詩人:どるとる | [投票][編集] |
涙こぼれるように
桜が咲いたから
僕も歩き出す
泣き止むように
桜が散ったから
僕はドアを閉める
季節はいつも
ただドアを開けたり閉めたりするだけで
暑くなったり
寒くなったり
季節はいつも忙しい
僕らはいつでもめまぐるしい
休む暇なんてないくらい 心は昼夜関係なく暴れてる
さて詩でもどうですか?
空耳のように聞こえたから僕は今ここにいる
多分理由なんか探したって万人が満足するような理由はない。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
意味も理由もないけれどなぜか生きたい
そう思う今日はなんていい日なんだろう
何か良いことがあったわけでもないのに
少しツイていただけでこんなにも幸せになれる
そんな今日はなんていい日なんだろう
空が晴れて
風邪も牽かず
健康で
何事もなく
1日が終わる
それさえ
変わらなければ
何もなくてもいい日になってしまう
多分いつもは気づかないくらいささやかな出来事も ふと思い直すととても恵まれていることに気づく
僕は自分に言います
本日も晴天なり
余分な物は求めない
幸せも腹八分目がいいのです
僕は世界に言います
本日も晴天なり
それだけで
それだけで。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
悲しい事があったなら悲しいなりに泣きなさい
嬉しい事があったなら嬉しいなりに笑いなさい
今日どこかで誰かが小石に躓いたことから 誰かが亡くなったことにいたるまで
沢山の悲しみが
それ以外の喜びが
この世界で数秒単位で起きてる事
不思議に思わないではいられない
あなたは笑っていますか?
泣いているのでしょうか?
ここで泣く
ここで笑う
ここで怒る
ここで遊ぶ
ここで生きる
ここで歌う
ここで踊る
その全てが
人生なんだよ
悲しみは降り止まない
でも希望も消えない
どんなに悲しくても
どんなに切なくても
それでも地球は回ってる
変わらない速さで回ってる
見習えという訳じゃないけど
頭の片隅 とどめておくと何かと役に立つ
多分役に立つ
今日も回ってる
地球は回ってる
あなたの笑顔の横で
僕の涙の横で
みんなの頭の上で
綺麗な星空の彼方で
地球は回ってるんだ
それぞれの生活をのせて
地球はくるくる回ってる
朝でも夜でも誰の隣にいても どんな状況にあっても あなたが生まれる前から
地球は回ってるんだ
地球は回ってるんだ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
何百回ともなく
繰り返した
馴れ合いの果てに待つものは楽園なんてものじゃなく
地獄も甚だしい場所さ
今僕ができる事はあるだろうか?
0と0の間にある答えが知りたいのさ
僕がついた嘘のすべては君を思いのほか傷つけたらしいから
とりあえず謝っておくよ ごめんなさい
世界中が僕を敵視してるような つまらない妄想には付き合えないわ 君は僕の部屋から出て行く
ひとり取り残されたように いつまでも
壁のシミとにらめっこして 時間は無意味に過ぎてく
季節が無意味に過ぎてく
真っ白な壁紙もいつしか ヤニで黒ずみ
いつしか純粋だった心も汚れてしまったよ
僕のついた嘘のすべてを神様が全部本当にしてくれても僕の罪は消えないから
やっぱり謝るよ
ごめんなさい
窓もドアもない
入り口も出口もない
この世界で僕は
常識に飼われて
いつしか
餌も底を尽き
死んでしまうのさ
それが僕の運命だ
風は気まぐれに吹いたり 雨は降ったりやんだり
男はだらしなく
