詩人:どるとる | [投票][編集] |
百年あまりの 与えられた時間の中で
自由に生きなさいと人は言うけど
自由とは名ばかりの常識に縛られた
人生の中で 愚痴を言わずには歩けない
進むべき道を見失ってもう数年が経ち
どちらが前なのか
どちらが後ろなのかもわからない
変わらないもの
変わったもの
変えなきゃならないもの
どうでもいいもの
考えることさえ面倒だ
百年の旅が始まって
もう二十年が経ち
昔も今も変わらない僕が ここにいるよ
途中で諦めていい人生じゃないから どんな事があったって強く強く生きていくんだ
運命という風が吹きつけて 全て常識で片づけられた部屋には何もめぼしいものは残らない
百年の旅が終わるまで僕の涙と笑いの日々はどこまでも続く
悲しいこと
嬉しいこと
さして考えるまでもないこと
いろんなことに今日も押しつぶされて 追い込まれて たどり着いた行き止まりの夜
変わらないのが僕なのか
変わってしまうのが人なのか
わからないから
僕は僕なのかもしれない
空の色も
草花の青さも
街の匂いも
思えば何も
変わらないね
僕もそれでいい
それでいいのかな
百年経ち
いつか死ぬまで
旅は続くよ
旅は終わらないよ
覚悟の雨は降り
何度でも後悔重ね
行く年来る年見送り
いつか 地に還るまで
僕は死なない
旅は終わらない
それが百年の旅人の背負う十字架の重さ。
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通り過ぎた遠い日の思い出を名残惜しみ
頭の中の望遠鏡でのぞき込めば 見える
万華鏡のようなめくるめく思い出
輝きながら今も鮮やかな色をしている
できるなら時間よ戻れ
ありふれた日々の美しさは どんな貧しさも笑い話に変えてくれる不思議な魔法のよう
このままどこまでも舟を漕ぐように
僕は歩いて行くよ
のらりくらり
その日暮らしで
凡庸な人 無欲な人
欲しいものなど何もない 背中で語る僕は詩人でもあり哲学者でもある
美しい言葉を捧げよう
時間よ戻れ
あの頃の街の匂いも
懐かしい輝きも
もう永遠に
かえらない幻
時間は戻らない
戻らないけれど
あの頃の僕と
何ひとつ変わらない
僕がいる それだけであの頃の楽しかった思い出はずっと胸の中に輝き続けてる。
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何かと片付かない散らかったこの時代に
人生に価値を求めたら
きっときりがないね
きっと人生なんて
生きてさえいればいいね
それ以上難しいことはできないよ
存在の濃さや薄さなんて 実は関係なくてその人がいるという事実があるなら
透明人間なんてどこにもいない
僕の中の僕が言う
おまえは今生きているんだと
君の中の君が言う
もっと笑え もっと泣け もっと人生を楽しめ
本当のことは巧妙に隠され ごまかされ
もう 何も見えない
明日がよく見えない
透明人間になった気がした。
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毎日のようにテレビに取りあげられてる悲しいニュース
朝から憂うつになるような惨たらしい事件 腐るほど起きてる
人間の闇が影のようにつきまとう時代に
理由もなく 人は人を殺し なんの恨みもなくただ退屈しのぎのために人は殺されて
常識やルールがなくても 人は人の命を簡単に奪っていいはずなんてないのに
常識やルールや法律があっても人は人の命を簡単に奪う毎日
それも時代だと ため息ついて 諦めてもまだ 癒えない傷がある
理由もなく 殺められたら 命も浮かばれないでしょう
そんな簡単な事じゃないし 理屈や常識の通じない人に 人の涙や痛みなんてわからない
今日もメディアはありのままを伝えてる
誰かの涙や命の灯火を 見せるように
数千の涙と今にも消えそうな一握りの希望を 僕らは守れるのかな
明日に希望はあるかい?
