詩人:どるとる | [投票][編集] |
公園通りに桜が舞う
記憶を手繰り寄せながら
過ぎ行く 季節の真ん中で
思い出すあの日の出来事
六畳の部屋で そだてた愛を
小さな ちゃぶ台に乗せながら
洗濯物干す 夕暮れ
君の背中を眺めてる
幸せは つないだ手のひらに
伝うぬくもりが そのすべて
目に見える幸せなどありふれている
目には見えない幸せを抱えたとき
人は昨日より一歩前に進む
窓辺に花を 置くように
暮らしに華を 添えたけりゃ
心を歪ませず
この退屈を 愛すこと それが幸せへの一番の近道だと知れ。
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始まりも終わりもなく
ただ繰り返されるすべてを
無理矢理に 受け入れて
止まらないあくびと
絶え間ない 人波
昨日死んだ人
今日生まれた人
上手くすれ違いながら 巡る物語
一方は笑いながら もう一方は泣きながら
明日を待つように 或いは拒むように
希望と不安の狭間に夜明けが 訪れる。
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赤く錆びついた廃線のレールを辿る
突き刺さるような陽射しがまぶしい
どうでもいいことだけど 最近はね
漸く笑えるようになったんだ
がらくた集めて 拵えた秘密基地は
雨風に負けて 3日ともたず 半壊した
段ボールで出来たような脆い思い出
小脇に抱えながら大事そうに未来に運ぶ
僕らは 暑さなんてものともしなかったよ
ただ駆けていく 何かに夢中になって
明日笑うために生きる今とは違った
今を笑うために 今を生きていたんだよ
大好きなレコードとラムネの瓶
夢を詰め込んだ魔法のトランク
そのなかには 今の僕が持ってない
今の僕には持てない思いがある
畑ばかりの道を 自転車で日が暮れるまで
走って 放っておけばどこまででも行った
笑うように泣いて泣くように笑った
そこにあった気持ちはいつも前を見てた
嘘なんて必要なかった あの頃の世界には
ただ今が楽しければそれでよかったから
生きることを 愚直に楽しんでいた
笑うためだけに 明日があったんだよ
待ち遠しいくらいの明日が あったんだよ
夜明けが いつまでも来なければいい
そんな思いなんて しなくてもよかった
今とは 大違いだな
僕の中で 何が変わったんだろう
多分、変わったのは背丈くらいだろう
姿形はどんなに立派になっても
まだ幼さ残る 大人になりきれない
少年のままの僕が 僕のなかには残ってる
段ボールで出来たような脆い思い出
小脇に抱えながら大事そうに未来に運ぶ
僕らは 暑さなんてものともしなかったよ
ただ駆けていく 何かに夢中になって
明日笑うために生きる今とは違った
今を笑うために 今を生きていたんだよ。
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予報通り午後から降り出した雨が
町中に色とりどりの傘の花を咲かせて
用もないのに君に電話するのは
なんとなく声を聞きたいからだよ
言葉に出来ない気持ちならせめて
手紙にしたためて 君に今日中に送るよ
悲しいことも うれしいことも
こんなにたくさんあるんだよって
君に知ってほしい 君のことも知りたい
今何を君は迷ってて何に悩んでるのか
誰より一番 君のことを知りたくて
焦る気持ちが 手紙に ほら あらわれてる
東京ってこんなに広かったかな
路線図は迷路みたいで ややこしい
ふれただけで愛されてると 思うような
段階は多分とっくに過ぎたのだろう
口には出せないことも文字には出来る
強がらず素直に 弱音も吐けるよ不思議だね
笑うことより 泣くことのほうが多い
隠してるだけで 見えない傷を背負ってる
そんな事はお互い様でしょうなんて
かるくあしらわれたくないんだよ
君が悲しいときにそばにいてあげられる
僕が悲しいときにそばにいてくれる
そんな二人を 目指しているんだよ
たまには すれ違ってもいいから
肝心なときは お互いを必要として
片付けられないくらいの寂しさを
ちょっとした 蟠りを 語り明かして
夜明けなんて無視して 出来上がってしまうくらいがいいんだよ
言葉に出来ない気持ちならせめて
手紙にしたためて 君に今日中に送るよ
悲しいことも うれしいことも
こんなにたくさんあるんだよって
君に知ってほしい 君のことも知りたい
今何を君は迷ってて何に悩んでるのか
誰より一番 君のことを知りたくて
焦る気持ちが 手紙に ほら あらわれてる
会いたい気持ちが
ピークを迎えたなら
仕事なんて 休んで
たまには二人だけの時間を作ろう。
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15両編成の 電車に乗って
二つ離れた 駅に行く
春を迎えた 街はもう
桜の季節です
いまだ 消えない寂しさは
いつかあなたが僕の胸に
残していった置き手紙
次の便りには なんて書こうかな
書くことがなくなってしまった
途切れないようにつなげていく
花曇りの 空を かるくいなして
ホームに降り 改札を通れば
懐かしい匂いが 鼻孔をくすぐる
