詩人:どるとる | [投票][編集] |
安月給だって
ローンに追われたって サラリーマンは今日も 家族のために
外回り たまに空回り
満員電車に揺られて
疲れ果てた顔して
帰り道 たまに飲んで帰るけど
酔っ払って赤い顔して 帰るのはみっともないから 少し公園で酔いをさましてから帰るのさ
肩身の狭い思いして
会社じゃいつもこき使われてる僕も
家に帰ればいっぱしの大黒柱
がんばらなくちゃ
家族に泣き顔は
似合わない
家族にみっともない姿は見せられない
今日も重たい鞄背負って 出かけるんだ
さあ頑張るぞ
朝から気合い入れて
踏み込んだ満員電車
右に左に揺られて
心折れそうになっても家族の顔思い浮かべ 負けないようにと自分を 励ますのさ
いつも いつも 苦労が絶えないね
いつも いつも 本当 ご苦労さんね
『その気持ちわかるよ』
赤提灯の下 涙の夜
飲み屋の屋台のオヤジに愚痴をこぼす
ラララ サラリーマンに課せられた使命は僕の場合
家族を守ること
妻子を養うこと
僕は誓うよ
元気の出る唄
高らかに唄いながら
今日も帰り道
赤提灯に誘われて
赤い顔して
口ずさむのさ
サラリーマンの唄を。
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春も夏も秋も冬も
いつでも
いつまでも
傍にいたい
そう思わせてくれるのは世界中であなただけです
傍にいるからといって何か特別なこと
できるわけじゃないけど 愛ってものにいちばん大切なものは好きな気持ちをいつまでも持ち続けていること
でもそれがいちばん難しいのさ
時々は喧嘩して
すれ違ったりもするかもしれないけど
それがまた一人じゃないことを僕に教えてくれる
背中合わせで 口を聞かない日々がつづくとさみしさが際立って 本当の愛が見えてくる 何が大切かわかってくる
愛のなんたるかは知らないけど
人のなんたるかを知っているから
死ぬまで君を愛してる
死ぬまで君と一緒にいたい
死ぬまで君のいちばんでありたい
好きな気持ちを分かち合うように
季節を越えて
時間さえ越えて
生まれる愛を
何度でも受け止めて
変わらぬ気持ちを
抱きたい
主人公は僕ならば
ヒロインは君さ
踊り続けよう
不器用なステップ踏んで
死ぬまで続く物語
一緒ならば大丈夫
死ぬまで続く物語
君がいれば大丈夫
くだらない話も
輝いていくよ
何をしても
ひとりじゃ味わえない喜びを教われるよ
何度でも 喧嘩して
泣いて笑って仲直り
生まれる愛とそれを包むように存在する確かな絆
ほどけないくらいきつく強く僕らは結ばれてる
僕らの心は恋結び
けっしてほどけることはない 永遠のご縁です。
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眠れない夜なんてめずらしくもないさ
この頃はわけもなく涙が出てしまうよ
名ばかりとはいえ大人になった僕の心は途方もないさみしさで埋め尽くされてる
理由なんてないけど
意味などけど
眠りたくない
夜がある
泣き続けたい
時がある
僕の涙は空に昇って
お星様になるよ
輝いて きらめいて
誰かの瞳に映ってる
うつむいて歩くのもやってみると難しい
でも不思議だけど悲しいときは全然無意識のうちにうつむいているのに 何も感じない
幸せというものを見失ったのかな
最初からそんなもの
知らないのに 幸せになった気でいた僕がいたのさ
僕は何に笑ってたの?
僕は何を見ていたの?
