詩人:どるとる | [投票][編集] |
立派なことは何もしなくて構わないから
あなたはあなたが思うように 命を入れる入れ物としてただそこにいればいいのです
存在するだけならば笑う必要なんてない
泣く必要なんてないけど
あなたが笑ったり
泣いている毎日は
あなたが本当は生きたいと願うからつづいているのです
嘘つきや見栄張りばかりのこの世界で ストレスや苛立ちを抱えずに 生きてゆくのは難しい
人前で笑うことより泣くことのほうがためらわれるような社会で僕が学んだことはじつにくだらない
愛想笑いが咲き乱れ
社会に忠実なロボットみたいな奴らばかりが得をする世の中で損をするためわざわざ世の中に背を向けるように逆らう僕は損得なんか考えない
あなたはそれでも
向かい風に抗って
追い風気取るんです
見えもしない希望をどしゃ降りの世界に描くように あなたは今まで一番の笑顔で幸せを呼んでいる。
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君は悲しみをイメージできるかい?
君は喜びをイメージできるかい?
世界の向かう先を
これから何かが変わる様をイメージできるかい?花が咲くような動きのあるイメージを膨らませられるかい?
記憶の中のアトリエに 僕はキャンバスを持ち込んで
何色ともつかない絵の具で絵を描くのさ
未来の僕の自画像を
君は笑ってるの?
それとも泣いてるの?
つまずいたくらいで
死にたいとかいうなよ
自分で描いた未来をそんなふうにいうなよ
そんな出来だっていうけど
なかなかイカしてるじゃないか
今日の君も
明日の君も
好きだと言いたい
言いたいだけだ
君の自画像を描いてやる
きっとうまく描けるはずだ
愛に満ち溢れた自画像。
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優しいピアノのメロディのような声が僕の心を潤す
時には残酷な言葉を吐き出す僕の口は
不思議なほど
君の前じゃ
素直になれてしまう
厚い雲に覆われた
真昼の空
雲と雲の
隙間に見える
鮮やかな
青がとても
きれいだね
静けさだけが
不気味なほどに
ただよう夜
空が涙を流すから
窓は雨垂れで
自分の顔すら見えないけどきっと笑ってる
そう信じましょう
なぐり書きみたいに
心の隅に書き残されたさよならだけはごまかせないから
雨に濡れたけど
優しい時間が
その傷を癒してくれる
優しいピアノのメロディのような声は聞こえない 聞こえない
雨音だけが 聞こえる世界で 耳をすませば聞こえる僕の歌
悲しみだけで埋め尽くしたくない
だから少しずつ
少しずつ
笑えるように
笑えるように
明日という太陽をこの瞳の中に宿すのだ
涙を流す空を慰めて。
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生まれてから はや二十年気づいたことはたくさんあるんだ
朝起きてまず顔を洗って目を覚ましてから 飯を食い 歯を磨いて出かける
みんな疲れた顔で淡々と仕事をするなり勉強するなりしてる中で僕はいたってマイペース
流れゆく街の速さと僕の歩くスピードは段違いに 差があるけど
どうせいつか死んじまうならゆっくり焦らずに 誰にも急かされずに生きたいもんだな
こうしてただ
変わり映えのない毎日を暮らしてるだけで
それだけで結構大変なんです
だから泣きたくもなる
時には命さえ投げ出したくなる
たとえるなら亀のように足は遅くとも地道に生きていけたら
時間はかかっても
夢を叶えられる
明るい未来が来る
だから生きてるだけでいいんです
誰もほめないようなことでも
本当は素晴らしいことなんです
そうさ生きてるだけで手いっぱいなんです
僕は僕のスピードで生きていきます
鈍行列車のように
季節が変わるたび
その色に魅せられて
寄り道するように
旬の食べ物食べて
見頃な花を眺めて
