詩人:どるとる | [投票][編集] |
今日も言葉で誰かを傷つける人がいて
だけどその傍らで誰かを救う人もいるのさ
言葉は形のない刃ともうしまして 使い方次第では人の心をたやすく壊せる
だけどきっと言葉は
人を傷つけるために
あるんじゃなくて人を救うためにあるんだ
少なくとも人を不快な気持ちにさせるためにあるんじゃない
今日も自分の言葉で誰かが誰かの背を押して 『ありがとう』って言って『どういたしまして』と言う そんな ありふれた風景の中に言葉の力はあるんだろう
言葉で救える事があり
言葉で壊せるものがあり
言葉で解決できる問題がある
どうせ言葉を使うなら人を傷つけるよりも
人を救えたり慰めたりする言葉を言ってみたい
歌うように語る
叫ぶように語る
投げつけるように語る
言葉はその時々の使い方で如何様にも姿や色を変える
今日もあなたは言葉を使って人と話すだろう
だけど気をつけてね
言葉は自由だけど
時に人を傷つけてしまえる
言葉は 人を傷つける道具じゃない
言葉は 人を救うためのひとつのコミュニケーションツール
心に言の葉を一枚
のせて 伝えたい
人へ 語りかける
面と向かって話すことも少なくなった時代に
言葉はどう 働いてゆくのかな?
電話越しじゃなくて
画面越しじゃなくて
顔と顔 目と目とあわせて話せるという幸せ
言葉ははじめて その時言葉になってゆく
今言葉は本来の意味をなくして存在してる。
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空に手を伸ばす
明日を掴もうとして
空に手を伸ばす
昨日に戻ろうとして
過去だけは輝く
輝きのない今
そんな現実
僕の言葉は生きていますか?
一番星さえ見つからない 夜なのに
あなたのぬくもりだけで眠れそう
言葉の向こうに
見えた未来
言葉の向こうに
見えた希望
何十年後の僕よ
古い詩は 書けたかい?
詩人は貶されても
詩人かい?
言葉を返すよ
きっと夢は輝いて
空は綺麗な瑠璃色さ。
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冷たい風が吹く
季節になりました
ポケットの中に
忍ばせたカイロが
やんわり少しずつあたたかくなる
見えますか?
目の前の確かな
寒さがあなたの
瞳には映ってる?
寒いね そんなことわかってるのについ口を出る言葉
呪文のように
寒いから寄り添うのさ
寒いから愛し合うのさ
すべては冬の魔法
愛がぐっとより近くなる季節だね
おいでませ
素敵な冬よ
僕の瞳に
映る 白い吐息よ
愛を連れて来い。
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きのうよりも
きょうのことを考えよう
きょうが終わったら
あしたのことを考えよう
過ぎた日は 昔話
どんなにきれいな思い出も過ぎてしまえばそれはただの通り雨
きょうの日を きのうよりも素敵な1日にしよう
そうすればあしたも
きのうよりきょうより素敵な1日にする事ができる
だから きのうより
きょう
だから きょうより
あした
いつまでもそんな風にやって行こう
きのうよりきょう
きょうよりあした
きょうがいつも
素敵であるように
あしたのきょうには
あしたのきょうが
一番素敵であるように
きのうよりきょう
きょうよりあした
流れる雲のように
自由に 自由に。
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銀河系の片隅にある
青々とした惑星よ
地球と名付けられた私たちの惑星よ
回り続ける
今日も僕らの頭の上で気づかないくらいゆっくりと地球はまわる
いろんな国がある
いろんな人がいる
いろんなものがある
いろんな景色がある
いろんな色がある
いろんな街がある
いろんな顔がある
いろんな夢があるんだ
あなたの住む街には
どんな景色がある?
そこから見える景色はどんな景色ですか?
