詩人:どるとる | [投票][編集] |
僕の目や耳は なんのためにあるんだろう
そこにあるものをただ見聞きするだけなら
カメラのレンズでも役割は果たせるのに
そこには 感情は心や人の思いは介在しない
だから僕らはぼやけた世界にピントを合わせて
どんな世界でも 無理矢理に順応させる
「生きることってなんだろう」
誰もがその意味を探して生きている
高架下の 落書きと会話をする
閉まる踏切 沈んでく夕日 近づく夕闇
悲しみとつないだ手を 風が切るように
いつまでも泣いていないでと 鳴いた
現在地を 確かめて足元を疎かにしてた
ボロボロのスニーカーを脱ぎ捨てた
新調したのは 真っ白い汚れひとつない スニーカー
歩いて行こう 地図にない 未来まで
覗き込んだ 望遠鏡から 見た未来は
今は 遠くてまだ見えないけど
きっと夢を誰もがひとつは持っていて
そのために 今を生きているんだろう
唇をかみしめて 生きている苦しみや
痛みと向き合う時にだけ自分になれる
思い出は大切だ でも振り返ってばかりじゃ進めない
だから僕の目はいつも前に向いている
生きていることと 生きていくことは違う
ただ息を吸い込み吐き出すことは生きていることじゃないよ
大切なのは船に乗ることではなく
船を漕ぐことで ただ生きていることが生きていくことになるんだ
君もまた希望という船に乗り夜明けを目指す 旅人
「生きることってなんだろう」
誰もがその意味を探して生きている
高架下の 落書きと会話をする
閉まる踏切 沈んでく夕日 近づく夕闇
悲しみとつないだ手を 風が切るように
いつまでも泣いていないでと 鳴いた。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
僕が昔、君みたいに 子供だったとき
世界は 僕のものだったよ
空飛ぶ車 タイムマシーン 加速シューズ
あの頃夢見た未来は少しだけ叶ったよ
引き出しの中に しまってる
僕が描いた未来予想図とは
少し 毛色が違うけど
未来を未来と 呼ぶのには
ほんの少しの コツがいる
未来が未来に つながって
今という 未来を 作ってる
時計が 示すのは君がいる国の時間
世界に飛び出せば常識なんてないのさ
未来が未来に つながっていくよ
DNAの螺旋階段 上って 上って
たどり着いた 空の上で
神様に会えるかな
そしたらまず 僕を想像してくれて
ありがとうって 伝えたい 伝えよう
未来を未来と 呼ぶのには
ほんの少しの コツがいる
未来が未来に つながって
今という 未来を 作ってる。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
旅立つことを決めた君の瞳には
もう迷いは 少しも見えなかったよ
その日は朝からあいにくの雨で
泣けない僕の代わりに空が泣いていた
あとどれくらいで電車は来るんだろう
時刻表と時計を 何度も確かめた
ホームに流れるのは二人だけの時間
数分の永遠でも幸せだったはずだよ
結び目がほどけてくように
つないだ手が するりと離れていく
悲しくはないよ でも素直には
喜べない 僕がいることを許してね
遠ざかる電車が見えなくなるまで
手を振りながら ささやくのは
「さよなら」ではなく「また会おう」の言葉
いつかきっと 今日と同じ日に出会えるように
ゆっくり歩いているつもりでも
季節は 先を急ぐように過ぎていったね
君の好きな食べ物 好きな服 好きな場所
全部は思い出せないのはなぜだろう
それはきっと思い出が沢山あるから
歩道橋の上から見下ろす街は夕暮れ
同じ歩幅で歩いてたつもりだったけど
いつの間にか君は僕より先を歩いてた
君は叶えたい夢を 見つけたんだね
僕も僕の夢を 探しに行こう
君がいなくても どうにか頑張ってる
いつまでも君と一緒じゃ強くはなれない
だから あの日のさよならは 僕が大人になるために必要なさよならだったんだ
「守られる」のではなく「守れる」人になりたい
いつか 君を振り向かせられるそんな僕になるよ
発車のベルが 鳴って だんだん遠ざかる電車の窓から
泣きながら手を振る君を見ていた
君の旅立ちは 僕の旅立ちでもあったよ
だから旅立ちの日に相応しいのは