生きているってことの意味を感じたいんだ
そしてやがて
終点に着くまで
繰り返す
ゆったり
のんびり
ライフ
雲みたいに
ふわふわと
旅を続けます
どこまでも。
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どこを見渡してみても人 人 人
どこへ逃げても人 人 人
自分さえも人で恋人さえも人だ
どうやら人という縁からは逃れられない
人として生まれた
人だから
僕らは人の中で
人になって
人として生きて
死んだって人だ
だから人として
僕らは人を愛し
人を守るさ
人以外にはなれない
僕らは いつまでも人だから
僕も君も全ての人も
人からはずれたことをしても人はやめられないのさ
それが人という生き物だ。
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言葉と言葉の会話を超えた
心と心の会話で手をつなぎあおう
頭がいい人だって人を殺める人がいる
それを考えたなら心が出来上がってさえいれば人は人をどうともなくやっていけるんだ
僕は昔から運動もだめだし
勉強もできなかったよ
何をしても続かなかったよ
でもひとつだけ続けられていることがあります
それはなにがあっても生き続けること
人間は生きてさえいればいつかは楽しいことに巡り会えると信じてるから
今もバカみたいだって生きてるんだ
言葉じゃ言い切れない時には心がしゃべり出すんだよ
本当の気持ちを
心と心で 語り合おうよ言葉じゃ言えないことを全部
あなたが好きで
あなたが憎くて
あなたが心配で
邪悪な思いも
美しい思いも
僕はひとつも
もらさず聞くから
心と心でお話しようよ 言葉を超えた世界で人間が人間らしくあれるうちに例えば心だけでも分かり合えたならそれは素晴らしいことだよね
この言葉を束ねた花束をもしも
愛の歌だと解釈するならそれもいいけどね
僕が言いたいのはね
つまりね
心は第二の会話の手段だってことなんだ
だからバカみたいだって不器用だって
心と心で語り合えばわかるんだ
人間には心があるから
大事なことは心がわかってくれるから
僕はあなたに言うように あなたの心に語りかけるよ
あなたを疑わず
当然のように信じて。
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お父さんは待ってるよ
君が生まれてくるのを
お母さんも待ってるよ
君が生まれてくるのを
名前を何にしようかと考えて考えて
なかなか決まらず
ふたり焦ってた
君が生まれてくる前の物語。
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いろんなことがあったけど 今日も何事もなく 窓の外の夕日を眺めてる
オレンジ色の空が少しずつ 夕闇にのまれてゆくのを眺めてる
少し悲しくなる
涙でにじむ
切なくなる
言わなくても
わかるほど一日は
あっという間すぎて
気づけば日が暮れる
五時のチャイムが流れたら 公園で遊んでる子供たちも
家に向かって
帰って行くね
友達に手を振って
なんとなくその道中
空見上げたら
もう夕闇がそこまで
近づいてきている
季節の色をした
夕暮れが見えたのさ
冬は冬で
夏は夏で
違う顔をしたどれもきれいな夕暮れ
きっと何より 大切なのは 寄り道せずまっすぐ家に帰ること
親に心配させないようにしましょうね ただいまって小さくてもいいから 無事をしらせましょう
泥だらけの遊び疲れたあとの君の笑顔がまぶしく輝いてる
子供時代の思い出の中にはいつもなぜか夕暮れが欠かせないね
弧を描いて 僕の胸に届く あの頃の僕が投げるへたくそな一球
それは今は忘れかけた 本当の笑顔
きっと何より 大切なものはお金では買えない かけがえのない思い出だったりするんだ
例えばあの頃 遊び場から家に帰るたび見ていた 涙が出るくらいきれいな夕暮れの赤い色 思い出の色
