ホーム > 詩人の部屋 > どるとるの部屋 > 新着順表示

どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[7941] さよならの距離
詩人:どるとる [投票][編集]


歩道橋から見下ろして見える町
夕暮れの空に 浮かんで消える涙

大切なのは積み重ねた思い出かい
まだ消えない痛みを残したままで

開いた手のひらにそっと咲いた花
風が運んできたのさ

この町の光と影
僕と君の間の距離
埋めるのはなんだろう。

2016/06/09 (Thu)

[7940] 悲しみは今はもう見えない幻
詩人:どるとる [投票][編集]


季節は移ろって傘のない人に雨を降らす

歌う歌もない僕は
空を見てため息

明日の世界は
どんなんだろう

目を閉じて
深々とお辞儀をした陽射しを思い出す

悲しみは 今はもう見えない幻

あとはただ灰になるのを心静かに待つばかり。

2016/06/07 (Tue)

[7939] 月面旅行
詩人:どるとる [投票][編集]


夜空に伸ばした お手製の天体望遠鏡
覗いてごらん まだおぼろ気な夢が
今にも輝きたくて ウズウズしている

両手を丸めて輪にしてそこから覗いた
世界は少しだけロマンに満ちていたのに誰かがそれを笑うだけで興ざめなの

一歩一歩が とてもゆっくりで 気の遠くなるほどの距離
宇宙での一歩で地球ではどれくらい歩けるだろう
時間もゆっくり流れてる同じ速さで

月面旅行に出掛けよう予定など気にせずに
ちょっと洒落た服でパーティータイム
ワインをこぼしたような夜空に星飾り

いつか読んだ空想小説の 夢を地で行こう
見えるはずもない足跡を 絶え間なく追いかけるんだ

ロボットもタイムマシーンもいつか憧れた未来は夢の中
空想から 出ない
画用紙のなかだけの世界
でもいつか叶うといいな 手が届くかなあの星にも

月面旅行に出掛けよう予定など気にせずに
ちょっと洒落た服でパーティータイム
ワインをこぼしたような夜空に星飾り

いつか読んだ空想小説の 夢を地で行こう
見えるはずもない足跡を 絶え間なく追いかけるんだ。

2016/06/07 (Tue)

[7938] ただいまおかえり
詩人:どるとる [投票][編集]


空は日暮れて 茜雲が浮かんでる
ふと立ち止まり歩道橋から眺めたら
なんだか訳もなく泣きたくなるの

涙は優しく このほほに音もなく流れる川
よごれた心を掃除するように 洗ってくれる

帰ろうよと笑う 君の声がする
太陽みたいな 温かい手が燃えている

夕日のせいだね 君の顔まで真っ赤っか
探さなくても幸せはもう 手にしている

合鍵を渡してあげよう君のために
料理して待ってるよ君のアパートで
下手だけど頑張って作るからね食べてね

手もつなぐ人もいない 帰り道が寂しいのは
手の温もりや愛する気持ちに出会ったから

夜がそこまで迫ってきてる 追い付かれないように
走ってもいつの間にか月は頭の上

ただいまと言っておかえりで出迎えられ
まぶしい光の中に君の笑顔を見つける

世界で一番 僕の安心する場所
何万回のありがとうも愛してるも
君の笑顔を見た瞬間に返せぬほどの
喜びと 幸せが僕の中にあふれるんだ

帰ろうよと笑う 君の声がする
太陽みたいな 温かい手が燃えている

夕日のせいだね 君の顔まで真っ赤っか
探さなくても幸せはもう 手にしている

これ以上の幸せは
もういらないよ
でも願い事がひとつだけ叶うなら
君と死ぬまでずっと一緒にいたい
そう思ったりなんかしている。

2016/06/07 (Tue)

[7937] 名前
詩人:どるとる [投票][編集]


君は覚えていますか? 生まれた日のこと
運命の出会いって言ったら大げさですが
言い過ぎじゃないよ そのくらい 嬉しかったから

日だまりの中に 笑顔がひとつ咲いた
これから君の 人生が始まるよ
僕はどんな事が君に出来るかな

もらった愛を 全部 返したい

そんな小さな体でまだ一人では歩けない君なのに

大きな体の僕が その笑顔ひとつで幸せにさせられてしまう

ほほを寄せあって もっといろんな場所に
二人で行きたいな

僕が一生懸命考えてつけた名前を
君は気に入ってくれているかな

君を呼んだとき 嬉しそうに返事をする
その笑顔が見たくて意味もなく君を呼ぶ。

2016/06/05 (Sun)

[7936] 名前
詩人:どるとる [投票][編集]


