詩人:どるとる | [投票][編集] |
もしも過去に戻れるタイムマシンがあるなら
僕はあの日の言葉を謝りたい
そして失った愛を 取り戻したい
イメージにそぐわない未来でも
隣には当たり前のように君にいてほしい
今がいたずらに過ぎて いつか
今日を 懐かしく恥ずかしく思い出すとき
ちょっとだけでも 今日が特別な日になりますように
僕は今日という日を
そして明日という日を
1日も欠かさずに 大切に生きようと 決めた
ずっと先の未来で今という過去が
どうか 大切な日になりますようにと
願う僕の小さな声は雑踏をさまよって消えた
悲しいときさえ君を笑わせられる
そんな掟やぶりを 起こしてみたいんだ
僕らが思い描く未来はいつも 薔薇色で
眩しすぎて とても向き合えそうにない
だから 控えめに夢を見て控えめに頑張る
努力という言葉は 好きじゃないけれど
未来のためというなら 必要な犠牲だと苦労をしてみよう
時計は回って 君を大人にしていく
僕は子供のままで大人になった
心は 体より小さく
体は 心より大きい
そんなところかな
今がいたずらに過ぎて いつか
今日を 懐かしく恥ずかしく思い出すとき
ちょっとだけでも 今日が特別な日になりますように
僕は今日という日を
そして明日という日を
1日も欠かさずに 大切に生きようと 決めた
後悔をしたってかまわない
だけど生きててよかった
その答えに たどり着くために 生きようと決めた。
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耳をすませば 何処からか風の声に混じって聞こえる君の声
ひとつひとつ消えていく明かりを数えて
手のひらに 灯ったぬくもりは
今日が過ぎれば 消えるような
使い捨ての愛には ならないしさせない
365日ずっと 君を僕は思っていて
君は 僕を思っていてくれる
ある瞬間にふっと重なる二人の思い
離ればなれの心と気持ちを線で結ぶ
「今、会いたいと思ったでしょう?」
なんとなく わかるのは気のせいかな
電話の向こうに 涙の君を見つける
夜の街 道路は混雑の模様 空は雨模様
傘を差して 頭上に聴く雨音オーケストラ
人通りを かき分けて寂しさが僕に追い着く
開いた傷痕 そっと隠さないで見せて
魔法は使えないけど 君が悲しんでるなら間違っても僕だけ喜んだりしないから
365日もあるのに何一つ肝心なことは
話せないまま 打ち明けられないまま
下手くそな嘘やごまかしで繕った
急拵えの 優しさは君を傷つけた
君が会いたいときは僕も会いたいと思う
そんな事嘘だけどそうでありたいと思う
嘘の中にちらりと垣間見える小さな本心
1年って長いけどあっという間なんだね
カレンダーにはたくさんの数字が並んでるのに
もう僕らは同じ一年間を何度となく
繰り返してきたんだね
笑った日 泣いた日
喧嘩した日
すれ違った日
すべては思い出せないくらい 思い出があることが 今はとても嬉しい
365日ずっと 君を僕は思っていて
君は 僕を思っていてくれる
ある瞬間にふっと重なる二人の思い
離ればなれの心と気持ちを線で結ぶ
「今、会いたいと思ったでしょう?」
なんとなく わかるのは気のせいかな
電話の向こうに 涙の君を見つける
切る間際になってまだもう少し
話したい 僕がいる。
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数センチほどの落差を 飛び越えて
その先に行きたいよ
強くなれる 僕ならもっと輝ける
こんなところでは終わらない
負けん気が時に弱気になる
強がったって 意地を張ったって
結局は自分との勝負で
諦めるのも諦めないのも自分で
その選択でどうなろうが責任は自分にある
耳に痛い言葉にわかっているさと
知ったかぶりしてきた あとでヤキが回る
スタートラインにいつでも僕は立ってて
今この時もどれだけ走ってるつもりでも
スタートラインはいつも足元に引かれてる
新しい何かに走り出す時 スタートラインは足元に引かれる
夜を明かして 眠気をぶっ飛ばすコーヒー
飲み干したら 目が覚めた気がした
誰かのために 生きたいと思うことと
自分のために生きたいと思うことの間で
僕は いつも 迷いそして悩むんだ
何度も 何度も スタートラインに戻って
初心ってやつを 思い出そうとするんだ
空には 太陽が 自身の重みに耐えかねて
