ホーム > 詩人の部屋 > どるとるの部屋 > 新着順表示

どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[2680] 黄昏
詩人:どるとる [投票][編集]


桜舞う4月の出来事
おだやかな季節の始まりは薄紅色

まだ少し 肌寒いから風邪を牽かないようにジャケット羽織ったら 春を見つけに行こう

黄昏ているひとときのまどろみに僕の心は安らいで この胸を吹き抜けてゆく春風が迷いを運んでいった

スタートを切ろう
季節は振り出しに戻った

サイコロを振るように 運命の風に吹かれて

自由に舞う花びらのように はかない命としりながら その命を精一杯燃やすように
限りあるひとときを
黄昏 風にあずけて

コーヒーブレイク
陽射しが揺れる。

2011/04/03 (Sun)

[2679] 明日もしも晴れたなら
詩人:どるとる [投票][編集]


明日もしも晴れたなら
何かが変わる そんな気がするんだ

誰かさんが必死になってたどり着いた
未来は 必ずしもばら色ですか?
努力に見合う未来を
頑張りにふさわしい地位と夢を与えてくれるならそれは素晴らしい だけれど結果だけが全ての世の中で結果が出ないうちは 何をどう頑張っても認められることすら無いね

何かを手に入れることがそんなに大事なのですか?
何かを成し遂げることがそんなに素晴らしいですか?
確かに 夢を追いかけたり 理想を叶えたいと走り続けるその姿は素晴らしいけれど
叶わない夢との距離に見果てぬ夢という終わりを記した
僕は苛立つばかりで
叶えたやつを羨むことしかできないのかもしれないけれど

明日もしも晴れたなら
何かが違う そんな気がするから
雨降りの街 濡れたアスファルトに排気ガス吐き出す車が水しぶきをあげて 僕に降りかかろうとも
笑えるのかな?
僕が言いたいのは
多分そんなことだよ

小さな違いさ
わずかな変化さ

幸せはその中にある

明日もしも晴れたなら
どこへ行こうか?
どこへも行かないなら 何も変わらないだけ

全ては 諦めるまえに
恐れを抱いても
突き進んだ人にだけ 夢は見えるんだ

だから僕はさよならするよ

多分明日もしも晴れても僕は部屋の中で
じっとしてるだろう

窓の外で 夢と戯れながら 笑ってる誰かを見つめながら
なんともいえぬ面もちで ため息ついて

そんな思いの中4月は始まる

桜は まだ咲かない。

2011/04/03 (Sun)

[2678] 百年経ったら
詩人:どるとる [投票][編集]


百年も経ったら 僕はここから跡形もなく
消えてしまう
いつになるかはわからないけれど
そもそも百年も持つかわからないけど
とりあえずいつかは死ぬことは確実みたいだから
それまではやりたいことしておきたいことできるだけやりたいと思うのさ
天性の面倒くさがりやでなにをするのにもとかく中途半端で
それに付け加えて諦めるのが人一倍早いもんだから 手に入れたものは極端なまでに少ない

自分のこと痛いくらいわかってるのは
やっぱりほかの誰でもないこの僕だから

この街に生まれて
良かったと思うこと或いはわるかったと思うこと
時折死にたくなるくらい追いつめられたとき僕に問い詰められる難問があるよ
問1、人生とはなんだ?
問2、生きるとはなんだ?
問3、これからどう生きてゆくの?

明日の空は思うほどうまく晴れ渡ってはくれないから
足元さえ おぼつかないけれど 目の前に見えている今を大事に生きることが
多分 曖昧だけど
それが大切なんだろうね
他人事みたいに語る
いわゆるそれが僕なりのスタンスなんです

百年経ったらなんてそんな先のことはわからなくて当然だろう

とりあえず今は今のことを精一杯やっていりゃいいよなあ

背負ってるのは責任かい? 愛かい? 友情かい? 信頼かい?
なんにしても 生きていくことは必須の条件だから よろしくね

百年経ったら いないかもしれないけれど
できるだけ長生きもしたいんです
だから、不衛生な毎日は ひかえめに生きてゆくよ

この頃 出てきたお腹を見て思うよ

百年も経ったら 何かが変わるだろう
百年も経ったら 何かが違ってるだろう

でも今はとりあえず馬鹿でのろまな
現代人でいるとしましょう
とりあえず常識ってものを 怪しみながらも 守って 時々破って そんなふうに歩いてゆく僕の毎日

百年先の未来でも 今みたいにただ笑えているといいな。

2011/04/03 (Sun)

[2677] 時計
詩人:どるとる [投票][編集]


長い針と短い針が時刻を示しただけで
夜は明けて
朝が訪れたり
日が暮れてまた夜が来たり
時計は今日も忙しい様子もなくただ淡々と時刻を示す

あなたのお家の時計も同じなんだろう?
ねえ時計さん
僕が死ぬのは
いつですか?
教えてくれたっていいでしょ?