回り続ける 地球の片隅で 今日も生まれる新しい命 そして天に召されていく 萎んだ命
繰り返す日々の中
当たり前に 繰り返される光と影のダンス
今日は何があるのかな
特別なことは何もないけど 例えばあなたという人が隣にいるだけで 僕にはそれで十分すぎるくらいなんだよ
気づかないくらいの速さでまわる地球
回ってるか 回ってないのか
それでも回ってる
僕らの頭の上で
そして君が笑う
すぐ僕の隣で
まわる地球をよそに 僕らは 愛し合う
それこそ当たり前のように 地球がまわるよりも 当たり前に
見上げれば空があり
振り向けば山も海も大地がある
そして隣には君がいる
そんな事すべてふくめて 地球はまわる
誰のためでもなく
なんのためでもなく
地球はまわる
ただくるくると
そして規則正しく
陽は昇り
決まった時間に
沈んでゆく
ただそれだけの物語
そして夜が訪れ
人気のない道にも
風が吹き 花が揺れ
夢を見る僕らは
朝が来るまで
ホニャラララ。
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相変わらず 君は笑った顔が一番似合うね
そんなふうに互いをほめ合うことで 自分たちの愚かさを ごまかしてきた
探せば 欠点だらけの
まるで穴ぼこだらけのレンコンのような僕らは今日も 干からびたように 乾ききった根無し草
世の中のせいじゃないさ
かといってすべて僕らが悪いんじゃないんだ
とりあえず 悩んでても仕方ないから 歩き出したんだ
青空の下 誰もが悩み 迷い 移ろいゆく季節に立ち止まる
あがいてもがいて
出口を探して
今日も 歩き続ける
旅人のように
何かを求めたり探したりしているのに
何を求めているのか
何を探しているのか
わからない
わからないけど探している 求めている
見えない答えを
計算など行き届かない 誰も知り得ない明日へと物語は続いて行くよ 僕はただの幻だけど なんて素敵な幻なんだろう
穴ぼこだらけだって
美味しくなれる
歯ごたえがある
レンコンのように
見た目からは想像できない 良さを持つ
僕らだから
誰かを愛し
誰かに愛され
何かを成し遂げ
打ちのめされようとも 何度でも立ち上がって また歩き出すことができるんだ
ただのレンコンと侮るなかれ
この穴のひとつひとつに夢と可能性を隠している。
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今を見つめることをやめたら 人には何も残らない 生きていくことを決めたからには 悲しみさえも受け入れる覚悟で生きなければ 光の道は見えぬ
よどんだ 冷たい世の中に 何を望み何を求めているの?
教えて 僕を悩ますすべてを闇に葬り去るための力を
光の道を指し示してよ。
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ある日人は人にたずねました
どうしてあなたは生きているのですか?
それは僕にもわからない あなたにもわからない 質問です
人が生まれ そして死んでいくそのわずかな時間を短いか長いか感じるのは人の勝手だけど確かに言えるのは誰にも生まれた意味はわからない
いつの間にかここに咲いていた
僕らは 自分の生まれたからくりさえわからない 花と同じだ
ただ毎日青空を眺め
ゆらり 揺れて
雨の日にゃしょんぼりして
たまに恋人と寄り添って 口づけをする
僕らは機械仕掛けの甘くて熟した林檎
みんなそれぞれの色を持ってる多種多様な果実
いつの日か 熟れすぎて 腐って 死んでしまうんだ
壊れてく 壊れてく
ほころんでく 余りある時間の果てに
アダムとイヴが手にした禁断の果実を
むさぼり食おう
愛する人との最後の時間とあらば
どんな罪も許されよう
機械はいつか壊れるものと知っているから
僕らは狂おしいばかりに互いを求め
それゆえに傷つけあうのさ
滴まで おいしい
真っ赤な真っ赤な林檎。
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余計なことを考えて
くだらないミスを繰り返す 必要なのは誰かの顔や仕草を見て
その人の価値を決める目より 目を閉じてはじめて見えるその人の見えざる良さを見分けられる目を持つこと
人を見た目や姿形で判断しちゃいけない
そんな当たり前な事すらもわからない
心のままに 生きていきたい 痛みも安らぎも何もかも すべてさておいて 本当に見つめなきゃいけない今をまばたきしないで
見つめるんだ
何も見えない暗闇の中で手探りだけで 愛するあなたを見つけて 抱きしめたいよ
醜さは心の中に
美しいといえるものは 心だけでいいから
目の前にある 君のすべてを そのすべてを知ったような顔していたけど 何ひとつ肝心なことは知らなかった
おまえの目玉はなんのためについている?
簡単なことだ
見えないものと見えるものを見分けるために
そんな口実をどかしてみれば
見えないものを
見ようとするために
僕の目玉は少なくとも あるんだよ
あるんだよ
あるんだよ。
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ただ淡々と ただ淡々と
流れる景色を見てた
流れる景色を見てた
ただ鬱々と ただ鬱々と
流されるだけの日々
流されるだけの日々
ただ滔々と ただ滔々と
流されるままに歩く
流されるままに歩く
そんな人生
それだけの人生
今日もただ淡々と
今日もただ鬱々と
今日もただ滔々と
何かをする
何かに打ち込む
何かをこなす
それが僕の仕事。