シャツをズボンからだしたり 女はわがままに 光り物を強請ったり
犬は遠吠えを繰り返して 隣のおばさんは細かいことに神経質になって そんな具合に繰り返す日々
日常はまるで 組み立てキットのように
だんだんと形を成してゆく あとは簡単さ
組み上がったら そのあとは何もない 組み立て直せない
一度きりの人生
一度きりの人生
夢もロマンもない
昭和の香りで
満たされた
喫茶店に
鈴を鳴らして
あらわれる
ギター弾きは年寄り
意味のない毎日は続く
右のものを左に移し
左にあるものを右に移す
繰り返す日々はなんの変化もなく過ぎる
ミイラになるまで
ミイラになるまで
嘘は嘘のまま
僕は広い広い檻の中
痛みのない死刑が執行されるのを笑いながら泣きながら待つ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
どしゃ降りの雨 窓をかすめてゆく
いくつもの電車を見送って 僕らはホームにたたずんでいた
さよならするはずの時なのに いつまでも切り出せないさよならの声
君は少し 涙ぐんでいた
僕はただたばこをふかしていた
さよなら
ピアノを弾くように
雨粒さえはじくような悲しい言葉で心をふるわせて
この世界で一番
悲しい言葉を言うよ
さよならよりも悲しい言葉
まだ君を愛してる
おかしいよね
さよならするのに
まだ愛が残ってる。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
ゴミ屑のような言葉をいくつでも 吐き出して
積み重ねた嘘や言い訳も全部 ブラックホールに捨ててしまおう
いくつでもいくつでも
人の営みがあるかぎり
時代は巡り
時代は訪れ
そして
いくつでもいくつでも
流行りを呼び
廃れてゆくんだよ
都会の空に月が
出ているのも当たり前なのに
なんだか
不具合感じるおかしな夜だ
青い星 白い肌
点滅する信号機
渋滞の道
行き交う人の群れ
正体不明の不安に囲まれて身動きもとれない東京の夜
時代は人々をのみこみながら やがて
終わり次の時代に変わってゆく
残るもの
廃れる流行り
時代の洋服に身を包み
時代にそぐわない歌を歌い続けるシンガーはそれでも自分の時代が来るのを信じて今夜も路上で歌い続ける
希望と慰めに満ちた歌
アンバランスな世の中に似合わない
明るい歌
歌い続ける
人は自分のことで精一杯みたいで通り過ぎてゆくけど
シンガーは気にもとめずに歌い続ける
東京の夜
時代は僕を完全に見捨てたのかな?
違う
違う
僕は信じない
疑い続ける
日々
とぐろを巻くように
希望と不安が
今 僕を包むよ
いくつでもいくつでも
人の営みがあるかぎり
時代は巡り
時代は訪れ
そして
いくつでもいくつでも
流行りを呼び
廃れてゆくんだよ
歌い続けるあいつは
今日も終わりのない夢を見てる
時代の風にあらがうように
追い風の中を突き進む 平成の夜の歌
いつか
きっと
いつか
届くさ
僕のギターは泣き声をあげるように 時には笑うように
誰にともなく歌うさ
歌うさ
僕は売れないっこシンガー
時代の風に吹かれて
流行らない歌ばかり歌い続ける日々
凍えそうな身体をふるわせながら
歌い続ける
東京の夜
聞いてくれ
俺の歌を
時代の風にかき消される 声を 声を 声よ少しだっていいジーンと響いてくれ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
言葉は時に人を傷つける
傷つけられてはじめて知る言葉の鋭さ
言葉は時に人を救うこともある
慰められてはじめて気づく言葉の力
言葉は何のためにあると思いますか?
