なんとなくだけど
切なくて
さびしくて
心がしぼむようだ
すっかり
日の暮れた道
空はもう真っ暗
星も輝いてる
なんだかわからないけれど思いついたまま 手当たり次第に
怒りをぶつけてみたくなったんだ
そんな自分がそんな自分がむなしくて気づくと泣いてる
いつも間違い探しの日々
なんでもない出来事が いつも幸せなんだよね
だけど わかってるのに 欲ばかり張っている僕らは いろんなものを 失ってきたのにまだ気づけない
そんな自分も愛してる
どんな自分も愛してる
ただのつまらない
何事もない1日だって 考えてみればそれが幸せっていうものなんだよね
考えてみれば僕らが思う幸せなんてつまらないものだ
だけど
あたたかい気持ちになれる
そんな気がする
夜の道街灯の下
ひとり佇んで
幸せを見つけようと
あちこちを探せども
見つからないよ
幸せはだって最初から心の中にあるから
手のひらをひらけば
ほらね こぼれるほどの幸せ 見えないかい?
君は欲張りすぎるんだよ
ああ たどり着いた
真夜中に幸せはありますか?
皆が鼻で笑うような出来事が いつも幸せだったんだね
だけど わかってるのに 物であふれた世の中に生まれた僕らには いろんな欲望が 手招きして甘い蜜を匂わせるんだよ
そんな自分も愛してる
どんな自分も愛してる
ただのつまらない
何事もない1日だって 考えてみればそれが幸せっていうものなんだよね
考えてみれば僕らが思う幸せなんてつまらないものだ
だけど
あたたかい気持ちになれる
そんな気がする
そんな気がする
幸せは元々目に見えないほど小さいものだから
目に見えるくらいの大きな幸せを求めることからして間違いなのかなって思ったんだ
たったひとつだけ
大切なものがあればそれで幸せ
たとえばあなたのすぐ傍にあるなんでもない毎日。
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慌てることはないさ
急いだって仕方ない
いつかは 終わってしまう旅だから
目をつぶったまま歩いてごらん
不安で 足元もつれたり 思わぬ障害物にぶつかったり
うまくは歩けないはずだ
僕たちは 目がいい
でも 大切なもの
見過ごしがちだ
なんでもない出来事がいつも 傍にある
くだらないとは言わせない 言えないよ
目の前に広がる世界は雄大なんだ
ちっぽけな心じゃ
立ち向かえない
悲しみなんて
笑い飛ばせるくらいの気持ちで
今日も生きていこう
急がなくたって構わないから
思うまま 寄り道したりするのもいいけど
自分の心 ころさないように やりたいこと たくさんある
嫌いなことなんか 無理してしなくていい
僕の口癖が生き方につながってゆく
そうだ 走るより歩こう
そのほうが 楽だから
そのほうが 楽だから
明かりに群がる虫たちのように すがる希望が無いなんて
悲しいじゃないか
だから せめて
好きなように
生きて 笑うのだ
焦んなくたって大丈夫だよ 結果だけがすべてじゃない
理屈なんて うざったい
思うまま 心のまま
今日も明日も生きていこう
傷だらけの日々もやがて見違えるほどの明日がやって来る
そうさ 走るより歩こう
考えるよりまず行動
考えるよりまず行動
悲しみなんて
笑い飛ばせるくらいの気持ちで
今日も生きていこう
急がなくたって構わないから
思うまま 寄り道したりするのもいいけど
自分の心 ころさないように やりたいこと たくさんある
嫌いなことなんか 無理してしなくていい
僕の口癖が生き方につながってゆく
そうだ 走るより歩こう
そのほうが 楽だから
そのほうが 楽だから
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当たり前な毎日の中に きれいな花が咲いたような気持ち
何てことない日々の中に 愛があれば
悲しみさえも
忘れてしまうほどに
それはなんて素敵な暮らしなんだろう
