詩人:どるとる | [投票][編集] |
人にはそれぞれ
悲しみがあり
喜びがある
ふれてはいけない
傷跡は
見えない心の中にある
誰もが不安を抱え
誰もが眠れない夜があるんだ
涙を流しても 流しても
消えない悲しみがあり
いくら 笑っても笑っても
足りないほどの喜びがある
今日も人はかなしみを抱きしめて
時にそれと同じほどの喜びを抱きしめて
涙を流すだろう
だけれど何ひとつ
笑っていい涙なんかない
涙を笑わないで
優しく 受け止めて
傷跡は二度と消えないとしても 癒すことならできるから
あなたの優しさで
傍に寄り添って
いつまでも
愛のままに
悲しみも喜びも
分け合って
分かち合って
今日も 僕らは愛のままに 変わらぬままに
引かれた線をなぞるように いつまでもありふれた日々の中で
ただ 愛のままに。
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流行り廃りも めまぐるしい 時代の流れに逆らうように
僕は僕という
ただひとりの旅人を
いつまでも
気取ってるさ
空っ風が吹く広い広いこの大地を
身ひとつで歩く
カバンにゃ希望を腐るほど詰め込んで
ぶっ壊れたエンジン
使い物にならない
プライド
抱え込むだけ抱え込んだら ため息を飲み込んで 歩き出して行くんだ
時代の流れに逆らうように
僕はいつでも自由に生きたい
僕の求める世界を 追いかけて行くんだ
僕は所詮 時代からはじかれた流れ者に相違ないんだ
でもそれでいい
そうではなくては
はじまらない
旅人を気取るなら
流れ者でなくてははじまらない
流れ者よ いつまでも
自由なその身ひとつで歩いて 歩いて行け
誰になんて言われたって構いやしないさ
突っ走れ おまえだけが通ることを許された輝かんばかりの美しきマイウェイ
流れ者 口笛 吹いて
黄昏の中 沈む夕日を今日も見送る
流れ者の哀れむように1日を見送るその優しき瞳が何をとらえたかは 誰ひとりわかりゃしない
痛みも悲しみも…
世の中で通じてる正しいことのすべては結局人が作り出したもの 自由とは本来人の中にあり正しさとは本来人それぞれの自由な解釈にゆだねられてるはずだから
正しさなんて 誰にもきめられはしないものなのかもしれない
だから過ちも 罪も 裁きも 法律やルールの目の前じゃつまらねえ作り物の正しさに屈服せざるをおえず 僕らは苦虫を噛む
流れ者は 孤独者
自由をただ求めるだけの無害な優しき旅人
嫌われ者のヒーロー
着飾ってみりゃ なんてうさん臭いのかな
でも魂の歌はやまない
自由を求める人にだけ 聞こえる 歌声だ
ほらね 本当の正しさを示せって問いかけにすらこたえられないさ
結局は僕らは作り出されたルールの上で不満げに踊る ダンサーも同じ
マニュアルに沿って
生きる馬鹿さ加減に反吐が出らあ。
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底知れぬ闇の中から
かすかな光が見えた
力はそれほど無いが
優しさとぬくもりに満ちた どこにでもいるありふれた人だから
命をかけて 守りたい そう思った
悲しいときには 素直に涙を見せられるかい?
当たり前なこともできないんじゃなんて住みにくい世の中なんだろう
いつもいつだって
正確に物事を運ぶことばかり考えてるから 間違えることもなく なんて優秀な人なんだろう でもそんなの人じゃないや機械だろう
もがいて あがいて
転んで 膝をすりむいて 繰り返す過ちに今日も悔やんで 泣いて 時には正しさを怪しんで
誰かを心の底から愛して 誰かに愛されて
はじめて僕は僕でいられる
限界を決めたわけじゃないけどとりあえず今日はここまで
眠くなったら眠って
腹が減ったら何か食って 日が昇ったら起きて日が沈めば眠るみたいな 曖昧なでもわかりやすい時間の感覚で 毎日を過ごしたい
誰かに縛られてるようじゃ 自由なんて言えやしないや 本当の自由ってやつはねえどこにあるんですか?