信じられるものがあるなら教えてほしい
油断したその瞬間に燃え尽きる命って言っても大げさじゃない時代が今なんだ
ほらねまた今日も誰かの涙が流れ
人為的に奪われる命
その限りはようとしてしれない
たったひとつの流れ星にさえ目をこらして願い事をする
誰かの最後の姿に僕は言葉をなくし
訪れた真夜中に
はかなく散りゆく
花びらになろう
過ぎ去る時間と
同じ速さで歩くよ
やがてたどり着く
まばゆい夜明けまで
あなたの笑顔が消えないように
あなたの元気がなくならないように
傍にいるよ
だから暗闇をおそれないで何かを信じてごらん
この嘘ばかりの世界でも 信じられる何かがあるなら 信じられる何かにすべてあずけて 嘘偽りのない涙をそっと流してごらん
きっと常識やルールよりも あたりまえなこと 言わなくてもわかる人の心を知っていれば 命など最初から何よりも大切なものだといえる
他人の笑顔や命を奪ってまでも 何かを手に入れようとするならそれは間違いだと。
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今日もいろんなことが思い起こせばありました
点数つけるなら何点だろう
百点満点にはほど遠い一日でも うまく言えないけどどこか素敵な一日だったと思うのさ
一日に浮かべた笑顔が 数回しかなくてもきっと流した涙の多さよりずっと それは貴重なものだから
忘れないでいよう
数少ない 輝いた笑顔を
今日の自分を好きになれなくても 失敗しちゃっても誰かにしかられても
頑張った自分を認めて あまり自分を責めないで 過ぎたことはあまり考えないでこれからのことを考えよう
見方を変えれば明日は今日よりわるい日かもしれない
だから今日ほどいい日はない
そんなふうに考えられたなら ほらね
多少の涙や多少の苦労など へでもないね
おしりペンペンさ
沈む夕陽に手を振って 世界が夜に包まれるその時
僕は涙を抑えきれない その涙も忘れないで 心のポケットにしまっておきましょう
自信なんてないし
期待より不安のほうがたくさんあるけど生きていく勇気もまた強さだと僕は思うから 踏み出す明日
開く扉 迎えた朝
カーテンを開いて
始まる 新しい一日
さあ 楽しいこと
探しに行こう
風に吹かれて。
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理不尽な世の中です
矛盾や嘘だらけの世の中です
愛想笑いしている
お世辞をこぼしてる
できるだけ好かれたいから 嫌われたくないからって 媚びを売る人の姿 なんて情けないんだろう
常識なんて利き手でぶっ飛ばして 少しでも理不尽な態度を見せようものなら 常識を掲げて叫んでやるぜ
それがはたして常識で片付けていいものかどうか
こんなふざけた世の中に きつい一発をお見舞いしてやるさ
右ストレートアッパーで あの世へ送り返すぜ 不幸のダイレクトメール
3秒でノックアウト
リングにねじ伏せた
社会というライバルの懲りないこと 懲りないこと 何度倒れても10カウントまでに起き上がって ファイティングポーズで威嚇する 延長戦は確実 勝敗は見えない
勝負の行く末は如何に
百年後に持ち越されるでしょう。
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切なさをぶら下げて
帰り道を歩けば 空には金色に輝く月がひとつ
水面に浮かんだ月は少しの風でゆらゆら揺れて 石なんて投げ込めば 一瞬月の形が崩れるよ
夜気が体中を包む
等間隔に点在する
街灯の下を通るたび
暗闇から突然浮かび上がる僕の間抜け面
車に追い越されただけでなんだかさ
切ないやら
むなしいやらで
もどかしいんだよ
涙という雨が降る夜
味方は誰も居ない
独り言が目立つ夜
聞いてくれる人は居ない
ただ さびしくて
どこか いたたまれなくて それでも 街灯はびくともせずにどんと道に立ちつくす
立ちつくす
あたたかくもない水銀灯の光の下には 小さな自動販売機
生ぬるいお茶を飲んで 見上げれば小雨降る夜
傘を忘れた事さえどうでもよくなるほど涙に濡れた夜
濡れたくなかったのは体じゃなくて服でもなくて心だったんだよ
心だったんだよ
ただ通り過ぎてく
街灯の横
ただ通り過ぎてく
時間の片隅
置き去りにされた
僕の涙 忘れられたようにたたずむ誰かの影
かすかに揺れている
眠れるはずもない夜
涙という雨に降られて 行き止まりの夜
行き止まりの夜
ぽつんとたたずむ
街灯のように
強くはなれない夜
ひしゃげた心
誰かのせいにして
愚痴に明け暮れて
夜明けにたどり着けずに夜を背負ったまま 迎えた朝なのさ
迎えた朝なのさ
街灯が消えないよ
無意味なくらい
心の闇を照らす
昨日の僕の涙
昨日の僕の涙
それは光のように笑えぬ僕を慰める。
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今日もいつもと同じような 大した事のない1日だったよ
