詩人:どるとる | [投票][編集] |
悲しい出来事があった日には どんなに体裁繕って笑おうとしてもうまくは笑えないものさ
そんな日は
さっさと風呂に入り
寝てしまうのが妥当というものさ
溢れ出して止まらない僕の涙はこのままじゃホルマリン漬けのように僕を包んでしまう
この世界の何が 気に入らないとかじゃないけど 吹きつける風がやたら冷たくて
涙を流しても
たまに笑ってみても
なんだか慰められるわけでも言葉を交わしあうわけでもないからむなしくなるんだ
僕は強くないよ
ただ、この世界に
自分の人生に
むなしさを感じてしまってるだけなんだ
ただそれだけだ
でもそんなむなしさの中でもちゃんと涙を流し 笑ってる僕がいるんだ
とりあえず 今日は悲しかった日ってことで終いにしよう
涙にさよなら
テレビの電源
きるように
気持ちの切り替えも手早く迅速に明日へ魂ごとスクロール
一言だけ言わせて
この夜空に捧げよう 愛と憎しみをこめて おやすみ グッバイ
穢れなき言葉さ
賛美歌にも似た音色
一億万人のアイラブユーと一億万人のキルユー
僕らは紙一重も紙一重
いつだって悪魔になれる
それを忘れなければ今日もよほどのことがなければずっと天使のまま 大好きな人の隣でポップコーンつまみながら
それほどでもない
洋画劇場に時を忘れ見入ることが出来る
なんてさ
言ってみただけさ
名も知らぬあなたにも
幸せがあらんことを
精一杯皮肉こめて
さらっと願うよ
とりあえずおやすみ
とりあえず意識ネット、シャットダウン
零時オチでよろしくね。
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なんの準備もなく心構えさえなく
大海に放り出された
僕らの立場は最初からなかったんだ
ただ荒波にのまれないように目立たないよう低くかまえてもめ事はごめんとばかりに僕らたちは
プライドまでもを捨てて権力にこびへつらい
なすすべもないために愛想笑いアンドお世辞に伏す
荒れ狂う荒波にのまれようとのまれまいと
生きている
僕は生きている
不動なるその事実握りしめそれでも立ちはだかる権力と理不尽の壁
どうしたらいいですか?
教科書には書いてなかったよ
何時間も何時間もうけた先生の授業が教えてくれたことは社会じゃあまり役には立たない
要はどういかに相手に好かれるかが大事であってそこにはもとから逆らうという反骨精神は含まれておりません
なお社会での生き方については用法用量を守ってマニュアル通りに正しく生きて下さい
そんなの頭下げて頼まれたって願い下げだぜ!
僕らは何かに従うためだけに働いているわけじゃないはずだ
べつに無茶苦茶に誰かに逆らいたいわけじゃなくてただ僕ら一人一人の立場や思いもわかってもらいたいだけなんだ
僕から見た現代社会は冷めている
通り過ぎてゆく
数え切れないほどの人の群れの中
誰かが転んでも
誰も見向きもしないんだろう
僕も見覚えがあるだろう?加害者にだってなれるだろう?
吹きつける風は凍えるほどに冷たくて
気持ちまでも凍りついてしまいそうだ
油断したら マニュアル通りに動くロボットみたいな社会人になっちまいそうでこわいんだ
現代社会への反発が自分に返ってくる
叫べば叫ぶほど
のどはかれ
殴れば殴るほど
罪はかさばり
悩めば悩むほど
神経はすり減り
怒れば怒るほど
苛立ちが募り
今日も新聞の中
テレビの中
おもしろいように
その洗礼うけた
見本のような人たちが誰でもいいからってな理由で人の命を笑って奪ってみせるんだ
そんな中僕は口パクで刃向かう。
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誰の許可もなく
なんの遠慮もなく
僕はずっと
僕のままで
苦手なことも
嫌いな人も
はるか昔から
変わらない
楽園とは名ばかりの
退屈という名前の箱庭の片隅で閑古鳥の鳴き声を聴いている
僕はひとりぼっち
名前のない想いを抱きしめて
名前のない人たちと群れをなして空を飛ぶ そんな夢の中で僕はいつだって主人公だった
現実を生きるには僕はあまりに役不足
潔さと大らかさと優しさとそれなりの知識があればというけど僕にはどれも
手の届かない代物だ
今日も僕は悲しみという王国の主。
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頭の上にはメラメラ燃え盛る太陽 せわしなく歩く僕らを青空の果てにどしんとその巨体を浮かべててらてら照らすエブリデイ
あっという間に日は暮れまして 太陽もさすがにお疲れのご様子で昼間ほどは元気がないよ
だいだい色に染まった夕暮れは切なくなるほど短くて
気を抜くといつ沈んだのかわからないうちに夜が窓の外を暗闇で覆うよ