半ば落ちるように たやすく沈んだ
その場所に立つ時僕の心は引き締まる
人は生涯ずっと 半端なままさと 笑ってる
何者にもなれない言い訳に費やした時間
夢の扉に手をかけたままの 心は 開ける勇気を持てない
目を閉じて 思うのは広がるこの夜の中に
どれだけの人の営みがあって
その人たちが隔たりなく幸せである
そんな 確証も保証もない 僕の押し付けがましい 願いは
きれいごとをほざいて 灰皿にもみ消した
スタートラインにいつでも僕は立ってて
今この時もどれだけ走ってるつもりでも
スタートラインはいつも足元に引かれてる
新しい何かに走り出す時 スタートラインは足元に引かれる
いつか 君が再び走り出すのを 待つように。
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今日は 年に一度の私の誕生日
きっと忙しいパパも祝ってくれるだろう
「残業だから 仕方ないわね」ママが言ったの
パパは悪くないのにパパのせいにしちゃったんだ
1日違いだけど君の誕生日を祝おう
またひとつ 歳を重ねて君は大人になる
歳の数だけろうそくをケーキにさして
今日という日を祝おう HappyBirthday
生まれてきた日のことを考えていたよ
君は難産でママも苦しかったって言った
でもその苦しみは君が生まれてきてくれたことの喜びに比べたらちっぽけだってママは言ってた
ささやかなことしかできないけど
君が喜んでくれる顔を見たいんだ
写真を撮ろう ハイチーズ
またひとつパパの思い出ができたよ
昨日はごめんねそんな顔しないで笑ってよ
プレゼントも買ってきたんだよ
優しいパパは 仕事より子供を一番に考えてる
でも、仕事も大事だ わかってね
1日違いだけど君の誕生日を祝おう
またひとつ 歳を重ねて君は大人になる
歳の数だけろうそくをケーキにさして
今日という日を祝おう HappyBirthday
誕生日が来るたびにその日を迎える
今日という日は
君にとっても パパやママにとっても
大事な日 君が生まれた日 HappyBirthday。
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夜を光が包んでいく 明けていく空 海鳥が颯爽飛んでいく
バイクのエンジンをうならせて走る
青い空と海がすぐそばには広がる
悲しみは いくら考えたって悲しみにしかならないから考えるべきは 他にある
広げた翼を たたまずにそのまま
開いていって 僕はせっかちな
夜明けを待てない鳥になる
昨日の傷痕は まだ癒えないままで
悲しい報せも 尽きることのない世界だ
たくさん転んだ価値はあるみたいだ
ほら未来は思ってたよりも少しだけだけど眩しいよ。
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沈む夕日を 背にして君は 一人泣いた
今日が 終わってしまうことが悲しいんだと
歩道橋から 眺めてる 手をつないだ親子
その手のぬくもりには誰も勝てない
一人一人の手のひらに誰かを愛せるようにと
生まれたときから たったひとつだけの魔法が そなわってる
それは太陽のようにあたたかくつないだ人の手のひらを
じんと温めて 寂しさや悲しさから そっと君を守っている
大切な人と手をつなぐとき伝わるぬくもり それが疑いようのない愛だ
悲しいときは鼻歌を歌いながら帰る
片方の手には猫じゃらし もう片方は君とつなぐための手
どんなに慰められても 癒えない傷もある
そんなときは強がる前に心にしたがえ
間違っても誰一人傷つけないように
僕が君のために何か出来ることがあるのなら それはきっと
いつもそばにいて悲しみや喜びを分かち合うこと
最後に願うのは そんなありふれたことだ
魔法も使えない僕は流れ星に祈る あなたが幸せでありますように
大切な人のために僕の体は今日も 考える前に動くからから回り
夜の片隅に 咲いた小さな 光の花を
摘んでいく 時間の列車が走り去ったら
夜明けを待って 二人はこのまま 重ねた手のひらを ほどかずに 同じ夢を見る
一人一人の手のひらに誰かを愛せるようにと
生まれたときから たったひとつだけの魔法が そなわってる
それは太陽のようにあたたかくつないだ人の手のひらを
じんと温めて 寂しさや悲しさから そっと君を守っている