限界まで膨らませた欲望抱きしめて
眠れない夜がまた
僕に訪れたよ
お星様ひとつもない
真っ暗な夜に
明かりになるようなもの 見当たらぬ苛立ちに声をふるわせ泣いてもしかたない
でもそれもしかたないことだね
僕の涙は星にはなれない
輝くこともなく消えてゆくのさ
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夜も眠らずにつくった僕の唄を聴いて驚け度肝をぬくぞ
眠れない夜なんてしょっちゅうあるさ
めずらしくもないことさ
悲しいことはこの先も尽きそうもないけれど
そんなこわい顔するなよ
そんな心配そうな顔するなよ
なんとかなるのさ
多分僕のだめなところは不器用で危なっかしいところ
そそっかしいところ
数え切れないくらいいっぱいあるけど
あきらめてきた数だけ 優しさにあふれてるこの胸の中に宿る大きな魂で生きていくのだ
愛にあふれた素敵な未来を見ていた
未来を見ていた。
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嫌われてもいい
馬鹿にされてもいい
人間なんて所詮
独りきりがいちばん
落ち着くのさ
暗い部屋の中
なにをしてるのか
ただぼんやりして
日々に絶望している
生きているのが嫌だと言えば嫌だけど
生きているのが好きかと言えば好きなんだ
そんな矛盾した思いを抱きしめたまま
僕は何度でも死にたいと思うだろうし
何度だってそれじゃだめだと言いながら
気づけばまた死にたくなって 気づけばまた思い直して
そんな日々の繰り返しだよ まるでビデオデッキの早送りだよ
とんだ時間の無駄だよ
でも
まだここで笑っていたい
でも
まだここで何かしていたい
嘘じゃ片づけられない思いなんだ
それが僕の答えさ
はっきりしないけど
いちばん正しいよ
それが僕の答えだ
まだ馴染まないけど
そのうちわかるよ
僕は曖昧にここにいるのさ
生まれた意味も
理由もわからないけど 出来合いのルールを真面目に守り抜きながら
今日まで何一つ疑わず生きてきたふりしてきたから
少しくらいは 狡くもなりたい思いさ
だから僕はいい人でもわるい人でもないし
どっちでもないのさ
それが僕の答えさ
心は不安定な天秤
定まらない水平
平行には程遠い
でもそれが僕の答え
僕は僕であって
僕じゃない
ここにいる僕は
生きても死んでもない
ここにある時間は
本物でも偽物でもない
この世のすべてだって 考えてみりゃ曖昧なものばかりだ
僕は何ひとつ知らないよ
ただなるように生きてるだけだ
流されて 流されて
ここにたどり着いただけだよ
それが僕の出した答えだ
結論には程遠いね
だけれど 間違いじゃないだろう?
みんな多分言いたいだろう
そこにある答えを
素直に疑う気持ちがあれば
自分自身のことさえ
嘘だといえてしまう
僕は何者だ?
それがわかれば
神になれる。
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いつも 見てるよ
この恋の窓から
ずっと 見てたよ
この恋の窓から
君の笑った顔
少し 落ち込んだ顔
どんな君も好きだから 今すぐ抱きしめたい
なんの変哲もない
普通の1日に
僕は特別な光
感じるのは
君がいるからだ
西日差し込む
土曜日の窓辺
君が椅子に座り
本を読んでる
僕もその景色の一部になりたいな
でも君は絵の中
君は絵の中の女の子
やがて、家族は越していき その絵も窓辺から消えた
あとにはさみしさだけが残ったよ
目覚めたように気づいた 僕はなんか変だったね
でも好きでした
僕は絵の中の君に恋をしてた
さながら絵の中の初恋。
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近くにあるものにもまんぞくに手をのばすことさえ面倒くさがるナマケモノでも
いっぱしに誰かを愛したいと本気の本気で思うのです
白い雲が青い空に浮かぶような晴れた日の朝に
錆び付いた車体の自転車に乗って近くの河原に釣りに行く
さて何が釣れるかな
楽しみだけど
何が釣れても
何も釣れなくても
心は青空
はるか向こうの世界にもゆけてしまえる
ゆらゆら 揺れながら僕の心ここにあらず
魂だけ どっか旅してるとでもいうような
そんな土曜日の朝
持ってきたサンドイッチは たいして美味しくもないけど
そんな事さえどうでもよくなるほど
心は青空なんです
何もいいこと
なくても
心なしかツイテなくても いいんだよ
僕は笑ってやるよ
明日の空まで
晴れ渡ってゆく
そんな気がする
土曜日の心
鮮やかな青い空
真っ白な綿雲
道を遮るものさえ
ただのひとつもない
どこまでもまっすぐな道を自転車で行こう
ペダルはいつもよりずっと軽いさ
心は青空
はるか向こうの世界にもゆけてしまえる
何が起きても馬鹿みたいに笑えてしまえる
つまり心は青空なんです
すべて面倒だ 単純に 並べ替えてしまおう。
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権力を振りかざして
あなたは誰を今度は黙らせるつもりなのかわからないけど
本当に黙ったほうがいいのはあなたのほうじゃないかい?
