詩人:どるとる | [投票][編集] |
春の風が吹き始めれば 思い出すだろう
あの日のさよなら
多分二人は これ以上ないくらい 愛し合っていた
でも完璧だったはずの二人の愛に終わりが来るのは桜が散るよりも早かったね
ゆらゆら 揺れる影法師が いつの間にか
ひとつになったとき
僕は気づいた
もうあなたはいない
桜色の季節だね あたたかな風に吹かれながら 歩き始めた僕の旅路は 期待よりも不安が先立って素直に笑うことさえもできないのさ
桜はそんなことなんてお構いなしとばかりに咲いている
青空にあなたの面影が浮かんでいる
飛行機雲がたなびいている
そんな春の日に
こぼれた涙ひとつ
旅人が残した足跡さ
この悲しみは始まりに過ぎない
これからが本当の人生だ
心して行け 旅人よ。
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言葉にならない夜
独りきりの帰り道
ため息ひとつ
咲いた月夜の晩に
誰かの靴音だけが
遠ざかってゆく
遠ざかってゆく
生きてる意味
生まれた理由
探しても探しても
見つからない
ここにいる意義
ここにいる不思議
ぬぐってもぬぐっても
降りきれない疑問符
今夜も眠れない夜になるだろう
「明日になれば
きっと何かが変わる」
そんな希望すら持てないくらい沈んだ僕の心は青ざめて
涙も笑顔も枯れ果てた
今夜も眠れない夜になるだろう
言葉にならない夜
独りきりの帰り道
さびしさを引きずって開けるドアの重さとひとり誰もいない部屋につぶやくただいま
言葉にならないね
涙も出てきやしない
ああ今夜も眠れない夜になるだろう
だからどうした?
べつにどうもしないよ
でも、悲しさは隠せない
今日何回笑ったっけ?思い出せない
思い出せないよ。
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変わり映えしない部屋の中
独りきり閉じこもって
さびしさと向かい合わせ 見つめ合ってラブラブ
性格は悪いほうさ
他人のことより
まずは自分を一番に優先したいんだ
僕が夢見ていた
未来は全て幻
蓋を開ければ
よくできた嘘偽り
目を開けて
脳を呼び覚ませば
目の前には何もないことがわかるだろう
罪を犯すことに罪悪感などまるで無い
死にたいやつは勝手にどうぞ死んでくれればいいさ
あなたが今いるこの世界は幻だと思えば幻に変わる
あなたが今感じている喜びや浮かべてる笑顔も信じないというならば真っ赤な嘘に変わるだろう
大事なのは理由を問いただすより 神様が仕掛けたこの壮大な時間を生き抜き
幻じゃない何かを
垣間見ることにある
この世界がもしも幻ならば僕自身も幻になるけど 僕は幻なんかじゃないと思うから 僕の世界はリアルへと変わるのです
さあ今日も嘘か本当かわからない世界の中 様々な人間と戯れて 時に抱き合って
命の炎を燃やす
壮大な百年ゲームをクリアすべく生きるのだ
夕焼けはどんなに燃えても 燃え尽きることはない
ちょうどいい加減でいつも燃えている
ほらね
もうすぐ
夜がそこまで
来てる
幻を連れ帰るように
1日という時間に
区切りをつけるため
僕らの瞳に美しい幻を最後見せるよ
そろそろおやすみ
そろそろさようなら
幻は赤く 燃えながらやがて 闇にのみこまれて 無口なその口を閉ざす
さようなら幻よ
また会おう幻よ
この場所で
長い夢から覚めたら
あたりまえのように
おはようと言うから
その時はどうぞ
僕を受け容れて。
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平均台の上を歩くような 不安定な世界
オンリーロンリー曖昧なルールにのっとって 続くよライバル蹴落としてのし上がるような弱肉強食の強者だけが勝ち上がるシーソーゲーム
バランス崩したら
命はない
足元ふるえても
時代から乗り遅れるな 流行りに目を配れ! 流行りの服を着て流行りの雑誌チェックして 流行りをいち早く取り入れたファッションで街を歩け
きらびやかな時代の風の中 颯爽と歩くカラフルな髪色の若者
たむろした謎の集団
彼氏待ち。
何フェチ?
ザ・都会育ち
自由なだけが
僕らのステータス
今、時代は平成も真っ只中 弱肉強食なんて当たり前
学歴が一番の時代は終わったの 今や資格のほうが必要なの
弱肉強食のこの時代を生き抜くためにはコネよりカネだよ
些か汚いやり口でも
穴を開けさえすればどこにだって滑り込めるんだ
さあ間違いだらけのこの時代に説教は届かないぞ
怖いものなんて何もない 間違いだらけのこの世界で 一番美しいものはなんだ?
