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どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[7971] ホーム
詩人:どるとる [投票][編集]


雨空を見上げながら 君はふと
ため息吐いて 下り電車を待っている

何かを話そうと 口を開いてみるけど
こんな時に限って僕は無口になるんだ

そっちに行ったらまた電話頂戴ね
なんて素っ気ないことしか言えなかった

僕のこの気持ちだけ取り残されたまま
やがて電車は二人を引き裂いてゆく

ぬくもりを失いすぐに冷えていく手
その瞬間の切なさを空は見てたのかな

次第に雨足は強くなって窓に映る君の顔も見えない

だけどおかしいね僕には泣いてるってわかった

ふるさとの街で見る空と東京の街で見る空は
同じ空なのにどこかがやっぱり違うね

次の誕生日には 間違いなく会えるかな
約束できないのが とても悲しいね

仕事に忙殺されてく 日々の中で 互いを思う時間だけが 二人が二人になれるんだ

思い出すよあの小雨の 降っていたホーム
君の 最後の涙だけがやたら 残ってる

もう離すまいとつかんだはずの手を
離すときが 来ることをわかってたように

するりと結ばれた手は難なくほどけていく

だけど二人にはわかってる また会えること

なかなか会えずにいる今は
愛想笑いも悲しみに変わるけど

この胸に重ねた思い出があるから
平気とはいかないまでも大丈夫だよ

カレンダーに付けた来週の土曜日
日付を囲うように記された丸印

僕のこの気持ちだけ残されたまま
やがて電車は二人を引き裂いてゆく

ぬくもりを失って冷えていく手
その瞬間の切なさを空は見てたのかな

次第に雨足は強くなって窓に映る君の顔も見えない

だけどおかしいね僕には泣いてるってわかった

だから、僕だけでも笑って 泣きそうな僕を引っ込めた。

2016/06/18 (Sat)

[7970] 仮面ライダーのテーマ
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誰が呼んだか わからない
とりあえず今のところ名前はない

敵か味方かも わからない
男か 女かもわからない

仮面ライダーに変身したいけど
バイクの免許 持ってない

仮面ライダーに変身したいけど
運動神経 全くもってゼロ

それでも心だけは 仮面ライダー

海のように広く 空のように 果てしなく

タダ働きで 悪の組織と 戦うぜ

今だ パンチ そこだ キック

必殺技は 猫だまし

卑怯な やり口 暴力団以上

行け 行け ママチャリで

仮面の下に 涙を隠して
夕日に背を向け

俺は 仮面ライダー 正義の人。

2016/06/18 (Sat)

[7969] 夕暮れの落とし物
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歩道橋の真ん中に来たら夕日が沈むよ
計ったように ほら目を閉じるように

時計は 置き去りさ 時間になんて縛れたくないから

涙と笑顔の数を 競わせるのはやめよう

悲しみの多さに 立ち直れなくなりそうだから

夕暮れの落とし物が僕の胸に落ちてる

まだ消えないあの茜色 熱く燃えている

ただいま おかえり交わす言葉 意味もなく
当たり前のように 僕は君に 君は僕に

帰り道を照らす月 背伸びする僕の影

悲しいことより 嬉しかったこと思って

長く果てしない道のりを歩いていこう

夕暮れの落とし物が君の胸にも落ちてる

まだ消えない優しい茜色に染まってる

ビデオや写真に閉じ込められた思い出もいい

でもね瞼閉じて思い出す思い出もまたいい

涙と笑顔の数を 競わせるのはやめよう

悲しみの多さに 立ち直れなくなりそうだから

夕暮れの落とし物が僕の胸に落ちてる

まだ消えないあの茜色 熱く燃えている。

2016/06/17 (Fri)

[7968] 夜明け前
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夜明けの街に 海の向こうまで
光の絨毯を広げたら 目を覚ます合図

準備運動は 怠りなし
腹ごなしもすんでいることだし

あとはただ 風が吹くのを待っている

あの屋根の上の風見鶏が回ったら旅立とうと決めた

言い訳なら 尽きることもなく生まれる

余計な言葉を 吐き出しそうなら

大好きな歌を歌おう 夜が明けるまで

夜明け前の 街
堤防に沿って走る
僕は 夢追い人

突き上げろ拳を空に
誓え夢を叶えると
君の瞳はまだ
死んじゃいないだろう
物語はまだ始まったばかりだろう。

2016/06/17 (Fri)