教えておくれよ
ささやくように
そよ風のように
抱きしめている
果てしない愛を
母なる地球の片隅で
つつましく生きるあなたって人を
どこから見たって
平凡な人なのに
どうしてこんなに
愛しいんだろう
不思議だけど 守りたい 命なんて捨てても
あなたが光なら
僕は欲望に溺れた
影で それでも僕がいなきゃ光である君は存在できない
そしてあなたがいなきゃ 影も生まれない
光と影が交差するように 交錯するように ふたりはひとつで
ふたりでひとつで
いつまでも 変わらないまま 今日もくだらない話題で 馬鹿笑いする ような幸せ
感じて
味わって
時代のせいにするのは簡単だけど
他人のせいにするのはたやすいけど
あえて僕は誰のせいにもせずに
空っぽの頭ひとつで
この広い荒れ地を行く
車もなく 馬車もなく旅人は行く。
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今日も一家の大黒柱
お父さん 汗水流して働くよ
だけど 所詮わたくしは社会でいういわゆる平で立場などはないに等しい
そんな僕でも毎日頑張るサラリーマン
会社では媚びを売り
愛想笑いを振りまく
どこにでもいる つまらない大人で
上司には頭が上がらない
家では奥さんの尻にしかれて 子供はもう言うこときくような
歳ではないのです
お父さん今日も ゴルフですか? 付き合いだから仕方ない
無に等しい月に一度の家族サービス 金だけ渡して 母さんと遊びにいっといで
口癖は 疲れたなあ
倦怠期フル回転
今日も憂さを晴らすようにパチンコ 競馬 競輪 果ては六本木で安上がりの豪遊気分だ
安い給料袋をぶら下げて 今日も帰るよ
こんな僕でも誰かにほめられたい
いいとこなんてないけど ひとつやふたつ探しゃあるでしょう
強がった夜
夜食はカップめん
妻に愛想つかされて
家を追い出されてもう数ヶ月が過ぎて
子供の顔が目に浮かぶけど 多分もうお父さんなんて 言ってくれないかもしれない
頑張ってるのに 認められない悲しき生き物
週末の夜は サラリーマンの天国
今日はあの店で
お酒を飲もうかな
月夜の晩に ひとり晩酌 おつまみは柿の種
ギリギリで稼げてるメシのタネ
嫌だね嫌だね
口癖がまた増えた
安い給料袋持ち帰る 今月はやすいわね
おまえになにがわかるんだよ 男の俺についてこい 般若のような顔の前で言えるわけもないその言葉
今日も 給料袋渡したらいそいそと小さな城へと帰る
週末の夜は悲しく過ぎていく
慰めてよいたわってよ
誰でもいいから
夜風が身にしみる季節 もういくつ待てば小雪混じりの切なさが 降り出して 涙も流れるでしょう
ため息ひとつ
屁を一発
ついでに
ファイト一発
週末サラリーマン
俺は孤独という名前の旅人だ
さびしい人じゃない望んで群からはぐれた孤高の一匹狼。
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なんだかんだで今日も日が暮れて 気づけばもうお空が真っ赤っか
日が落ちるのが早くなって 知らないあいだにもう夜でした
過ぎたことは早く忘れて 四の五の言わずに家に帰ろう
ため息ひとつ
こぼれたら
なぜか涙も
こぼれたよ
長い長い夜がほら
今日も静かにやって来る 切なさだけを残したまま 僕は置き去りにされた待ち人のようにただ 明日を待つだけさ
一歩も動かなくてもなにもしなくても
ただ眠ってるあいだに明日になる
明日になる。
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ため息ひとつ 吐き出せば白くあらわれすぐさま外気に融ける
切なさに焦がれた胸
スケッチするように
景色に 塗りつぶされた 焦げ茶色
熱すぎるくらいのコーヒーにミルクを注ぎ足せば くるりくるりと円を描いた 不思議なうずまき模様
何が言いたいか すぐに忘れるにわとり ため息とロマンスだけ追いかけて
風に吹かれて
涙拭って
スワロー
南向きに飛び去ってゆく
あれがあれで
これがこれで
かくかくしかじかで
そんでもって
あれがああなり
これがこうなって
なんやかんやで
季節は過ぎて
再びめくるめく秋めく物語のはじまりです
さあ コーヒーをおかわりしましょう
冷めないうちにいただきましょう
深みのあるほろ苦さを 心ゆくまで
めくるめく秋めく物語のはじまりです。
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街を行き交う 何人もの人 人 人
同じような かったるそうな顔で歩いてる
どこへ向かうのか
何をしに行くのか
明日の行方すら
ままならない日々に
明日は晴れるのか
雨なのかより
明日は笑えるか
笑えないかのほうが大事で
くだらないことを考えている暇もない
なんだか滅入った夕暮れ 疲れ果ててたどり着いた部屋の万年床に倒れて眠った
今日の君は笑っていた?それとも泣いていた?