恐竜のような程度の低さに呆れたあなたの口が塞がらない
学歴だけなら勉強すれば簡単です
就職難
さあどうする?
成人迷子たちよ
明日に希望はあるかい?
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煩悩と邪念だらけの僕のロンリーハート
孔子の教えは 僕にはなんの役にも立たない
行き場なくした
鳥のように
悲しい泣き声をあげながら 雷鳴とどろく豪雨の中を必死で生きる
周りの草花に句を詠めることもなく
忙しなく過ぎる日々に身を委ねてロンリネス
憧れてはいたんだ
孔子の教え
だけど裏切ってばかりだ
憧れる資格はない
サヨナラ
サヨナラ
孔子説いて曰わく…
その全て憧れははるかはるか遠ざかる
終わらない夜が僕を
永遠の夜に閉じ込めたから 僕の涙は闇の中じゃ見えない
光らない
届かない
憧れただけ無駄だとは思わないけど
孔子に背を向けて
恐れながらも
歩き出す茨の道
憧れよ 夕陽のように沈んでゆく
今、その瞳に映りし幻は信号のよにまたたいて、力尽きるまで
その命 没すまで
お粗末な 時間は続く
孔子よ
僕は憧れていた
あなたに
憧れていた
サヨナラ
サヨナラ
憧れの人
サヨナラ
サヨナラ
憧れの人
違う道を歩くよ
闇の中でうたうよ
人生とは間違いなどひとつもなく正解すらひとつもない
まことに複雑なもの
あなたは言うだろう
愚か者と言うだろう
僕は笑い飛ばすよ
憧れはもう棄てたの
あなたの姿は僕の瞳にはもう美しくは映らない 映らない。
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むやみな努力と
無意味な頑張りが
なぜかいつも空回り
眠れない夜が続く
窓の外に目をやれば
月の光で かろうじて照らされた道を誰かが背中丸めて歩いている そんな帰り道
寂しさと切なさを
心の秤にかけて
どちらが重いか
確かめても
どちらも同じ
重さだってことに
気づいてため息
ゆらり
ムーンライト
さびしい誰かの帰り道を照らす光となれ
ムーンライト
眠れない誰かの夜にそっとしのびこんで夢だけでも楽しい夢を運びたまえ
輝く月の光のような
まばゆいムーンライト
空回りしてる僕の毎日をそっと照らすような月明かりよ
眠れない夜を
優しいその光で包んで
ラララ…言葉にならない夜
僕にだってあるのさ
だから
ラララ…そんなときは何も言わずに
おだやかな夢に身をまかせて眠るんだ
ムーンライト
少し開けた窓から
差し込む月明かり
優しく 僕を照らす
優しく 君を照らす
ムーンライト
名前も知らない誰かの帰り道 その背中
月明かりが どうか
その人にも優しく届きますように
願うよ祈るよ
夢見るよ 寝言繰り返すよ そして寝返りうって 気づきゃ朝だよ
ムーンライト
カーテンの隙間からそっとしのびこむ夢のごとし
優しく照らすよ
夜風に舞う光の妖精のダンス
綺麗だね
夢の中ならどんな悩みも 忘れられる。
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桜咲く季節が来たよ
出会いと別れの季節
卒業する人
入学する人
入社する人
いろんな出会い
いろんな別れ
笑顔と涙の空の下
桜は綺麗に咲くだろう
そして君の涙や笑顔を見送ったら旅立つように散ってゆくよ
思い出す 僕が学んだこの校舎から卒業した時
あざやかな桃色の桜が咲いていた朝
この校舎と別れる僕の背中を何も言わずに見送っていた桜
あれから時は流れて僕も大人だよ
毎日油にまみれて
工場で汗をかいているよ
桜が咲くと思い出すよ
あの時の涙
あの時の笑顔
いろんな思い出
あの日僕を見送った卒業の桜に
今年も誰かが見送られて 旅立つその背中に花びらがこぼれ
その人の心に思い出を刻むのだろう
笑顔も涙も桜色に染まるような
あざやかな日になるのだろう
旅立つ人の背中に僕は卒業の歌を送るよ
ふいに肩先にこぼれるような花びらのような儚いメロディー
そっと
卒業と桜の季節
色濃いその関係
忘れられぬ思い出の中の君のあの涙よ
時を駆け抜けあざやかに花開く
夢という桜になれ
未来に花開く 桜になれ。
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たくさんの物であふれている世界
欲望に拍車をかけて
あれもあるこれもある
便利になるのはいいことだけれど
なんだか便利になりすぎて寂しさが際立つ
便利じゃないからこその 良さもあったのに 便利になるたびその良さを隅に追いやってる気がしてるんだよ
僕ももうおじさんかなあ
流れゆく時代の流れについて行けないよ
便利なことはいいこと?それとも悪いこと?