生まれてきてくれてどうもありがとう
どんな言葉を掛ければいいかな

病院で待合室で 生まれてくるのを 待っている

夜明け前に 君は生まれた 元気な産声を上げて

小さな小さな 手が
僕の手をつかんだ
その瞬間の喜び
まだ開かない目が
僕を確かに見た
瞼閉じててもわかるよ

君はどんな名前にしようかな
多分しばらく悩むんだろう。

2016/06/05 (Sun)

[7935] 
詩人:どるとる [投票][編集]


駅前で 誰かと待ち合わせしてる
そわそわしながらさっきから 落ち着かない

誰と待ち合わせしているんだろう
他人事だけど気になるよ

時計を何度も確かめては待たされた分の寂しさを 補うように煙草を吹かしてる

人だかりの中から
君を見つけたい
遠く離れてても
君を見つけたい

雨をよけて これくらいの水溜まりなら
飛び越えられるよ
ほら すごいだろう?
待たせてしまったネ
あれ泣いてる?
泣いてないよ
そんな会話も 傍から見れば 微笑ましい

2016/06/05 (Sun)

[7934] 悲しみは明日の笑顔
詩人:どるとる [投票][編集]


気づけばもう日は落ちて こんな時間だね
ママが君を心配して走って迎えに来る

君はまだ遊び足りなくて駄々をこねてる

いつの日かこんな 当たり前な毎日が
思い出になって僕にかえってくるかな

語りかけるように ささやきかけるように
夕暮れの空が君の心と同じ色に染まって

街の明かりがぽつりぽつりと 灯って
もうさよならの時間だね

悲しいけれどまた明日も会える
だからこの悲しみは明日の笑顔

ただいまという人とおかえりを返す人

このやりとりが片方だけだと寂しいよ

大人になっても忘れないでねこの言葉

壁に投げたボールが跳ね返って
君に戻ってくるように風は吹いてゆく

嬉しいような悲しいようなこの気持ちはどっちなんだろう
教えて 伝えてよ

手を交わしあって 時々離して 寂しさに気づくくらいが いい

今日は雨降りでも 明日は晴れる
だから明日は今日の分まで笑おうよ

誰かが空に放した赤い風船が浮かぶ
静かに口をつぐむ街並みは夜を待ってる

語りかけるように ささやきかけるように
夕暮れの空が君の心と同じ色に染まって

街の明かりがぽつりぽつりと 灯って
もうさよならの時間だね

悲しいけれどまた明日も会える
だからこの悲しみは明日の笑顔。

2016/06/05 (Sun)

[7933] 万華鏡
詩人:どるとる [投票][編集]


畦道に 浮かぶ 逃げ水の向こうに
もう二度と会えないあの人にも会える

思い出が手を振れば僕もまた手を振るよ
悲しみは今だけは 笑って 忘れてもいい

まぶたを閉じて 覗き込む万華鏡
きらめく星が 照らす 闇にある優しさ

そっと受け止めて 強く抱きしめて
拳を静かにほどいて 心まで青空の色

時計の中に眠る 小さな 蛍たちの命は
雨風をしのぐお礼に光を見せてくれた

今が過ぎれば また新しい季節を呼ぶよ

痛みは残る でも希望は ついえない

まぶたを閉じて 覗き込む万華鏡
きらめく星が 照らす 闇にある優しさ

そっと受け止めて 強く抱きしめて
拳を静かにほどいて 心まで青空の色

いつかあなたと見上げた 青空の色。

2016/06/05 (Sun)

[7932] 夏の幻
詩人:どるとる [投票][編集]


梅雨時を過ぎて 湿った雨が 止んで
畳に寝転がって 日がな一日ぼんやりと
猫とうたた寝 大きないびきをかいて

放浪 放浪 放浪 世捨て人の装い
空に浮かぶ白い雲のあとを追いかけて

そのまま世界のどこからも いなくなりたい

ページを捲る また捲る 捲る また捲る
目眩く夏の幻

階段を上る 上る 上る 時々下る 腹を下す 下す 下す

夏祭り 宵かがり
花火 切れた鼻緒
結ぶ 結ぶ
しゃがみこむ
ちらりと見えるうなじ

エロい いや寧ろ 色っぽいね

下駄を 鳴らして
カンカンカン
かんかん照り日照り 日照り 日照り

世界は終わって
始まる

一周 回って
また 回る

生まれ変わる
サナギから孵る

ページを捲る また捲る 捲る また捲る
目眩く夏の幻

階段を上る 上る 上る 時々下る 腹を下す 下す 下す

夏祭り 宵かがり
花火 切れた鼻緒
結ぶ 結ぶ
しゃがみこむ
ちらりと見えるうなじ

思い出は 苔むした石の下に眠る。

2016/06/05 (Sun)
8416件中 (601-610) [ << 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 >> ... 842
- 詩人の部屋 -