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便利なもので溢れかえったこの世界は
まだまだ成長中
あちこちにビルが建てられて 今日もなにもない更地にビルが建つ
便利すぎて大切な何か 忘れてないかい? それも時代と割りきって生きますか?
こんな時代に生まれた僕らは幸せなのかな 不幸せなのかな
戦乱の世に生まれるよりは少し平和すぎるくらいの世界がいいに決まってるけど
幸せすぎて逆に不幸せ
それが今の時代。
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何もないテーブルに
色とりどりのお皿を並べて そのお皿の上に おいしい手料理を乗せて 箸やスプーンを並べて 食べよう
何もない 場所だったからそんな時代だったから 人は 退屈を紛らすために 今考えればくだらない遊びをする
今は物で溢れかえった時代だから
ほとんど苦労なんかしなくても楽に
生きれる
時代は変わったんだ
愛されている
僕は誰よりも
世界で君だけに
愛されているんだ
抱きしめられている
僕はこんな広い世界で君の一番になって
抱きしめられている
愛して愛されて
時にそれが逆になったりして
いくつもの迷い
いくつもの悩み
いくつもの決意
いくつもの分岐点
いくつもの変動
くぐり抜けて
トンネル抜けたら
今みたいに
今みたいに
愛し合っていただけ
何もないテーブルに並べた食事を平らげて デザートも平らげて
本当に何もなくなったら 花でも飾って
空気を入れ換えて
お買い物 お買い物
エコバック忘れずに
お気に入りの赤と青の自転車で僕らは出かける いつものように
何もないテーブルに差し込む陽射しは二人を照らす
たったひとつの大きな窓から 朝は太陽の光 夜は月の光
夜が深まれば星も観える
愛して愛して これでもかってくらい
愛されて愛されてこれ以上ないくらい
愛されている
思う以上に
僕は愛してるより
愛されている
抱きしめられている
想像をこえた優しさやぬくもりが伝わる
抱きしめられている
きっと僕が安心していられるのは あなたの愛があっての物種
そうだよね?
そして夢から覚めたように 気づくといつも いつも 君がそこにいて 僕に笑いかけてるだけ
それだけの日常
だけど僕にはこの上ない喜びに満ちた日々
トンネル抜けたら
僕と君の間から
ひょっこりかわいい赤ちゃんが顔を出す
生え揃ってない歯
大きく口あけて笑う。
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『夢を持って生きなさい
子供は大げさなほど夢を持ったほうがいい』
そんなふうに大人は言ったけど
大人になった僕はなんて夢のない生活しているんだろう
誰かの下でいつも働かされ 誰かの指示にひたすら従って
これが夢のある生活ですか? 矛盾が生じる二十歳の僕
モザイクをかけてほしい僕の記憶に
大人って嫌な生き物ですね
時折自分が嫌で嫌で仕方なくなる
大人って卑怯な生き物ですね
何かと面倒事を背負わされて
大人って然るべき時にはちゃんと大人になってしまう
まるでそれだけが使命であるかのように
大人は大人を今日も演じて 無理やり大人になる
でもその演技のうまさときたら表彰もの
愛想笑い 100点
お世辞 100点
よいしょ 100点
etc…
評価される僕らの日々
大人の通信簿はいつも満点
僕の通信簿はいつも0点
ため息と一緒に元気を吐き出して酒の力で忘れようとする大人の帰り道はヘベレケ 酔いどれ ムーンロード やわらかな月の光に照らされて
自分のばかさ加減まで 曝されて。
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あなたは1日に何度笑いますか?
あなたは1日にどれくらい泣きますか?
どうでもいいことだけど知りたいのです
あなたのことならなんでも知りたいのです
あなたはどんな色が好きですか?
明るい色? 暗い色?
あなたはどんな場所が好きですか?
あなたはどの季節が好きですか?
あなたのことならどんなことだって知っていたいのです
資格などないことは
わかっているけど
少しでも心開けるならあなたのことを僕におしえておくれ
眼差しと眼差しが重なり合った時
なんとなく感じた
似たようなリズム
それは少しの乱れもなく ゆるやかなカーブを描き やがて 微笑むあなたに僕も微笑む
特別なことは何もわからないまま
だけど なんとなく僕らは僕らでいれる
口づけは甘く
まるでお菓子のように 僕の心を溶かすよ
さざ波のように 静かに押し寄せては また引いてゆく そんなことを繰り返すうち
僕らの眼差しと眼差しは 見つめ合ったまま 動かなくなった
片時も離れられない
僕の眼差しと君の眼差しはほかの人には見えない 本当の愛などという光を見つけたよ 新しいような古いような時代の流れにはそぐわない素敵な何か
眼差しと眼差しが重なり合った時
生まれるリズム
誰も知らない
あなたを僕だけが知っているという誇り
抱きしめて
抱きしめて
世界で誰より
あなたを愛して
世界で誰より
あなたに愛されて
今日も ここで
明日も ここで
繰り返すあらすじのない物語。
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趣味でつながってる
友人なんて 友達でも親友でもなく ただの退屈をしのぐための便利なお知り合い
僕が小学生の時 作文によく書かされたよ
『友達ってなんだろう』 漠然とし過ぎて僕には友達なんて一人もいないから
そんなのわからなかったよ おまえは笑うかい?