便利になることで省かれる苦労や手間もあるけど便利になることで見失う何か大事なこともあるんだよ
忘れてるね
便利な世の中は人をなまけものにする
働き者の時代はもう終わったのかな
最近思う
だけれど僕は便利な物で溢れかえったこの世界で 何を不満に思うでもなく
あるもので笑うよ
あるもので楽しめるよ
なにもなかったから
考え出された遊び
なにもなかったから
あふれた豊かなアイデア
そういうものが当たり前だった世界では誰もが不満など言わずに それが当たり前だと笑っていられたのに 便利になればなるほど人の心は病んでゆくようで悲しいのさ
寂しさ際立つ時代の中なんでも手に入ると思うその心は本当に当たり前だろうか?
なにもなくても
笑ってみせろよ、自分
なにもなくても
生きてみせろよ、世界
あくが浮かんだ僕の心
何がそのあくを掬い出してくれるだろうか?
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僕は単純な人間だ
簡単にしか考えられない
優しさとか愛しさとか誰かを心から思える気持ちとか 見失ってる世界の空の下
繰り返す毎日を本気で楽しんでいるのかと聞かれたら完全には「うん」と頷けないよ
あなたを今必要としている人は案外傍にいて
あなたが今必要としている誰かが案外あなたをそれほど悪くは思ってない
そんなことだってあるさ
人間誰も心を持っているんだから
話し合えば
きっと分かり合える
いつかは分かり合える
目と目で見つめ合いお話できない今の人たちの寂しさっていったら
荒野に吹く空っ風そのものさ
目と目でお話しようよ
古いなんて言わないでさ
心から心から 優しくなろうよ
心から心から 人間ってものを見つめ直そうよ
大事な何か見失ってる 今の人たちの心の闇を照らすまばゆい光を一緒に探してゆこうよ
その光はあなたのすぐ傍にある厳しくもあたたかい笑顔だったり
誰かのぬくもりだったりするんだよ
あなたの目を見て
あなたの声を聞いて
携帯越しじゃなく
面と向かって話をしたい
便利なものに頼って活字離れしたこの世界に愚痴をいうようにSOS信号を送るよ
今に誰も優しさや愛ってものを忘れてしまう気がしてこわいよ
僕はこの街を 素直に信じられず 疑ってしまう時がある
大切なことは多分 計算とかでは割り出せないけど すごく単純な答えです
計算するまでもない
愛、優しさ、当たり前なこと
一番大事なものが
消えかけてる
この世界には 人を思いやったりする心がなんだか最近 希薄になった気がしてる
携帯越しじゃ 人の表情はわからないよ
ネットパソコン画面越しじゃ 本当の気持ちはわからないよ
声と声だけじゃ互いの本当の悲しみや本当の喜びには気づけないよ
やっぱり手に手を取り合って昔みたいに
なんにもなかったあの頃のように 便利なものが当たり前じゃなかった世界で生きてみたい。
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転んだ人間を笑う人じゃなくて
転んだ人間を気遣える人になりたい
悲しくて泣いている誰かを悲劇のヒーローと罵る人より
そっと何も言わずに
その人の傍でその人の愚痴を聞いてあげたい
人生はね思ってるほど簡単なものじゃないから 泣いたって喚いたって 全然おかしくないさ
生きるってことは多分僕が思うに死にたいって気持ちに負けないようにする
それが一番大事なんだって気がするんだ
それが一番難しいから
あきらめ上手な僕も命だけは投げ出さないで今も生きているんだよ
頑張ってる人って どんなことですか?
きっと 何かに一生懸命になって 転んだり笑われたりしても
強く強く生きてる人のことを指すのでしょう
なんでもうまくできる人よりも 僕は不器用でも 一生懸命な人を応援したい
そんな人のほうが好きだよ
そんな人を笑う人はきっと自分に溺れている人なんだろう
人を笑わば 自分にすべて返ってくるんだよ
人生は長いんだから
そんなに焦るなよ
そんなに慌てるなよ
あなたがどんな状況にあるかはわからないけど
無理してからだ壊すなら 無理などしないほうがいい
無理して心病むならば 無理しないことにこしたことはない
人生はいつでも
自分のペースで生きていこうよ
他人のペースに合わせてもうまくなんて笑えるはずはないんだ
うまく笑いたければ
なるべく他人のペースに巻き込まれないようにすることさ
人生は無理せず なおかつ頑張ろう
難しいんだよね それが一番ね
愛想笑い浮かべ お世辞言いまくる
大人も大変だ
君の大変さはよくわかる
でもみんなほとんど同じような悩み持っている 君だけじゃないんです
でも君の涙わかる
君の言いたいことは痛いほどわかるから
僕は誰の苦労にも
何も言えないんだ
僕にできることは
自分のなすべきことをしっかりやって
頑張ることだけです
今日も明日も同じです。