詩人:どるとる | [投票][編集] |
愛という愛おしい重力が 僕のからだに負荷をかける
インスピレーションの無さが 生んだ すれ違いも 僕の安い言葉でまた笑いあえるんだ
ふたりの隙間は 優しさですぐ埋まるから
面倒なことは考えずにただ 向き合うことだけ大切にしよう
愛という重力が 僕の林檎ほどの小さな心を やさしく包み込むように 愛おしい重力が 負荷をかけるよ
重たいけど その重たさが なんて嬉しいのかな
離れられない運命という名前の引力で また 僕らは同じ場所で出会えるさ 何度でも愛し合える
もっと僕に
もっと僕に
君の重力を
感じさせてよ
フル稼働する
五感のすべて
奮わせて
僕は愛という重力を
心で受け止める
受け入れるんだ
さあ 僕の胸に飛び込んでおいで
タイミングなら いつでもいいよ
愛という重力で 僕の心は満たされてる
背負ってるよりも
いつも 救われてる
助けられている
君にも僕の重力がかかっていて
僕にも君の重力がかかっていて
ふたりぶんの重力がお互いを 支えてる
ほら ちょうどいい具合に愛という重力がかかってる
幸せなどこの手の中
この手の中さ。
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目覚めたときから僕は僕だったのか
目覚めるまえから僕は僕だったのか
わからない
目覚めたときには僕は僕だったのか
目覚めたあとから僕は僕になったのか
わからない
それはうたかたの夢
神のみぞ知る事実
すべてはパンドラの箱の中へと 消えた
アダムとイブが食っちまった 僕の中の悪意が DNAに絡まり合って あとに生まれる人のからだに流れていくように
それは 遺伝というメッセージ
うたかたの夢だから
忘れてしまう
知らなくてもいいから 忘れてしまう
はじけた泡のように
今はもう宇宙の彼方
永遠の謎さ
うたかたの夢。
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遠い昔 どこぞやの国に扉職人がいました
木の扉 鉄の扉 紙っぺらの扉 なんでもござれの職人さん
だけどある時何もない空間に扉があって通り抜けたところとは違う世界に行ける扉があったらいいなって思ったんだ
あれ何かの漫画のようだね 扉をくぐったら そこは 不思議な別世界
さあ 扉職人に頼むとしたらそんな扉をつくってほしい
どこにでも続く扉
扉職人は 言いました
夢みたいなこと言ってないで
あんたも 自分の一軒家に続く扉を頼めるくらいの 財を持ちな
皮肉を言われちまったよ
所詮僕の家の扉は
小さなワンルームへと続くアパートの扉。
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神様が 振ったサイコロの目が 僕らの人数の数だけ出たから僕はこの世界に生まれ気づいたら目覚めたときには僕は僕だった
遠い昔、哲学者たちが解こうとした愛という謎は今もって謎のまま
ただ僕らは意味さえ知らず愛し合う
浮かんでは消えてく
はかないうたかたの日々 わずか数秒たらずのまばたきの合間に視界からいなくなるだけで さみしくなるなんて僕はなんて愛にほだされているんだろう
『人生は驚きと発見の連続』 コロンブスの卵的理論 なんやかんや 言いまくる 哲学者の傍らで 僕は何物にも縛られない歌を歌うんだ
まるで風のように
とらえられない
自由の翼 心に生やして
僕の中の時計が完全に止まってしまうまで これが夢だとも現実だともつかない 世界の中で 朝と昼
そして夜を行き交う振り子のような毎日を送るよ
そしてまた 残像のように君の姿がまぶたの裏に 浮かぶ
暗闇の中にも君の 笑顔が浮かぶ
まばたきの合間にだけあらわれる 理想の人なんて 忘れてしまうくらい 君はそれを通り越すほど美しい人だ
そうか 長年 頭を抱え 愛という哲学を解こうとした哲学者は間違っていたんだ
愛は哲学じゃない
根本的に間違っていたんだ
愛は形のないものだから 哲学や理論の型にはまるわけもないんだ
だから僕は いつも
理論や哲学の届かない
常識からはみ出したところで君に 救われ
そして愛されている
資格などあるかどうかなんてわからない
けれど間違いなく
思うよ
僕は君がだいすきだ。
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夜空に輝く 星のように僕も輝きたい
人を憎むことも
人に傷つけられることもないから
人は人をすぐ憎んで
人は人をすぐ嫌いになれるけれど
人の良さも知っているけど だけど
星になればいつでも輝き続けられる
夜空というひとつの舞台で すべての星が順位もなく 等しく輝いている
そんな星になりたい
僕は人間をやめて
人を憎むことも
人に傷つけられることもない星になりたい
遠い昔神様が何もない銀河に 蒔いた星の種が芽を出し 星という花になり きれいに咲いたように
僕も光の花になりたい
ああ さみしさも切なさも 胸をつらぬくような人と人にはさまれて与えられた痛みも 逆に与える痛みも何もかも 僕は捨てて ただ夜空に輝く星になりたい
そして大好きな君の夜を照らしてあげたい
窓にあたたかな光を差して さみしげな夜も切ない夜も
僕を照らしてくれた星のように 僕も
君を照らしたい
やさしい やさしい
星になりたい
せめて いつか
この世界から跡形もなくなったあとで
星に生まれ変わって
輝いていたい
あの夜空の片隅で
世界を照らしたい
すべてを照らしたい
君を照らしたい
命そのものが光る
星になりたい。
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それぞれの生活の中
誰もが今日も 笑いながら 泣きながら みんな 胸に残り時間を日々刻みながら今を流されるように生きてる
なめらかに ダンスをする 指先
鍵盤の上を舞台に
繰り広げられる
可憐なショウタイム
夜明けまで続く
悲しいことがあって
泣くことの何が悪いというんだい?
