詩人:どるとる | [投票][編集] |
人生をひも解けば
生きたいように生きる
それがその人の人生だろう
生き方なんて全てその人が決めるんだから
誰かの言葉や指図に従うのは嫌だ
たとえお払い箱にされても
世の中に必要のない人間になっても
俺は強く生きてく
冷たい雨に濡れて
僕は思う
若さなど自由に生きるためにはなんの役にも立たない
自由とは本来
何物にも縛られないことをいうはずだ
だから僕は風に吹かれて宛のない明日を目指そう
今気づいたんだ
二十歳の僕は
気づいたんだ
馬鹿にされたっていい
笑われたっていい
世間体や 常識やルールよりも大切なものがある
それは生きるということの本当の答え
それは生きるということが楽になる魔法
苦しいけれど
つらいけれど
誰かには認められなくても 僕が僕自身を生きさせる ただひとつの残された方法
僕の中に生きる
たくさんの僕を
殺さずにすむ
最後の光。
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みんなどうして常識とか正しさにのっとって 生きていけるのかな
みんな自分を守りたいために仕方なく世の中に従っているんだろう
そんなの馬鹿らしい
そんなのくだらない
常識や正しさなんて僕は嫌いなんだ
生きていくのは生きていきたいからじゃない
生まれちまった以上
生きていくしかないだけだ
みんな僕の悲しみや痛みを知らないくせして えらそうに見下したり えらそうに人の心を踏み荒らしたりするんだな
それこそ人間から外れた愚かな行為じゃないか
僕は馬鹿だし不器用だけど 生きているんだよ 傷だらけになっても 弱音吐いても必死に這いつくばって
確かに世の中で通じるような人間じゃないかもしれないけど
この涙やこの叫びは多分永遠に誰にも伝わらないけど
認められたいために僕の存在はあるんじゃないよ
だから僕はこのままで
笑われても馬鹿にされてもいい
僕は僕を守りながら
死ぬまで 馬鹿でいよう
死ぬまで 愚かでいよう
群から望んではぐれたはぐれ者のように
僕は生きていくから
それでいい
それでいいんだ
百年ほどしかない時間を生まれてから
まだ数年しか生きてないけど もう人生に疲れ果てて
まっすぐ歩いていくことさえできそうにないんだ
闇の中から 生まれたような命だから いつか闇の中に消えてゆく
でもまたお日さまの下 いつでも嬉しいことがあれば笑えるから
人より数倍苦労する人生なのかもしれないけどそのぶん僕は生きていたことを忘れられないだろう
足跡を残すように
自分の今にこの詩を捧げたい
これが僕の今だ
渦巻く不安さえ
静まる真夜中に
やっと 気づいた
何物にも混ざらない
孤高の色
それは確かな意思。
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愛する人がいる
救いたい人がいる
助けたい人がいる
大好きな人がいる
24時間でも見つめていたい人がいる
その人の全てを知りたい僕がここにいる
とても普通だけど
ちょっと特別な
そんな毎日がある
そんな生活がある
ちょっと安価な
ちょっと狭い
そんな部屋にいる
そんな僕らだ
今日も何かが嬉しくて
今日も何かが悲しくて
僕はそれに笑ったり
泣いたりしていたよ
明日も何かが嬉しくて
明日も何かが悲しけりゃ
僕も君もそれに笑ったり泣いたりするだろう
そんな風にいつまでも繰り返すだけの日々だけど ただそれだけなのに あなたといると楽しくて幸せになれるんだ
優しさという種をお互いの心に蒔いて
お互いがお互いに水をやりお互いがお互いに育てるんだ
そしてやがて咲いた幸せという花が揺れると なんてことのない出来事も特別になるから 不思議なくらい 僕らは幸せになれるんだな
今日もあなたの心に
今日も僕の心に
種は蒔かれ
種を蒔いて
僕が笑えば
君も笑い
悲しみも