人を傷つけるためにあるなら悲しいね
悲しくなるね
多分言葉は人を傷つけるためじゃなくて
人と人を繋ぐためにあるんだと思う
僕らは言葉を自由につかえるけど
だからといって誰かを傷つける言葉にはなんの力もないのさ
言葉には形や色はない 匂いもしない
だけれど不思議だね
傷つけられると心が痛むんだよ
言葉は形を持つもの以上の殺傷能力があるんだ
僕の心に 君の心に
深い傷を残す
癒えない傷を残す
言葉の力は凄まじいから 簡単に人を傷つけられる
でもそれをわかってるなら
言葉の力を誰かを救う力にしていこうね
言葉は人を傷つけるためにあってはならない
言葉は人を救うためだけになくてはならない
言葉はねじ曲げたら
言葉じゃなくなるよ
僕は誰かを傷つけるための言葉を放つ誰かの言葉などゴミ屑と思って歌うさ
言葉はいつも
人を傷つけるような
鋭さを持ってはいけない
人を傷つけることもできる言葉だからこそ
どんな言葉でも操れる僕らだからこそ
言葉を汚してはいけない
人を傷つけた言葉は死んだも同じだよ
そんな言葉に力はないのさ
言葉のゴミ屑の山に埋もれた詩人にはなんの言葉も 通じないさ
黙ったまま
僕は僕で 歌い続けるよ
言葉を汚した誰かの亡骸に 手を振って
またひとつ
ここにひとつ
刻んでやるさ
僕という詩人の言葉。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
この夕暮れだけは
世界のどこかで
何があっても
きれいに映るんだね
真っ赤な空を見て
泣いてる誰かの
背中がふるえてる
あなたは大切な
誰かをなくしたの?
いつもの街は
跡形もなくなって
「悲しい」
その言葉に尽きるけどきっと泣いてるばかりじゃ 前には進めないね
優しいあなたならわざと 悲しくないふりをして いたずらなキスを頬にくれるね
でも僕はあなたの悲しみに気づいてるから
あなたの傍にずっといるよ そしてあなたがさびしくないように歌を歌ってあげる
大したことはできない
大したことをする気もない
だけど言えることは
ただひとつだよ
桜だって こんなに世の中悲しくたって
一粒も涙流さずにきれいに咲いてるんだ
だから君もあの桜のように 泣くだけ泣いたら 笑ってごらん
あなたの気持ちは痛いほどわかるからこそこの悲しみを越えて あなたが笑えるような明日を 願うよ
僕は雨上がりの虹を待っている あなたと
二人 お揃いの笑顔たたえながら
きっと雨が上がれば
春が顔をのぞかせるよ
気づいてもごらんなさい
もう春は来てるんだ
もう少しすれば
満開になるよ
君の笑顔も
僕の笑顔も
世界中の笑顔も。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
何もない空に
あなたの笑顔を
浮かべてみたよ
原発の影響でよどんだ不安げな空を
あなたのイメージで埋め尽くしたら
もう少し笑えるようになるかな
さあねどうかな?
悲しいニュースが多い世の中で あっちでこっちでまた泣いてる誰かの胸が痛むような声や涙
不況ですね
不景気ですね
本当はそんなことどうでもよくて
誰かが1日の中で少しでも笑えたなら
僕はそれでいいのだ
真っ赤な太陽に僕が話しかける
サヨナラ
明日もこの調子で
退屈な分には構わないから
どうか平和な世の中でよろしくね
大切な人が傍にいて
普通に笑えるような
この当たり前な毎日がどれだけ幸せなのか 教えられた3月に流れた涙はいつまでも乾くことなく僕の心に残るだろう
僕らはどうして
訪れる危機に
気づくこともできずにいつもみたいに笑っているんだろう
僕は無力だが
できることがある
それはあなたを抱きしめてあげること
無意味なんかじゃないさ
予報にもない悲しみに降られて 涙の海の底に沈んだ僕らに光は届くのかな?
ちっぽけだけど
頼りないけど
今はただ
希望を捨てずに
輝く明日を
待っている
雨上がりの虹のように
悲しみのあとの喜びに
あふれた未来を
僕らは待っている。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
これから始まる素晴らしい季節にふとした出来事がたったひとつあればいいね
桜が見頃を迎えるころには多分もう少し笑えるような空が広がっているはずだから
うつむいてるその顔をあげてほら歩きだそうよ
目の前に広がる青い空を見上げてごらん
不安などかき消してしまうだろう
君の笑顔が見たいのだ
わがままなくらい
僕は思うんだ
あなたが好きだから。