時計の針が休む暇もなく チクタク チクタクと時を刻む日々
同じように見えて
昨日の時刻と
今日の時刻じゃ
違うんだね

時計は進むよ
今日も誰かの命を
奪うように
でも時計は何も
わるくない
ただ時刻を示してるだけだ
誰かが生まれた時刻も
誰かが亡くなった時刻も
時計はいつものことのように時刻をしらせるだけ

時計は時計としてのお仕事をしているだけ

時計は今日も時計として働いているんだ
お給料もボーナスも
ないただ働きだけど
それでも文句ひとつ言わずに時計は時刻を刻み続ける

それが時計なのさ
それが時計なのさ。

2011/04/02 (Sat)

[2676] 笑顔
詩人:どるとる [投票][編集]


僕には愛すべき人がいる その人はとても優しくて太陽みたいな人なんだ

あなたを思うだけで
目の前が明るくなる
ありがとう
愛してる
この世界の誰よりも
何よりも大好きさ

今も僕はあなたに照らされてる

あなたが笑ってくれたときのその笑顔が大好きだから
もっと笑っていてほしいから そのために僕は無理もするんだ

だけど一番 素晴らしいのは君も僕も笑えること
そんな未来を目指して今は 生きている

あなたの笑顔に照らされて

あなたをこの笑顔で照らして

ふたりはそんなふうにずっとずっとずっとずっと変わらない笑顔でいます

神様のお膝元に
たどり着く日まで

愛は死なない。

2011/04/02 (Sat)

[2675] 時代の風
詩人:どるとる [投票][編集]


本当のことは嘘で上手に 隠されて
言いたいことさえも言えない世の中だ

愛想笑いが咲き乱れるこの街で お世辞を耳にしない日はないね

本当は 従いたくなんかなくて
本当は やり返したい気持ちで いっぱいなはずなのに
拳を握りしめて
口を結んで黙ったまま
うつむいて
うるせえ誰かの
説教が終わるのを待ってる
時代の風に吹かれて
時代の歌に見送られ
若者は常に若者らしく
この平成の世を生き抜き時代の服を身にまとい時代の風潮に感化され時代の色に染められていつか誰かがあこがれた大きな夢を追いかけ続ける
旅人のように宛もなくさまよう日々

時の列車はまっすぐに
終点に向かい
運命(さだめ)というレールの上を走り続ける

本当のことを口に出してはならない
暗黙の了解のように僕らはなんとなく知ってる

愛想笑いに隠された本当の気持ちは多分いつまでもこんな世の中じゃ見せ場はないね

もやしのようにやせ細った現代人は偏見と慈愛に満ちた歌を生み出す
「草食系」なんて呼ばせはしないさ
僕らはおかしな時代に抗う歌で思いを叫ぶシンガー
時代の風にさらされ
時代の歌に救われて
若者も年寄りも関係なく
この平成の世を渡り歩き時代の良さと時代の粗をえぐり出し
何も隠さず何も偽らないまっすぐな歌を僕らは歌うべきなんだ

今この時代に必要なのは便利な道具でも最新型のテレビでも
お茶の間賑わすアイドルでもなくて
きっと世の中のひずみを見直すような そんな落ち着いた時間だ

少しだけ とばしすぎな時代のスピードについていけずに
置いてけぼりの僕らはもう若くもないのかな?

君はこの時代が好きですか?
心から好きといえますか?

時代の風に吹かれて
時代の歌に見送られ…
振り返ればほら
昔と何ら変わらない景色が傍にある
それだけでいいや

命の時刻は1秒も狂わずに 定められた時だけを刻む 今日もあなたの傍で。

2011/04/02 (Sat)

[2674] ずっと待ってるから
詩人:どるとる [投票][編集]


おばあさんと犬があるところに暮らしていて おばあさん一人と犬一匹で毎日楽しく笑いあっていた

おばあさんはいつも
ひとりぼっちだから
孫にも息子にも恵まれなかったから
おばあさんの生きがいは犬だけだった
なにをするにも犬と一緒だったよ

早くにおじいさんに先立たれたおばあさんはひとりぼっちでここまで歩いてきたんだ
やがて犬を飼い始めてさ 最初はなかなか懐いてくれなかったけど少しずつ距離が縮んでいったのです

ある雨の日の朝におばあさんはひとり息をひきとったんだ

それでもおばあさんが亡くなったことを知らない犬はずっと
おばあさんの部屋がある 窓に向かって
優しい眼差しで語りかけるように
鳴いていた

ずっと待ってるからとでも言うように
犬はおばあさんを待ち続ける

寒い冬も暑い夏も
おだやかな春の日も
ずっと待ってるから

犬はやがて静かに冷たくなっていた
おばあさんを待ち続けて眠るように
おばあさんの待つ天国へ旅立った

犬は天国でおばあさんと会えたかな

今も空の上
雲の果ての果て
天の国には
あの犬のかわいらしい鳴き声とおばあさんの優しい眼差しがあることを祈って

売り地になったおばあさんの家は やがて更地になって
何もなくなったけど
それでもおばあさんと犬の暮らしていた記憶は残ってる

そんな気がするんだ

どこかで犬の鳴き声
僕は思い出すよ

おばあさんと犬の物語。

2011/04/02 (Sat)