大切な人と手をつなぐとき伝わるぬくもり それが疑いようのない愛だ。
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君のいなくなった部屋を見渡して気づいたよ
片付けてみたらこんなに広かったことに
慣れない手つきで洗濯物を畳むけど
君のようにはうまくはいかないなあ
折り紙のように角と角を合わせるようにするのがコツだと
君は 簡単にやってのけるけど 僕にはどうやら向かない作業だ
時には強がってみたり意地っ張りになった
頑張れば僕だって 出来るんだと最後まで見栄を張った
ほら 時間はかかるけど 君がいなくなってできた胸の隙間を 埋めていくように
足りない 優しさを探して 歩いてる
悲しみはひっくり返しても悲しみのままで
喜びにはならないと気づいてしまった
ほらうまく畳めたよ って 言うけど
君はもう僕には笑ってはくれないんだね
洗濯物を干すとき 雨も降っていないのに濡れるのは
僕の瞳からこぼれる涙のせいだ 受け流す傘もない
言葉はいつも 思いとは裏腹に 君を傷つけた
素直になるその一歩手前で 強がる自分に追い抜かれる
ほら 今日も君のいない部屋の中で
僕は すっかり乾いた 洗濯物を取り込んで畳んでる
どんなにうまく畳めても悲しいだけさ
夕暮れの道に 立って 沈む夕日を 歩道橋から 眺めてる
さよならは こんなにも呆気なく 今日も夜を連れてくる
まだ 何も始まってもいないのに
時には強がってみたり意地っ張りになった
頑張れば僕だって 出来るんだと最後まで見栄を張った
ほら 時間はかかるけど 君がいなくなってできた胸の隙間を 埋めていくように
足りない 優しさを探して 歩いてる
洗濯物を畳めるようになった そのくらいしか
変わったことはないけどそれが君がいたことの確かなしるし。
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そこで、くじ引きやら抽選で選ばせていただくことになったのです。
あなたは名誉ある被験者ですよ。
これから幾世にも続く人類のため未来のためあなたには尊い犠牲になってもらいます。
おめでとうおめでとうと何度も繰り返すモニターの科学者はまたフフフと笑う。
やがてどこからかあらわれた白い服の数人にオギクボは連れていかれた。
もちろん名誉ある被験者になるために。その血を捧げる誇り高き生け贄として。
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その日は社長を含めた上層部の社員一同が会議のために一日中会議室に籠っていた。
社員のオギクボはなんの会議をしているのだろうと聞き耳を立てるが、中からはなんの音も聞こえない。
声を出さずに会話が出来るのか。ドアを挟んでいるとはいえ声が聞こえないのはおかしい。
ついには社員の数名がその会議の内容を当てようと賭けをし出した。
ある奴は社運をかけたプロジェクトの会議だとか
ある奴は社内旅行の行き先を決める会議とか
ある奴は社長を含めた上層部連中はみんな悪の組織のメンバーでひそかに地球征服を企んでるとか
いろんな憶測が飛び交うが、
オギクボは会議の内容を誰より先に知りたかったので会議が終わるまで残業をすることにした。
一人も中から出てこないところを見ると会議はまだ続いているようで、12時になっても会議は終わる気配はない。
さすがに辛抱の出来なくなったオギクボは叱られることを覚悟でドアを少しだけ開けて中を覗いた。
するとなかには誰一人いない。それどころか真っ暗で何も見えない。
首をかしげていると次の瞬間、部屋は明るくなった。そこは会議室ではなく何ヘクタールもありそうなだだっ広い場所だった。
何十分か歩くと上から急に巨大なモニターが降りてきて
「おめでとう。あなたが被験者に選ばれました」
科学者らしき男はそう言うと不気味にフフフと笑った。
なんのことだと聞くと
くじ引きで全国にある会社や店舗、個人宅の中からいくつか選ばせてもらい被験者をその中から抽選にて選ぶ方法をとっていたのですが、秘密会議という餌でネズミのように人を誘き寄せたわけです。
被験者とは何かを訪ねると
実は今、今だかつてない最も凶悪な殺人ウィルスが見つかったのですがそのウィルスには人一人ぶんの血液があれば血清をつくれるので一人の犠牲で地球は救われるのです。しかし誰もすすんで協力はしてくれない