それと同じように
君が泣きゃ
僕も泣き
そんな風にいつまでも続いてゆく物語
身も心も枯れるまで
僕らは 咲き続ける
それまでは永遠なんて夢みたいなことも信じさせておくれ
優しさの種を蒔けば
幸せという花が咲く
今日も誰もが誰かに
僕はあなたに優しさの種を蒔く
そしてあなたが笑っただけで僕は幸せになれる
愛する人が傍にいるならばきっと同じ気持ちになる
時には悲しみに濡れる日もあるけど あなたが傍にいるだけで
僕は何度でも立ち上がれるんだ
今日も何かが嬉しくて
今日も何かが悲しくて
そしてたまに喧嘩して
でもまたすぐに仲直りして
そんな風にいつまでも
世界で誰より
愛する人の傍で
世界で誰より
愛されて
世界で誰より
見つめられて
言葉にならない
気持ちだけれど
これだけは言えるよ
愛してる。
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一日お疲れ様
大人も子供も
関係ないさ
一日頑張ったのなら
それはなんとも素晴らしい一日だったね
ため息を何度もついたけど 大人は大人の大変さがある
子供は子供の大変さがある
その中でみんないつも頑張ってるんだよ
みんな頑張ってる
頑張ってない人なんて一人さえもいないんだよ その涙がそれを証明してるじゃないか
お腹が減ったから 今すぐ家に帰ろう 君のお腹黙らせる美味しい夕飯が君を待っている
人には誰も帰る場所がある 君の帰る場所はもうすぐそこまで
その角曲がれば あたたかい明かりのともるあなたの家
ドアを開ければ
そこには優しい家族の笑顔
元気な声で言ってやる
ただいま 帰ったよ
サラリーマンも
学生も
それぞれの一日を
終えてみんな それぞれの悲しみの中で何か笑えないかと考えながら 今日も 生きてるんだ
馬鹿らしいことや
くだらないことでも
笑わなくちゃ 悲しみにどんどん沈んでいきそうでこわいんだよ
今夜の夕食何かな
考えながら 会社や学校からの帰り道を歩いてたり 走ってたりしたよ
イメージしただけで
お腹がぐーっと鳴ったよ 夜空に浮かぶ月さえなんだかハンバーグみたいで よだれが止まらない
だから家に帰ろう
まっすぐ 寄り道せずに帰るべき場所へと
僕を君を待っている人のもとへ
みんなそれぞれ悩みや不安を抱えてる
それでもみんな頑張って生きてる それだけで表彰もんだよ
お疲れ様 本当は誰より自分に言いたいはずなんだ
愛する人の笑顔や
待っていてくれる家族の笑顔に
僕は今日も変わらない
声でただいまって言うからおかえりって言ってほしい
子供にも大人にも
それぞれ帰る場所がある ひとり暮らしでも アパートでも一軒家でも 立派な家さ
無理しない程度で頑張りゃいいから
せめてただいまって言うだけの余力は残しておいてね
さあ四の五の言わずに家に帰ろう。
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自分の幸せを 人の幸せと比べても 所詮人の幸せと自分の幸せは違うから比べることなど馬鹿らしいことさ
人は人
自分は自分
人が笑うようなことでも僕には幸せなのさ
誰かが 指を指して
笑う 小さな幸せに
これ以上無いほどの喜びを感じられたら
欲望に負けないで
何不自由なく生きている今を心から愛せるはずだ
あなたが生きる世界は悲しい事もあるけど 嬉しい事もある世界
悲しいときは 我慢せずに泣きたいけど 泣けない時もあるから
そんなときは 悲しむ自分にそっと心の中で言うのさ
今は我慢してあとで目一杯泣けばいい
素直な気持ちだけでは生きられない世界だけど 全てを嘘で偽ってしまえばただのうそつきになってしまうから せめて自分の生きてる意味だけは偽らないでいたい
僕は誰のためにも生きてない 僕は僕のために生きてるんだ
悲しみはいつまでも僕につきまとうけど
見上げればほら いつだって空が見える