バカでのろまで 不器用で失敗ばかりの僕だけど それでも人間らしくっていいじゃない
笑えるもんか こんな荒んだ時代に
笑えるもんか 大人は簡単に笑えと言うけど
笑えるもんか 楽しいことも無いのに
働くことが すべてなんて悲しすぎる
大人だって 時には声をからして 泣いたっていいじゃない
笑えるもんか 日々消費していく命と若さと元気
この頃はなにがあっても無関心になって
誰かの冗談など お世辞にも笑えない
笑えるもんか 先行き不安だらけなのに
笑えるもんか 老後より今だけでも心配で心配で心配で
早死にしそうさ
笑えるもんか 同じような顔で交差点を行き交う 人が言うよ
笑えるもんか 仏頂面で 過ぎ去る季節を素通りする
並木道はもう 徐々に秋の色に染まって
風が冷たくなって
人も冷たくなって
僕は独りのさびしさよりずっと群集の中の孤独に寒さを感じて 見えない襟を立てたい気分だ
笑えるもんか ため息を引き連れて 歩く帰り道 黄昏模様 夕暮れ ポケットに切なさを押し込んで 家路をまっすぐ行くんだ
笑いたくなきゃ笑わなきゃいい
無理せずに生きろ
そんなふうに言ってくれるいい加減な優しい人はいない
笑えるもんか みんな計算高い 頭ばかり良くって いかれちまった大人ばかりで
つまらない世の中だ
数字の羅列に四方を囲まれて身動きができない
がんじがらめの時代に吹く風はなんて冷たいんだろう。
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人が生まれ そして死んでゆくその間の百年間もの時間の中で
様々な事がある
様々な壁にぶつかり
様々な悩み 様々な迷いがあります
人生は長いから
いろんな事があるだろう
いちいち迷ったり悩んだりするけど
生きていくことの喜びを知っているから
まだ僕はこんなふうに生きているのです
光に照らされて
影に脅かされて
悲しみに泣いても
過ちを犯しても
途中で命を投げ出せば何も残らない
だから 生きていくことだけが僕に残された道だといつだって思っていたい
胸を突き刺すような切なさに 頬を流れる雨の冷たさも 耳に聞こえる誰かの優しい声も すべてが
生きているという証だというなら
僕はその証を消さないように生きることが必要なんだね
幸せを考え出したらきりがないけれど
きっと生きていれば
生き続ければそのうちわかるだろう
先人しかり幸福とは心の中にあるものさ
探しに行こう 長きに渡る道の向こうにあるはずの幸せという楽園をからだひとつで旅という名前の百年間もの人生の中で
笑い、泣き そしてまた笑う 繰り返す中
今日も旅をする
僕は旅人
人が生まれ そして死んでゆく 場所に咲く花の名前は十人十色
大丈夫 君は君
僕は僕で 生きていこう
大丈夫 今日は今日
明日は明日で 生きていこう
風向きが変わったら
また 歩き出そう
なくした笑顔を探しに。
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今日はもうおしまい
もうおしまいだから
過ぎたことは忘れて
お家に帰りましょう
一秒前のことすら僕には昔話だよ
さっきまでの涙が嘘のように今は笑顔に変わっているように
振り返らずに歩けるかい?
前を向いて歩けるかい?
さよならグッバイ夕日が沈んだら涙流さずにはいられない
その悲しみはいつまでも持っててもしょうがないから
道端に捨てて
かわりに笑いましょう
今日はいい日だった
それでいいじゃないか
悲しい出来事は 偶然に起きることはないのか
そんなことないからこそ 人は悲しむのだろう
今日も悲しみの雨は降り続き
弱い者の頭の上で雨雲が立ちこめている
長い長い夜だな
暗い暗い夜だな
長い長い影が
僕の胸をかっさらっていく
そして 僕の影を追い越していく
とりあえず笑おう
今日はいい日だったと
それでいいじゃないか。
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人生は旅のようなもの
産声ははじめての旅立ちの合図
聞き逃さないように
しっかり耳を
すまして旅立とう
いくつもの分かれ道
いろんな道があるけど
分岐点なんてかっこいいもんじゃなくただの獣道
精一杯傷ついて
精一杯悲しんで
時々は笑って
目一杯疲れ果て
目一杯悔しがる
そんな旅がしたい
苦労知らずで何が悪いのか ルールなんてあってないようなこの世界 現実なんて幻だろう いつか僕らは死んじまうんだ
道なき道を行く旅人よ
今日もその途中 見上げた空は青いかい?
いいさ 孤独でも
旅は孤独なもんだ
気にしなくていいさ
ため息なんてのみこんで笑い飛ばせ
旅人よ なにがためおまえは今生きているの?
誰かに従って いるんじゃ自由なんていつまでもわからない
だから今 孤独な道を選んでおまえは旅人になるんだよ
諭すように
説き伏せるように
僕は言うのさ
おまえに言うのさ
旅人よ 旅に出ずして旅人とは語れない
さあ夜明けが来たら
迷わずに 第一歩を踏み出せ。