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どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[3100] 日常
詩人:どるとる [投票][編集]


大人たちの言うことなんて聞く耳も持たないね
本当の自由とはほど遠い日々を生きてる
いくら地図を見つめても 夢なんて簡単には見つからない
行き先だって自分自身がいちいち決めるしかないんだよ

今日も誰かが生まれても僕には関係ない
今日もどこかで誰かが死んでも関係ない
だけど誰かの笑顔や誰かの幸せを壊す権利は誰にもないのさ

べんりなものであふれているこの世界にいま足りないものは
きっとどれだけ科学が進歩しても それだけはずっと変わらないまま 僕らの中にあるのだろう

携帯電話とにらめっこして 独り笑ってる若者の背中越しで僕は泣いている
どうしてこんなに
毎日がうまくいかないんだろうな
路上で一生懸命歌うシンガーよ 僕のこんな気持ちを肩代わりしておくれ

べんりなものであふれているこの世界は
べんりになればなるほど人の心の中の大事な何かがかわりに廃れていく そんな気がするこの頃

今日 あなたに笑いかけた僕の笑顔は嘘だよ
こんな作り笑いにさえ価値があるというならば
いくらだってくれてやるさ

どんなに悲しいことがあっても 地球はまわる

その青さも色あせぬまま 中身から腐ってゆく いつか果実の芯ように僕らの心が先に腐る

理由もなく人は人を傷つけ理由もなく人は人に傷つけられて
べんりなものに囲まれて手間を惜しむ人の心は荒んでるから
何もかもをめんどくさがる

いつか誰かが歩いたこの道に刻まれた足跡さえ 時が過ぎれば跡形もなく消えてしまう 僕が歩いた足跡も同じように消えてしまう僕らは形あるものを残すことはできない
だから僕らは見えない足跡を 残すのさ

無意味な気がすることでさえ続けるからこそ意味がある
だから僕らは毎日毎日 のたうち回って生きるのさ
無意味な気がすることだけど意味などないのかもしれないけど生きるからには繰り返さなきゃならぬ

そんな俺の日常。

2011/07/25 (Mon)

[3099] 旅人になろう
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僕に明日が来なくてもあなたが側にいればいい
たまにやさしく笑いかけてくれるだけでいいさ
あとは無情に過ぎ行く時に身をまかせてゆく
朝が来れば
あくびをして
飯もそこそこに出かける

悲しいことばかりじゃないから一概には言えないんだね
この世界の悪口
生きてるだけで
幸せなのかもしれない

手を伸ばせばすぐに届きそうな星なのに
永遠につかめないような未来に見てる憧れ

届かない遥かな夢

見えない雨にうたれて 独り空を見上げりゃどこまでもつづく空に抱きしめられた僕がいたよ

空を飛ぶ鳥のように自由に生きたいけれど僕には翼はないから
自由に大地を歩く
旅人になろう。

2011/07/24 (Sun)

[3098] 頑張る人
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頑張ってるって当たり前でしょうか?
こんなに傷ついて
こんなに悲しくても
笑ってる僕は無意味ですか?

花さえ美しく 咲いていられるのに
醜い僕ら人間はいまだに争いあって まだ気づかない 愚か者

頑張ってる自分をほめよう 誰かの屍の上にできたこの街で
今日もそんなことが嘘のように繰り返される 拙い僕らの会話 どうだっていいはずなのに何でだろう
あなたとまだそのどうだって会話を続けたい

生けとし生けるすべての人は例外なく頑張る人

だからそれに見合った人であれ。

2011/07/23 (Sat)

[3097] 君の瞳は何を見つめている
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今日もたくさんの人の瞳の中に 同じようで違う景色が広がってる

ある人は家族と
ある人は独りで
違うようでも
同じ世界にいる

まだこの世界には
たくさん知らないことがあって
一生わからないこともあるけど だけど
ひとつだけ あなたの瞳に映る僕は決して
どんな明日が来ても
消えることはないよ

君の瞳は何を見つめている?閉じたまぶたの裏にも広がる景色
花や木々や 誰かの笑顔や涙かい?
新聞? 文庫本の活字かい?
どこからの眺め?
青い空? 建物の壁? 絵画? 彫刻?
果てしない夢?
憧れの明日?
雨に濡れていた
昨日の自分?
不器用な僕かな?

教えて?…教えて?

何もかも 見透かすようなその謎めいた瞳には何が映ってるの?