家具や食器や調度品にこだわるよりもね
互いの気持ち 少し落ち着けて 話し合う 語り合う 時間が必要だ
いつまでも
いつまでも
一緒にいられるわけじゃないんだから
限りある時間の中
せめて死ぬまでは
仲良く いたいよ
何も大したことは
できないかもしれないけれど
僕なりに 精一杯
愛してあげるから
楽しかったら
笑ってね
悲しかったら
泣いてね
嘘も強がりも必要ないさ
傷跡さえも 見せてごらん
なにができるわけじゃないけれど 君と同じくらい僕にも傷がたくさんある
なにができるわけじゃないけれど 君の傷を癒したいと思う僕の気持ちが そうさせる
なんでもない当たり前な暮らしの中に咲く 他愛もない会話
その中に その中に
愛はきっとあるのだろう
人を愛する喜びも
人に愛される喜びも
その難しさも
楽しさも
僕は知りたい
もっともっと
君と笑いあいたい
そしていつか 二人の温めてきた日々が すべて跡形もなく
消えても きっと
僕らが愛した
暮らしは
けっして無駄にはならない
だってこんなにも楽しいんだから
だってあんなにも楽しかったんだから
だって今僕はとても幸せなんだから
振り返るとまた
夕日が 沈む頃合い
切なさをポッケに
しまい込んだら
また続けよう
くだらない
中に咲く きらめくような僕たちの暮らし。
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僕の涙も君の涙も大した違いはない
一人の涙も万人の涙の重さも大してかわりはない
笑顔に代わるものは
涙以上は無いのだろう
笑顔では到底表しきれない感動が涙では表せる
でも
涙に代わるものも笑顔以上は無いんだよ
時には泣けたいときもあるから そんなときには笑顔が案外役に立つ
沈んだまま もう二度と 浮かんでこない命だけど 涙をこぼせば海になる
あなたが泳ぐための海になる
記憶という名前の海になる あなたは永遠に僕の記憶の中で泳ぎ続けるんだよ
少ししょっぱい涙の海を泳ぎ続けるんだよ
僕の涙も君の涙も大した差違はない
ただ 君の涙は君しか流せない それだけ
僕の涙は僕しか流せないそれだけ
流せば流すほど
海は広がる
いくつもの思い出と
いくつもの宝物を
心にしまって
君は笑う
跡形もなくなって
はじめてわかる
幸せの意味
跡形もなくなって
はじめて気づく
優しさの感覚
親や誰かの有り難さ
記憶はたちまちスイッチが切れたように土壇場途切れる
幸せは風の中だけど
風には何もわからない
だから僕らは居もしない神様に願うんだ
どうか 明日はいい日になりますように
知ることのできない何かや
越えることのできない何かを
ごまかすように
僕らは海を広げる
増えてく記憶が
ワカメのように
揺れる 揺れる
命が泣いている
心が泣いている
少しの違いに
気づけない
僕の涙など
あなたの笑顔よりも
小さい 小さい
ミジンコほどの
重さです
だから僕は目を閉じる
暗闇にあなたを思い浮かべて
記憶の海を泳いでみる
記憶の海を泳いでみる
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けんかのあとに
見る夕暮れは
なんで こんなにも
きれいなのかな
けんかのあとに
見る君の笑顔は
なんで こんなに
うれしいのかな
けんかのあとに
見る星空は
なんで こんなに
美しいのかな
へたくそにしか愛せないのに
丁寧に愛してくれて ありがとう
何にもできないけれど 何かがしたい
何かがしたいんだよ
けんかのあとに
本当のきもちが
言いたくなるね
けんかのあとに
素直なきもちに
包まれるね
ごめんねとか
悪かったよとか
言うのは簡単だけど
言うまでが遠いな
長いな
けんかのあとに
降る雨は
涙っていうんだよ
けんかのあとに
浮かぶ月は
笑顔っていうんだよ
幸せって そんなもん
幸せって そんなもん
些細な 出来事が
苦しくて 苦しくて
ちっぽけな言葉が
ありがたくて
