詩人:どるとる | [投票][編集] |
まぶた閉じて この世界で誰よりも 愛してる人の顔を思い浮かべて
つぶやくように言うのさ 『愛してる』
もしかしたら最初で最後の恋なのかもしれないから
投げ出すことも
諦めることも
簡単にはできなくて
迷う心抱えてる
そうさ
君は僕が見つけた
ひときわ輝く一番星
このすさんだ世界で誰よりも
輝いている一番星
アイラブユー
アイラブユー
踏み出した道には
幸せは 咲いているだろうか
僕にはわからない
アイラブユー
アイラブユー
答えなどまだ出せない
だけれど もう少し僕の傍にいてくれないか?
アイラブユー
アイラブユー
途方もないさびしさと向き合ったまま 目も離せずに僕はここにいるんだ
ほらね君の横顔に雨が降る 不器用な僕のせいだね
読みかけの本のページ
どこからか風が吹いてきて 振り出しにもどることだってあるさ
僕らの日々は とても脆くて少しのすれ違いで 簡単に壊れてゆく
それでも 何度でも
一緒にいたいと思えるのはきっと運命とはいわないまでも偶然では片づけられない そんな宿命にも似た出会いだった気がするんだ
君は僕が見つけた
ひときわ輝く一番星
このすさんだ世界で誰よりも
輝いている一番星
誰よりも
輝いて見える一番星
今でもちっとも変わらないさ
とても綺麗だよ。
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家族がそろったら
たのしい 夕飯の時間のはじまり
今の時代は 家族そろって夕飯を食べることが少なくなった
昔はよく家族みんなで夕飯を食べていた
なんだかさみしい時代になったもんだね
コンビニにもあるし
近くにはスーパーもある
家族みんなで食べる必要がなくなったのかな
家族がそろったら
たのしい夕飯の時間のはじまり
いただきますの声が食卓にひびく そんな昔が懐かしいな
かくいう僕も 家族とは別々に夕飯をとる毎日
家族がそろっても
別々に夕飯は食べる
父は父 母は母
子は子で
必要のなくなった
テーブルはやがて
片付けられ
台所には
さびしさだけが
残るのね
いつの日かまた家族みんなと食べられる日が来るかな
現代の家庭の食卓にはぬくもりや優しさや たのしい会話はありますか?
あるなら それは幸せなほうさ
時代はもう食卓の中に 会話や話し相手を 必要としていないのかな
今の家庭の食卓は さびしくなりつつある
危機感はさほどない。
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勉強もだめで
スポーツもだめで
だけど 誰より
心優しい
のび太くん
未来の世界から
やって来た
ネコ型のロボットの出す不思議な道具で
いつも 楽しい冒険をする
ガールフレンドのあの子に 思いを伝えられずに
いつも いつも
やきもきするけど
友達だから
それでいいのかな
僕ものび太くんみたいに いつもいつも
0点をとっていた
お母さんには叱られてばかりで
逃げ出したいときは
いつも 押し入れの中に隠れていた
僕にも ドラえもんがいたなら きっともっと笑えていたのかな
夢みたいなことだけど そんな事を思うんだ
引き出しの中にある
過去へも未来へも行ける タイムマシーンで 冒険する
石器時代でも はるか遠い未来へも 行ける毎日が冒険だ
漫画の中に 広がる
世界に 僕はのめり込み 昼夜 関わらず
漫画ばかり読んでいた
誰かのために 何かのために 頑張れる
人間なんて ただそれだけで いいんじゃないかな
僕ものび太くんみたいに メガネで 駆け足も遅くて 悪知恵ばかりはたらくけど
大切にしているんだ
人間の良さは頭じゃなく
人間の良さは心で決まるんだっていう 言葉
誰かが言っていた言葉
僕にはドラえもんはいないけど きっとドラえもんがいなくても頑張れる だって僕にはドラえもんは必要ないんだ
ひとりだって頑張れるから
のび太くんみたいな僕へ その優しさを忘れないで
捨て身で誰かのことを思えるような ただ純粋でどこまでもまっすぐなばか正直なその瞳の中には輝く宝石のような壮大な未来が 見えるから
叶えられる夢の数は
星の数ほどあるから
ああ のび太くんみたいな僕にだって
未来がある
未来がある
きっとその優しさとぬくもりは 大きな力になって 君を 大空へ羽ばたかせてくれる
ねえ ドラえもん
君の道具がなくても夢は叶えられるよ。
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とりあえずさ 生きていれば 途中で躓いたって何度でもやり直せる
一日一笑 それさえ守れれば いいよ
一日一度は笑うこと
それだけは守ってね
生きていること以上に 大切なことなどないからね
とりあえずどこかで元気に生きて 一日一笑それさえできりゃいいよ
なんでもない出来事がいつも大切だから
目の前にある幸せに
ちゃんと気づいてね
幸せはいつも傍にある
健やかに病気ひとつせず よく食べて よく眠り よく遊び
よく働く そんな当たり前な毎日が 送れりゃそれ以上何もいらないよ 明日も1日元気で 一度くらい笑えりゃそれでいいよ
素通りするようななんでもない景色の中に幸せは隠れている
目を配ってみてね
幸せは目の届くところにある
いつ何が起きるかわからない危険と隣り合わせの日々も
ほらね裏を返せば
幸せとだって隣り合わせのはずさ
悲しみを忘れるためには とりあえず笑うことが大事になってくるから 通り過ぎたら昔話 いつまでも立ち止まっていても仕方ないんだ
だから悲しいことに泣くだけ泣いたら
重たい腰を上げて
また歩き出そう
雲の流れる方へ
風の吹くまま
思いのまま
心のままに。
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僕の真似をできるかい? 僕が笑ったら笑えるかい?