月も眠る丑三つ時に
出るオバケ
僕だよ
窓の外に長い梯子を掛けて
君を迎えに来たんだ
ほら夜の散歩に出かけましょう
レディファーストで
さあお手をどうぞ
月夜のお散歩さ
拒む理由など何もないだろう?
自由に空を羽ばたくことのどこかいけないというの?
僕らは縛られてる限りは 心から笑えないんだ
真夜中の 零時過ぎ
古ぼけた魔法使いが杖を一振りすれば
ほらね 時代遅れの
言葉で 輝く宇宙へといざなってくれる
さあ 材料はそろった
はじめよう
真夜中のレディファーストで
唇を盗むよ
心ごと盗むよ
恋とは摩訶不思議
盲目 何ひとつ見えやしない
だから大丈夫
僕も君も 感じたままに生きていこう
理論やルールに縛られてる限り 僕らは飛び立てない
生きてる痛みも知るけれど生きてる喜びもまた わかるよ
さあ 怖がらないで
エスコートさせてね
道は未知なる道へと続く
真夜中のエスコート
させてよ させてよ
それぞれの生活の片隅で 星のように光っている 光っている
愛が ここにある。
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地図を描く 君の心に夢に向かうための長い道のりも 二人ならばきっと楽しい
ロマンに溢れた夢の楽園へと行こう 行こう
夢の街が君を待っている
きっと地図は教えてくれる
君が笑えるように
日々広がってゆく街
夢の街だよ
地図に従って歩けばほらね 海も山も美しい夜空の星たちも
君を待っている
夢の街が君を待っている
ほらね ほらね
すべてに感謝する時だよ
夢は叶うさ
きっと願い続ければ
夢の街へと続く地図は開く
そしてドアを開けば
そこはきらめく
夢の街
夢の街さ。
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ラジオが伝える
明日は全国的に晴れるでしょう
天気図の日本列島太陽マークで埋め尽くされて
明日はどこへ出かけようかな
いろんな夢が膨らむ
青い空 白い雲
邪魔な不安など 蹴散らして
さあ 自転車で風を切り 颯爽と走ってゆく
そうさ 笑うため
僕らは生まれてきた
そして今日だって
より多く笑うため
僕らは生きている
ねえそうだろう?
しからば!
素敵なこと 楽しいこと見つけに行こう
探しに行こう心裸で
泣いている隙なんかないほどに この世界にはまだまだ 知られざるきらめきがあるんだ ほらね輝く太陽がお導きしてくれる
1日のはじまりはいつだって スキップから はじまるんだ
さあ 迷ってる隙なんかない 悩んだって仕方ない
行こうぜ! 楽しいことが僕らを呼んでるよ
収穫のその日を待てずに木々からはじけ飛ぶ果実のように 僕らは 熟して腐るまで新鮮な心で きらめく世界へ飛び出してく!
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昨日の雨が嘘のように晴れ渡る土曜日
まるで昨日の悲しみ
すべて残らず 忘れちまったような気持ち
そよ風のように心を吹き抜けていく
楽しいことだけ 考えて 考えて
悲しみにさようなら
さあ もう 笑ってもいいだろう
目の前のあの人に
微笑む準備はいいかい? もう悲しむ必要はないね
たくさんの幸せがあなたを待っている
ビスケットのようにもろく壊れやすい心は優しさと苛立ちの合間を 行き交ってる
悔しい気持ちを 押し込めて押し込めて
悲しみに手を振ろう
もう 泣くのはおよしよ 笑う時間でしょう?
世界中の人々に幸せが訪れるように 願える余裕があるならば
手を合わせ祈ろう
世界中の人の心に
例外なく 幸せが
降り注ぎますように
楽しいことだけ 考えて 考えて
悲しみにさようなら
さあ もう 笑ってもいいだろう
目の前のあの人に
微笑む準備はいいかい? もう悲しむ必要はないね
たくさんの幸せがあなたを待っている
たくさんの幸せが
それ以上の喜びが
きっと きっと
すべての人に
訪れる そんな明日が来る
だから悲しみにさようなら。