遠いような近いような 距離から僕を見ているみんなの目が険しすぎて僕はただ怖かったんだ
あの人もこの人も僕の なにをしってるんだろう なにもしらないのに そんなに僕を評価するんだろう
今日も一人 僕は友達のふりをした 人たちとなんでもない会話をつなげているだけの なんのためにもならない 無意味なコミュニケーション
絆ってもんをはじめて知ったのは きっと大人になってからだと思うのさ
口にだしたら
笑っちまうようなことでもきっと僕らには それは大事な光
あの人もこの人も馬鹿にした夢を あなただけは馬鹿にするどころか 一緒になって考えてくれたね
それだけでそれだけで僕はうれしかったんだ
ありがとう
ありがとう
絆ってもんを
信じられたよ
窓の外に広がる
黄昏模様の空
半分は希望
半分は絶望
ちょうどいい
甘さと苦さの中で
生かされて
幸せ。
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ねえ 大丈夫? その一言で きっと救われる人はたくさんいる
ねえ 手伝おうか?
そんなありふれた
言葉だけで 泣いてしまう涙もろい僕がいる
心があるために
人を傷つけても
後悔が残るから
反省ができてあとで謝ることができるのさ
心があるために
悪事をはたらいても
心の大事な根っこまでは悪に染まらずに
大好きなあなたがよく知ってる
馬鹿で単純な僕でいられるんだね
ベランダに干した
洗濯物が風に揺れて
洗剤のいい香りが
部屋中に広がる
そんないつものなんでもない景色の中にこそ幸せはあるんだよ
僕は知ってるんだ
ラララ…
ああ 頑張ってね きっとその一言で 思った以上に頑張れる単純な僕がいて
ああ 頑張ったね その一言で 失敗しても何度だって頑張れる僕がいる
きっと特別な事じゃないけど 簡単なことでもない気がするんだよ
ベランダに干した
洗濯物をとりこむ
なにもないベランダに差し込む西日に
照らされた午後
どこか 微笑ましい景色 文句のつけようなどあるはずもない
ベランダに干すのは
シャツやズボンだけじゃなく きっときっときっと 見えない幸せっていうものも干されてるんだよ
だからいつも
僕らは笑っているんだよ
汚れたらまた洗えばいい
喧嘩したらまた仲直りすればいい
簡単なことさ
仕組みは複雑でも
そんな そんな そんな 当たり前を愛して 愛して 愛していこう
当たり前と 吐き捨てないで よく見たら 幸せなことだからね
繰り返す毎日の中に
例えばベランダに
幸せは あるものです
ラブソングって名前をつけたら 簡単だけど 大したことでもないからこんなもんで
だけど 素敵な僕らの日々はいつまでも続くよ
ラララ…
ベランダに今日も僕のシャツと君のブラウス そして 幸せがそよ風にはためいてる。
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絶え間なく続いてゆく時代は 少しの息継ぎもする事もなくせわしく刻まれる時間にいつもいいように流されて
名を変え姿を変え
僕らは今ここにいる時代になるまで旅人のように春や冬を何度となく移ろっていた
ありふれた毎日をどれだけ愛しても
いつか灰になるならこんな人生は無意味だと言った僕は馬鹿だった
人生は生きた長さじゃなく
自分の人生を誇りにできるかどうかで決まると知ったのはずいぶんあとさ
短い人生でも 充実した人生なら 例えば百年生きた人以上の濃密な人生になるんだね
時代はまだいくらも進んではいないよね
僕らもまだまだ歳っていうほど歳とってないよね
ありふれた毎日がどれだけ 恵まれているか この間の地震で不覚にも思い知ったよ
例えば いつものように三食飯が食え 寝る場所にさえ困らず 冷暖房のきく部屋があって だけどその一方で そんな当たり前な日常生活さえできない人がいる中で 『贅沢は敵』だと そんな言葉がついよぎる日々
狂おしいほどの暑さが続くね 暑さにまいって もはや 何も食う気がしないよ
電車の中で見た
おばあさんが
優先席を陣取る
若者のまえで
つらそうに
うつむいて
手すりにつかまって
立ち尽くしていた
常識の無さを感じた8月の午前十時気温は35℃吹き出る汗臭し
見て見ぬふりした僕はあの若者と何ら変わらない傍観者なのさ
今でもあの時のことを後悔してる
でももう過ぎたことだからと忘れるのも早く 僕はまた同じようなことを繰り返すんだろう
それも時代と割りきって 生きてしまえば
なんでも簡単に 解決してしまうんだよ
優しさや ぬくもりや気遣いなどいらない世界なら 人には心なんてまず必要はないんだ
そこにある 見て見ぬふりしてしまいそうな景色から目をそらしたら若者も年寄りも女も男も関係なくみんな同罪だ
記憶が後ろ髪を引き
後悔が心に絡みつく。
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目を閉じても現実からは逃げられない
最北端に逃げても逃げ場はない
人間の中に優しさやありふれたぬくもりを求められても
悲しみを避けて歩くのは無理があるだろう
傷ついて 傷ついて
涙して 涙して
孤独にふるえる日々
引きずるようにして歩くのだろう
いくつもの悩み、迷い、片付かないそれぞれ現状
今 僕らの瞳に映っている世界はきれいなのかな 汚いのかな
泣いて 笑って また泣いて 繰り返す毎日
使い古された ボロキレのような心で今日も誰かを思ってる
そんな救いのような光に照らされて
生きていれば誰もが抱えるであろう影が闇が 僕らの心の中に悪しき何かを生み出す
『誰も見てないから』
そんな安易な理由であなたは今日もごまかすのかい?