人の真似をするならば
良いところだけにしなさい
『人の振り見て我が振り直せ』 そんな言葉が頭をよぎるけど
周りを見回してみればみんな同じような輩ばかりだ
とても参考にできたもんじゃないなあ
パントマイムで目の前にありもしない壁をつくるように 他人との接触を断って 独りになりたい
そんな毎日 そんな毎日
僕は暮らしてるんだ
人の真似ばかりしていたら 独自性が失われて 挙げ句の果てには自分で考えることもなくなる
親は子を育てる
いい子にしようと奮闘して あっちの進学校にこっちの有名企業にぶち込もうと世の中を駆けずり回る
いい気なもんだ 早いとこそういう奴は死んじまえばいい
いい子って=心のない奴らのことをいうんですか?
人を人として見ない大人のどこを 見習えというの 僕にはそんな奴はなんの良さもない 無関心が服を着て歩いているようにしか見えないんだよ
パントマイムで目の前にありもしない 宝物を想像し 奪い合う 綱引きの国 日本はどうだい? 何かを奪い合うように 誰かを犠牲にしてないかい? 一人一人が 該当しないといえるかい?
パントマイムで目の前にありもしない壁をつくるように 他人との接触を断って 独りになりたい
そんな毎日 そんな毎日
僕は暮らしてるんだ
もう 何も 特別なものなど望まないから
シャッターきるように ボタンひとつでなんでもできてしまえる時代には 古いかな
でも 思わずにはいられない
心の教えはどこに消えた? 誰か知らないかい?
いやに冷たくなった人も街も
そして僕という若者は希望や期待を胸に
街の中で働けど
失望と絶望がないまぜになった感情を抱えて 見上げた空
虚空を泳ぐ眼差し
明日さえ見えない日々を 彷徨う
そしてまた僕は
人の真似して
群集の中に紛れ込み上手なピエロを演じてる。
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あるところに 世界一の名画を描こうとしている 名無しの画家がおりました
でも世界一の絵ってどんな絵なのかな
とりあえず描いてみた絵は世界一にはほど遠そう
芸術っていうのは人がまねできないような 奇跡と並び立つような ものをいうんだろう それはいわば神の創りし精巧な創作物
殺風景な部屋の中に
誰かが描いた 名画
あれもこれも 大した作品じゃないような気がするけど 名画といわれりゃそんな気もする
ピカソだって
モネだって
マチスだって
モディリアーニだって
ああ ただ自分の思うように描いていただけじゃないか
僕だって自分の思うように描いたらそれが名画なんじゃない
様々な技法や テクニックなんかよりずっと
素直なまま 心のままに 描いた絵が 名画なんじゃないかって思うんだよ
名画とはつまりだね
心で描いたなんでもない絵のこと
だけどなんの価値もないけど 値段がつけられないほどそれは素敵な素敵な名画なんだ
誰にでも描けるわけじゃないけど
誰もが描くことをゆるされる
人生という名画
ほらね 歪んだ自画像だって それも君の心を映し出した本当の姿だろう
だけど 優しく微笑むあたたかな自画像だってあるはずだから
ひとつにこだわらず
これからも
明日もずっと
あなたを自分という人間の長い長い人生を描く 画家だ
人生という名画を
描く 画家だ
さあ筆を握って
涙さえ 偽らず
描くのさ
真っ白なキャンバスがいつの日か もうこれ以上描ききれなくなるまで。
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シューティングスター
夜明けというにはまだ早い時刻さ
色とりどりの流れ星が 天から降り注ぐよ
舌を焼くような コーヒー おきにいりのエスプレッソ
あめ色の空に
輝くサンシャイン
その半身を見せている
エスプレッソ モーニング
おはよう
今日もいろんなことが待っているかな
笑おうよ とりあえず
さい先がいい スタートきれるように
エスプレッソ モーニング
苦いコーヒーのように 悲しみさえもいつかは甘い 安らぎに変わるから
ミルクを注ぎ足すように 人生に愛と夢をミルクがわりに注ぎ足して 夜明けの空にぐっと飲み干すんだ