[7967] 雨に歌えば
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どんな悪人でも善人でも 関係なく
雨は等しく 人の頭の上に 降るんだよ

不用意な 無防備な
肌をさらけ出した
白い地面に突き刺さる

痛みのない とても気長な 殺戮は続く

悲しみに暮れる僕の心に そっと
傘を 差し出してくれたのは君だった

雨に歌えば この世界には悲しみなんてないよと
ちょっと 笑いながら言えるよ

傘がないのなら 僕のこの腕の中へ
お嫌じゃないなら
あたためてあげる。

2016/06/17 (Fri)

[7966] 未来
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僕はずっと たどり着きたかった その場所に
幼い時から追いかけていた 諦められない夢があるんだ

遠かったはずの未来が 今は目の前にある
画用紙に描いた イメージの未来を
追い越せない世界だけど
そのわずかな光に僕らは 手を伸ばしてる

科学館のプラネタリウムの星に
小さな手を伸ばしたあの日
僕らは きっと 生まれてはじめて手の届かないものを知った

未来はいつでも僕らの 目の前にあるけれど
きっと 遠ざかってゆくのはまだまだ
僕らには夢を叶えるだけの時間があるってこと

月の石を 万博で見たこと 父が嬉々として話すのを聞いた
岡本太郎の太陽の塔が 奇抜過ぎて 芸術に苦戦する

糸のように 過去と未来を今が繋げていく
手繰り寄せて 思い出を 回想すれば
そこには シアターのスクリーンのように
瞼の裏に 僕だけの映画が上映されるよ

僕が大人になったらきっと今の 感動を
教えてあげるんだと父に笑って言った
僕はそんなこと忘れてしまったけど

未来は僕らより先に明日にたどり着いてる
なりたいもののためにそれぞれ 頑張ってるなら
その頑張りが報われる 未来がその人に訪れますように

忙しさに 相殺されていく 夢なんて悲しすぎるから
思い出したなら その時に なりふり構わず 追いかけるくらいの 気持ちを見せてよ

科学館のプラネタリウムの星に
小さな手を伸ばしたあの日
僕らは きっと 生まれてはじめて手の届かないものを知った

未来はいつでも僕らの 目の前にあるけれど
きっと 遠ざかってゆくのはまだまだ
僕らには夢を叶えるだけの時間があるってこと

「叶えるための夢だったけど叶わなくても夢は夢
未来を夢見る その気持ちこそが 未来への躍進だ」

2016/06/17 (Fri)

[7965] アイデンティティーの死
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夜明けの街を 惚けたような顔で走る
錆びた廃線のレール辿って目指す

絶望によく似た「諦め」という名の
僕だけに用意された路線図にない終着駅

痛みなく死ねるならどんなにいいだろう
願うのは 最も苦労のない 安易な死だ

集まってはバラけていく思い
振り子細工の軌道で進む時間

テープを巻き戻すように繰り返される
退屈な日常に飽きた人達が願った退廃

受験戦争に負けた 男が選んだ 選択を
笑う資格は 僕には多分ないのです

取って付けたような嘘 鏡に映る 醜態
あわてて引き出しにしまった 昨日

つまらない小説も 読み終えないと
気がすまないのはなぜだろう
命もまた 小説だ

はるか先まで ページを捲ってく手を
冬の寒さに凍えないようあたためて

密室で起きたミステリー 解き明かしてよ
パズルの最後のピースだけ足りないよ

自我を なくしたあわれなピエロに
窓辺に光を降らせてくれたなら

生きながらにして死んでるような
瞳なんて しなくても良かったね

痛みなく死ねるならどんなにいいだろう
願うのは 最も苦労のない 安易な死

集まってはバラけていく思い
振り子細工の軌道で進む時間

テープを巻き戻すように繰り返される
退屈な日常に飽きた人達が願った退廃

それこそが 生きるための手段だったんだね

アイデンティティーの死から 始まる世界。

2016/06/17 (Fri)

[7964] 少年
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僕や君だけにしかわからない悲しみ喜び
一体誰が知るだろう 見られたくない過去の傷あと その痛み