忘れかけた気持ちが何十年という時をこえて 僕の心の中によみがえるなんて
僕から教えてもらったよ
そうだ大切なことは 夕暮れが教えてくれていたね
本当の幸せは
いつも何気ないようでちゃんとそばにあるんだね
夜が明けて
朝が訪れるように
それはごく当たり前な日常に咲いている花
今日は、少しだけ
寄り道して
坂道の上から
夕暮れを眺めてる
この切なさが幸せという花が咲いている証になればいい
さよならなんて
言わないで
また会おうって
言葉で今日を終えよう
夜になったら僕は本の表紙を閉じるように まぶた閉じる
明日に幸せを祈って。
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道化師のようによくできた作り笑いで
嘘をついて生きてゆく僕の日々
まるで僕はお客さんに 芸を見せる
道化師のようじゃないか 社会に愛想笑いを振りまいたりお世辞をばらまいたり
嘘をつくのも
意外に疲れるんだ
詐欺師のようによくもまあ次々に出てくる出任せで世の中を上手に泳ぐすべを心得たから
少しのことではへこたれない強さを手に入れました
でも僕は道化師じゃないから たまに涙を流してしまうのさ
芸の良し悪しだけで人を判断するサーカスのような
世の中から
家へと帰り着いた時
思いが一気にあふれるんだ
この世界はまるで道化師ばかりじゃないか
みんなウソツキだよ
気持ち悪いくらいの笑顔の仮面で泣き顔を隠して
精一杯強がってる見苦しい奴らばかりじゃないか
かくいう僕も道化師だ
愛想笑いやお世辞はお手のもの
芸はあまり上手じゃないから
いい立場にはなれないし扱いは雑だけど
いつの日か本当の気持ちで生きられたらいいなあ
素直な気持ちは全て家の引き出しの中にしまって
出かける時は玄関出たその瞬間から 営業スマイル 仮面被るようにはりつけて
僕は出かけてく
一人出かけてく
ピエロな社会人
感情は蔑ろにされて
悲しいね
でも僕は道化師じゃないから たまに涙を流してしまうのさ
芸の良し悪しだけで人を判断するサーカスのような
世の中から
家へと帰り着いた時
思いが一気にあふれるんだ
どうせ僕は平社員
サーカスでいうところの雑用兼ピエロ
お客さんは僕が笑うたび 拍手をする
なにがそんなに楽しいのだろう?
こっちは本当は悲しいのになあ…
少しでも僕の気持ち感じ取ってくれたらいいのになあ…
ピエロなんか
やめたいけど
笑うことをやめたら
僕は生きられない
死ぬまで矛盾と疑問との闘いだ
それが人生だ
大人は口をそろえて言うのさ
ならば僕は聞き分けのない人間らしいピエロになりたい。
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ありとあらゆる情報を網羅しまいと飲み込んで膨らんだこの街は肥満気味
今にも爆発してしまいそうだ
オタクと呼ばれる奴らが暑苦しそうに群がって 何を買いあさるの? 絶対領域よりも自分の居場所を見つけたいだけなんだ
ほら叫んでみろよ
自分の思いを
その胸のうちに
隠してる素直な気持ちを歌にしようぜ
部屋に引きこもりがちの少年すらも 引き寄せるこの街はどっかの局がつくりあげた情熱的な先生みたいだと 言葉じゃない何かが僕に耳打ちする
メイド喫茶に 安らぎはあるかい?
漫画喫茶に 平和はあるかい?
そうさ この街にはそんな悩みや迷いすらも打ち消す何かがあるんだな
秋葉原rock'n'roll
上から下まで
オタク基本スタイル
髪の毛伸ばし放題
マザコンで金持ちが多いのはなぜ?
高学歴
パソコンマスター
驚かされることが多いね 勉強に向けられるならいいのに
オタクが情熱的になるのは自分の趣味だけ
生活はそっちのけ
今日もコミフェスに
同人誌買いに
バンダナ巻いて
電車に乗り込むんだ
秋葉原キター
一歩この街に
踏み出した瞬間から別人
我らの秘密要塞オタクの天国
秋葉原 電気とオタクの街。