詩人:どるとる | [投票][編集] |
今日もどこかで誰かが生まれてる
それを祝う誰かがいて それを盛り上げる誰かがいて 幸せがあふれるよ
でも同じ地球の中で
同じ日付に誰かが死んでる
それを悲しむ誰かがいて その人を送り出す人の目に光る涙
悲しみがあふれるよ
悲しいこととうれしいことが同時に起きることもある
今君は泣いてる?
笑ってる?
まわる地球の片隅で
今日も誰かが生まれ
誰かが死ぬこともある それは仕方ないことだ
せめてその事実が僕に関係ないなら 精一杯自分の喜びに笑うことだ 笑うことだ
さあ 運命という船に運ばれて僕らはやってきたように またその船で旅立つ日が来る みんな同じだ
目の前の悲しみに気づいたら 悲しくて悲しくていられないね
でもそれが自分とは関係ないことなら せめて 自分の喜びに笑うことだ 笑うことだ
一番それが大事なんだ
まわる地球の片隅で
今日も誰かの笑い声が聞こえて その片隅で誰かの泣き声が聞こえる
せめて今日という1日があなたにとって素晴らしい日であるよう願う
まわる地球の片隅で
離れ離れの笑顔と涙が 重なり合うようにして 少しの時のズレもなく 同じ時間の中 出会うことはなくても 知っている僕らは目の前の現実にただ泣いたり 笑ったりするだけ それが全て
今日も誰かが生まれる
でもどこかで笑えないような悲しみが誰かの頬に光る
それでもまわる地球のように 僕も 自分の現実を受け入れて
地球がまわるように
地球がまわるように
きれいに笑おう
嘘をつかずに笑おう
青い地球のように
ただその青さをごまかさず そのままの青さで生きよう。
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何もない景色に
咲いた一輪の花
たまに笑って
たまに泣く
それの繰り返し
見たところによれば
どこにでもいるただの人間だ
でも一人一人が違う色をしてる
その色は見た目にはけっしてわからないから
友達になって
見えないその色を
知るしかない
頭の中にある日記に書いた 最初の僕の拙い字はやがてしっかりとした信念のこもった字になりました
そして訪れる夜
どこまでも
お茶目な人
夢を叶える歳はもう過ぎたけど
それならそれで
行ける場所がある
旅人を名乗って
長い旅に出よう
雨に濡れるのも
ひとつの楽しみ
旅人の名をかりて
時の終わりまで
命をすり減らそう
真っ白なスニーカーが真っ黒になるくらい
旅人の名は 今のところはない
それはある日ある時自分で決めるのさ
今日も僕は太陽の下
歩いてる いつもの顔で いつもの調子で。
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言葉にできない思いを抱きしめて
言葉にならない気持ちの中で
僕はいつまでも空っ風に吹かれ
立ち尽くしてる案山子です
時代遅れの恋に憧れて やってきました
東京 この街は広すぎて下手すりゃすぐに迷子になる
ああ なんだかわけもなく切なくて
ついて行けない街の速さにむなしささえ感じるよ
晴れた日だからって
笑えるとは限らない
雨の日だからって
笑えないとは限らない
そんなもんさ
いつでも
そんなもんさ
いつでも
案山子は今日も
空っ風に吹かれて
立ち尽くす
立ち尽くす。
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猫背の僕の背中を
照らす月明かり
なぜか やさしく
孤独な僕のこの心を
傷つけないための考慮なのか
きわめてやさしく
注がれる月明かり
ドアを開ければ
そこはもう明日
今日と明日の
真ん中は夢の中
寝ている間に明日に向かって 勝手に流れる時間 それにあわせて空が明るくなるだけ
嘘もつくし
わがままな僕
それでも
何かしら
良いところがある
誰でも同じ
苦労していて
誰でも同じ
涙流してる
思った以上に
長い 長い夜
思った以上に
寒い 寒い夜
ため息ひとつ
空気に吐き出せば
外気に融ける
僕のため息
僕の背中は誰が見ても 明らかに曲がってる
でも心は曲がってない
そう信じたい
何かが悲しくて
僕は今日も泣いて
何かがうれしくて
僕は今日も笑う
何かが気に入らず
僕は今日も怒る
何かにつまずいて
今日も落ち込んでる
そんな そんな 日常
そんな そんな 日常
流れに逆らわず
ちゃんと歳をとって
それなりに苦労もして
僕は今日もこの地球の片隅
ご存知のように生きてる
ご存知のように生きてる。
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満員電車
こっちに押され
あっちに押され
押し寿司状態
もう入らないのに
また次の駅
バカみたいに乗り込んでくる
雪崩のように
朝から本当お疲れさまですね くたびれたシャツを直しながらため息ひとつ あおいだ空30℃以上の猛暑
朝は決まって5時半起き 目覚ましが鳴ったら 万年床から起きあがりまして 簡単な飯を胃にぶっこんで
歯を磨いて着替えもそこそこ出かける
俺の涙は俺にしか拭えない
俺は天下のサラリーマンだ
だけど上司には頭が上がらない
上司に媚びてこき使われ もうかれこれ30年
いつになったら出世できるの?
出世の見込みは0
収入は妻にとられほぼナシ
俺は立場のないサラリーマン
大黒柱はもう古いのかい?