モザイクをかけてしまえば何も見えなくなるように 都合のいい現実にはモザイクをかけるように ごまかしがいくらでもきくけど
真面目に生きてる人もいる中で 僕は嘘もつくし 誰かを傷つける だけど僕にでも
きっときっと生まれたからには何らかの使命があるはずだ
光を失いかけてる僕の心に 灯りを点すのはきっと誰かの優しさや愛だったりするんだな
目の前を絶え間なく行き交う何百、何千 という人の群れの中に 何か求めて 生きる僕はその中の誰とも変わらない人だ だから偏見などもたれる心配ない
偏見など持つ必要も権利もない
今 僕らの瞳に映っている 世界は このままでいいのかな 変わったほうがいいのかな それはわからないけど 一人一人がそれぞれ 気をつけて生きれば解決するよ すべては 心ひとつでどうにでもなる問題だ
政治家がどうだの
法律がどうだの
時代がどうだの
そんなのなんの
言い訳にもならない
非は自分にあっても
周りにはない
あなたは常日頃誰かのせいにして生きてはいませんか?都合のいい逃げ場を作るな。
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それも時代と割りきって 僕らは生きるのさ!だけど文句のひとつも言いたくなるような大惨事!大惨事!
常識を 知らない 非常識な人ばかり
行き交う街の中で
ポイ捨てならまだ軽い罪だから裁かれない
電車の中 優先席で平気で携帯でおしゃべりできるその度胸は見上げたもんだ
だけど非常識以外のなにものでもないね
知ったかぶりもここまでくると 立ち入り禁止の看板を無視して無理やり通ろうとする人や スピード違反をしても 笑ってすまそうとする人と何も変わらないね
無関心が服を着て歩く時代 平成生まれのやんちゃボーイミーツガール
あれもできねえ
これもできねえ
だったら何ができるの? かったりーな
そりゃかったりーな
生きてりゃいろいろ面倒くさいことはある でもそれをやらなきゃ生きられないときもある
だから最低限マナーを 守って良識ある人になれ
時代がいくら進んだって常識はいつまでも変わらないよ
面倒くさいかもしれない 君らにも言い分があるかもしれない
だけど だけど そこにある 見えてるはずの常識を守れたら
その人は素晴らしい
時代がいくら進んでも変わったらいけないものがある
時代がいくら進んだって 退化しちゃいけない 常識や守らねばならないものがある
お年寄りがそこで困っていたら 席を譲れるだけで それだけできっとその人の人間の位は上がるよ
それも時代で割りきって しまうのは簡単だけど きっと人間の中にある 常識ってもんは変わらない
だから僕らはそこにある 片付かない何かを見つけたら
身を削ってでも
片づけたくなる
ああ この街にある景色を見てごらん
欲望に溺れた
人ばかりじゃないのさ
まだ死んじゃいない
僕らの心
心と心でお話しよう
それは簡単なことじゃないけど 目と目で見つめ合って
時代などはさておいて
流れに逆らう船のように目指そう然るべき世界。
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ゆらゆら 揺れる
ゆらゆら 揺れる
命は繰り返してまたふりだしにもどり最初から逆もどり
ビッグバンのそのあとに生まれた星よ
いつ君は死ぬの?
そして誰が弔ってくれるの?
見上げれば 青い空
気持ちよさそうに浮かんでる 白い雲
願わくば 神様よ
幸せをおしえて
宇宙の塵になったら
僕も宇宙の一部になれるかなあ
馬鹿げた話を
真面目にする
僕の瞳の中に輝く
本当の宇宙
ゆらゆら 揺れる
ゆらゆら 揺れて
今日もこの星の片隅
生きてる 誰もが見ているあの夕暮れ
時間は違っても
天気は違っても
場所は違っても
同じ空と空で
つづいてる
あの向こうに
広がる 不思議な世界
僕とあなたと
名前も知らない誰か
宇宙で会いましょう
塵になったら
きれいに輝きながら
神話の中でいつまでも生きる歴史の見えざる一部になるよ
宇宙の片隅にひそかに光る 星になって
ゆらゆら 揺れて
キラキラ 輝いて
僕は僕ではない
僕に生まれ変わる
そして
君は君ではない
君に生まれ変わる
いつの日にか
さだめを
抱きしめて。