今日も誰かの帰り道を照らす月明かりは優しく
独り言こぼしながら
スキップなんかしてしまう僕はきっといいことあったんだな
このシンプルイズザベストの顔にはとびきりの笑顔たたえて
うさぎのように夜道を跳ね回る
あげくのはてには
おーい月よ
世間話でもどうですか?なんてことを言い出すから おもしろい
誰かの優しい音色の口笛が途中立ち寄った公園でブランコに座ってる僕の耳に運ばれてなんだか僕まで優しい気持ちになっていた
真夜中の誰もいない公園にも届くんだ
優しい月明かり
ふんわりと万人を包み込むような
優しい優しい
月明かり
僕はただ、見上げるばかりだったよ
今日もちょっとあの角度からブランコに座って月を見上げたいなあ
夜桜舞う 宵の口
熱燗ひとつ
朝帰りのもと
自由気ままな男ひとりの暮らし
幸せなど見つけるのはたやすいものさ
悩むことなど何ひとつないよ
悲しくなったら
公園に行こう
真夜中、月を眺めに
今日も僕はブランコの上 真夜中月見上げてる
途方もないけど
名前すらない
とある悲しみに
涙を流しながら
真夜中の公園で。
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あなたは今日1日だけでどれくらい笑いましたか?
僕はあまり笑えなかった 理由は言わないけど
あなたは1日にどれくらい泣きますか?
きっとほとんどが愛想笑いに悲しみはごまかされてるから
涙にはカウントされないけれど 表情には出ないだけで本当は泣くこと以上に苦しいんだ
僕も同じ人だから
通りすがりの人の
悲しみだって理解の及ぶかぎりはわかってあげられる
一時の気の迷いで
人は人を傷つけて
最悪命を奪うことだってあり得る世界の中で今日もなるべく
優しくいようと
笑っていたけれど
「嘘」という仮面で隠された本音という素顔を十分さらせないことで 日々積み重なる苛立ちが この僕の心に暗澹たる影を生み出し
誰かの理不尽な要求に自分のプライドもろとも傷つけられるそのさまは
土砂降りの雨の中
傘も差さずに何時間も立ち尽くしているような果てしない惨めさに満ちあふれているんだよ
今日も僕のご自慢の顔には偽りの花が咲いている
ああ美しさのかけらもない 偽りのスマイル
僕のもう一つの素顔。
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眠れない夜のひとつやふたつ長い人生にはあるからさ
めずらしくもなくなった笑えない日
心配するなとはとてもいえない
落ち込んでいる人に明るい声で頑張れとは簡単にいえない
あなたのことが心配だから傍にいるだけでも傍にいたいよ
そして君が立ち直った時に一番に話し相手になりたいもんだ
人は誰もが何かしらの苦労を強いられ
生きてるだけで本当は大変なのに
その上いろんな重荷を背負わされ 長い長い坂道を必死でのぼるんだ
今日もまた誰かが
泣いている声がするようでお人好しの僕はそれを考えるとなんだか笑っていいものか悩んでしまう
あなたはきっと僕以上に苦労なさっていることでしょう
瓦礫に埋もれた笑顔を掘り起こす作業を少しずつ少しずつ誰かと励ましあいながらしていることでしょう
その傷跡は僕には見えないけど 分かち合うことはできるはずだ
傷だらけの手と手をつなごうよ
年齢も性別も国籍も関係なく友達になろう
みんながみんな同じようで違う
悲しみを一人一人抱きしめて
生きているこの青い地球に迫る危機
あなただけに悲しみが降り注ぐわけじゃない
でも悲しいよね?
だから悲しい時には精一杯泣くしかないんだ
わかってる
わかってるさ
だから僕は泣いている
だから君も泣いている
笑いたいはずの時間も泣くことに費やしてる
誰かが笑ってる傍では本当の気持ち隠して心配させまいと笑うあなたの悲しみを僕は知っている
だけれどあなたはなんの迷いもなく
「大丈夫です」と笑うのさ
こんな一大事に戦争やってる場合じゃないでしょう
こんな時につまらない権力の奪い合いやってる場合じゃないでしょう
僕らが今なすべきことは そうさずっと前から変わらないんだよ
それは簡単なことだ
みんながみんな仲良く笑いあえる世界を思い描くように
互いが互いに手を取り合い平和へと飛び立ってゆくイメージで誰かの傍でいつまでも笑っていなさい。
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いいこと、わるいことその範疇それだけわかってれば誰だって正義の味方になれる
ピエロみたいに嘘をついても 人間であることに変わりはなく
誰かを惨たらしく殺めても人間の尊厳は守られてしまう
正義のあり方が時々わからなくなるのは
この世界の正義が全て単純にできてないから
正義の味方は誰も傷つけない?