ほらね 幸せになんて たやすくなれるだろう
ただ笑えばいい
目の前の幸せに
幸せの一杯が
何気ない朝に
彩りを添えるのさ
幸せの一杯が
いつもの朝に
輝きを与えるのさ。
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雨ふらり 降り出し
僕は傘を差した
空から 降り注ぐ
雨粒の子たちを
はじく
傘からこぼれ落ちる
雨粒の子
長い長い 道のりを
歩いていく
僕らの旅はまだ
始まったばかり
旅の標は 心だよ
心のままに 行くがいい
あらすじの外側へ。
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この世界で あとどれだけ 笑えるだろう
この世界で あとどれだけ 泣くんだろう
この世界で あとどれだけ 生きれるだろう
この世界で あとどれだけ 人を愛しまた人に愛されるんだろう
この世界で あとどれだけ 人を傷つけまた人な傷つけられるんだろう
耳鳴りのように聞こえる 心に流れ込むリズム
愛してるよ
憎いよ
似て非なる
そのふたつの言葉は
非対称のようで
対照的なものなんだろう
破滅のリズムを奏でながら また今日が断末魔ひとつあげずに
消えてゆく 消えてゆく
そしてまた気づけば水面から這い出るように 新しい今日がいつの間にかそこにある
あの太陽は 昨日と同じ太陽なのかな
それを証明するものもなく それを疑えるものもなく
ただ 信じるのみ
僕は 無意味じゃない
意味があるから ここにいる 例えばそんな ベクトルを 掲げて
今日も ただ あなたという人はあなたという人のまま
笑い そして 泣くのだろう
僕も同じさ なんの違いもないさ
そこにある 花が 学名だとかの呼び名もなくなったら ただの花としかいいようがないように
僕は生まれたときから本当はこれといった確かな名前もなく
自分が誰で自分が何者なのかすら わからなかったように
僕は僕であなたはあなたであるように
呼び名がなくてはまともに生きれないので 名前をつけられて花だとか獣だとかじゃなく その人だけの呼び名である固有名詞をつけられたんだよ
そして僕は僕から
色と形を持った
立体的な僕になった
破滅のリズムを奏でながら 今日も 今日が消えて そしてまた新しい今日になる
あらわれては消えてゆくあの太陽は名前もなく ただ いつまでも太陽のままだけど あの太陽はひとつだから太陽でいいんだよ
そんな答えに 落ち着いた夕暮れ
もうすぐ日が暮れる
そして夜の支配者がほら お出ましだ
あんなに輝いて。
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夜空に輝く 星の子供たちよ
もうすぐ 待てば 白い異国の子供たちが
この街を埋め尽くすほどに 降り注ぐだろう
僕は窓辺に佇み
イメージの中に
あるような
寒さの中に灯る
優しさやぬくもり
そんな暖かな冬を待つ人でいるから
珈琲カップに注ぐ
淹れたての珈琲
喉を流れる
熱い エスプレッソ
夢か幻か 神様の悪戯か
声も凍えるほど 寒い冬の夜
僕は冬を待つ
何もないこの部屋で
僕はただ冬を待つ
雪の子たちを待つ
赤と緑の映える25日に僕は大きな袋を持ってあらわれるあの人に似せて
君にとっておきのプレゼントを抱えて
会いに行くよ
星のような灯りを
拾い集めながら
イルミネーションより輝くようなつもりで 眩しくきらめく瞳を見開いて 扉を開ければ楽しいクリスマスナイト
鈴の音色が 耳をくすぐる夜は
きっとどこかで あの人が夜通し ソリに乗って…
白い子供たちと戯れて
寒さも忘れ はしゃぐ夜よ
思い出だなんてつまらない言葉で 束ねられないで
解き放ち 何度でも はじけ飛ぶような活発さで 冬が来るたび街に降り注げ
冬を待つ人は
やがて
冬を見送る人になる
でもまだそれは
先のこと
今はただ冬を待つ
今はただ冬を待つ
少しずつ 寒さ増す
白い季節の鼻先で
佇む僕の明日よ
まばゆいほどに
輝いていけ
冬よ 冬よ その白さは罪だよ
僕はあっという間に魅せられてしまう。