詩人:どるとる | [投票][編集] |
描き始めた 僕の
人生は
まだ 下書きの段階だから あきらめるのはまだ早いさ
あたたかな陽射しが差し込む 部屋の中に君はいる
まだ 完成には程遠い人生という一枚の絵を命を懸けて 描いてる 僕も君もみんな
それぞれの時間
それぞれの思い
それぞれの価値観
それぞれの歩き方
死ぬことは もう考えなくていいよ
これから たくさん
僕と君は 幸せになっていくんだから
メメントモリを
見事に無視した
生き方で
かるく握りしめた
筆をはこぶ指先が
ふるえてる
握っていてあげるよ
共同制作だ
一緒に描こうよ
メメントモリを忘れない そんな人ほど
誰かの愛を求めてる
人は やがて 消えていく 誰も彼もみんな同じ
雨が風景の中に
描かれて 僕らは
にじんでしまう
だけど また君の優しさが にじんだ昨日を忘れさせてくれる
ありがとう
愛してる
メメントモリを忘れるために 生きていくのさ 僕らは
いつか動かない静止画の中に 閉じ込められるように 等しい終わりがやって来るけど
メメントモリに取り憑かれたらきっと
楽しくは生きれない
笑っては歩けない
だから メメントモリを無視した生き方で
歩いていこうね
二人で
何気ない風景の中に
咲く 一輪の花
単純な構図で 当たり前なほど 毎日は
過ぎていく 風上に流れるように
季節をつれてゆく
幸せは風の中に。
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想い出はいつも
振り返ると
切なくて
胸がむしょうに痛くなる
優しすぎたんだね
愛しすぎたんだね
だから
つまずいてしまったんだよね
やがて夜が二人の心に やって来て
星さえもない夜空にたださよならの言葉だけが聞こえる
さよならの向こう側に行ったことはあるかい?
さみしいだけさ
悲しいだけさ
愛のない 部屋に灯る明かりは なんて 悲しげに見えるんだろうね
あの日のさよならが忘れられない
まだ胸の中に
とめどなく愛があふれている
昨日への憧れが
捨てきれない
過去はまぶしすぎて
いつでも 幸せだったあの日に
帰りたくなくなるんだ
部屋中に飾った二人の写真は あんなにもあんなにも 幸せに満ちあふれていたのに
一体誰がこんな結末を 知ることができたのだろう
さよならの向こう側に行ったことはあるかい?
さみしいだけさ
悲しいだけさ
愛のない 部屋に灯る明かりは なんて 悲しげに見えるんだろうね
あの日のさよならが忘れられない
まだ胸の中に
とめどなく愛があふれている
気づかないあいだに
明日が生まれている
知らないあいだに
終点にもうすでに
たどり着いている
注がれた グラスの中の24時間を すべて飲み干している
さよならの向こう側には幸せはあるかい?
きっと無いだろうね
だけどあの日にはもう帰れない
目を閉じてみれば
君の笑顔だけが
今も僕の影を探しているようで たまらなく胸がしめつけられる
さよならの向こう側に旅立った君の後ろ姿は夕暮れのように
ただどこまでも
残された僕を
見守るように
微笑むだけ
あのさよならの言葉さえ 僕にはね
愛の言葉にさえ聞こえたんだよ。
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明日はどこへ
行くのかな
予定もたてずに
開くドア
昨日の風が
今日も吹く
昨日の店で
今日も会う
明日の記憶たちも
やがては過去へと
すべての記憶たちは
やがては消え去る
それでも 限りある
記憶を 覚えているかぎり 僕らの命は嘘にはならない
だから積み重ねてく時の積み木
明日は明日の思い出を
今日は今日の思い出を
消えないように
忘れないように
またどこかで
この道の先で思い出すことがあればいいな
忘れるために思い出はあるんじゃなく
いつかは消えるとしてもそれでも 思い出を 重ねる 意味は
きっと瞬間の笑顔や
うれし涙のために
あるんじゃないか
僕はそう 思った
砂浜に打ち寄せる
波のように
寄せては返す
時の流れ
さらうものもあれば
生まれるものもある
悲しみよ 喜びよ
ただそれだけが人生じゃない
輝く 涙もある
悲しい笑顔もある
明日の記憶は
今日の記憶より
素晴らしい記憶なのか
きっとそんなことはない
いつでも どんな記憶にも輝く何かがある
だから覚えていよう
今日の日の 気持ちを
今日の日の 涙や笑顔を
今日の日の痛みを
明日の記憶に繋げよう
やがてどしゃ降りの思い出もやがて 優しい思い出に変わる
今日が悲しい日なら
明日は今日の涙など
ちっぽけに見えるほどの思い出を築こう
明日の記憶に刻もう
輝くような笑顔を
優しく流れる涙を
きらめくような人生を。