「案外僕も 感傷的なんだな」
詩人になってしまうよ
素敵な景色に浮かんだ
名前のない季節に
毎年同じ 季節が巡るのに
毎年同じ気持ちになる
毎年同じ色に染まる
便箋に落ちた涙が乾くまで
もうしばらく かかりそうです
雨上がりのあとも消えない
痛みとか 苦しさとか愛しさとか
下書きのままで 終わらせた恋
色もつけずに 破り捨てた15の恋
色鉛筆の一揃えの そのなかのどれが
欠けてもあなたじゃないんだよ
誰かが 言っていた言葉が離れない
次の便りには なんて書こうかな
書くことがなくなってしまった
途切れないようにつなげていく
花曇りの 空を かるくいなして
ホームに降り 改札を通れば
懐かしい匂いが 鼻孔をくすぐる。
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陽射しが 差し込む部屋
西日が眩しくて目を反らした
あたたかな気持ちになるのはなぜかな
理由もなく幸せだ 君がくれた気持ち
4月の街 吹く風もあたたかく
桜の花が 今年も 例年より早く咲きそうです
ひらひら 風に舞う
花びらに 重ねた
君のおもかげ
今はもう いない
触れられないくらい
遠くにいる君に
どんな言葉を 今さら伝えられるだろう
愛してるの声も 届かない。
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あてどもない 旅にはゴールなんてない
どこまでも 続いていく変わらない景色が
車窓からの眺めのように 移ろいながら
僕らを今日から明日へ 運んでゆくよ
なんでもない毎日がただ続いていく
笑ってみたり かと思えば泣いてみたり
勢いあまって 転んだりしながら
たまには 失敗もご愛敬 転んだだけ強くなれる
歩いてゆこう 今はまだない 生きる理由を探しながら
空に浮かぶ雲に憧れる僕は
旅人のように風に吹かれてみたい
妥当な言葉にすがりついても むなしいだけ
「越えられない何か」を越えていくよ
僕のこの気持ちは誰にも わからない
それでいいんだと 思ったときから
世界は 昨日より少し輝いて見えた
なんでもない毎日がただ続いていく
笑ってみたり かと思えば泣いてみたり
勢いあまって 転んだりしながら
たまには 失敗もご愛敬 転んだだけ強くなれる
歩いてゆこう 今はまだない 生きる理由を探しながら
生きていくことが
いつしか
生きる理由になる。
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あれから どれくらいの春が過ぎたかな
色褪せたベンチのように 座る人もなく
ただ忘れられるのを待つように
胸の奥に たたずむ思い出が涙に濡れてる
今年も春になれば桜の花が 公園通りを
あざやかに 染め上げてくれるだろう
忘れるための思い出ならば
積み重ねる意味などなくて
でもあなたのあの笑顔を僕は
忘れるために 記憶に刻んだんじゃない
痛みは消えないよ それでもあなたとの
思い出を抱いたまま風になりたい。
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青く広がる空に抱かれて生きている
僕らの夏は瞳の奥へと続いている
畦道に咲いたひまわり風に揺れる
遠ざかりまた近づく蝉の声
五月雨は降りやみ 梅雨は過ぎて
ただ狂おしい陽射しが降り注ぐ
季節が奏でる夏のしらべ
耳をすましてつかまえる
花火 蛍 風鈴
冷えた西瓜
ほらまた夏が歌い出すよ。
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見逃される不正を 内部から正すため
どこからともなく現れて
高笑いするのは誰だ ワハハハハ
借金地獄に 貶めて 弱い人間 苦しめる
お前の懐 ぽっかぽっか
泣くのは いつも優しい人たち
そんな 間違いを 許すな
札束に 埋もれて
お金のプールを平泳ぎ
言っとくけどね幸せはそこにはないぞ
サイレン鳴らしてやって来る
風より早くやって来る
涙は仮面に隠して
今日も この街
守るため
ふるう刃が 空が切る
我らがガッポリナリキンマン
お待たせしました正義の味方
恨みっこなしよ 生まれた境遇
お城みたいな家に住んでても
幸せは今も何かは わからない
遠い異国の砂漠を 行く 金の砂塵が 吹き荒れる
お金では買えない冒険ロマンを 夢見てる
盗賊アリババ シンドバット 絵本の中の憧れたちは
いつ如何なるときも 笑って 前を向いていた
勝利を 導きにやって来る
明るい未来を連れてくる
誓う言葉に嘘はなく
今日も 二人は
手に手を取り合い
ただいま参上
来たぞ あれが噂のナリキンマン
はびこる悪をたおせと 天が呼ぶ
金の権化
欲の塊
ゼニゲバ団
出たぞ ドクロのアカンベー
たたかい続ける日々は終わらない
この世の悪が きえるまで
水陸両用
スクリューアンコウ
空は まかせろ
ジェットコンドル
スーパーエンジン、ワンダードッグ
サイレン鳴らしてやって来る
風より早くやって来る
涙は仮面に隠して
今日も この街
守るため
ふるう刃が 空が切る
我らがガッポリナリキンマン
お待たせしました正義の味方。