ありがたくて
今日もここでけんかのあとに気づくのよ
あなたの優しさを見つけるのよ
探し出すのよ
自分の中の悪を
ほじくり出すんだよ
ああ ついた嘘も
悪口も 陰口も
見えない心の傷さえも
けんかのあとには
すべて 嘘になる
けんかのあとには
すべて 忘れる
だって僕らばかだから。
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生きることは
そもそも
矛盾している
僕らの
その曖昧な
存在を
さらに矛盾させる
いつか 死ぬのに
僕らはどうして
生きるのか
様々な矛盾がある
様々な疑問がある
矛盾している世の中で
矛盾ばかりの世の中で
僕らまでもが矛盾の塊
『生きる』ということに対する最大の矛盾は
死ぬことに対する
『恐怖』と『憧れ』
そして、
『生きる』ということに相反する最低の選択は
死ぬことに対する
『畏怖』と『興味』
それからして
矛盾の塊
僕らの答えはいつでも『わからない』か『またあとで』
黙秘し続ける答え
矛盾は矛盾から生まれ
矛盾から増えていく
白と黒
イエスとノー
曖昧なものは許さない世界の中で僕らの存在自体が矛盾しているほどに曖昧だ。
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1秒先の出来事が
僕を幸せにするなら
その1秒には少しも意味はない
おおよそ百年あまりの時間の中 うたかたのように 消えてくいくつもの気泡
今日より昨日が
でも昨日より明日が
やっぱりもう少し先の未来が
僕が思うような
都合のいい明日など来ないさ
暗闇に閉ざされた街
人気のない商店街を歩いた あの日の夜
シャッター街の夕暮れ
冴えない自分冴えない昔思い出せばきりがない
消息を絶った
明日はもう多分
見つからないよ
僕がイメージしていた未来なんてただの作り物
くだらない
全くくだらない
そんな明日は来ない
くだらない
くだらない
くだらない
明日はもっとくだらない
僕は消息を絶った
昨日までの僕と
今日からの僕を
探している
今日の僕の元気を
昨日の僕に与えるために またいつかのように笑えたらいいな
明日の消息はまだわからない
明日の消息はまだつかめない
足取りは つかめない
1秒先の出来事が
もし僕を危険にさらすなら その1秒にも
ちゃんと意味はあるのかな
そう思ったら 一分一秒さえも 大事に大事に生きなきゃと思うよ
明日の消息は風の中
僕はなぜか笑う
僕はなぜか笑う
まぶたの裏に焼き付いた忘れようとしても忘れられない記憶のように まばたきの合間合間に 見える景色が 涙に洗われ
輝いた。
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僕らが鼻で 笑い飛ばす毎日は 本当は特別なものなのかもしれない
かたつむりが草の上
ゆっくりとした速さで 目指す場所に進む
かたつむりが流した涙は いつまでも粘ついて 心に張り付いたまま 忘れられない記憶になる
ああ 悲しみも苦しみも すべての人に与えられた試練
それを乗り越えてこそ夜明けは見えるぞ
単純な話さ
難しくはないさ
笑いたいんだろ
なら笑えばいい
好きなだけ
思いのままに
くだらない
毎日の中に光る
幸せは 吹き止まぬ
風の中にあるよ
僕らが唾を吐きかけ嫌う毎日は 本当はただの食べず嫌いなのかもね
亀だって蟻だって地道に生きているから
最後には 最後には
幸せになれるだろう
歩く速さや生きるための賢さや ノウハウなんてなくたって
ただ優しいだけで 世界は広がる
ああ 悲しみや苦しみに耐えうる力が足りないならば 開き直って 別の道を探すのもいいだろう
単純なだけの
単細胞さ
生きたいんだろ
なんだかんだいって
それなら生きればいい
好きなだけ
心行くまま
ありふれた
毎日の影に隠れた
幸せは 偶然に吹く
風の中にあるよ
幸せは 吹き止まぬ
風の中にあるよ