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悲しい気持ちは
心をしめつける
喜び悲しみ
繰り返す毎日に
ふっとわき上がる
誰かへの思い
立ち止まった
帰り道の途中で
見つけた
ポスターの優しい言葉に救われたりする
単純な僕だ
ばかみたいに
笑っている
幸せは風の中
瞳を閉じて
広がる暗闇に
描く明日は
輝いて
いくらだって
イメージできるけど
まぶた開けたら
何もかもが嘘になる
何もかもが消えてしまう
星ひとつない毎日に逆戻り
涙がまた 返ってくる
悲しみがまた ぶり返すよ
瞳を閉じれば こんなにも幸せなのに
まぶたを開ければ見たくないものまで見えてしまう
それでも 目をつぶったままじゃ生きられない
瞳を閉じてみればみるほど現実はひどく惨めに見えてくる
悲しい気持ちは。
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ああ どうして 僕は僕じゃなきゃいけないのか
ああ どうして 君は君じゃなきゃいけないのか
そんな決まりはないだろう
僕は僕のなりたい僕に
君は君のいたい君で
世の中にある矛盾を無視して 壊せ
矛盾は 矛盾からしか生まれない
矛盾の根元を断ち切るには すべていちからやり直せ
その疑問を解き放ち
矛盾のもとを断ち切れ
世の中に溢れる矛盾に真っ向から向き合うように
僕は僕から脱皮して
君は君から脱皮して
好きな色の蝶になれ。
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座るまもなく
訪れる
濁流のような
季節の流れ
私のベンチは
どこですか?
空気椅子など
無用です
私のベンチは
どこですか?
涙はもう
いりません
ほほえみよりも
有り余る
ダイヤモンドのかけらすら 私には買えない それなのに
欲をあらわに人は往く
のどの渇きを抑えるように麻薬を服用
ラリる街
なんもかんもがわからない
理解の及ぶ域を越えている
座るまもなく
訪れる
流れ作業のような
毎日だ
私のベンチは
どこですか?
涙はもういりません
空気椅子には座れません
私のベンチは
どこですか?
塗料の剥げた私の心
どうかあなたの優しさで カイロのようにあたためて
ベンチがないなら
私の心がベンチです
寄りかかれるのは心です
塗料の剥げた私の心
単純なほど 簡単な
言葉で 包み込むのです
ベンチのように
ベンチのように
私があなたで
あなたが私
それぞれの居場所になるのです
それぞれのお家になるのです
心は心に帰るのです
よいしょと腰を下ろすのは
あなたの心がいいのです
ベンチに座ろう
私のベンチ
ベンチに座ろう
あなたのベンチ
愛という名の背もたれに背中をあずけ
支えられ 受け止められた喜びに 幸せはそっと尋ねてくる
たとえ色味をなくしても 年寄りになっても その場しのぎで構わない
いついつまでも
あなたというベンチが私の居場所であるのなら
それが私のベンチです
これがあなたのベンチです
あなたのためのベンチです
好きなときに好きなだけ 愛を補充しに座りなさい
幸せはいつもここにある
望まなくとも与えられる幸せに 当たり前などと言わないで
その座り心地をかみしめて
くたばるまでは
壊れない
そのベンチに
今日も腰掛ける
私のベンチ
あなたのベンチ
この世にひとつの
特注品
幸せという名の私のベンチ。
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明日の窓に映るのは僕の笑顔か 涙か
明日の窓が曇るから
何も見えない わからない
期待と不安の両方を鞄に詰めて 開くドア
明日の窓に映るのは僕の素顔か 愛想笑いか
明日の窓が曇るから
何も見えない わからない
希望と失望の両方を鞄に詰めて 開くドア
昨日の窓に映るのは
重ねた失敗と 過去の自分
昨日の窓は 割れたから もう はっきりとは見えない
だから 明日の窓を見つめてる
明日の窓を見るためには 明日が昨日にならなくちゃ 見えない 見れない わからない
だから明日を知るために僕は今日を生きるのです
昨日そうしていたように 明日の窓のまん前で生きる誓いを立てるのです
明日の窓に映るのは
今の僕の姿と 理想の自分
重ね合わせたところでむなしいので
目をそらすのもいいだろう
明日の窓が曇るのは
僕の瞳が汚れてるから
単にそれだけ それだけさ
明日の窓に映るのは僕の笑顔か 涙か
明日の窓が曇るから
何も見えない わからない
期待と不安の両方を鞄に詰めて 開くドア
明日の窓に映るのは
明日の僕と 素敵な景色
重ねたイメージが正夢になれば
僕はきっと幸せだ
だから明日の窓に映るのは 笑顔で決まり 笑顔で決まり
白昼夢のよう
ゆらゆら揺れて
遠ざかる