嘘もつかない?
それは勘違いだぞ
なるならアンチヒーロー
正義なんて簡単に名乗るな。
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結局僕はなんのために生まれたんだろう
結局僕はなんのために生きていくのかな
結局僕は誰のために生きていくのかな
結局僕はなにをするため生まれたのかな
死ぬまでの長い時間を与えられたけど
死ぬまで独りきりさびしさに震えて生きるために生まれたのかな
神様の気まぐれとか
だったら嫌だね
結局僕は何をしたいのだろう
結局僕は何が欲しいんだろう
結局僕はどこにいたいんだろう
結局僕は誰といたいんだろう
結局僕はどこに行きたいのだろう
結局僕はどこに向かってるんだろう
雲の流れも青空の濃淡も変わらない日々
生まれてからアドバイスも攻略法もなくただ与えられた家族と住居の中でゆるされた自由の中で僕らは生きるのみだ
結局僕は今日も昨日と何も変わらない1日を過ごし明日も今日と同じような1日を過ごしたい
そして繰り返す日々
そして後悔する日々
名残惜しい遠い昔の波音が今も聞こえるようで なんだか時々涙があふれるんです
結局なにをしようが何を果たそうが僕は僕には変わりなく
僕から何も変われることもなく どんなにたいそうに自分を呼ぼうが僕は結局僕でしかなくこの世界もこの世界でしかない
だから結局僕は今日も僕のままいつものように笑いいつものように泣いていつものように生きていました
結局何も変わったことはありませんでした
結局べつに何も変わる気などないんです
ただいつものようになんとなく生きれたならそれでいいんです
多分結局は当の僕も何ひとつわからない
放り出されたとある時間の中いつか訪れる終わりを待つだけ
いつものようにただ
そこにいるようないないような そんな曖昧な存在で構わない
いつものように朝が来たら目覚めいつものように夜になったら眠る そんな繰り返しをなるべく長く続けられたなら
結局はいい人生なんだろうね
嗚呼結局は見境もなく
ただいつものように
ただいつものように。
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強がってばかりいる
狼はじつは見た目とは裏腹に弱虫
そんな僕の心の中にはいくつもの見えない傷跡があるんだよ
こんな僕にだって
誇りはあるからさ 馬鹿にされたら牙も剥くよ
こんな僕だけど
ふざけて生きてるわけじゃないことをただ誰かにわかってもらいたいだけ
優しい言葉で
嘘でもいいからさ
明けないはずの夜をこのへんで終わらせて
虚空を見つめる僕の瞳に時折映り込む君の顔は寂しそう
僕はたまらず泣いてしまいそうだ
強がってばかりもいられない
僕は弱い生き物だ
すぐに人生を放り出してあきらめることの速さなら誰にも負けやしないさ
そんなことなんの自慢にもなるはずもないけど 時々生きてることがなんだか悲しく思えてくるんだ
独りきりで幸せなはずの僕の毎日だったんだけどなんだかこの頃は風に吹かれている自分がとてもかわいそうに思えてさ
些細なことでも涙を流してしまうよ
涙が傷跡にしみて
大の大人だって
泣くときがあるんだよ
大人が泣いたらかっこわるいかい?
でも、泣かないほうがもうかっこわるいじゃないかい?
独りきりの旅だから
さびしいなんていっていられない筈なのにね
君の愛がないと立つことさえできないよ
本当はね独りじゃ何もできやしないんだ
狼なんていってるけど独りきりじゃただの子犬さ
涙を隠さないこと
むやみに強がらないこと
わかってるけど
独りきりになるたび
風に吹かれて黄昏て
狼はさびしさのあまり吠えてしまうんだよ
悲しいよって…。
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僕の部屋には何もない
いつも僕の部屋は散らかりっぱなし
僕の部屋には誰も来ない 独りぼっち窓の外暇さえあれば眺め
さびしさを紛らすのさ
夜も朝も僕の部屋には愛という名のつくものはないんだよ
でも独りぼっちはやっぱりさびしいんだ
僕の部屋は今日ももぬけのから
誰もいない部屋さ。