別れを悲しむ気持ちではなく いつか出会えることを 信じる気持ちだ
だからさよならは いらないよ
いつか今日と同じ日に 笑顔で出会えるように。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
夜明け前、駅のホーム 鞄ひとつで
どこまで行けるかな やってみるよ
まだ叶うかもわからない夢だけど
踏み出したからにはあとには引けない
伝えられずに残された気持ちも
ちゃんと足跡になって 地図に記される
寂しさは消えないままでもどうにか
強がれば笑うくらいはできるよ
結ばれたようにつながれた手と手が
ほどけていくように離れていく
今日の別れがまた会う日には
出会いに変わるって信じよう
旅立ちの日に 相応しいのは
「さよなら」ではなく 「ありがとう」
君が 好きだと言った歌を思い出す
口ずさみながら 寂しさを紛らす
季節は流れていく ゆるやかなスピードで
急ぐことも 立ち止まることもないよ
まだこの手に残る君がくれたぬくもりは
数ある思い出を 忘れずに覚えているかな
悲しみは 頬に雨を降らすよ
僕には受け流す傘もないけど
喜びばかり知ることではなく
悲しみを知って 人は強くなる
手にした 足りないパズルのピース
僕の心を 大きく育てていく
旅立ちの日に 相応しいのは
涙を流すことより 笑うことだよ
寂しさは消えないままでもどうにか
強がれば笑うくらいはできるよ
結ばれたようにつながれた手と手が
ほどけていくように離れていく
今日の別れがまた会う日には
出会いに変わるって信じよう
旅立ちの日に 相応しいのは
「さよなら」ではなく 「ありがとう」
詩人:どるとる | [投票][編集] |
もう頼るものも宛にする人もいないよ
それでも単身旅立ってくことを決めた君
季節は残酷であっという間に二人を引き離しにかかってる
君は悲しいときほど 強がって 笑うところがある
でも今の君は意地っ張りを 貫こうとしている
別れ際、あれだけ離さなかった手を
引き離したのは 君のほうだった
特急のドアが閉まる
硝子越し手を振る君
走り出すともう見えない
余計なことを思い出したよ
まだ温もりが右手に残ってる
言えなかった 気持ちは空にでも くれてやろう
時間が差し迫る 別れの時間まではそれほど長くはない
嘘でもいいから 笑えるといいなあ
つまらないありふれた言葉を用意した
やめたはずの 煙草を吸う 自分に気づく
いつ買ったんだろう 口寂しさもないのに
少しずつ結び目がほどけてくように
ゆっくりとつないでた手が離れていく
その瞬間の切なさと いったら言葉にならない
僕はついに 笑えなかったよ
今日をただのきれいな思い出にしたくない
隠れて流した涙さえちゃんと 足跡になる
君を好きになれたこと それこそが僕がたどり着いた結末
今日はどんなタイトルで 引き出しにしまわれるかな
思いもつかないやだから 余計な名前はつけずに
記憶にしまっておくよ
流した涙と 一緒に伝えられなかった思いも
別れ際、あれだけ離さなかった手を
引き離したのは 君のほうだった
特急のドアが閉まる
硝子越し手を振る君
走り出すともう見えない
余計なことを思い出したよ
まだ温もりが右手に残ってる
言えなかった 気持ちは空にでも くれてやろう。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
白い指で空に描いた 未来はやがて 下書きから 清書になるかな
小さな手と足で ここまで歩いてきたよ
よく食べてよく眠り働いて時々休んで
止まない雨とか明けない夜とか
あるにはあるけど今日も口笛吹き鳴らして
歩いていこう
あなたを愛してるこの気持ちを歌にして
寂しさも 風に変えてさあ イッツオーライト
悲しいときには歌ってみよう
嬉しいときにも歌ってみよう
いつの間にか 怒ってた人も笑顔になる
魔法の歌を 歌って 歌っていこう。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
宇宙飛行士に 野球選手 アナウンサー
コックさん 売れっ子アイドル
なりたかった夢を 挙げればきりがないくらい結構あるよね
君はどんな夢を持っていたの?