目覚めてみれば
当たり前
目覚めるまでは
わからない
正夢なんだと
気づくこともなく
ただただ
窓はまた曇る
明日の窓を見つめてる
僕と窓が残るだけ
僕と窓が残るだけ
正夢がまた正夢に
その正夢も正夢に
窓の向こうに
映るだけ
今日と明日がかさばって
昨日に憧れ 今を嘆き
未来に 期待をしまくって
正夢になれと
嘯くの。
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見上げれば満月が
昇ってる
目を下にやりゃ
吐きだすため息が凍ってる
見上げれば満月が
消えている
目を上にやりゃ
君の涙を見なくてすむ
見上げれば満月が
また昇る
目を横にやりゃ
君がやっぱり気になるよ
今日は満月は
見ないでさ
満月よりも
君を見る
勘違いだよ
君の笑顔が
見たくなった
ただそれだけ
胸の中が
空っぽだから
僕の顔から
笑顔が消えたから
君の笑顔で
埋め合わせる
ただそれだけ
見上げれば満月が
そして僕の横にも負けないくらいの満月が光ってる
誰よりも 輝いてる。
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手のひらにのせた一枚の言の葉
ひらり ひらり
誰かの耳に届いたら
優しく響くその言葉
優しく響くその言葉
いつでも 聞こえる
その声はまるで音楽
安らぐようなメロディ
曲をつければ歌になる
きっと優しい歌になる
素直な言葉を集めれば 一つ一つが歌になる
あなたに伝える
言葉になる
あなたを救う
言葉になる
だから僕は言葉にする
当たり前だから言葉にするまでもない言葉を
愛してる、大好きだよ、ずっと一緒だよ
明日もまたよろしくね
合い言葉は愛言葉
口癖のように 言う
合い言葉の愛言葉
頭の上にのせた一枚の言の葉
ふらり ふらり
落とさぬようにはこんでる
とっておきのその言葉
とっておきのその言葉
いつでも 聞こえる
その声はまるで音楽
安らぐようなメロディ
曲をつければ歌になる
きっと優しい歌になる
素直な言葉を集めれば 一つ一つが歌になる
あなたに伝える
言葉になる
あなたを救う
言葉になる
だから僕は言葉にする
当たり前だから言葉にするまでもない言葉を
愛してる、大好きだよ、ずっと一緒だよ
明日もまたよろしくね
合い言葉は愛言葉
口癖のように 言う
合い言葉の愛言葉
おはよう、さよなら
おやすみ、また明日
そんな会話の中 うまいことはさむような一枚の言の葉
合い言葉は愛言葉
呪文のように唱えるよ
合い言葉が愛言葉
合い言葉は愛言葉
口癖のように 言う
合い言葉の愛言葉
優しく響くその言葉
優しく響くその言葉
とっておきのその言葉
とっておきのその言葉
あなたのために
言う言葉
あなたに伝えたい
愛言葉。
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自分のことが
一番わからない
目を閉じて自分といざ向き合うと 自分の愚かさがまず先に見えるから自分から目をそらしている
ある日 戯れに 描いた自画像は あまりに似てなさ過ぎて笑えた
人のことはいろいろ文句もつけられるけど
自分ばかり甘やかして 棚に上げてしまうのは人の悪い癖だろう
僕は僕自身を どう見ているのかな
そんなに強いはずもない
そんなに 弱いはずもない
もう少し 自分のことをわかっていたいよ
自分が一番の理解者のはずなのに
時に自分のことが 一番信じられないときがある
自分を理解する事が一番難しい
自分を信じる事が一番難しい
自画像がうまく描けたら きっと僕は自分を今より もっと愛せるのだろう
自分と他人 比べたら きっと劣った部分が垣間見えて 羨んだり つまらない憧れを抱いてしまいそうで怖い
同じ立ち位置に立たされたら 一目でわかるほど 僕はちっぽけだ
自分の一番悪いところを知っているから
それを突かれることがたまらなく嫌なんだ
自分の悪い部分も知っている
でもそれを知っていても 僕は変われない
たまにそんな自分がひどく惨めに思うよ
僕は僕自身をどう変えていきたいのかな
そんなにすぐ変われない
そんなにすぐは変わらない
だけど変わりたい
そして誰かに愛されるような人に本当はなりたいんだ
そして僕も誰かを愛せるような人になりたい
時に自分のそんな悪い部分がよぎる
悪魔のささやきに耳を傾けてしまう
そんな僕にも描けるのかな 下手くそでも あたたかい自画像が
自画像とは自分自身を描いた絵だろう
僕が変わらなきゃ
自画像は歪んだままだ
だから僕は今
少しずつ 自画像を描き直すように 自分の行いを省みるんだ
心から変わりたい
心から笑いたい
優しく微笑むようなあたたかい自画像が描きたい
嘘をつかずとも見たままの自分を描きたい いつか。