2011/07/23 (Sat)

[3096] 夏の冒険
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少年はひとり
旅に出ました
ある七月の朝

重たいカバンを背負い自転車で出かけた

行く先や宛てもなく
好奇心だけで始まった旅だ 不安じゃないはずはない

何もない世界に嫌気がさしても どこに逃げようがこの世界は丸いからまた同じ場所に行き着いてしまう
それならば見つけよう
僕だけに見える青空

宿題の 真っ白い画用紙に描く どこまでも青い空と白い雲
上手くは描けなくても 僕だけのたったひと夏の記憶閉じ込めた 一枚の絵
空と大地の境界線すらわからなくなるほど青々とした僕の世界
もう少しペダルを漕いで 生きていこう
投げ出すことなら多分いつだってできると思うから
ダメ元だって
旅に出た少年の日の夏

うだるような暑い陽射しとどこまでも追いかけてくるように
鳴き続ける蝉しぐれ

思い出すよ 夏の冒険
ひと夏の 大冒険

汗とともに暑さが引いてゆくように
夏の幻に魅せられて
気づけばエアコンのきいた部屋に返り咲いたこと 内緒だよ

でもいい絵が描けたんだ
大人になった今
またあんな旅がしたいな

少年の瞳に映った
青い空が画用紙いっぱいに広がるような
そんな夏

画用紙にはおさまりきれないたくさんの思い出がきらめく夏

思い出すよ 夏の冒険

ひと夏だけの 大冒険

ペダルを漕ぐように
果てのない世界を目指した 少年の見た夢

神様がくれた暑い夏。

2011/07/23 (Sat)

[3095] 
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無関心が服を着て
街を我が物顔で歩く
そこで誰かが
転んだって
背中越しにあざ笑うだけの若者
見て見ぬふりが得意な傍観者たち
決まって言うのさ『私には 俺には関係ないね』もはや流行語

なんでも便利なものがひと通りそろった
おまえの住む街
例外があるとすりゃ愛や友情や
優しさや
家族や夢は
どこへ行こうが
いくら金を積もうが
絶対買えないのさ

またほらね 命を投げ出す人の影
新聞広げりゃ今日もばかのひとつ覚えのように
動機なき殺人
いつものことだね
今さら何も思わない
ちょっと考えれば
すぐにわかるのに
優しさもぬくもりも
誰かを気遣うことも
死語になりつつある世界では 当たり前の光景だと誰もが見過ごすことしかできないでしょう

神様なんていやしないこの世界じゃ
誰を頼りにすればいいか もう生まれたときから決まっていて
自分だけが最後の頼みの綱だということ
自分の命を自ら投げ出す人のことを責めることはしないけど
その背中に一言言えるなら あなたの人生はやすいもんだね

神様にいくら供物を捧げても 結局いいも悪いも 人生を築くのは 自分だということを忘れたらその人は生きながら死んでるのと何も変わらないね

神様お願い 僕に生きることの喜びを教えてよ 計算できない
人の心の中にある
単純な思いを まっすぐに見つめることで
人の中にある影を憎み
人の中にある光に気づくんだよ

人を愛せるのも
また人だけれど
一歩間違えれば
自由すぎる僕らは
人を殺められるのも
また人の姿だから
なるべくなら
人を愛していたい

時に誰かのせいにして自分を正当化してる人もまた人で
嘘をつくおまえもまた人だけれど きっと人なんて一言で言っちまえば

人を人として見つめられる目を持ってる
特別でもなんでもない毎日を生きるどこにでもいる人が人だ

あなたは胸を張って自分を人と言えるかい?

2011/07/23 (Sat)

[3094] ありがとう
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あなたがそこにいるから 僕がここにいて
毎日毎日繰り返す ありふれたこともあなたがいるから楽しくなる
あなたがいるから特別になる

他愛ない会話の中で
見えたあなたの優しさが まるで光のように僕をそっと照らしてくれる

何気ない毎日をありがとう
僕は感謝してばかりでいつもあなたに助けられてばかりだ

いくつものありがとうにうずもれて
うれしいはずなのになぜかむなしさが僕を包み込むよ
僕もたまには
あなたを助けたい
あなたを抱きしめたい

そんな思い
抱えたまま
かたむけるワイン
あふれんばかりに
アイラブユー。

2011/07/23 (Sat)

[3093] シルバーラブソング
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思わず ついて出る『よいしょ』って声が
自分が歳をとったことを感じさせる
白髪がまた増えた
おばあちゃん
おじいちゃん
二人はそれでも幸せそうに
何十年もの歳月を背負い今日もやさしく笑う