一日中ほぼずっと 早く仕事が終わればいいな
そればかり考えていた
おぼえておくまでもないような事ばかり起こる ありふれた一日
それでも何かと忙しかったから心はもう疲れ果てて
残業続きでぐーの音も出ないくらい 今僕はおつかれモード
険悪なムード なかなか弾けないGのコード 戸惑ってオドオド
綺麗ですね 青色発光ダイオード お馬さんハイドードー
ため息ひとつ
こぼれた花びら
少し歩いて
また立ち止まって
ひと息ついて
空を見上げたら
オレンジ色の夕暮れ
ふいに泣きたくなる
ふいに切なくなる
やがてあたたかいものがほほを流れた
やさしい気持ちが広がってゆく
さよなら さよなら
また明日 まあそういうことで
お友達に 遠くで手を振る誰かに
遠ざかる今日という一日にお別れをいたしましょう
バイバイ バイバイ
また明日 次回へと続くよ
彼氏に彼女に 親しいあの人に
通り過ぎてく一日に背を向けて 沈む夕日にお別れを…
お別れを…
今日はいろんなことがありました
だけれど 思い起こせばどれもこれも楽しかったな
まあそういうことにして 夢の中へ 夢の中へと
おつかれモードから
おやすみモードへ
おやすみモードから
おめざめモードへ
そうやって繰り返す
ずっと ずっと
いつまでも
死ぬまで
悲しいような
嬉しいような
どっちでもない
そんな気持ちで
今日もまた
おつかれモードです
やる気もなく
根気もないけど
誰よりも
誰よりも
おきらくモード
しきりにため息つくけれど
たまに泣きそうになるけれど
そんなの 明日になれば きれいに忘れてる
だから大丈夫
気にしない
気にしない
そんなふうに明日も自分らしく 歩いて行こう。
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世界でいちばん 大好きな君へ
特別なことは 何もしてあげられないけど
君が笑っているときは 僕も嬉しい
君が泣いていると僕まで悲しくなる
そんな心と心の繋がりが二人の愛だ
それが今わかってるただひとつの確かなこと
ギターひとつ 弾いていると いろんなイメージが浮かんでは消える
もしもこんな僕の声で良かったら ラブソングってありふれた題名つけて どうせなら世界一愛してる君に届けたい
かっこいいこととか
ものすごいこととか
言えないけれど
思ってることを全部素直に歌に織り込むよ
大好きだよ 大好きだよ
世界一 いつまでも
愛してるよ 愛してるよ
もしかしたら宇宙一
この広い世界で 君に出会えたのは奇跡とさえ思ってるから
その思い全部 残らず伝えきるのは難しいけど 気持ちに届かなくても 今わかってることだけ伝えたい
アイラブユー
何度も何度も
書き直したから
傷だらけのような
ものだけど
そんな傷のひとつひとつまで君に届けたい
受け取ってくれるなら 僕は死ぬまで君だけを愛すよ
アイラブユー
当たり前のような
そうじゃないような
特別なような
ありふれてるような
そんな歌を歌う。
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本当に正しいこと
間違えていること
わかってるけれど
人はわかってても
影を背負うように
光を遮るように
時おり 道を外れる
道端に捨てられている空き缶や吸い殻は
人のモラルのなさを示しているのと同時に人の中にある影を映し出しているけど
それを拾いゴミ箱に捨ててあげる人間の姿は光を映し出している
この世界から 正しいことだけができる人以外 いなくなったらきっと せわしない毎日が待ってるよ
正しいことは間違えていることがあるから 生まれる光
正しいことがあるから間違えていることが 悪になる
これをしちゃいけない
あれをしちゃいけない
様々なルールがあるけど 大切なことはいたって簡単で
それは人間がしていい範囲の悪を見定めること
悪いことは悪い
それは絶対だろう
でも人を殺めるよりはマシなこともある
いいことだけをしている人間なんていないんだ みんな影を背負って生きてるから
大切なのはその影にむしばまれてしまわないようにたまにはいいこともするから
僕らは人間で居られる
今日も光に照らされて
僕らはここで生きてる
時おり悪さをしてしまう
僕らは悪魔でも天使でもない
悪さもするけど
正しいこともちゃんとわかってる
そんな曖昧な生き物だ
今日も明日も
僕は悪いこともする
だけどあとで気づくよ 自分の悪さに
いいことをしたときはとても幸せな気分だけど悪いことをしたあとはとても悲しい気分になる
そんな気持ちがあるならば 僕はずっと人間で居られる
もっといいことをしたい
もっと人の役に立ちたい
自分がしてきたことを挽回したい
そんなふうな気持ちで今日も空の下
生きてる
悪すぎることもなく
良すぎることもない
僕はこの世界の片隅
僕の存在は何にゆるされ 何に管理され
何に従わされ 今日も生きているのかな
なんにしても僕は僕だ
死ぬまで。