テレビで熱く思いを語る政治家たちは決まり文句のように口を開けば言うのです
私こそがこの日本を根底から立ち上がらせてみせる
でも結局誰ひとりまともに夢果たせず 辞めていくのが実情
大口叩いただけ無駄だったよね
もうこうなりゃ投げやりに 僕は高らかに言いたい
戦争でも起きりゃもっと 退屈しなさそうだ
でも僕は平和主義者
本当は静かに眠っていたいのです
僕はまるで 長い舌で小さなアリを食うように 少ない貯金をくずしながら 眠れぬ毎日を不安に暮らす 一般人
未来は誰の手の中にあるの? 僕らの願いは本当になんの意味があるのでしょうか?
僕はアリクイ
ちゃちなプライド
ぶら下げ 歩く
小さな 期待に
胸躍らせる
安っぽい一般人
大衆の中の絶滅危惧種
弱々しくも
叫んでいるのさ
人ごみの中から
最早消されようとしてる 本当の思いを。
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世界中の人が 今日も僕と同じ一度きりの1日を生きている
誰にでも同じ 時間が与えられてるけど
もしかしたら 悲しいけど 誰かが今日もどこかで いち早くリタイアしてしまってるかもしれない
だけれど僕は僕の1日をただ生きていくだけさ
与えられた時間の中で笑ったり泣いたりするだけの1日もまた 素晴らしいのさ
僕が今日ふとため息ひとつついたこの瞬間にも 世界のどこかで誰かが 命を失うとしても 僕は何も知らないで 笑っているでしょう
くだらない話をしている時間でも 誰かがどっかで 苦しんでるかもしれない
それでも僕は何も知らないことを良いことに笑ってるでしょう
でも笑っているのが僕にとっては普通なんだ
悲しいときは泣くけれど 僕は僕の1日だけを見つめてる
だから もしも世界のどこかで誰かが死んでいるとしても
気にせず笑うよ
気にせず話を続けるよ
僕が馬鹿みたいに笑ってる時にもしも誰かが死んでも
君も馬鹿みたいに笑ってる時にもしも誰かがどうなってても
それを知らなければ
僕はいくらだって笑えるさ
無神経なほど
異常なほど
僕は僕の1日だけを見つめてる
それが普通だ
良いんだよ
でも考えてみれば
なんだか不思議さ
この瞬間にも
こうしてるあいだにも
誰かがどこかで死んでるのかな?
知りたくもないけど
悲しいほどあり得る話しだね
誰ひとり目をそらせない現実の話だ。
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ヘタクソな僕の相づちに怒った人は
そのまま 怒りの矛先を むやみやたらに向けている
愛する人はちょっと変わっていて
一筋縄じゃいかないけどまたそこが好きなんだ
マシュマロみたいなやわらかな手触り
抱きしめたその瞬間に悲しみなんてすぐに消えてゆくのさ
世界の人 全員に伝えたい
僕が愛する人はこの人だけ
恥ずかしさなんてみじんも感じさせない強い自分でマシュマロ食べたい
ひとくちで丸飲みさ
マシュマロ 待ってて
その白い笑顔を今食べに行くよ
マシュマロ 待ってて。