そこにいるのがもう当たり前になってる
だけれど気づけばあなたがいないとなんだかさびしいよ
ずっと一緒に生きてきたから 今さらラブソングも何もないけど あなたに一言だけ言えるなら
愛してるを届けたい
あの頃と何ひとつ色あせていない思いを
しわくちゃのこの手の中であたためていたから 抱きしめられるよ 何歳になっても
二人の心は歳をとらない おじいちゃんでもおばあちゃんでも歌えるラブソングがある

朝起きて 畑仕事をして少し休んで
夕方までまた畑仕事して 腹がすいたらおばあちゃんの夕飯食べて 夜は明日のために早寝して それがいつからか長生きの秘訣になりました

我が家秘伝の梅干しみたいなしわくちゃのラブソング
少ししわがれた声で歌うから
聴いてね
うまくは歌えないかもしれないけれど

銀色に輝く 僕のこの歌声はあなたの胸にちゃんと届いてるかい?

名づけるなら シルバーラブソング

若さのかわりに
やさしさを込めました。

2011/07/23 (Sat)

[3092] 世界一不器用な人がつくったラブソング
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この広い世界で
たったひとりだけ
あなただけを
愛してる
ただ愛してる

理由なんて
聞かれても
愛の前じゃ
どんな言葉も
ちっぽけに見えてしまうから何も言わないよ

切なさがぐっと
押し寄せるような
夜は 黙ったまま
何も言わずに
寄り添いあえば
すべてわかる

目には見えない
強い絆で繋がる二人は今日も言葉には出さなくても
目配せしながら
不器用に愛を伝えあい
宇宙を描くように
永遠につづくような
旅をつづけてる

ゆく宛もなく
ふら ふらり
ただ愛だけを
背負って 信じて

色あせた記憶
補うように
あなたとの思い出を
上から縫い付ける

言葉には出さないけど 目をとじて見える暗闇の中に浮かぶあなたの笑顔に歌いかけるよ

きっと愛を
伝えあうのに
愛してるや
思わせぶりな
口づけはいらない
ただ傍にいる
それだけで
すべてわかるんだ
ずっと傍にいる
それだけで
心の中が見えるんだ

本当のラブソングは僕らの心の中にある

音色もリズムも煌めく言葉も何もないけど

感じるまま様々に形を変えて誰にでも聞こえる愛のうた

何気ない日常の隙間にそっと挟んだしおり

またそこから
読み始めれば

昨日の会話から
つづく なんてことのないストーリー

忘れてることさえ
思い出せなくても
また何度でも
生まれるよ
それをかるくしのぐような素敵な思い出

そして僕は耳をすますて 本当の愛のさえずりに耳をかたむける

特別なもの 何もなくても満たされてる僕がいて 君がいて

まわる地球の青さよ
いつまでもそのまま。

2011/07/22 (Fri)

[3091] 24
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今日もいつものように
悲しけりゃ泣いて 嬉しけりゃ笑って
それなりに楽しかった
ただそれだけ

覚えておくまでもないようなことばかりさ
思い出なんて
たいそうなものは終ぞ見かけない

あくびをして
たまに屁をこいて
変わり映えしない部屋でじっとして
本を読むだけ
マニュアルどおりに
うまくいかない人生だけれど それが逆におもしろかったりして結果オーライ大助かり

生きることに対する大きな理由はなにもありません
ただ なんとなく
それだけだ
でもそれだけで
笑って 泣いてたまに怒って疲れ果ててもまた笑い
楽しい1日が終わる
それってなんだか
幸せだね
それだけでいつものように繰り返しているありふれた24時間が特別になるね

明日も目覚ましをセットして 着替えを用意して 予定を確認して さあ寝ましょう

明日も僕ら一人一人のために24時間が始まるよ

何をしようかな?
どこへ行こうかな?
そんな諮詢を繰り返す真夜中
まだ眠れないでいるよ

ああ 明日が待ち遠しくて眠れない

差し迫る24時間
夜風が窓からおじゃまします
振り返っても大したことのない1日だけど なんでだろう
これ以上何もいらないや こうして布団の上で眠れるだけで幸せな気がする

ああ 無駄にしてきた昔々の24時間
過ぎ去った過去を忘れて僕は今を生きるよ

あと僕はどれくらい
生きられるのだろう
あと僕はどれくらい
笑っていられるのかな
わからないから不安と期待でいっぱいの24時間 抱きしめて抱きしめて 明日も笑いたい

与えられた24時間がそこにあるかぎり
僕は何があっても
悲しけりゃ泣いて
嬉しけりゃ笑うのさ
なんだかんだで
毎日が楽しい。

2011/07/22 (Fri)
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