特別なことなど何もなくてもそれで構わない
ここで普通に毎日生きれるのならば
時々泣いて時々笑って
間違いを犯して
転んだり後悔したりもする それが人生というものだと思うから
うまくなんて生きれなくてもいい
僕の人生にとっていちばん大事なのは
生きていることを
心の底から幸せに思える 瞬間に出会えること それが生きていることの最大の喜び
僕は誰のためにも生きてない いつでも
夜も朝でも
僕は僕のためだけに生きてるんだ
そして
僕は僕のためだけに生きていくんだ
これからも
時には誰かに救われることもある
時には誰かの優しさに助けられる
だけれど僕はやっぱり
僕のために生きたい
時には誰かのために
何かをするのもいいけど 僕の人生は僕のために用意された時間なんだと思うから
人に何かをする中で
自分にも何かをしたい
そう思う毎日だ
さあ夜明けとともに新しい朝を抱きしめよう。
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雨上がり
かたつむり
あじさい咲く
夏の道を
ひとり歩けば
見慣れた街並みもどこかいつもより美しく見えるから不思議だ
風鈴の音色がチリンと鳴りゃ
6月 7月 8月と月を重ねるごとに暑さ増して やがて 残暑残る9月も後半にさしかかれば いつの間にか 暑さも引いてゆくだろう なぜか毎年暑さが引くたびに
切なさが残るのさ
祭りのお囃子がいつまでも 耳に残って消えないよ
水風船 金魚すくい
たこ焼き 焼き鳥
輪投げに 杏子飴
みんなで花火大会
河川敷に集まって
人ごみの中から
見上げれば いろんな色をした花火が
夜空に打ち上げられる
夏物語
鼻緒が切れるように
暑いぶんだけ記憶に残るはずなのになんだかそのぶん慌ただしくて幻のような 季節
汗が引いてゆく
汗が乾いてゆく
寝苦しい夜がつづく
それもつかの間の出来事
線香花火のように
ポタリと時が過ぎれば はかなく散りゆく露に濡れた花びら
水の張られたバケツの中に落ちて
かすかな火薬の匂いだけを残して 遠ざかる
夏物語
手を振るまもなく
静かに 過ぎ去る季節
焼けた肌も もとの白さを 取り戻せば
汗だくの毎日も恋しく思えるような 不思議な幻だけを残して消え去る
夏物語。
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助けてという声を聞けばすぐにやって来る特撮の正義のヒーローのように
あなたが困っているとき すぐに駆けつけて 慰めたり 笑わせたりしてあげる
でもテレビの中の
ヒーローのようにはいかないね
だけれど僕は僕なりにあなたのヒーローになりたいんだよ
不器用な僕だけど
君だけのヒーローになりたくて
だから 今日もちゃちなプライドぶら下げて 生きてる
勇気というマントひるがえして お決まりのポーズで あらわれる 世界でいちばん頼りないヒーロー
夜の隙間から ぬっとあらわれる おかしなヒーロー
元気ないですか?
何か話しませんか?
お茶などいかがですか?
この世の中は生きてるだけで沢山の涙流しちまうから
だからせめて 大好きな人と二人で楽しい時を過ごしたい
たとえば情けなくても自分を世界で誰より愛してくれる
そんな人と一緒にいられるなら幸せになれるから
君だけのヒーローになってもいいですか?
そのかわり特別なことは何もできないけど いいですか?
あなたが悲しいとき
傍にいて
あなたが切ないとき
あなたがさびしいとき
やっぱり傍にいて
君だけのヒーローでいてあげるから
ひとりじゃとてもやり過ごせない夜には
僕の名前を呼んでおくれ すぐに駆けつけて 慰めたり 笑わせたり してあげる
今日もあなたの傍で
ヒーロー気取りで
ブイサイン
その姿こそ情けないけど とてもかっこよくないかい?
あなたを苦しめる全ての悲しみから 守るため 馳せ参じます
君だけのヒーロー!