それでも炎天下の中
汗をかき頑張る
俺は天下のサラリーマンだ。
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時々生きてることがどうしようもなく悲しいことに思えて仕方なくなるのさ
僕より不幸な人なんてこの世界には腐るほどいるのに 贅沢だけど みなまで言うな
時には愚痴を言わせてよ
時には文句を言わせてよ
僕にだって言い分はある
言い訳かもしれないけど
涙々の物語があるんだよ
時代はそりゃもういくつも流れ 時代は今や平成です
ああ 何が悲しいんだろう
ああ何が僕を悲しませてるんだろう
わからない
わからないから悲しいんだ
雨に降られ 風に吹かれ 黄昏ては 気づくといつも僕の胸を突き刺す切なさがいらないことを教えるよ
おまえは孤独だ
そんなのわかってる
独りふら ふらり
独りふら ふらり
長旅だからのんびり
でも寂しさは隠せない だから
涙ぽろ ぽろり
涙ぽろ ぽろり
雨上がり しだいに受け入れていたこのさみしさ なぜだかわからないけど 悲しすぎると人は笑うんだね
独りのうたを口ずさむ夜 寒い夜 寒い夜
心まで 寒い夜。
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幸せってなんだっけ?
わからなくなってしまった
欲にまみれ
金に溺れ
見失った幸せのあるべき姿
愛と平和だけが必要とされる世界なら
きっと戦争も起こらない
だけど人は分かり合うために傷つく必要もある
そんな矛盾した
しかし正しい流れ
僕は○でもなく
×でもなく
肯くこともしなければ否定することもない
本当の幸せは欲張りな人には見えないというなら 誰にも見えないものだね
でも欲にまみれながらも本当は見えてるんだよ ただ欲望に目がくらんで見えづらくなってるだけだ
当たり前でありふれてて 有り体な幸せ
繰り返すいつものこと いつものこと それが本当の幸せ
わかってるのに
この世界で一番大切なものは?と聞かれれば金と答えている僕がいます
否定はできないし
肯定もできない
ただ僕は
幸せに嘘をついて
自分さえ騙してる
ただの嘘つき。
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『頑張ったね』って誰かに言われなくても
自分で自分に言っちゃえばいいさ
他人(ひと)の頑張りなんて
えてして自分にしかわからないものさ
他人に同情求めたって むなしくなるだけ
頑張ったっていう確かな手応えはあったけど 結果には結びつかなかった
それでも自分には
頑張った勝負だから
結果より大切なもの知っている
結果だけが全てなら
いろんなもの成し遂げられずあきらめてきた僕は無駄ですか?
不器用で愚かで
下手をすれば
人をも殺められる力を持っている僕らは
この両手はきっと誰かに手を貸すためにあり
この両足はきっと力尽きた誰かを支えるためにある
そしてこの目はすぐそこにいる誰かの悲しみに気づくためにある
そしてこの口は汚い言葉を吐き出すためじゃなくへたくそでも誰かを応援し慰めるためにある
人に情けをかければかけるほど むなしくなるような世界だけど そんな冷たい人ばかりじゃないから
捨てたもんじゃない
この世界 今日も回る
小さなことからはじめよう
誰かのために 自分のために
誰かのために 頑張れる人なら
自分のためにならもっと頑張れる
今できることはきっと 自分の背中を自分で押すことだ
自分の背中を押すことは難しいけど
誰かに言った大丈夫だの一言を自分にもかけてやれ
その両手は傷ついた自分を抱きしめるためにもあり
その両足は何度転んだって何度も何度も立ち上がり前に進むためにあり
その目は無理をしてる自分を鏡越しに見て自分を戒めるためにあり
その口は自分を励ますためにあり その耳は 自分のため息を聞き逃さず休むタイミングをはかるためにある
誰かのために頑張れるなら 自分のためにも頑張れ
でも無理をしてまで頑張ることはないから
ゆっくりゆっくり
誰かのために 自分のために頑張れ
人生のゴールは幸いまだまだ先だ
若さを言い訳に歩きましょう。
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生きることが時々 どうしようもなく 悲しいことに思えて仕方なくなるのさ
ふと気づくといつも
ひとり黄昏て くだらないことでまた 泣いている僕がいる
時として僕らは嘘をつき 人を傷つけるけど 本当は誰もが心の奥にあたたかい血の通った優しさを秘めているんだ
どんなに悲しくても
負けないから
さびしさには勝てないけれど 切なささえ抱きしめて
歩いていく覚悟を持っているから
時間はかかっても
いつか笑えるように
この雨がやむように
僕は願っている
人の中へと今日も誰もが帰って行く
ひとりでも大勢でも
人は人と交わらずに生きることはできない
空が夕暮れのあかね色に染まって どこか切なげに見えたら
きっと海岸の
波が引いてゆくように 街の人の足も途絶え静寂に落ちるよ
人に自慢できるようなものなんて何ひとつないし 誇りだってないけど それがどうしたんだ 僕には夢がある 明日がある
最初はグーから 始めよう 何度だってあいこでしょ 勝てる気がしない勝負でさえやらなきゃ勝敗は見えない
だから何度だって挑んでゆく 傷ついたって転んだってその傷の一つ一つが頑張った証だから
馬鹿がつくほど
ぶつかって もがいてあがいて 泣いて
何もない砂漠に咲いた 一輪の花に希望を託し つよくつよく笑うんだ。
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絶え間なくつづいている 人の波にのまれ 何が間違いで何が本当なのかもわからずにただ漠然とした正しさだけを掲げて生きろと教育されてきた
目の前にそびえ立つ
高い高い壁を乗り越えられる勇気など
僕には無かった
明日になれば どうにかなるんだと 馬鹿みたいに信じていた
僕は賭けに負けたよ
だけど自分を責めることはできなくて
ただ悲しくて
ただむなしくて