宛もなく走る電車に乗って
過ぎ去る風景を眺めたり
こっそり君を思ったりしているよ

そうして いつの間にか知らず知らず失うものを
代わりに手にしたもので 埋めていく
失う痛みさえ 感じなくなったら
生きている意味なんてあるのだろうか

やぶれた場所に あてがうあっぷりけ
隠すように縫い合わせれば 傷あとは消えてしまう

人の愛の歌を真似して歌う
今はまだ 迷いながら 手探りして
僕の中にいる 僕と話しながら

少年の瞳に映る ありのままの大人は とてもずる賢い
正しく生きたい自分を真っ向から否定する
間違った正しさが罷り通るなら
自分が自分でいる意味なんてあるのかな

見上げた空に 低くたれ込んだ雨雲
あいにくと傘はない 悲しみに抗うための免疫もない
それでもそんな世界で大人になることを強いられる
僕も君も 少年でした

そうして いつの間にか知らず知らず失うものを
代わりに手にしたもので 埋めていく
失う痛みさえ 感じなくなったら
生きている意味なんてあるのだろうか

少年の瞳に映る ありのままの大人は とてもずる賢い
正しく生きたい自分を真っ向から否定する
間違った正しさが罷り通るなら
自分が自分でいる意味なんてあるのかな。

2016/06/17 (Fri)

[7963] 300と65日のストーリー
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夜も構わず走る列車は銀河を漂流
誰かのため息も背負い乗せていく

長い夢のあとの微睡みと休み前のときめきを混ぜ合わせたような

300と65日のストーリーが この街の一人一人がその手に持っていて

笑ったり 泣いたりしながら 夜が明けるのを息をころして待っているよ

その時々の気持ちに流される 心は船の舵のように 風まかせ

今日はどんな物語が僕に 待っているかな
さあ 迷わずに目の前の扉を押し開けよう

掟の上に世界があるなら神様は社会だ
出来合いの正しさを物々しく叫んでる

空に放つ風船に結びつけた宛名のない手紙に記されたあらすじのような

地球上でどれくらいの命が 今日だけでも生まれ消えていくのだろう

小説にあるようなハッピーエンド目指してページを読み進める

たとえばこの退屈極まりない世界に虹を渡すような 歌があるなら
声を合わせ歌おうよ

さあ目の前に描いた未来を 現実のものにしよう

悲しみだって喜びだって 一過性の嵐のようなものだ
過ぎ去れば 思い出話になる ならば今だけの痛みや安らぎに甘んじる訳にはいかない

300と65日のストーリーが この街の一人一人がその手に持っていて

笑ったり 泣いたりしながら 夜が明けるのを息をころして待っているよ

その時々の気持ちに流される 心は船の舵のように 風まかせ

今日はどんな物語が僕に 待っているかな
さあ 迷わずに目の前の扉を押し開けよう

日々新しい 自分になるために生きよう。

2016/06/17 (Fri)

[7962] 流れ星が消えないうちに
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目を覚ましたように長い夢から 起きた君は
僕の手をそっと握りしめて
愛をささやいた 風のように

草花が 空と話をしている
どんな話なのか 耳を傾けても 僕には聞こえない

庭に干した洗濯物 風に揺れながら
あたたかい陽射しが窓辺に差し込んでる

目を閉じても消えない幸せを ひとつひとつ 数えていく

指でも足りなくなるほど 思い出で胸が満たされたらいいな

流れ星流れる夜 お願い事は何がいいかな?

流れ星が消えないうちに 手を合わせ祈る 互いの幸せ

こんなに同じ時間を積み重ねても
知らないことはまだたくさんあるよ
君の好きな食べ物 好きな場所 好きな映画
服の趣味 あとそれから

タンポポの綿毛が空を旅している
花を咲かせる場所を探しているんだね

橋の上から 夕日と海を眺めていた
オレンジ色の夕日が水面を赤く染めてる

いくら繰り返しても飽きることのない 昨日と同じ今日がある

そしてまた僕は繰り返していく昨日と同じような今日を

手をつなぐとすぐに伝わるぬくもり

目には見えなくてもこの上ない幸せに今包まれている

愛されてばかりじゃちょっと
僕の面目が立たないからたまには
内緒で 君を驚かそうって
秘密の計画立ててるんだ 来週の君の誕生日にあわせて

目を閉じても消えない幸せを ひとつひとつ 数えていく

指でも足りなくなるほど 思い出で胸が満たされたらいいな

流れ星流れる夜 お願い事は何がいいかな?

流れ星が消えないうちに 手を合わせ祈る 互いの幸せ。

2016/06/16 (Thu)
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