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三丁目の猫はその昔
おばあちゃんのひざの上で毎日 お昼寝してた
大きな庭のある陽のあたりのいい縁側で
毎日毎日 通り過ぎる人々を眺めてた
でもその内おばあちゃんも死んじゃって
三丁目の猫もどこかにもらわれていった
だけど三丁目の猫はおばあちゃんとの思い出を あのひざのぬくもりを 忘れないだろう いつまでも
だって おばあちゃんが死んだ葬式の日
三丁目の猫は 誰もいなくなったおばあちゃんの遺影の前できらりと光る涙を 目尻にためていたから
一声にゃんと鳴いて
三丁目の猫は ずっと縁側で居るはずもないおばあちゃんを待っていた
三丁目の猫と口数の少ない 優しいおばあちゃん
その日の夕陽はひときわ輝いた ひときわ切ない色してた
まるで 猫の涙でにじんだような 淡いオレンジ色だった
三丁目の猫は今もどこかで鳴いてるかな
夕暮れになるたび
あの猫の涙が僕まで泣かせるよ。
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平凡な毎日が なだらかにつづいていくことの幸せに気づけずにいた僕は何を求めていたのか
今日もどこかで誰かが生まれ
同じ一日にどこかで誰かが死んでも
僕の中の何が変わるわけじゃない
むしろ何も変わらない
僕には関係ないのさ
すれ違う人々誰もが命という名前の時限爆弾を抱えているんだ
いつか時が来れば 跡形もなく 消え去ってゆく それが宿命なのさ
淀みなき永遠の中をさまよう 小さな小さな微粒子のように
僕も永遠の命が約束されていたならきっと死を望んだでしょう
結局僕は何もかも
運命に救われてる
すべての夜と朝を
食い尽くしたら
僕はどこに旅立って行くのかな
行き場のない思いさえも空の上にのぼるかな
今はただ 草をかき分けるように見えない明日におびえながら
生き方を探してるんだ
振り向けばそこに明日があり
向き直ればそこに今日があり
見上げればそこに青い空がある
繰り返し繰り返し
繰り返し繰り返し
僕は何度でも何度でも何度でも目覚めて
何度でも何度でも
眠るのさ
そしてやがて
いつか気づくよ
ああ 今があることの喜び 誰かといる喜び
生きている幸せ 同時に浮かぶ 生まれたことの喜び
二十数年の旅が今
笑顔で満ちてゆく
涙でにじんでゆく
定められた答えなどないけれど 今がある それだけでどうにでもなっていくさ
僕はとりあえず笑うことにした。
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僕らの祈りは この空の果てまで 届くことなく シャボン玉のようにはかなく はじけて あたりまえのように見果てぬ夢と変わる
必死で働く 誰かの背中に 人生の苦労を見た
仕事もせずに遊びほうけてるニートと呼ばれてる若者の笑顔は涙より悲しく見える
沢山の人で溢れかえった この都会の片隅で 路上でギターを抱え 道行く人々の視線の中で 唄ってる人がいた
今はなき死語で語り継ぐ僕らの嘘のない唄
希望なんて持てるほど今の時代 明るくないよ 未来に希望や期待なんか持つのはよせ
おまえが望むような明るい未来なんかそうそうありはしない
期待をするならすればいいけど 普通の生活が送れれば幸せだと思うんだよ
夢のない言葉がなぜか優しく響く東京の夜
腐った心は やがて己自身の良心を殺し
テレビのニュースや新聞でとりあげられる
テレビを点けるたび
毎日というほど理由なき殺人は繰り返される
罪のない被害者の命だけが 理不尽に切り倒される木々のように 簡単に 奪われる
どんな判決が下されても一生消えることのない傷跡を遺族に残す
普通に毎日 普通に飯を食い普通に生きる奴もいれば
遊びほうけて 二十歳を過ぎても 親のすねをかじって生活してるバカもいる
全くこの世の中はわからないことばかりだ
正直者がバカを見て
うそつきが得をしたりもするんだ
戯れで画用紙に描いたような
へたくそで陳腐な毎日を送る僕は時々自分を自分で楽にしてやりたくなるんだよ
天気予報がめずらしく外れた一日に
雨に濡れている
会社員が苛立ったように 駅のホームで舌打ちを繰り返す
非行にはしる若者はあとをたたず
マナーの守れない
人も腐るほどいて
僕は今日もバカみたいにルールに忠実に生きてる
時々、そんな自分が嫌いになって 僕も理由もなく目の前にいる人を殺りたくなる平和が生む 人々の中の闇は 理由などなくても暴発する。