恥ずかしくなければ僕に教えてくれないか?
叶えたとか叶わなかったとか 考えずに
大人になるのが 楽しみで ずっと 走りながら夢を見ていた
今もまだまだ大人に なれない僕たちは
子供のままの心で
かがやく夢を 追いかけている 夢追いかけるランナーさ
夢のたすきを 明日につなげていけ バトンを渡すその日まで。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
まぶたにぼうっと浮かんだ影を
誰もがぬぐいきれずに抱えてんだ
今日も流されていく 容赦なく人混みに
どこに行くんだろう 行き先はいつも宛もない道程
風が吹いていく先をただ目で追いかけて
立ち止まった道 見上げる空 暮れていくよ
愛してるの言葉より
ただそばにいてほしいと願う僕の心は
きっと欲がないんだろう でも
それ以上望んだら
歯止めが利かなくなるんだ
ここら辺がちょうどいいライン
そしていつの日か今日という日を
思い出して 涙ぐめるのなら 本望
少しでも 笑えるような思い出があればいい
掴んだまま離さない手の中に ギュッと
光を閉じ込めて 宇宙を想像しよう
勿体ぶってたけど 今こそ使おう
いつだって他人には左右されない
独裁者も顔負けの わがままな本性で
牙を抱いた 獣のように 本能の赴くままに 生きれたら いいのになあ
父親と母親と子供の三人家族が
河辺を手をつなぎ歩いている
幸せとは 本来こういうありふれている ものを言うんだろう
でも そんな幸せより 欲に目が眩むのが人間らしくて
握ってくれるあたたかな手を 引き離して 気づくと人生をお金で勘定している
その手にある 小さな小さな物語は
始まりも終わりもなくただ続いてく
誰かが本を読むのを待つように
羊膜に包まれた柔らかなベッドで
寝息を立てながら待っているよ
愛してるの言葉より
ただそばにいてほしいと願う僕の心は
きっと欲がないんだろう でも
それ以上望んだら
歯止めが利かなくなるんだ
ここら辺がちょうどいいライン
そしていつの日か今日という日を
思い出して 涙ぐめるのなら 本望
少しでも 笑えるような思い出があればいい
そしてただ一人の誰かを愛し
その人に 愛されればいいよ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
僕はあなたの手を離れ一人で歩いてく
もう泣くことも笑うことも一人で出来る
誰かに笑われても冷たい風が吹いても
あなたとの思い出が僕にはあるから
あなたの笑った顔を思い出してみるとき
僕は悲しいことなんて忘れてしまうよ
暮れていく空の色が 淡い橙に滲んだら
まっすぐ帰ろう 明かりを灯したあの家へ
僕が 見たもの聞いたもの そのすべてが
思い出なら きっと歳をとることも幸せだ
目を閉じてつくる スクリーンに映る
大切な場面消えないように 刻むから
あなたのくれたその手の温もりは
今もまだ この手のひらに残ってる
ビルの間に沈んでいく夕日が夜を呼ぶ
月がきれいだね 黄金色に 輝いている
忘れられない 思い出もいつかは
僕の記憶から 消えてしまうかな
たとえばそんな悲しい日が来ても
僕は そんな先のことより今を見つめて
下手くそだってね歩いていけるよ
君と僕との旅に 先を急ぐ理由は必要ない
あなたの笑った顔を思い出してみるとき
僕は悲しいことなんて忘れてしまうよ
暮れていく空の色が 淡い橙に滲んだら
まっすぐ帰ろう 明かりを灯したあの家へ
「ただいま おかえり」
今日も交わす言葉
明日に バトンをつなげていくよ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
空気の椅子を 作りまして
そこに 思想を座らせる
涙目のうさぎは亀にいう
映画のラストを語るように
おとぎ話なら 血潮も可愛いだろう
でも残念ながらこれは現実なのです
倒置法で語る 小説の 置き手紙のように
用意された憎い 付せんの数々
僕らは ただ歌う 思い思いの物語の 喜びや悲しみの 色や形を
そして ほら君を縛る掟は見えない
自由気ままに空も飛べる
誰かが 手を加えた既成の世界は
今、静かに幕を降ろして
今、君の瞳に月が昇る。