[2673] 僕の20年
詩人:どるとる [投票][編集]


簡単に大きな圧力に逆らえるほど強くもないけれど
ただ単に従うばかりでは癪だし「はい」だけ言っていても仕方ないと思うから言いたいことは声は小さいけどとりあえず言ってみるよ

声だけ 馬鹿でかい
僕の毎日は
意味のない繰り返しだと上手に生きる誰かがたやすく僕の20年と数ヶ月の歳月を馬鹿にした

僕だって 生きてる
人を殺めたわけじゃないし人を傷つけたわけじゃない
わるいことをしているわけじゃないし
毎日適当にでたらめに生きているわけじゃないんだ
だからほめるところがあるならばほめてほしいし
わからないことはその難易度に関わらず優しく教えてほしいし
認めるところは認めてほしいし
聞いてほしいことがあれば聞いてほしいし
暴れるこの理由を
叫んだり歌ったりする意味をわかってほしいんだ
少しでもいいから

僕の20年は無駄なんかじゃないよ
僕が一番わかってる

他人の痛みや
他人の苦しみ
辛さは自分にしかわからないから
他人に理解を求めても他人の考えに及ばなければ打ちのめされるだけ

だけれど人間同士
分かり合えるはずだ

僕の20年とあなたの20年は何も違いはない
どちらがどうだめだとか無駄だとかもない

同じくらい貴重で
同じくらい尊くて
同じくらい大切で
同じくらい濃密で
同じくらい素晴らしいんだ

僕の20年は誇らしいものだったよ

誰が否定しても
僕が肯定している

誰も否定はできない
僕が肯定しているから。

2011/04/01 (Fri)

[2672] 草履虫
詩人:どるとる [投票][編集]


自分たちが決めたルールから少しでも
はずれた人間がいたら 有らん限りの罰則を

問題外にはサヨナラを

計算と常識だけが全てです

それが今の世の中

僕は常識やら計算やらが嫌いだ

パソコンのように
心のない
計算で
人を黒か白かに分けるから

僕は思う

曖昧だっていい
灰色だっていい
小数点があったっていい
間違い探しのほうがいい

言いたいことは尽きないね

今夜は月がきれいだな
あの歌が似合う夜だな

そんな戯れ言で淋しさを隠して
途方もない 悔しさをごまかして

世の中にひとりこぼす

しっとり濡れるような目には見えない慕情の雨

感情の高まりに気づき僕はどうしようもない思いを涙で 洗い流した

これは手紙にも
歌にもならない気持ちだから整理の仕様がないんだ

僕は黒にも白にも
染まれず
中途半端に
悪で
中途半端に
正義で

それでも多少の常識は理解してる
バカなくらい人間過ぎる
今の世の中には邪魔な存在になる
そんな僕が涙を流すと待っていたかのように常識の雨あられを食らわせる

きれいで清潔で
美しさの概念が
違う世界だとするなら汚いことが美しい世界で白い清潔な草履虫

華麗に 地面を這う

その姿が僕の人生

言い過ぎかい?
勘違いし過ぎかい?
でもわからないんだ

ならば理想的な生き方とは?常識とは?

教えておくれ
たったひとつに絞れる世の中の全てを跋扈するような有り様を。

2011/04/01 (Fri)

[2671] 正義という悪
詩人:どるとる [投票][編集]


多少常識からははずれても人間からははずれなきゃいいんじゃないかな

感情的になってしまった夜
言葉と言葉の戦争は喧嘩という名前をつけられて
「生きるということに不向きなんじゃないか」なんて思ってしまうほどいつになく沈んでしまったよ
心が鉛になったように重いんだ

僕の叫び声はとても聞かされたもんじゃないから歌にはできないけれど

親はわかってくれなかった
恋人も友達も僕にはいないから
ひとりで自分と語り合って 決めたのさ

そうさ常識からは多少はずれても
人間からははずれまいと

人を殺したわけじゃないし
人を肉体的に傷つけたこともない
僕の信念として
それは永遠のルールだよ

わるいことはわかってるから
わかってるからこそ
僕は自分と比べてしまうんだな
自分の持ってる考えと常識が相手じゃ勝ち目はないから
ただ僕は当たり前という名目で 愛想笑いやお世辞を並べて
さも、生きてるのが満足です、悩みなどありません
そんな嘘で自分をごまかしてるだけなんだ
だからたまには抱え込んだ思いがあふれ出すんだよ
でも人は殺めない
でも人を傷つない
物も投げない
それでも常識から見ればわるいことなんだって痛いくらい人間として生きているからわかることがどうしようもなくわからない

これが僕の正義だ
おかしいと思うなら
笑えばいいだろう?

僕の言葉の戦闘機は常識という名前の大艦隊に負けを記した

正義という悪を
ひたすら
唱いながら
僕は泣いた。

2011/04/01 (Fri)
8416件中 (5851-5860) [ << 581 582 583 584 585 586 587 588 589 590 >> ... 842
- 詩人の部屋 -